週刊ヴィクトリヤ日記 Vol.24『あの強敵を倒せ!』

戦場で出会う強敵について知っておきましょう!

連載第24回となる今回は、ゲームをプレイしていると戦場で出くわす数々の戦車の中から、特に気をつけておきたい強敵とも呼べる戦車の一部の特徴や対策などをご紹介したいと思います!

これらの戦車は全般的に優れた無敵の戦車というわけではなく、何か他の性能を犠牲にして特定の性能に特化している場合がほとんどです。真正面からぶつかった場合は勝てない車輌でも必ず弱点と呼べる箇所があったりします。

強敵に打ち勝つためには、まず敵のことをよく知ることが重要です。身につけた知識を活かして冷静に判断し、立ち向かっていきましょう!


各Tierで気をつけておきたい強敵

各Tierの戦場で見かける強敵と呼べる戦車をいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。これらの車輌は強力な戦車ではありますが、もちろん弱点と呼べる箇所もあるので特徴を把握しておきましょう。

◯ Tier5 ソ連ツリー重戦車「KV-1」

Tier3~5の戦車を作って戦場に出た際に多くの人が強敵だと感じる代表的な車輌の一つがこのソ連ツリーのTier5重戦車の「KV-1」です。

車体・砲塔ともに70mmを超える装甲を持ち、Tier5帯の他の戦車と比べると全体的に分厚い装甲と高めのHPを持っています。自分が使用している車輌の主砲の貫通力が100mmを下回っている場合は砲塔や車体の装甲を貫通させることが難しいので、側面や背面に回り込んだりするか一歩引いて味方の援護を要請する方がよいでしょう。

ここが攻略ポイント!

  • 重戦車らしい鈍足なので側面や背面を狙っていきましょう。特に車体の後部は装甲が薄めなので、正面から貫通が難しい場合はこの箇所を狙ってみましょう。
  • KV-1の視界範囲は310mと極端に低め。味方と連携していないKV-1は視界が取れないので、一方的に攻撃を仕掛けることができます。

この戦車を使う時は?

「KV-1」を使用する際に気をつけたい点はその視界の狭さです。味方が視界を確保してくれなければ敵が全く見えない状態で一方的に撃たれてあっという間に撃破!ということも珍しくありません。
常に味方戦車と行動を共にして視界は味方に確保してもらいながら、自分はその分厚い正面装甲と火力を活かして味方の盾として戦線を押し上げるような運用を心がけてみましょう。

◯ Tier6 日本ツリー重戦車「O-I」

分厚い装甲と高いHPを持ち、さらに強力な大口径・大火力の強力な主砲を搭載できる日本ツリーの幻の超重戦車がこの「O-I」です。オイ車とも呼ばれています。

傾斜により実質200mm近くの装甲厚となる非常に分厚い正面装甲を持ち、キューポラも配置上狙いにくく、またそこそこの装甲厚があるためキューポラと言えど貫通も難しいです。
普通は車体の背面が弱点となる車輌が多いのですが、この「O-I」は背面も150mmと厚めになっているので、車体側面への攻撃の方が有効です。ひと目で分かる異様に大きい車体と150tを超える車体重量のために非常に鈍重なので、同格以下の戦車で対峙する場合はまず正面から戦うことは絶対に避け側面に回り込むようにしましょう。

また車高が高く砲塔も高い位置に設置されているため、車高が低い戦車でぴったりと側面に張り付くことができれば反撃を受けずに一方的に攻撃することが可能です。

ここが攻略ポイント!

  • 無理に正面から撃ち合うことは避けて、装甲が薄めな側面を狙っていきましょう!
  • 車体のサイズが非常に大きく鈍重なため駆逐戦車や自走砲からは狙いやすい的。開けた場所に誘い出して味方に援護してもらうことも有効です。
  • 車高が高く砲塔の位置も高いので、ぴったり側面に張り付けば反撃を受けずに攻撃を行えることも。

この戦車を使う時は?

