VIII ISU-152K  (プロトタイプの名称はObjekt 241K)は、第二次大戦中にIS戦車をベースに開発されたISU-152駆逐戦車の改良型です。レニングラード・キーロフ工場にて1955年から1958年にかけて近代化が行われ、多くの部品やパーツがT-10やT-54と共通化されました。本車輌の特徴は?詳しく見ていきましょう。

特徴

装甲
通常技術ツリーのISU-152とほとんど同じ装甲配置をしており、防御性能はほとんど頼りになりません。正面が厚さ90mm、側面が厚さ75mmの装甲が使用されていますが、ほとんど垂直配置に配置されているため直撃すれば容易く貫通されてしまいます。厚さ75mmの側面装甲で強制跳弾をさせたり、防盾装甲で弾くことが稀にありますが、狙って跳弾させることはほぼ不可能です。
また、天板装甲が30mmしかないため自走砲の攻撃が貫通されやすいことにも注意しましょう。

機動性
陣地転換などの長距離移動時には十分な速度で移動することができますが、出力重量比がやや低いため俊敏には動けません。また、旋回速度が遅いため咄嗟に照準を別の場所に移すことができません。特に旋回速度の戦況の変化を予測しながら、早め早めの移動を心がけましょう。

攻撃性能
152mmもの特大口径から放たれる砲弾は、単発ダメージ750の大ダメージを誇ります。さらにTierXの超重戦車であっても貫通できるほどの、非常に高い貫通力も持ち合わせています。同Tier帯の車輌であれば、ほとんどが「直撃すれば貫通できる」ほどのロマン溢れる砲を持っています。また榴弾の貫通力が高く、防御姿勢を保ったまま姿を晒さない敵車輌に対しても有効な攻撃を行えることも特徴の一つです。
しかしロマンには代償が付き物です。特大ダメージと超高貫通の代わりに劣悪な射撃精度と照準性能であり、装填速度が非常に長いデメリットがあります。さらに砲俯仰角が非常に狭く、下方向への俯角は5度、上方向への仰角は11度しかないことにも注意が必要です。また、もし中距離以遠での狙撃を行うときは弾速が遅い点を考慮した射撃が必要となります。総弾数が少ないことにも注意しましょう。ブラインド射撃などの無駄撃ちは極力抑えましょう。

隠蔽率と視認範囲
視認範囲が短いものの、優秀な隠蔽率を持っています。射撃精度の悪さから、他の駆逐戦車より近い位置での運用が多くなりがちですが、隠蔽率が高いため中距離で立ち回りが行いやすくなっています。

主要特性
火力
生存性
機動性
ISU-152K
VIII
平均ダメージ
750/750/950
平均貫通力
286/329/90 mm
HP
1,200
最大速度 / 後退速度
40/12 km/h
車長(無線手)
操縦手
砲手
装填手
装填手
火力
平均ダメージ
750/750/950
主砲装填時間
19 秒
平均貫通力
286/329/90 mm
弾薬
20 発
照準時間
3.5 秒
100m での着弾分布
0.43 m
主砲俯 / 仰角
-5/11°
主砲旋回制限
-10/10°
弾種
砲弾の飛翔速度
AP
880 m/s
APCR
1,100 m/s
HE
880 m/s
生存性
移動中の車輌隠蔽率
9.06/1.22%
HP
1,200
静止中の車輌隠蔽率
15.05/2.03%
車体装甲
90/90/60 mm
通信範囲
730 m
視認範囲
350 m
同Tierの他車輌と比べると、この車輌はHPがあまり多くありません。また、装甲で秀でているのは主砲防盾のみで、車体装甲や上部構造は、大抵の敵車輌の攻撃を貫通させてしまうでしょう。ISU-152Kで戦場を生き延びるには、常に戦況を把握し、慎重に行動するほかありません。
機動性
エンジン出力
600 馬力
出力重量比
12.7 馬力/t
旋回速度
22 度/秒
最大速度 / 後退速度
40/12 km/h
この駆逐戦車には、最前線での戦闘を支援する十分な能力と、戦況を逆転させるほどの大ダメージを与える事が可能です。しかし、旋回速度が遅く小回りが利かないため、危険地帯から素早く脱出するのは容易ではありません。ミニマップをよく確認し、早めの撤退を心がけましょう。
   

射撃精度と照準性能が悪く、防御性能も低いため最前線での運用は危険です。そのため本車輌で活躍するには、状況に合わせて遠すぎず近すぎない距離で立ち回れる高いマップ知識と、茂みを効果的に使用しながら発見されないように攻撃できる技術が必要となります。
単発ダメージの大きさに惹かれて前線に行きがちですが、序盤は200~300mの距離で茂みに隠れられる位置を探しましょう。もし最適な茂みが無い場合は、遠距離で構えることになってしまっても仕方無いと言えます。近距離で立ち回ることが多くなる街マップでは角で構え、飛び出してきた敵に大ダメージを叩き込みましょう。

ストロングポイント:

  • 圧倒的に高い単発ダメージ
  • 非常に高い貫通力
  • 優秀な隠蔽率
  • ロマン溢れる砲

ウィークポイント:

  • 旋回速度が非常に遅い
  • 劣悪な射撃精度と照準性能
  • 砲俯仰角が非常に狭い
  • 視認範囲がやや狭い
  • 弾速が遅い
  • 総弾数が少ない
  • ロマンの代償は大きい

搭乗員スキル

車長(無線手兼任)

砲手
操縦手
装填手
装填手

前線で大火力を発揮する立ち回りも可能ですが、まずは中距離での運用性能を強化するために「カモフラージュ」スキルを修得し、隠蔽率を向上させましょう。次に砲手と操縦手に「速射」と「スムーズな運転」をそれぞれ修得させ、劣悪な照準性能を強化しましょう。二人いる装填手には、HPが減った時に装填速度を短縮させる「アドレナリンラッシュ」と、弾薬庫損傷のリスクを減らす「弾薬庫保護」を修得させて下さい。

画像アイコンにマウスカーソルを重ねて詳細をチェックしましょう!

修理

戦闘中に大破したモジュールの修理時間を短縮します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

カモフラージュ

自車輌の隠蔽率を向上させます。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

消火能力

火災によるダメージを低減させます。火災発生時間を短縮します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

戦友

搭乗員たちの職能レベルを5%上昇させます。

「戦友」はパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

Band of Brothers

搭乗員たちの職能レベルを5%上昇させます。

「戦友」はパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

他の搭乗員が「戦友」スキルを習得している場合でも有効です。

第六感

自車輌が発見されてから3秒後に発見アイコンが表示されます。

このスキルはパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

偵察

自車輌の視認範囲を拡張します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

教官

車長以外の搭乗員EXPの取得量を上げます。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

鋭い視力

数秒間マウスオーバーすることで、敵車輌の破損/破壊したモジュールと負傷した搭乗員を特定します。

このスキルはパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

なんでも屋

負傷した搭乗員の代わりを務めることができます。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

速射

砲塔旋回中の照準拡散を縮小します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

指定された目標

目標車輌の可視状態を2秒間延長します。

「指定された目標」はパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

射撃の名手

重大な損傷を与える確率があがります。

「射撃の名手」はパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

スムーズな運転

走行中の照準拡散を縮小します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

オフロード走行

軟地盤および通常地盤での走行抵抗を減少させます。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

クラッチの名手

自車輌の旋回速度を上昇させます。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

こまめな手入れ

火災発生率を低下させます。

このスキルはパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

衝突の制御

体当たりによる与ダメージが高くなり、体当たりによる被ダメージが低くなります。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

状況判断力

自車輌の視認範囲を拡張します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

報復要請

自車輌が大破したあとに敵車輌の位置を知らせます。

「報復要請」はパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

信号の増強

自車輌の通信範囲を拡大します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

通信中継

自車輌の通信範囲内の味方車輌の通信範囲を拡大します。

スキルレベルが上がるほど、効力が大きくなります。

弾薬庫保護

自車輌の弾薬庫の耐久性を上げます。

このスキルはパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

アドレナリンラッシュ

自車輌のHPが10%未満になると、装填時間を10%短縮します。

このスキルはパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

直感

装填時間ゼロで弾種を変更できる可能性があります。

自動装填装置搭載車輌では効果がありません。装填中も効果を発揮します。

このスキルはパークスキルです。スキルレベルが100%に到達して初めてスキル効果を発揮できます。

WoT公式CCによる攻略コンテンツ

ここまでは基本的な運用をご紹介しましたが、もう一歩踏み込んだ内容をご希望の方に公式コミュニティコントリビューターの方が紹介する記事をご紹介します。 VIII ISU-152K  をさらに乗りこなしたい方にオススメの内容です!

0miki0さんのプレイ動画解説:UNI TANK Review - Part17 (ISU-152K)


アジアサーバートップクラン「ATLUS」のメンバーで、パーソナルレーティングが10,000を超えている実力者、通称ユニカムプレイヤーである0miki0さんのプレイ動画解説です。普段の動画はキャラクターに音声を読ませる棒読み実況動画を投稿されていますが、今回は動画公開をISU-152Kの発売に合わるために0miki0さんの生音声による実況動画となったそうです。
序盤はスナイパーとして後方から支援を行い、中盤以降は自らの前線に躍り出てHPを使用するダイナミックな立ち回りに注目です!

Takashi1919_さんのプレイ実況アーカイブ


クラン「ウンバボ族」の族長(クランマスター)で、ウンバボ族の繁栄を目指している公認コントリビューターTakashi1919_さんによる生放送のアーカイブです。小隊を組んでプレイしており、固定砲塔の車輌に乗り慣れないTakashi1919_さんが、精度と機動力の低さ苦戦しております…!

suika129さんのプレイ実況アーカイブ


常に「楽しく配信する」ことを心がけている公認コントリビューターsuika129さんによる生放送のアーカイブです。通常技術ツリーのISU-152とISU-152Kの違いを踏まえ、強いポイント弱いポイントをじっくり解説しているだけでなく、セットアップなど車輌の使用方法全般を丁寧に網羅されています。要チェックです!

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