一部の駆逐戦車ルートへのバランス調整(アップデート1.28.1)

プレイヤーの皆さま

アップデート1.28.1でも通常車輌へのバランス調整を実施いたします。今回調整の対象になったのは、アメリカ、ソ連、ドイツ、日本の4つ駆逐戦車ルートです。

これまでの調整と同じく、対象車輌とその変更点は主にそれぞれの車輌の戦闘パフォーマンスのデータを基に決定されています。したがって、パフォーマンスが悪すぎる車輌には上方修正が加えられる一方で、逆にパフォーマンスが良すぎる車輌には下方修正が加えられています。ただし、いずれの変更も車輌のプレイスタイル自体に大きな影響を及ぼすものではありません。

以下で詳しくご説明していきます。

「T110E4」ルートへの上方修正(Tier VI~X)

「T110E4」ルートは、機動性と主砲の取り回しに大幅な上方修正が加えられました。これまでより撃ち合いがしやすくなっているほか、目まぐるしく変わる戦況への対応や陣地変換がしやすくなっています。後退速度も上昇しており、敵に狙われている状態での退却や移動をより柔軟に行うことが可能になりました。くわえて、主砲の安定性と照準時間も向上したため、正確な砲撃で戦果を挙げやすくなっています。

バランス調整の概要

X T110E4 は後退速度、照準速度、砲塔旋回速度が向上し、よりスムーズな陣地変換や敵の追跡が可能になりました。 IX T30 貫通力と単発ダメージが強化された一方で、バランスを調整するために装填速度がやや低下されています。 VIII T28 Prototype は 貫通力とダメージが強化され、重装甲の敵車輌との交戦能力が上がっています。ただし、丁寧な立ち回りが求められるプレイスタイルに変わりはありません。

X T110E4
後退速度
12
km/h
(▲2 km/h)
照準時間
2.7
(▼0.2秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.2
(▼0.04)
砲塔の旋回速度
20
度/秒
(▲2度/秒)
エンジン出力
950
馬力
(▲75馬力)
IX T30
後退速度
12
km/h
(▲2 km/h)
主砲「120 mm AT Gun T53/30」
主砲の装填時間
10.2
(▼0.5秒)
100 mでの散布界
0.35
m
(▼0.04 m)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.16
(▼0.08)
平均ダメージ
450/450/550
HP
(▲50/50/35HP)
平均貫通力
261/297/60
mm
(▲13/0/0 mm)
主砲「155mm AT Gun T7/30」
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.22
(▼0.02)
サスペンション「T30」
旋回速度
23
度/秒
(▲3度/秒)
サスペンション「T30E1」
旋回速度
25
度/秒
(▲3度/秒)
エンジン「Continental AV-1790-3/30」
エンジン出力
880
馬力
(▲80馬力)
エンジン「Continental AV-1790-5」
エンジン出力
930
馬力
(▲70馬力)
VIII T28 Prototype
車輌HP
1,300
HP
(▲150HP)
最大速度/後退速度
32/12
km/h
(▲4/2 km/h)
砲塔の旋回速度
22
度/秒
(▲4度/秒)
主砲「105mm AT Gun T5E1/28P」
主砲の装填時間
9.3
(▼1秒)
100 mでの散布界
0.37
m
(▼0.02 m)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.12
(▼0.04)
平均ダメージ
360/360/450
HP
(▲40/40/30HP)
平均貫通力
234/245/53
mm
(▲36/0/0 mm)
主砲「120 mm AT Gun T53/28P」
主砲の装填時間
9.8
(▼0.3秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.12
(▼0.04)
サスペンション「T28 Prototype」
移動および旋回中の散布界
0.22
(▼0.01)
旋回速度
22
度/秒
(▲4度/秒)
サスペンション「T28E1 Prototype」
旋回速度
24
度/秒
(▲4度/秒)
エンジン「Ford GAF/28P」
エンジン出力
760
馬力
(▲90馬力)
エンジン「Ford GAFM2/28P」
エンジン出力
830
馬力
(▲50馬力)
 
 
X
T110E4
IX
T30
VIII
T28 Prototype

「Object 268」ルートの上方修正(Tier II~X)

「Object 268」へと続くソ連駆逐戦車ルートは、射撃精度、機動性、主砲の俯角に上方修正が加えられ、異なる戦況への対応力が全体的に増しています。高Tier車輌は、俯角が広く取れるようになっているほか、照準時間が短縮され、長距離での砲撃を命中させやすくなっています。その他の車輌は、さらに機動性と照準性能が強化され、スムーズな陣地変換が可能になっているほか、コンスタントに正確な射撃を行うことができるようになりました。