「O-I」を使用する際に気をつけたい点は、敵の接近を許さないこと、とにかく無闇に開けた場所に出ないことです。また車体が大きいため隠蔽性は皆無。非常に鈍重なので自走砲からの射線は常に意識しましょう。なるべく射線が通らないよう地形を盾にした動きを心がけてみましょう。

◯ Tier7 アメリカツリー重戦車「T29」

巨大で特徴的な砲塔を持ち、砲塔前面の装甲厚さが脅威の279mmというアメリカツリーのTier7重戦車が「T29」です。地形を使ってハルダウンし砲塔だけしか狙えない状態の「T29」と対峙した場合は、素直に下がって真正面から相手にしない方が懸命です。

砲塔側面は127mmと比較的薄めですが、正面を向いている際は傾斜により見かけ上の装甲厚が200mm以上となるため貫通させることは難しいでしょう。砲塔が横を向いた時はチャンスなので、攻撃の機会は見逃さないようにしましょう。

分厚い装甲を持つ砲塔とは逆に車体側の装甲は正面も側面も薄めです。特に車体側面の装甲厚は76mmしかないため、格下戦車でも充分に貫通させることが可能です。車体が隠れていない状態のT29を発見した際は車体側をどんどん狙っていきましょう。

ここが攻略ポイント!

  • とにかく砲塔正面は頑強!ハルダウン状態のT29と正面から撃ち合うことは避けましょう。
  • 車体は正面も側面も装甲が薄めです。車体を狙える時は車体側を攻撃しましょう。
  • 砲塔側面は比較的装甲が薄め。砲塔しか狙えない状態でも横を向いた時はチャンスです!

この戦車を使う時は?

「T29」を使用する際は、上記の弱点をカバーするためハルダウンをしっかり行うことを意識しましょう。装甲が薄めな車体はしっかり隠し、装甲が分厚い砲塔前面のみを相手に露出するような戦い方を心がければ「T29」は無類の強さを発揮します。

◯ Tier8 ソ連ツリー重戦車「IS-3」

強力な122mm砲に、傾斜装甲を多用して圧倒的な防御力を誇る装甲、そして重戦車ながら最高速度38km/hと中戦車に比類する機動性を発揮し、「走・攻・守」のバランスが高いレベルでまとまった優れた戦車です。

車高が低い上に砲塔も車体も良好な傾斜装甲を持つため、車体の正面はどこ撃っても非常に堅く、同格以下のTierの戦車を使用している場合には真正面からの対峙はなるべく避けたいところです。だだし砲塔前面部のでっぱり部分や車体前面の一部には装甲が薄い箇所があるので、どうしても真正面から戦わなければ行けない際はこれらの弱点箇所を狙っていきましょう。

一方、視界はソ連ツリーの重戦車らしく最大で350m程度しかありません。KV-1の対処方法と同じく、孤立している「IS-3」がいた場合は相手から発見されない状態で一方的に攻撃を仕掛けることができる可能性があります。

ここが攻略ポイント!

  • 車体正面は傾斜装甲で防御が固めです。面積が小さく狙うことが少し難しいですが、正面上部の天板部分か、砲塔直下にあるペリスコープが弱点と言えます。
  • 傾斜装甲に対しては砲弾が弾かれないようなるべく垂直になるように当てることが重要です。自分の砲弾の進入角度を意識して攻撃を行いましょう。

この戦車を使う時は?

「IS-3」を使用する際は、その車高の低さと砲塔の傾斜装甲を活かしてハルダウンをして戦っていきましょう。傾斜装甲はその特性上、正面を向いている状態で既に傾斜がついている状態です。なので「昼飯の角度」で車体に角度をつけると逆に貫通されやすくなる場合があるため要注意です。また同Tier帯の重戦車と比べるとHPも低めです。傾斜装甲で装甲厚を補っているため「KV-2」や日本重戦車などが持つ大口径の榴弾砲の直撃を受けると思わぬ大ダメージを受ける場合もあるので気をつけましょう!


大抵の戦車に共通する弱点箇所を知っておきましょう!

ゲーム中には数多くの戦車が登場し車体の形状もその性能もバラバラですが、戦車の構造上ほとんどの車輌に共通して装甲が薄くなりがちな箇所があったりします。もちろん車輌によって形状や位置も異なるので、非常に狙いにくかったり弱点にならない場合もありますが、覚えておけば戦場で色んな戦車と対峙した際にいろんな戦術の選択肢が増えると思います。知識としてしっかり押さえておきましょう。

◯ 車体上面や側面・背面

戦車は車体重量とのバランスの関係で全ての箇所の装甲を分厚くすることはできません。大抵の戦車の場合は敵に晒す機会が多い正面装甲が最も分厚くなり、続いて側面、そして敵から直接撃たれる可能性が低い背面や車体上面は比較的装甲が薄めになりがちです。
正面装甲は貫通できなくとも、背面に回り込めば充分に貫通可能!といったケースも多いので、機動力を活かして側面や背面に回り込んでみたり、地形を利用して高所から敵の上面装甲を撃ち抜くといったことも有効な戦法です。

