小隊においての成功

小隊 – 基本

World of Tanks でランダム戦をプレイした人なら、戦場の重要な要素が予測不可能なことはご存じだと思います。味方と敵チームの車輌種類は、ある程度予測することができます。ですが、どんなプレイヤーと同じチームになり、敵対するのかは全く予測がつかないのです。この状況はまさにモード名が示す通りで……完全ランダム!

つまり何を意味するかというと、ほとんどの場合「チーム対チーム」というより「個人15人 対 個人15人」になっている事もあるかもしれないということです。これは決して、プレイヤー同士が連携をしない/できないと言っているわけではありません。ただ、理想の連携を見知らぬプレイヤーに求める/求められても酷な場合が存在するということです。そのための、小隊システムと言えます。

戦場で友達とわいわい楽しく遊ぶ以外にも小隊の利点があります。小隊を組むことによって、チーム内に多少なりとも連携や指示が取れ、それが最終的には戦場全体に影響を与えるのです。その影響が、チームにとって有利に働くことも大いにあります。

では、小隊とはつまり何なのか?World of Tanks で言う「小隊」とは、少数ユニットで構成されるチーム内のチームです。どなたでも作れますし、3人まで参加できます。小隊を組む、ということは「チームの約20%の車輌詳細を決める」という意味でもあります。何より大事なのは、小隊メンバーはお互いにサポートして連携してくれるということです。

優秀な小隊は戦場に強い影響を与えます。それどころか、勝利に導くことだってできるのです。ここでキーとなるポイントはただ一つ。「統率の取れたユニット」でいることです。

ユニット(小隊)として……

小隊の一員になるだけでは、チームにもあなた自身にもあまり助けにはならないでしょう。小隊をうまく動かすには、以下の点に気を付けないといけません:

信頼できる見知ったプレイヤーを誘う

見知らぬ人を小隊に招き入れて、新しい出会いに繋げるのはとても良いことです。ただ、小隊の目的が「勝利ただ一つ」であるならば、信頼できる見知ったプレイヤーを誘った方が目的に近づけます。というのも、ランダムの見知らぬ人の動きは予想がつきません。それが戦場やチームにどういう影響を与えるかも未知数です。小隊のメンバーとしてベストなのは、一度遊んだことのあるプレイヤーや、意思疎通ができ頼ることのできる友達です。

搭乗車輌を慎重に選ぶ

車輌の選択もとても重要です。小隊だけでなく、チーム全体に影響を及ぼすものです。まず選ぶべき車輌の条件は「その車輌の運転方法を理解していること」そして「運転し慣れていること」です。自分が搭乗している車輌の果たすべき役割を理解していないのだとしたら、戦場に良い影響を与えることは難しく、取ろうと予定していた戦術にも悪影響を与える場合もあります。最初に取るべき作戦を検討し、それに合った車輌を選ぶと効果的です

協力をし合う

言うに及ばず語る及ばずなテーマではありますが、そこまで重要視されないことがあります。小隊として戦場に出るのであれば、小隊として動かなければいけません。それ即ち、小隊メンバーと共に行動し、同じ戦術を取り、お互いの背中を預け合うことです。試合が開始された途端、メンバーそれぞれが散り散りに移動したのであれば、小隊を組む意味は無いと言っても過言ではありません。

意思疎通をする

意思疎通の度合いが小隊の精度を決めます。それなしでは、戦術を実施することも、援軍を求めることも難しくなってきます。状況によってはチャットに打ち込むことはできないことも多いですし、撃ち合いの時は特にです。
ですので、小隊においては音声で意思疎通を図ることをオススメします。情報のやり取りがより早く、直観的で、何よりも集中が続くことが多いです。ゲーム内オプションでオンにすることによってボイスチャット機能を使うこともできますし、外部の音声チャットアプリケーションを使用してもよいでしょう。ただ、後者の場合はゲームのパフォーマンスに影響を与えるかもしれないのでご留意ください。