バランス調整の概要

X Object 268 は散布界が縮小し、照準時間が短縮しています。長距離での射撃精度が高くなり、周囲の環境により素早く対応できるようになりました。 IX Object 704 も射撃精度と照準速度が強化されています。これにより、高い火力を誇る主砲がさらに強力になりました。また、最大速度も上昇し、陣地変換もしやすくなっています。 VIII ISU-152 火力が上がっているほか、HEAT弾とAPCR弾の貫通力が上がり、重装甲の敵にとってより大きな脅威となっています。

X Object 268
照準時間
2.5
(▼0.2秒)
主砲の俯角
6
(▲1度)
移動および旋回中の散布界
0.18
(▼0.03)
旋回速度
33
度/秒
(▲5度/秒)
エンジン出力
950
馬力
(▲150馬力)
IX Object 704
最大速度/後退速度
40/14
km/h
(▲3/1 km/h)
主砲「152 mm D-4S (704)」
100 mでの散布界
0.37
m
(▼0.03 m)
照準時間
2.9
(▼0.1秒)
主砲「152 mm BL-10」
100 mでの散布界
0.36
m
(▼0.03 m)
照準時間
2.7
(▼0.2秒)
サスペンション「Object 704」
旋回速度
26
度/秒
(▲7度/秒)
サスペンション「Object 704M」
旋回速度
28
度/秒
(▲6度/秒)
エンジン「V-11 (704)」
エンジン出力
750
馬力
(▲100馬力)
火災発生率
12
%
(▼3%)
エンジン「V-2-54IS (704)」
エンジン出力
800
馬力
(▲100馬力)
VIII ISU-152
後退速度
13
km/h
(▲1 km/h)
主砲「152 mm ML-20S」
100 mでの散布界
0.44
m
(▼0.04 m)
照準時間
3.2
(▼0.2秒)
平均貫通力
240/280/86
mm
(▲105/30/0 mm)
APからHEATへ弾種変更
弾速(HEAT)
819
m/秒
(▲164 m/秒)
主砲「152 mm D-4S」
100 mでの散布界
0.38
m
(▼0.03 m)
照準時間
3.1
(▼0.3秒)
サスペンション「ISU-152」
移動および旋回中の散布界
0.22
(▼0.01)
旋回速度
27
度/秒
(▲9度/秒)
サスペンション「ISU-152M」
旋回速度
30
度/秒
(▲9度/秒)
エンジン「V-2IS (ISU)」
エンジン出力
730
馬力
(▲130馬力)
エンジン「V-2-54IS (ISU)」
エンジン出力
780
馬力
(▲80馬力)
 
 
X
Object 268
IX
Object 704
VIII
ISU-152

「Jagdpanzer E 100」ルートの「Jagdtiger」までの上方修正(Tier IV~IX)

「Jagdpanzer E 100」ルートでは、Tier X車輌への調整は行わない一方で、Tier IXまでの車輌の射撃精度と俊敏性に上方修正が加えられました。特に中Tierの車輌の散布界が縮小し、照準時間が短縮されています。これにより、すべての距離でよりコンスタントに砲撃を命中させられるようになっています。他にも、旋回速度が上昇しており、近距離での反応速度が上がり、さまざまな状況に対応できるようになります。

バランス調整の概要

IX Jagdtiger は照準速度と装填速度の両方が上がったほか、エンジン出力も強化され、より効果的にダメージを稼げるようになっています VIII Ferdinand も装填時間が短縮され、AP弾とAPCR弾の貫通力が上がっています。さらに前面装甲も強化されており、耐久性と火力を活かしたポジションの防衛が可能になっています。

IX Jagdtiger
主砲「12,8 cm Pak 44 L/55」
主砲の装填時間
10.5
(▼0.4秒)
100 mでの散布界
0.33
m
(▼0.02 m)
照準時間
2.1
(▼0.2秒)
サスペンション「Jagdtiger」
旋回速度
28
度/秒
(▲4度/秒)
サスペンション「Jagdtiger Verstärkteketten」
旋回速度
30
度/秒
(▲4度/秒)
エンジン「Maybach HL 210 TRM P30 (JT)」
エンジン出力
770
馬力
(▲120馬力)
エンジン「Maybach HL 230 TRM P30 (JT)」
エンジン出力
830
馬力
(▲130馬力)
VIII Ferdinand
車体装甲
220/80/80
mm
(▲20/0/0 mm)
主砲「8,8 cm Pak 43 L/71 (F)」
主砲の装填時間
6
(▼0.1秒)
照準時間
2
(▼0.3秒)
平均ダメージ
280/280/370
HP
(▲40/40/75HP)
平均貫通力
232/272/44
mm
(▲29/35/0 mm)
サスペンション「Ferdinand」
移動や車体旋回に伴う散布界の拡大
0.22 m
 
