週刊ヴィクトリヤ日記 Vol.17 『戦車の特徴を知ろう!軽戦車編』

小さいからって侮るべからず…!チームの勝敗を左右する軽戦車って?

連載第17回となる今回は、『World of Tanks』に登場する「軽戦車」「中戦車」「重戦車」「駆逐戦車」「自走砲」の5種類のカテゴリーの戦車の中から、軽量・小柄な車体による軽快な機動力を持ち、チームの縁の下の力持ちとして活躍する「軽戦車」の特徴について解説します!


軽戦車ってどんな戦車?

過去の第07回 『戦車の特徴を知ろう!中戦車編』や第13回 『戦車の特徴を知ろう!重戦車編』 でもご説明したとおり、『World of Tanks』に登場する戦車のカテゴリーは大きく分けて、軽戦車、中戦車、重戦車の3つに別れ、その他に少し特殊なカテゴリーとして駆逐戦車と自走砲という車種が登場します。今回はその中から「軽戦車」をピックアップしていきましょう。

「軽戦車」はその名前の通りゲームに登場する5つのカテゴリーの車輌の中で最も軽く、小型な戦車です。その最大の武器は小型で軽量な車体を活かした機動性と高い隠蔽性ですが、その分他の車輌と比べてより細やかな立ち回りが求められます。
小型、軽量である反面、装甲が犠牲となっており、何発かの砲撃に耐えられる重戦車とは違って、一つ間違えば一撃であっという間に撃破されてしまいます。

軽戦車に求められる役割って?

軽戦車は他の戦車のような強力な主砲や装甲を持ち合わせていないので、真っ向からの撃ち合いで多数の敵戦車を撃破するような花形スター的な活躍をすることは難しいです。ですが、軽戦車は「偵察」という戦闘において最も重要な役割の一つを担当し、立ち回り次第で1両でも戦況を大きく動かすことができる能力を備えています。
発見をしない限りは敵戦車の位置が全くわからない『World of Tanks』のゲームシステムにおいて、偵察が上手な軽戦車乗りがいるチームは敵戦車の位置情報をいち早く把握することができ、相手チームに対して戦闘で常に優位に立つことが可能です。

茂みに身を潜めて隠密偵察!一発も撃たなくても経験値が貰える…?

『World of Tanks』 の戦闘において極めて重要な役割が「偵察」です。軽戦車の小さな車体は大型の重戦車でははみ出してしまうような茂みに隠れることができ、また高い隠蔽率によって相手から見つかりにくいという「偵察」を行う上で重要な特性を持っています。茂みに隠れて発見した敵車輌の情報は自動で無線が届く範囲にいる味方チームの車輌に共有され、相手からはまだ見えない距離からでも味方が安全に攻撃することが可能になります。

『World of Tanks』 には「観測ダメージ」というシステムがあり、自分で敵車輌にダメージを与えたり撃破する以外にも、自分が視認している敵車輌に対して味方がダメージを与えると、そのダメージ量に応じて最大50%分の経験値やクレジットをアシストボーナスとして入手することができます。
つまり、自分が観測している敵車輌を他の味方がどんどん撃破してくれれば、その経験値の50%分をボーナスとして獲得することができちゃうんです。

火力が乏しく、敵戦車を撃破することがなかなか難しい軽戦車ですが、上手く偵察を行えば一発も発砲していなくても経験値やクレジットを稼ぐこともできるんです!

◯ 観測を続けて味方の攻撃をアシストする

茂みにじっと息を潜めて敵戦車を観測し続けることで、他の味方戦車が一方的に攻撃をしかけることができるチャンスを作り出すことができます。
観測を行う上で最も重要な点は「敵からは見つかっていない状態を維持する」ということです。もし発砲してしまうと隠蔽率が大幅に低下し、せっかく隠れている状態でも発見される可能性が高くなるため、観測を行っている間は辛抱強くじっと我慢しましょう。

  • 茂みに隠れてじっと待機!敵車輌を見続けることが大事です。
  • 観測中に発砲する場合は要注意!隠蔽率が大幅に下がって発見されやすくなります。
  • 発見されたらすぐに撤退!撃破されないことが重要です。

覚えておきたいマメ知識 その1。 50mの強制発見距離について

『World of Tanks』 のゲームシステムには、どんなに隠蔽率が高い状態で隠れていても強制的に発見状態となる「強制発見距離」というものがあります。 これは自車から50mの範囲となり、この中に敵車輌が侵入すると相手から見えない状態(建物の裏に隠れていたり)でも、強制的に発見された状態になるので注意しましょう!
逆にこのシステムを利用して、敵から直接攻撃を受けないような地形を利用して50m以内に接近し、安全な位置からスポットし続ける、といったテクニックも有効です。

◯ 索敵を行って味方に敵の位置情報を伝達!