◯ ペリスコープやキューポラ部分

ペリスコープ(覗視孔)やキューポラ(司令塔)は、戦車に乗っている乗員が車内から外を見るために使用する部分です。どちらも構造上、装甲を厚くすることが難しい部分なので、ここに砲弾が命中すると貫通が出来たり搭乗員を負傷させたりすることができます。

ペリスコープ(覗視孔)の形状の例。操縦手が外を見るための窓で、大抵は車体の前面部分に位置します。
サイズが小さく狙いにくいですが貫通できると操縦手が負傷する場合も。

キューポラ(司令塔)の形状の例。車長が外を覗くための箇所で砲塔上部にあることがほとんど。
車輌によって大きさも様々で、装甲が分厚い場合もあるので注意。ここを貫通できると車長が負傷する場合も。 

正面装甲を撃ちぬけなかった場合はこれらの箇所を狙ってみましょう。ただし車輌によってはこれらの箇所が非常に小さかったり角度的に狙いにくい場合もあったりするので、そういった場合は無理に正面から攻撃するのではなく、反撃を受ける前に一旦退いて味方に援護をしてもらったり、側面に回り込むといった違うパターンを選択してみましょう。

◯ 履帯

構造上、面積が大きく装甲化が出来ない箇所が履帯です。どこをどう撃ってもダメージを与えることが難しい車輌に出くわした際は、履帯を攻撃して大破させ敵を足止めしてみましょう。 履帯を切られた敵戦車はその修理が完了するまで身動きができません。

それなりの速射性能を持った砲を搭載しており安全な位置から履帯だけ攻撃できる様なシチュエーションの場合は、他の味方や自走砲からの援護が来るまで相手の履帯を切り続け停滞させることも有効な戦術です。 (やられた側は大変にイライラすると思いますが…)


今回はゲームを進める上で必ず出会う「撃破が難しく壁として立ちふさがる強敵と呼べる戦車」について一部の車輌をピックアップしてご紹介させていただきました。
とは言えこれらの車輌も無敵という訳ではありません。どんな車体にも必ず弱点と言える箇所や対処法があるのでしっかり見極めて冷静に対応していきましょう!
また逆にこれらの車輌を自分で使う際は、弱点となる箇所に気をつけて戦うことで前線では無類の強さを発揮することになります。

始めは苦手な相手だったとしても、しっかり対処法を踏まえれば撃破できないことはありません。どんな敵が出てきても冷静に対応できるエース戦車兵を目指して頑張っていきましょう!

それでは次回もお楽しみに!良い週末をお過ごしください♪

(コラム記事: ヴィクトリヤ 挿絵イラスト: しばふ)


4コマヴィクトリヤ日記 第24話

「ヴィクトリヤ日記」は毎週金曜日に公開予定です。 次回もお楽しみに!(漫画: kirusu)

 


登場キャラクター

ヴィクトリヤ

Wargaming.net Communityチーム所属の新人社員。ベラルーシ出身。しばしば先輩たちに振り回されている。常識人枠。

ラビ様

ヴィクトリヤが入社したWargaming.net のとあるオフィスの社長(代理)。 見た目は完全にお子ちゃまだが偉い人。なんだかんだミズキには頭が上がらない。

ミズキ

ヴィクトリヤの先輩社員。Community チーム所属。ヴィクトリヤのことは勝手につけた愛称の「ヴィッキー」と呼んで可愛がっている。

クルイロ

Wargaming.net の社員。Quality Assurance チーム所属。 ロシア出身。オフィスの奥にある部屋で黙々とテストプレイをしている。

ツノダ

Wargaming.net の社員。Community チーム所属。 オフィス内のでっかい代表。色々でっかい。重戦車が大好き。やはり自走砲は天敵。


 

4コマヴィクトリヤ日記 作者プロフィール

kirusu

簡単に爆死するへっぽこ駆逐戦車愛好漫画描き。
Web:  http://kirusu.com 
Twitter:  https://twitter.com/kirusu

  • ヴィクトリヤ キャラクターデザイン & 挿絵 : しばふ

関連リンク

閉じる