(▼0.01 m)
旋回速度
28
度/秒
(▲10度/秒)
サスペンション「Elefant」
旋回速度
33
度/秒
(▲12度/秒)
エンジン「2x Porsche Typ 100/3」
エンジン出力
800
馬力
(▲130馬力)
エンジン「Porsche Deutz Typ 180/2」
エンジン出力
900
馬力
(▲60馬力)
火災発生率
20
%
(▲5%)
 
 
IX
Jagdtiger
VIII
Ferdinand

「Ho-Ri 3」ルートの軽微な下方修正(Tier V–X)

日本駆逐戦車ルートには、軽微な下方修正が加えられました。ただし、ルート共通の強みに大きな変更はありません。この修正は、強みを残しつつ、パフォーマンスがあまりにも良すぎる特定の性能を修正することを目的としています。具体的には、後退速度をやや低下させており、戦術的な退却の際にこれまでより丁寧な立ち回りが必要になっています。ただし全体的な機動性への影響は最小限に抑えています。また、散布界に少しだけ拡大されており、より丁寧な照準が求められるようにっているものの、これまで通り、中距離の撃ち合いでは強さを発揮します。くわえて、視認範囲も少し縮小したため、より戦略的なポジション取りを心掛ける必要があります。

バランス調整の概要

X Ho-Ri 3 は後退速度と散布界に軽微な下方修正が加えられました。全体的な性能への影響は少ないものの、今後はより考え抜かれたポジション取りが必要とされます IX Ho-Ri 1 は射撃精度と視認範囲に軽微な下方修正が加えられました。安定して戦果を挙げるには、より丁寧な立ち回りが求められます。一方で、 VIII Ho-Ri 2 は装填時間がやや延長された代わりに、全砲種のダメージが上がっており、敵車輌にとって大きな脅威となる点に変わりはありません

XHo-Ri 3
後退速度
15
km/h
(▼3 km/h)
視認範囲
380
m
(▼20 m)
主砲「14.9 cm Gun Type 96 Kai」
100 mでの散布界
0.36
m
(▲0.02 m)
IXHo-Ri 1
後退速度
14
km/h
(▼2 km/h)
視認範囲
370
m
(▼20 m)
主砲「12.7 cm Gun Type 89」
主砲の装填時間
12.5
(▼1秒)
主砲「14.9 cm Gun Type 96」
100 mでの散布界
0.37
m
(▲0.03 m)
VIIIHo-Ri 2
後退速度
14
km/h
(▼1 km/h)
視認範囲
360
m
(▼20 m)
主砲「10.5 cm Gun Shin」
主砲の装填時間
9.4
(▼0.5秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.12 m
 
(▼0.01 m)
平均ダメージ
360/360/450
HP
(▲40/40/30HP)
平均貫通力
242/268/60
mm
(▲22/16/0 mm)
主砲「12 cm Gun Type 10」
主砲の装填時間
10.3
(▼0.7秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.1
m
(▼0.02 m)
平均ダメージ
420/420/530
HP
(▲20/20/15HP)
平均貫通力
264/285/80
mm
(▲14/0/0 mm)
エンジン「Daimler-Benz MB-507」
火災発生率
20
%
(▲8%)
 
 
X
Ho-Ri 3
IX
Ho-Ri 1
VIII
Ho-Ri 2

モジュールの変更

モジュール構成の最適化を目的に、初期構成の性能を向上させました。

  • ゲームから完全に削除されたモジュールをすでに研究している場合、その車輌ルートのTier I車輌のEXPプールに自動的に加算されます。
  • 今回のアップデートで新たに追加された主砲は、戦闘に参加する前に対応する砲弾を補給する必要があります
  • 対象ルートのモジュール構成から削除されたものの、別の車輌に搭載できるモジュールは「倉庫」に送られます

アップデート1.28.1では、より公正なゲーム環境を提供しつつ、戦場に変化をつけるため、人気の高い4つの駆逐戦車ルートに調整を加えています。変更が加わった車輌を戦場で試したら、ぜひご感想をお寄せください。

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