戦車長の皆さん
『World of Tanks』の車輌と実際の車輌を比べてみたことはありますか?このシリーズでは実際の車輌とゲーム内車輌を比較して、その相違点を検証してみたいと思います。
シリーズ第7弾は X M48A5 Patton です!
外観の比較: M48 Patton
車体前面
サスペンション
車体上部
ハッチ
※下の表の特性は韓国龍山区の戦争記念館に展示されているM48A2Cのものです。 M48A2Cは、M17レンジファインダーを搭載したM48A2の派生車輌です。
車輌特性の比較
M48A2C Patton (韓国龍山区の戦争記念館の車輌) |
比較 | M48A5 Patton (World of Tanks) |
全長: 9.3m / 全幅:3.65m / 全高:3.1 m |
サイズ | - |
- | HP | 2,000 |
砲塔178mm |
装甲 |
砲塔:254 / 76 / 50mm |
47.5t | 重量 | 47.72t |
810/750HP | エンジン出力 | 810馬力 |
時速48キロ | 最大速度 | 45km/h |
16.6hp/t | 出力重量比 | 16.97hp/t |
AV 1790 12気筒空冷ガソリン (AV-1790-5C) |
エンジン | コンチネンタル AV-1790-7B |
M48A1~M48A3:90 mm M41(T)、 |
副武装 |
105 MM M68砲 |
車長、砲手、装填手、操縦手 |
搭乗員 | 車長、砲手、装填手、操縦手 |
※モデルにより特性が異なる場合があります。
M48 Pattonの歴史
M48 Pattonは、アメリカ合衆国が開発した戦車「パットン」シリーズの第3弾です。「パットン」のニックネームで親しまれたこの戦車は、第二次世界大戦後の第1世代型主力戦車として幅広く活躍しました。
朝鮮戦争で運用されたM46 Pattonの後継として開発されたM47 Pattonは、やがて海兵隊や陸軍での運用に適さないとの判断のもとに引退となりました。後継車輌M48 Pattonは、M47よりも砲塔、走行、砲口径、エンジンが改善されています。
M48 Pattonは1959年まで量産されました。M48 Pattonの派生型、M48A5、は主にNATOとアメリカの同盟国によって1980年代まで運用されました。また1,000輌以上の車輌が韓国とトルコに輸出されました。
派生型
- M48:第1世代
- M48C:M48の訓練用戦車。生産上の不備から装甲防御力が不足していたため、前線部隊から引き揚げられ、その後は訓練用戦車として使用されました。通常の車輌と区別するため、車体前面上部に「耐弾能力なし」と表記されています。
- M48A1:新型の操縦席ハッチとM1車長用キューポラを搭載しています。M1車長用キューポラは、12.7mm重機関銃M2の操作と装弾を車内から行うことが可能です。
- M48A2: M48A1のエンジンをコンチネンタル社製空冷ディーゼルエンジンに換装した試験試作車です。M60開発のベースとなったモデルです。
- M48A2GA2:西ドイツが独自で改良したM48の派生型です。主砲を51口径105mm戦車砲M68に換装し、同軸機銃の7.62mm機関銃M73とキューポラの12.7mm重機関銃M2を西ドイツ国産の7.62mm汎用機関銃MG3に換装しています。またキューポラもアメリカ製のM1キューポラから背の低いキューポラに変更されています。
- M48A2C: 新M17レンジファインダーを搭載したM48A2の派生型です。
- M48A3:M48A1のエンジンをディーゼルエンジンに換装し、新型の射撃統制装置を搭載した改良型です。
- M48A4:M60の砲塔をM48A3に搭載した結合型です。
- M48A5:M48/A1/A2/A3の主砲を53口径105mm戦車砲M68に換装した型です。
M48A5 Patton (World of Tanks)
アメリカTier X中戦車 X M48A5 Patton の視認範囲は420m! 『World of Tanks』トップの視認範囲です。最高速度は低いですが、どの地形でも安定した速度で走行できるため、マップ上のどのエリアであっても味方の支援に駆け付けることができます。性能のバランスがよく、使い勝手がよいため、中戦車として人気が高い車輌です。
しかし車体が大きいため発見されやすいことに気を付けてください。そして前述しましたが、最高速度は45km/h。Tier X中戦車としては最下位の部類に入ります。戦闘開始直後のポジション取りや陣地転換では遅れをとりがちですので、計画的かつ早めに行動しましょう。中戦車としては高い防御力を持っていますが、適切な角度をつけなければこの防御力を発揮できない点に留意しましょう。
地形を利用してこまめにハルダウンを行い、優秀な照準時間と照準拡散で敵車輌を撃破しましょう! 長所と弱点をしっかり把握して操作すれば、敵にとってひじょうに厄介な存在になります。