戦車研究 #3: M24 Chaffee

戦車長の皆さん

『World of Tanks』の車輌と実際の車輌を比べてみたことはありますか?
このシリーズでは実際の車輌とゲーム内車輌を比較して、その相違点を検証してみたいと思います。

第3弾となる今回は軽戦車の中の軽戦車 V M24 Chaffee です!


外観の比較: M24 Chaffee

車体前面


車体側面


砲塔側面部


車体背面


履帯

※M24 Chaffeeは韓国のKAI航空宇宙博物館の展示車輌です。1974年にアメリカ軍寄贈。


車輌特性の比較

M24 Chaffee
KAI航空宇宙博物館展示
比較 M24 Chaffee

World of Tanks
全長: 5.5m / 全幅:2.9m / 全高: 2.5 m サイズ -
- HP 330馬力
15~38mm 装甲 車体: 25 / 25 / 19mm
砲塔: 38 / 25 / 25mm


18.4t 重量 18.16t
220馬力 エンジン出力 380馬力
時速55キロ 最高速度 時速62キロ
160km 範囲 -
- 出力重量比 20.92馬力/t
- エンジン キャデラック水冷8気筒ガソリン(SERIES 44T4L)×2

75mm戦車砲
7.62mm機関銃×2
12.7mm重機関銃


備砲

75 MM GUN M6

車長、砲手、装填手、操縦手、無線手 搭乗員 車長、砲手、装填手、操縦手、無線手

※モデルにより特性が異なる場合があります。


M24 Chaffeeの歴史

軽戦車「M24 Chaffee」は、アメリカが第二次世界大戦後期に実戦に投入した最後の戦車です。その実用性から大戦後も運用されました。

「M24 Chaffee」は軽戦車「M5」の後継として開発・量産され、様々なシーンで活躍しました。1944年から1945年8月の間に約4,731輌の「M24 Chaffee」が生産されました。初期ロットの34輌が1944年11月にヨーロッパに上陸すると、フランスに配備されました。

「チャーフィー」という名前は、アメリカ軍の機甲戦力の発展に尽力し、当時のアメリカ軍における唯一の機甲部隊の指揮官を務めたアドナ・ロマンザ・チャーフィー・ジュニア少将に敬意を表して、イギリス軍が命名しました。第二次世界大戦中、フランス軍は「M24」をアルジェリアで実戦に投入したほか、のちのインドシナ戦争でも運用しました。1944年12月、「バルジの戦い」で軽戦車中隊に配備されていた「M24」は南部戦線に侵攻し、そのうちの2輌がアメリカ軍の第740戦車駆逐大隊に配置されました。

アメリカ軍やイギリス軍では一線を退いた後も、その他の国では1980年代まで使用されていました。大戦後、日本の警察予備隊の創設に伴い、重装備のひとつとして「M24 Chaffee」が配備されました。戦後日本に最初に供与された戦車でもあります。

World of TanksのM24 Chaffee 

アメリカTier V軽戦車 V M24 Chaffee 高速高機動の戦車ではありますが、同Tier帯の軽戦車の中ではエンジン出力がやや低いため、登坂が少し苦手です。しかし、非常に高速で旋回できる長所を持っています。

また、視認範囲が350メートル、通信範囲が410メートルと、非常に広い範囲をカバーできることも本車輌の特徴です。その優秀な視認範囲と隠蔽率をうまく活かせれば、敵に気づかれることなく偵察することが可能です。

軽戦車の中の軽戦車「M24 Chaffee」で、発見・観測の技術を極めましょう。

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