火力を集中させる

一人の敵に複数の味方の砲撃を集中させることが、敵を倒すには一番効果的であることは間違いありません。敵を一人倒すということは、攻撃の手を一つ減らすということです。攻撃数が減れば、その分チームの危険度も減ります。集中砲火を実現させるために効果的なのは、小隊内の誰か一人に「どこを標的にするか」を決めてもらうことです。ターゲットマーキングを迅速に知らせるには、デフォルト設定のTキーを押すことによって出せる「攻撃要請」コマンドが有用です。

効果的な小隊編成 - 一例

以下の編成内容は、ゲーム内で実現可能な数多くある中のほんの一部分です。下記に紹介している戦術などもあくまでヒントや意見の一つに過ぎません。実際のセットアップと戦術を実験的に運用し、自身のプレイスタイルに合う自身だけのオリジナルの設定を模索してみてください。

重戦車 2‐3台

基本的で最もプレイが簡単な編成です。強靭な装甲、強力な砲塔、そして高いHP……まず間違いないです。小隊としての動きもとてもシンプルとなります。進みたいルートを決め、固まって進軍するだけです。道中はその防御力と圧倒的火力を武器に、味方の前線を敵陣営に押し込めることでしょう。コツは、火力を集中させることと、一ヶ所に留まらないこと。小隊全員で敵を1車輌ずつ屠り、次へ移行するのです。自身に向けられる攻撃数を減らしながら、敵にじわりじわりとプレッシャーをかけることもできる非常に有効な編成/戦術と言えます。

デメリットも忘れてはいけません。動きが重いので、一度進軍を進めると、状況に合わせて拠点に戻り防御に……という臨機応変な動きや切り返しは期待してはいけません。単純に、「遅すぎます」。なので、「進軍し続ける」ことが重要な編成になります。ほかの車輌が倒れても、あなたの小隊は敵を屠る去り、陣地を占拠するチャンスがあります。特に重要ですが、動き続ければ、自走砲の攻撃からも逃れることができます。重戦車は基本的には自走砲の餌食となるので、とにかく動き続けましょう。

重戦車1台 + 中戦車1-2台

この編成の特性は、単独で強靭な防御を誇る車輌(KV-4やE 100等)を撃破したり、進軍中の敵集団に奇襲をかけれることです。
前者の場合、まず重戦車の役割は敵車輌と正面から接敵し、敵の関心を奪うことです。その間に残りの中戦車がその起動を活かして側面、又は背後から装甲の弱い部分を狙い、屠ります。比較的弱い部分に2車輌からの同時攻撃はダメージ蓄積も早く、それだけで強力です。ひとたびこの形になったら、敵の援軍が間に合うことは稀でしょう。

後者の場合。中戦車が先に身を隠しつつ、重戦車が敵の集団の注意をひきつけます。この戦術は実際のところ、特に重戦車にとって難易度が高いかもしれません。理由は明確で、一度に複数の敵の攻撃に身を晒すことになるからです。攻撃を一身に請け負っている間に、隠れていた中戦車が敵の側面や背後に忍び寄り奇襲をかけます。あとは、前者同様です。標的に優先する順番は、脅威度が高い車輌か、一番ダメージを負っている車輌からです。
この戦術が成功すれば、敵の集団に混乱を招くことができるでしょう。敵は背を向けたり、それぞれが違う方向に向き、それにより重戦車も攻撃に参加できる流れができあがります。

どちらにおいても、逆に敵に挟まれたり急襲されないように周囲への警戒を怠ってはいけません。

中戦車3台 (Wolfpack)

この編成は、速い中戦車と同様に通常の編成よりもより細かく深く、メンバーとの擦り合わせを行う必要があります。しかしそれを乗り越えれば、敵にとって破壊的な結果を戦場にもたらせることでしょう。この小隊の強みは、圧倒的にその機動力です。敵が察知するより早く敵に牙を突き立てることができ、そして敵が対応するよりも早く離脱できます。
Wolfpack小隊における第一のルールは、とにかく動き続けることです。その機動力が防御にも、攻撃にも繋がります。標的として絶好な対象は、集団から離れた単独行動を行っている車輌です。全方位から標的を追い込み、周囲を周り走り続けながら砲撃し、屠りましょう。
そして次の獲物を探しに、その歩みを止めないでください。

