連載第16回となる今回は、アップデート9.17にて実装されたばかりのスウェーデンツリーの戦車について、簡単にご紹介していきたいと思います。スウェーデンは北欧家具などでも有名ですが優れた戦車工業国でもあり、今回のアップデートにてその独自の運用思想に基づいて設計された興味深い戦車が多数実装されました。
今回のヴィクトリヤ日記ではそんなスウェーデンツリーの戦車の特徴を簡単にご紹介したいと思います!
今回実装されたスウェーデンツリーは2つラインで構成されます。軽戦車からスタートし、中戦車を経て重戦車へ移行していく軽・中・重戦車ハイブリッドブランチと、特に他国のツリーと比較して特徴的な車輌が登場する駆逐戦車ブランチの2つです。
まずは軽・中・重戦車ハイブリッドブランチの方から見ていきましょう!
軽・中・重戦車ハイブリッドブランチはTier1-3までが軽戦車、Tier4-7までが中戦車、Tier7-10までが重戦車の混合ツリーとなります。Tierが上がると車輌カテゴリーが変かわるので、それぞれの車輌がどういった特性を持っているのか予めしっかり押さえておきましょう。
全体的に機動力が優れており、加えて全ての車輌が-10°以上の俯角をとれることが最大の特徴です。
このブランチの車輌全般に共通する大きな特徴なので、ハルダウンを積極的に駆使して戦っていきましょう。
半面、同Tier帯の戦車と比較して装甲はほぼ無いに等しいため、真正面から撃ちあうとあっという間にやられてしまう場合も…。また全体的に主砲のダメージもそこまで高くなく、装填時間もあまり早い方ではないため、発砲をしたらしっかり下がって身を隠す、といった立ち回りを心掛けましょう。
感覚的には日本の中戦車と似ている部分が多く同じような感覚で扱える車輌も多いですが、旋回性能にややクセがあるため気をつけてくださいね。
◯ 戦車図鑑で性能を確認してみましょう!
重戦車は全体的に見て、機動力、火力、装甲のバランスがよく、特に砲塔正面の装甲は元々高い装甲値に加え、良好な傾斜があるためハルダウン時はトップクラスの防御力を発揮します。
とは言え、正面装甲は以外はそれほど分厚い訳ではありません。良好な俯角と頑強な砲塔を活かして
ハルダウンをしっかりと行い、弱点となりやすい車体はなるべく隠して戦いましょう。
堅い頭と大きく取れる俯角を活かして、ハルダウンして戦っていきましょう!
また3両とも自動装填装置を備えていることも大きな特徴ですが、主砲の貫通性能はさほど高くないため、相手戦車の弱点箇所や角度などをしっかり意識して狙う必要があります。自動装填装置は撃ち尽くしたあとのリロード時間が長いため、敵が一気に押し寄せてきそうな場合は一旦下がるなど無防備なリロード中に攻撃を受けないよう気をつけましょう。
余談ですが、Tier10重戦車の名前でもある「Kranvagn(クローンヴァグン)」。風変わりな呼称ですが、これは機密保持のためにつけられたもので、スウェーデン語で「自走クレーン車」を意味しているんです。しかしクレーン車って…。
◯ 戦車図鑑で性能を確認してみましょう!
駆逐戦車ブランチはスウェーデンツリーの中でも特徴的なラインです。全体的な傾向としては、機動性が高く良好な俯角を持ち、車体も小さく隠蔽率が高い駆逐戦車らしい車輌で構成されます。
特にTier8-10までの3両は移動モードと射撃モードを切り替えながら戦うという、新しい要素が導入されています。
このモード切り替えは今までの車輌にはなかった特殊な機能なので、しっかり特性を押さえておきましょう。
全体的な傾向ですが、スウェーデンツリー共通の特徴として良好な俯角を持ち、車体が小さく隠蔽性が高い駆逐戦車らしい駆逐戦車が揃っています。また車重が軽いため機動力が高く、後退速度が非常に速い車輌が多いため、攻撃後に積極的に陣地転換を行うことが可能です。
反面、最も弱点とも言えるポイントはその装甲の薄さ。全体的にどの車輛も装甲が薄くHPも高くないため非常に打たれ弱く、特に榴弾に対しては脆弱です。10.5cmなどの大口径の榴弾で撃たれて一撃で爆散!なんてことも…。
また視界範囲もそこまで広くはないため、戦場では孤立しないように気をつけましょう。接近戦に持ち込まれてしまうと為す術もなく撃破されてしまう場合もあるので、戦闘終盤は軽戦車にも要注意です。
スウェーデン駆逐戦車で活躍するためには、高い隠蔽性と機動力を活かして攻撃後は積極的に陣地転換し、他国の駆逐戦車ツリーと比べて非常に優秀な俯角を活かして、心もとない薄い装甲は地形を使ったハルダウンでカバーする、といった運用を心掛けましょう!
