スキルを習得して有利に戦いを進めましょう!
連載第25回となる今回は搭乗員が覚えることができる固有の能力”スキル”について解説していきたいと思います。 スキルは非常に強力な能力で、あるのとないのとでは戦車の性能そのものも大きく変わってくる重要な要素です。しっかりと特性を覚えておきましょう!
搭乗員のスキルって?
『World of Tanks』内の搭乗員が習得できるスキルは「プライマリスキル」と「セカンダリスキル」の2種類に分かれます。
「プライマリスキル」はそれぞれの搭乗員の訓練レベルに応じて効果が変わり、戦車の基本的な性能に影響を与えるスキルです。一方の「セカンダリスキル」は、搭乗員の訓練レベルが100%に達し「プライマリスキル」を習得完了した後に習得できる2つ目のスキルとなります。
「プライマリスキル」がその搭乗員固有の効果を発揮するのに対して、「セカンダリスキル」はどのスキルを習得するかを選択して習得することが出来ます。
「セカンダリスキル」は習得がやや大変な分、その効果は強力なものが多いです。 まずはそれぞれのスキルの違いについて見てみましょう!
搭乗員のプライマリスキルについて
プライマリスキルはそれぞれの搭乗員の役割に求められる能力です。戦闘で経験値を得ることによって搭乗員の訓練レベルに併せて上昇し、100%になることその車輌が本来持つ性能を発揮できるようになります。その為、ガレージなどで表示されるカタログスペックの数値も各搭乗員の訓練レベルが100%の際の性能値となります。
新しい戦車を購入時に新たに雇用する搭乗員の訓練レベルを選択できますが、その際無料で訓練レベル50%の搭乗員を雇用した場合、搭乗員経験値を稼いで100%にするまで「プライマリスキル」の効果は訓練レベルに応じた値となり、車輌の視認範囲や装填時間、レティクルの収束時間などに大きな影響を与えます。
◯ 車長
視認範囲と搭乗員全体のスキルに影響します。車長のプライマリスキルの習得度が上がると視認範囲が広がる他、他の搭乗員のプライマリスキルに対して、自分のプライマリスキルの10%分の値がボーナスとして加算されます。
搭乗員が少ない車輌では、無選手・装填手・砲手を兼任する場合もあります。
◯ 砲手
砲の精度や照準速度に影響します。プライマリスキルの習得度が上がると砲の精度(砲弾の散らばり具合)や照準速度 (レティクルのサークルの縮まる速度)、砲塔の旋回スピードが向上します。車輌によっては砲手が2人乗っている場合がありますが、その場合はそれぞれの搭乗員のプライマリスキル習得度の平均値が適用されます。
◯ 操縦手
車輌の機動性に影響します。プライマリスキルの習得度が上がると車体の加速性能と旋回性能が向上します。加速性能が向上するとその車輌の最大速度までの到達時間が短縮され、より素早く動くことが出来ます。
◯ 無線手
味方との通信範囲に影響します。プライマリスキルの習得度が上がると通信距離が伸び、より遠くの味方との通信ができます。通信範囲内の味方同士は発見した敵の位置情報をミニマップ上で共有できます。
◯ 装填手
砲弾の装填速度(リロード)に影響します。 プライマリスキルの習得度が上がると、より短時間で砲弾を再装填できます。 なお機関砲や自動装填(オートローダー)の砲の場合は、弾倉そのもの交換時間に対して影響し、弾倉内の砲弾の装填速度は変化しないので要注意です。
強力な効果を発揮!セカンダリスキルって?
セカンダリスキルは様々な種類がありますが、まず大きく分けて習得度のパーセンテージに比例して発揮する能力が上がっていく「スキル」と、100%になって初めて効果を発揮する「パーク」の2つに分かれています。 取得しようとしているセカンダリスキルが「スキル」なのか「パーク」なのかは気をつけておきましょう。
その他にも、セカンダリスキルは全搭乗員が共通で習得可能な共通スキル(修理・カモフラージュ・消火能力・戦友)と、それぞれの役割の搭乗員のみが習得できる専門スキル(例えば車長なら第六感、鋭い視力など)と分かれています。
共通スキルは車輌内の1人だけ習得しても効果は薄いですが、複数人で同じスキルを習得すると絶大な効果を発揮します。一方、専門スキルはその搭乗員に関連する能力を特化して向上させる効果があります。
セカンダリスキルは一つ目が100%になり習得完了すると、さらに追加して二つ目を習得することが出来ます。原理的には経験値を稼いでいくことで全てのスキルを習得することも出来ますが、一つ目のセカンダリスキルを習得するのに必要な経験値が約20万EXP、二つ目が約40万EXP、3つ目が約80万EXPと倍々に増えていくため、そう簡単にたくさんのスキルを習得できるわけではありません。習得するスキルを選ぶ際は車輌の特性を活かしたものを選ぶよう慎重に決めましょう。
どれがいいのか迷った時にオススメなセカンダリスキル
◯ 車長
- 第六感(パーク)
- 教官(スキル)
全車種共通で役立つのが、敵から発見されたことを3秒後に教えてくれる「第六感」。特に敵から見つかることが生死に繋がりやすい軽戦車では必須とも言えます。 他には車長のみが習得でき、車長を除く他の搭乗員の獲得経験値をアップさせるスキル「教官」もかなり有用です。「教官」は1%から効果を発揮するので、先に「教官」を育てて他の搭乗員も育成し、100%に達成した後でスキルをリセットしてパークの「第六感」に付け替える、といったテクニックも使えます。
◯ 砲手
- 速射(スキル)
- 射撃の名手(パーク)
