『World of Tanks』には、「搭乗員」という概念が存在します。どれほど優れた車輌であっても、搭乗員が全員揃っていなければ出撃すらできず、搭乗員が未熟ならばポテンシャルを十分に発揮することもできません。
搭乗員の人数と職能
出撃するのに必要な搭乗員の人数は車輌によって異なり、最小で2名、最大で6名と決まっています。搭乗員を具体的な車輌に配属すると、その車輌が必要とする搭乗員の総数や構成に応じて、「職能」と呼ばれる役割に割り当てられます。「職能」には合計5つの種類が存在し、それぞれに対応するパラメーターが用意されています。
- 車長: 搭乗員の指揮を執るリーダー役を担い、車輌の視認範囲と搭乗員全体の能力に影響を及ぼします。
- 砲手: 砲撃を担い、主砲の旋回速度、照準時間、そして射撃精度に影響を及ぼします。
- 操縦手: 車輌の操縦を担い、車輌の俊敏性に影響を及ぼします。
- 無線手: 味方との通信を担い、車輌の通信範囲に影響を及ぼします。通信範囲が狭いと、離れた味方や、その味方が発見した敵車輌の位置を捕捉することができません。
- 装填手: 主砲の装填を担い、装填時間と弾種の切り替えに必要な時間に影響します。
車輌によっては、ひとりの搭乗員が複数の「職能」を兼任したり、同じ「職能」を複数の搭乗員が分担する場合もあります。例えば、搭乗員が2名しかいないソ連Tier I車輌「
I
MS-1
」では、車長が、砲手、無線手、装填手を兼任しています。搭乗員の「職能レベル」や個々の「パーク」の「訓練レベル」が向上すると、対応するパラメーターが上昇し、車輌性能の強化に繋がります。
戦闘中に車輌がダメージを受けると、搭乗員が負傷してしまう場合があります。搭乗員が負傷すると、その「職能」に対応するパラメーターが大幅に低下してしまうため、注意が必要です。また、自走砲の砲弾が命中したり、その爆風に巻き込まれると、搭乗員がスタンし、一定時間が経過するまでやはり車輌の性能が低下してしまいます。搭乗員が負傷したり、スタンしてしまった場合でも、「救急キット」系の消耗品を使用すれば、即座に治療することができます。治療が完了すれば、パラメーターへのペナルティーもなくなります。全搭乗員が負傷してしまうと、車輌が大破したものとみなされてしまうため、すでに何名かが負傷している際には、気を付けなければなりません。
搭乗員の採用
ゲーム開始時にガレージにあるTier I車輌には、はじめから搭乗員が用意されています。それ以外の車輌を新たに購入する際は、搭乗員を用意しなければなりません。デフォルトでは、車輌の購入時に自動で新たな搭乗員が採用されるようになっています。
「搭乗員なしで購入」のオプションにチェックを入れれば、搭乗員は採用されません。この場合は、以下の画面のいずれかで、既存の搭乗員を手動で配属する必要があります。
- ガレージの搭乗員パネル
- 兵舎
ガレージで搭乗員を採用する手順
- 画面左上の搭乗員パネルでいずれかのスロットをクリックする。
- 画面上部の「採用」ボタンをクリックする。
- 新しく採用する搭乗員の訓練の種類を選択し、「採用」をクリックする。
採用された搭乗員は「職能適性」が100%、1つ目のパークのEXPが0%の状態になっています。
搭乗員の乗せ換え
新しく搭乗員を採用せずとも、ガレージにすでに所有している車輌や売却済みの車輌で経験を積んだ搭乗員を乗せ換えても構いません。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 車輌の国籍 — 搭乗員は自分と同じ国籍の車輌にしか搭乗できません。そのため、例えばアメリカ国籍の「砲手」をドイツ車輌に配属することはできません。
- 車輌タイプ — 搭乗員には、「車輌適性」という概念が存在します。車輌タイプが同じでも、異なっていても、「車輌適性」のない車輌に乗せ換えると、搭乗員のパークがすべて発動しなくなってしまいます。ただし、「職能適性」は100%のまま変わりません。パークを再び発動させるには、搭乗員の「再訓練」を行って「車輌適性」を変更しなければなりません。
「再訓練」により「車輌適性」を変更する手順
- ガレージで搭乗員を新たに配属した方の車輌を選択する。
- 「再訓練」したい搭乗員をクリックして、「再訓練」を選択する。
- 「速成コース」、「軍士学校」、または「タンクアカデミー」の中からひとつ選んで「再訓練」をクリックする。
3つのオプションそれぞれの概要は以下の通りです。