◯ 戦車図鑑で性能を確認してみましょう!
Tier8–10車輌は3両とも角度が鋭角な前面の傾斜装甲を備え、被弾面積を抑えるため車高が低く平べったいくさび形の車体が特徴です。これはスウェーデンの戦車運用方針である「起伏に富んだ地形を活用する待ち伏せ戦術」に沿った設計で、まさに待ち伏せ特化型の戦車といえます。
最大の特徴は油気圧サスペンションを搭載していることで、「移動モード」と「射撃モード」を切り替えながら戦うという、他の車輌にはない新たな機能が導入されていることで、この独特の機能を駆使して戦っていくこととなります。
各モードへは戦闘中に「Xキー」を押すことで切り替えることができ、「移動モード」で待ち伏せに適した地形まで移動した後、「射撃モード」へ切り替えてハルダウンし、なるべく自分の車体は地形からは晒さずに相手を攻撃する、といった使い方が求められます。
またこの3両はどの車輛も後進速度が非常に速く、45-50km/hほどの高速で後進することができます。敵に見つかったら反撃を受ける前に迷わず逃げる!といった運用を心掛けましょう。
射撃モード時はこんなに傾きます!斜面を使って、敵からはなるべく自分の車体が見えない状態を作りましょう!
相手の車輛から見るとこんな感じに。車体のほとんどが地形で隠れているので反撃を受けにくいです。
◯ 移動モード
通常の移動時に使用するモードです。このモードにしている場合は砲はほとんど可動せず、射撃精度も最低に…。ほとんど密着した状態でもなければ命中は全く期待できませんので、移動用と割り切りましょう!
◯ 射撃モード
射撃地点に移動したら、「Xキー」を押して射撃モードに切り替えましょう。このモードでは射撃性能が向上し、砲が自由に動かせるようになります。またこのモードに切り替えている際は、旋回をしても双眼鏡と迷彩ネットの効果が失われません。そして油気圧サスペンションにより照準と連動して車体を大幅に傾斜させることができ、仰俯角を非常に大きく取ることができるようになります。
反面、機動性は劣悪に。どの車両も射撃モード中は5-10km/h程度の速度しか出すことが出来ず、また履帯を切られてしまうと一切旋回できなくなります。敵から発見されて反撃を受けそうになったら、すぐさま移動モードに切り替えて後退しましょう。
これらのモードはエンジンで制御しているのでエンジンが損傷するとモード切り替えにかかる時間が大幅に増えてしまったり、大破するとモードの切り替えができなくなったりします。エンジンモジュールへのダメージには注意しましょう。
◯ 戦車図鑑で性能を確認してみましょう!
今回は先日のアップデート9.17で実装されたばかりのスウェーデンツリーの特徴について簡単にご紹介させていただきました。どちらのブランチも個性的な車輛が多いツリーですが、他のツリーの車輛にはない魅力的な特徴もたくさんありますので、ぜひ乗ってみてください!目指せマスターバッジM!
それでは皆さん、良い週末をお過ごしください♪
(コラム記事: ヴィクトリヤ 挿絵イラスト: しばふ)
連載コラム「ヴィクトリヤ日記」は毎週金曜日に公開予定です。 次回もお楽しみに!(漫画: kirusu)
ヴィクトリヤ Wargaming.netの新人社員。Communityチーム所属。ベラルーシ出身。 |
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ラビ様 ヴィクトリヤが入社したWargaming.net のとあるオフィスの社長(代理)。 |
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ミズキ ヴィクトリヤの先輩社員。Community チーム所属 |
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クルイロ Wargaming.net の社員。Quality Assurance チーム所属。 |
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ツノダ Wargaming.net の社員。Community チーム所属。 |
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4コマヴィクトリヤ日記 作者プロフィール
kirusu 簡単に爆死するへっぽこ駆逐戦車愛好漫画描き。 |