Wolfpack小隊に身を置いている時は、破壊的な攻撃をいかに敵に与えることができるのかを考察するのが大切です。前線から敢えて一歩下がり、全体を見渡し、敵を側面か背面から襲い掛かれる絶好の機会を見つけ出すのです。その過程で単独行動の車輌を発見したら、襲い掛からない手はありません。
この小隊を機能させるのに一番効果的なのは、経験豊富で強力なプレイヤーをリーダーに据えることです。再度言いますが、この編成で一番重要なのは、メンバーとの擦り合わせです。メンバー全員がシンクロ率100%で動き、リーダーの指示に従うことが要求されます。そして忘れてはいけないのは、中戦車は本来ほかの車輌をサポートするために建造されました。小隊を組んでいても、前線にでて攻撃を率いることはしてはいけません。先に仲間の重戦車に接敵を任せ、機会を虎視眈々と窺うのです。

軽戦車1台 + 自走砲1-2台

この編成はとても運用が難しいです。というのも、軽戦車に搭乗するプレイヤーのスキルや能力に依存するからです。この編成のとるべき戦略は一つ。軽戦車がマップを縦横無尽に走り回り、敵の車輌位置を索敵し、自走砲がそれを仕留めていくスタイルです。自走砲2台は同じ車輌を標的にすると殲滅速度が多少は早いかもしれません。それが難しい場合は、とにかく敵のHPを削ること。一番理想的なのは、仲間が自走砲に敵を近づかせることなく応戦しつつ、自走砲が敵にトドメを刺していくことです。

前述した通り、軽戦車の役割は非常に重要であり、危険です。敵の攻撃に晒されるリスクを取り、その間もダメージは受け続けます。しかし自走砲が敵を視認するためには、絶対に必要な役割と言えます。なので、軽戦車に搭乗するプレイヤーは、小隊の中で一番の経験者で軽戦車のエキスパートである必要があります。
この役割の軽戦車に求められる能力は「生存能力」です。そのためにはマップの知識に優れていなければいけませんし、周囲の地形も有効に活用できないといけません。万一、軽戦車が撃破されてしまうと、自走砲は他の仲間に頼らざるを得なくなります。もしそうなったとしても、同じ敵を砲撃する戦略は引き続きとるべきです。自走砲2台が一度に二か所の戦場を補わなければいけない事態に陥りさえしなければ……。

この小隊編成は、状況を選ぶということも忘れないでください。広く開けたマップでこそ、この編成は真価を発揮します。都市マップ等での運用は、なかなか骨が折れるかもしれません。

軽戦車1台 + 駆逐戦車1-2台

そして最後の編成例紹介は、一つ前に紹介した自走砲チームと似通っているかもしれません。ただ決定的に違うのは、長距離から強力な一撃を叩き込むだけが目的ではなく、軽戦車が敵を誘導し罠にハメるという点です。軽戦車は、どの戦場に赴いても必ずや敵の標的となるはずです。理由としては、軽戦車を生かしておくと、敵に自陣の情報が筒抜けになるからです。情報は何よりの武器です。敵に自軍の配置が知れることは対策や弱点が透けることになります、それは避けねばなりません。ですので多くの場合は、軽戦車はどの状況においても標的となりやすいのです。

そこで、駆逐戦車の出番です。追っ手を、広くあけた場所か駆逐戦車が身を隠していたエリアに誘導し、あとは敵を一斉射撃で穿つだけです。

この待ち伏せ作戦はとても効果的で、着実に敵の戦力を削ぎ落していくことができます。ただ、状況に左右されることも忘れてはなりません。軽戦車の操縦能力も、とても高いレベルが要求されることも同様です。待ち伏せに拘るのもよくありません。こだわりすぎると、駆逐戦車を一ヶ所に長く留めてしまうからです。駆逐戦車の援護が必要なときに、それができないのは本末転倒と言えましょう。ですので、待ち伏せはあくまで取るべき戦略の一つです。この小隊の一番の優先戦術は、敵を索敵し、駆逐戦車を必要な戦場へ派遣することでしょう。

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