- 速達コース — 無料で「再訓練」を行えますが、搭乗員の「パーク適性」が30%まで低下します。
- 軍士学校 —20,000クレジットを支払って「再訓練」を行います。この際、搭乗員の「職能」も変更できます。
- 「職能」を変更せずに別の車輌に「再訓練」した場合は「パーク適性」が60%まで低下します。
- 「職能」を変更して別の車輌に「再訓練」した場合は「パーク適性」が40%まで低下します。
- タンクアカデミー —200ゴールドを支払うことで、ペナルティーを受けることなく「再訓練」を行って「車輌適性」を変更できます。
搭乗員を別の車輌に乗せ換える手順
- ガレージで乗せ換えを行いたい搭乗員が配属されている車輌を選択する。
- 搭乗員パネルで対象の搭乗員を右クリックして「兵舎に送還」をクリックする。
- ガレージで乗せ換え先の車輌を選択する。
- 搭乗員パネルの空きスロットをクリックして、対象の搭乗員を選択する。
全員をまとめて兵舎に送ることもできます。搭乗員パネルの上部にある「搭乗員の管理」ボタン（
）をクリックして、「搭乗員を兵舎に送る」セクションで「送る」を選択するだけです。
もとの車輌への再配属
搭乗員をもとの車輌に改めて配属し直す手順
- ガレージで対象の車輌を選択する。
- 搭乗員パネルの上に表示される「搭乗員の管理」アイコン（
）をクリックして、「搭乗員を車輌に戻す」セクションで「戻す」を選択する。
搭乗員パークの管理
「職能レベル」が100%に到達した搭乗員は、「パーク」と呼ばれる特殊技能を習得できるようになります。「パーク」の習得状況の確認は、「個人ファイル」で行います。
「向上」をクリックすれば、パークの訓練レベルを即座に向上させることができます。ただし、この操作を行うにはフリーEXPや搭乗員教本が必要となります。
また搭乗員が習得済みのパークは、いつでもリセットすることができます。リセットボタンをクリックすると、以下の4つのオプションが提示されます。
- 速成コース — 無料でリセットできますが、パークの合計EXPが20%減少してしまいます。
- 軍士学校 —20,000を支払ってリセットできますが、パークの合計EXPが10%減少していしまいます。
- タンクアカデミー —200を支払って、パークの合計EXPを減らすことなくリセットできます。
- 特訓修了証 —「特訓修了証」と呼ばれるアイテムがあれば、費用を支払わずにペナルティーなしでパークをリセットできます。
搭乗員の解任
不要な搭乗員がいる場合は、解任して空いている寝台の数を増やすのが重要です。解任操作は「兵舎」で行えます。また、車輌を売却する際に対応するオプションを選択すれば、その搭乗員を車輌の売却と同時に解任することができます。
車輌の売却時に搭乗員を退役させる手順
- ガレージで売却したい車輌のパネルを右クリックして、「売却」オプションを選択ｓるう。
- 売却画面の「搭乗員」セクションで「解任」をクリックする。
- 必要に応じて売却価格を入力して、「売却」を確定する。
搭乗員を解任しても、「兵舎」の「退役済み」セクションでリカバリーできるため、そう神経質になる必要はありません。ただし、こちらのセクションに表示されるのは、パークを少なくとも1つ習得するのに必要な搭乗員EXPを取得している搭乗員に限られます。また、リカバリーを行えるのは該当する搭乗員を解任してから最大で32日が経過するまでに制限されています。最初の2日間であれば無料でリカバリーを行えるものの、それ以降の30日間は60,000の費用が発生する点にも注意が必要です。
以上の条件を満たしていない搭乗員は解任と同時に削除され、リカバリーすることはできません。あと少し搭乗員EXPを取得すればパークを1つ習得できるようになる場合であっても同様です。その意味では、ある程度の慎重さも必要です。
搭乗員スキン
「限定スキン」とは、以下の要素を含む特別な容姿データのことを指します。
- 独自の容姿
- 独自の名前
- 簡単なプロフィール
容姿を「限定スキン」に変更すると、その搭乗員を歴史上の人物やオリジナル・キャラクターに置き換えることができます。
一度適用しても好きな時に変更できるようになっています。なお、歴史的スキンは適用できる搭乗員の国家が決まっています。一方で、非歴史的スキンはどの国家の搭乗員にも適用できます。未使用のスキンは「容姿」タブに表示されます。
搭乗員スキンを適用する手順
- 対象の搭乗員の「容姿」タブを開く。
- 適用したい搭乗員スキンを選択して「適用」をクリックする。