「速射」は砲塔旋回中のレティクルの広がりを軽減するスキルです。車体を旋回させると効果が発揮できませんが、車体を動かさず砲のみを動かした場合には適用されるため、駆逐戦車や自走砲でも有効なスキルです。
「射撃の名手」は敵車輌のモジュールや搭乗員に対しての損害発生率を向上させるスキルです。機関砲や自動装填装置を搭載した手数が多い戦車だと有効です。このスキルは榴弾(HE)など一部の砲弾では適用されないので注意です。
◯ 操縦手
- オフロード走行(スキル)
- スムーズな運転(スキル)
「オフロード走行」は不整地での機動力を向上させるスキルで、100%まで習得すると舗装されていない地面(草原や雪原、砂漠など)を走行した際の加速力や旋回速度が向上し、どの車輌でも汎用的に役立つスキルです。
「スムーズな運転」車輌移動による照準精度低下を軽減するスキルですが、車体静止時や旋回時のレティクルの拡散は軽減されないといった制限がつきます。拡張パーツの「砲垂直安定装置」と組み合わせるとより効果的です。
◯ 無線手
- 状況判断力(スキル)
- 共通スキルのいずれか
「状況判断力」は視認範囲を最大で3%増加させるスキルです。ゲームシステム上、視認範囲は大きければ大きいほど有利なので、偵察をメインで行う軽戦車や待ち伏せメインで行う駆逐戦車では特に有効です。使用している車輌によっては共通スキルの「修理」や「カモフラージュ」などを優先しても良いでしょう。
◯ 装填手
- 弾薬庫保護(パーク)
- 共通スキルのいずれか
装填手の専門スキルは全て「パーク」なので、100%まで育成しないと効果を発揮できません。弾薬庫の耐久値を増加させ誘爆する確率を下げることになるため、車輌によっては重要なスキルですが、前述の様に全て習得度が100%にならなければ効果を発揮できない「パーク」なので、軽戦車や中戦車、駆逐戦車などであれば「カモフラージュ」、重戦車であれば「修理」といった共通スキルを優先して習得しても良いでしょう。
侮れない効果を発揮する共通スキル
スキルはその車輌にあったものを選ばなければあまり意味がありません。迷った際は共通スキルを優先した方が無難です。共通スキルは同じ車輌の複数の搭乗員で習得すれば侮れない効果を発揮します。軽戦車や中戦車、駆逐戦車であれば隠蔽性を向上させる「カモフラージュ」を、相手からの攻撃を受けモジュールを破壊されることが多くなりがちな重戦車では「修理」を習得することが有効です。
全搭乗員が習得完了しないと効果を発揮しないスキル「戦友」「戦友」は、その車輌の搭乗員全員が習得している際に全搭乗員の基本能力と全スキルを5%向上させる強力なスキルです。ただし「戦友」はパークであることと、その車輌の搭乗員全員が習得完了していないと効果が発揮されないため、他のスキルと比べて習得までのハードルはやや高めと言えます。 |
もし間違えてスキルをつけてしまったら…
セカンダリスキルを選び間違えてしまっても、スキルはリセットして変更することが可能です。1つ目のセカンダリスキルであれば、つけ間違えてしまった場合でもスキルに経験値が入っていない状態であれば無料で他のスキルに変更可能です。
ある程度育てた状態のスキルは変更時にクレジットかゴールドを消費することで、リセットして違うスキルに変更可能です。ただし習得度の引き継ぎ値は消費するクレジットやゴールドの額によって変わるので注意です。
ゴールドが必要ですが、100%までスキル型のセカンダリスキルを育成して100%になったらパーク型のセカンダリスキルに変更する、といった無駄なくスキル効果を利用するようなテクニックも使えます。
今回は強力な効果を発揮する搭乗員スキルについて簡単にご紹介をさせていただきました。
初めは何を選択して覚えたほうがいいのか?どれくらい経験値を稼げばセカンダリスキルが習得できるのかわからなかったりしたかと思いますが、スキルの仕組みや特性を理解しておけば必ずプレイする上で役立つ強力な能力です。しっかり覚えておいてくださいね。
それでは次回もお楽しみに!良い週末をお過ごしください♪
(コラム記事: ヴィクトリヤ 挿絵イラスト: しばふ)
4コマヴィクトリヤ日記 第25話
「ヴィクトリヤ日記」は毎週金曜日に公開予定です。 次回もお楽しみに!(漫画: kirusu)
登場キャラクター
ヴィクトリヤ Wargaming.net Communityチーム所属の新人社員。ベラルーシ出身。しばしば先輩たちに振り回されている。「なんでも屋」が災いし、よく修羅場に放り込まれている。不憫。 |
ラビ様 ヴィクトリヤが入社したWargaming.net のとあるオフィスの社長(代理)。 見た目は完全にお子ちゃまだが偉い人。何かトラブルを起こしてもミズキに発見される前に「第六感」が発動し毎回逃げ回っている模様。 |
ミズキ ヴィクトリヤの先輩社員。Community チーム所属。ヴィクトリヤのことは勝手につけた愛称の「ヴィッキー」と呼んで可愛がっている。「状況判断力」を発動し、ラビ様の動向を監視している。 |
クルイロ Wargaming.net の社員。Quality Assurance チーム所属。 ロシア出身。オフィスの奥にある部屋で黙々とテストプレイをしている。しばしば「カモフラージュ」が発動し、オフィス内で見つからなくなる。 |
ツノダ Wargaming.net の社員。Community チーム所属。 オフィス内のでっかい代表。色々でっかい。重戦車が大好き。1人だけ常時「アドレナリン・ラッシュ」状態。 |
4コマヴィクトリヤ日記 作者プロフィール
kirusu 簡単に爆死するへっぽこ駆逐戦車愛好漫画描き。 |
- ヴィクトリヤ キャラクターデザイン & 挿絵 : しばふ