じっと隠れて行う観測に対して、アクティブに行動して敵を発見するのが索敵です。軽戦車の機動力を活かして敵がマップのどのルートから迫っているのかいち早く発見し、味方に伝えることが主な役割となります。味方チームはあなたが発見した敵戦車の情報を元に敵の戦力の配分を確認し、適切な攻撃を仕掛けることができるようになります。
他にも、戦闘終盤などにマップ内で中々見つからない敵戦車を索敵するのも軽戦車の役割です。持ち前の足の速さで縦横無尽に移動し、隠れた敵を見つけ出しましょう!

  • 索敵は敵を発見することが目的!発見できたら無理せず安全な位置に移動しましょう。
  • 開始早々に敵陣に突っ込むような行為は控えましょう。
  • 障害物や地形からチラ見するような動きを心掛け、攻撃を受けないよう気をつけましょう。

高い機動力を活かして、後方撹乱や陣地の占領!

軽戦車のもう一つの優れた武器である「高い機動力」は、戦闘中に敵チームの後方を撹乱したり陣地の占領を仕掛けたりする際にも有効です。
ある程度戦闘が経過した後に突破できそうなポイントがあれば、敵チームの後方に回り込んで撹乱をしたり陣地の占領を仕掛けてプレッシャーを与えたりすることができます。逆に敵チームに回り込まれて味方の陣地が占領された際にはいち早く後退し、陣地を占領中の敵戦車に妨害を行って他の味方が到着するまで時間を稼ぐ、といったことも機動力が高い軽戦車であれば可能です。

軽戦車にオススメな拡張パーツやスキル

軽戦車を使う際にこれを搭載しておいた方がいいという拡張パーツや、所得しておく方がよいスキルを簡単にご紹介します!

拡張パーツ

  • 迷彩ネット (車体静止時に隠蔽率を高める。軽戦車の場合は+10% の効果)
  • 双眼鏡 (静止中の視認範囲を25% 向上 / 最大445m)
  • レンズ皮膜 (視認範囲を10% 向上 / 最大445m

スキル

  •  第六感 (敵車輌から発見されたことを知らせてくれる)
  • カモフラージュ (車輌の隠蔽率を高める)

双眼鏡は静止している際に視認範囲を向上させますが、レンズ被膜は静止時、移動時のどちらでも視認を向上させます。アクティブに動き回りながら偵察を行いたい場合はレンズ被膜を搭載することがオススメです。また「双眼鏡」と「レンズ皮膜」は同時に搭載しても効果は重複しません。動いている間は「レンズ被膜」、静止すると「双眼鏡」の効果が発揮されます。
スキルは習得するまでにある程度時間がかかりますが、とても強力な効果を発揮します。「敵に発見されること=撃破されること」につながりやすい軽戦車にとって、敵から発見されたことを教えてくれる「第六感」スキルはとても有用なのでおすすめです。

「第六感」スキルを習得しておけば敵から見つかったどうかをお知らせしてくれるので、生存率を高めることができます。

それ以外にも車体に「迷彩」の塗装をつけることでも車輌の隠蔽率を高めることができるので、上記の拡張パーツやスキルと併用して「迷彩」を使用することもおすすめです。使用期限が無期限の迷彩はゴールドでしか購入できませんが、一定期間限定(7日間もしくは30日間)の迷彩はクレジットでも購入可能です。

とにかく生き残ることが重要です!

軽戦車を扱う上で常に気にかけておきたい点は、とにかく生き残ること! 戦闘序盤の偵察行動に始まり、中盤は敵の撹乱や陽動、終盤では敵チームで生き残っている駆逐戦車や自走砲の索敵や撃破など、軽戦車は戦闘中の全てのシーンにおいて活躍できるポテンシャルを持っています。
軽戦車は非常に打たれ弱いので無謀な突撃などはせず、なるべく生き残って敵を発見したり撹乱を行ったりとチームプレーでの動き方を常に意識しましょう…!

覚えておきたいマメ知識 その2。 軽戦車特有のマッチングについて

Tier4以降の大多数の軽戦車は、Tier差が3ある格上の戦車とマッチングされる場合があります。そのような格上戦車に対して真正面から戦っても全く勝ち目がないため、いかに長く生き残って味方に敵の情報を送り続けられるかが勝負となります。
また、お友達と小隊を組んでプレイをする際、小隊内にTier4以降の軽戦車が含まれている場合は、通常よりも1つ上のTierとマッチングする可能性があるため、軽戦車以外の車輌はTierを一つ上にあげて小隊を組むことをオススメします。(例:小隊内の軽戦車がTier4なら、他の中戦車や重戦車はTier5を選択する、など。)


今回はゲームに登場する5つの車種の中から「軽戦車」にフォーカスして紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 軽戦車はチームの目となる重要なポジション。やや上級者向けの車種とも言えますが、敵をいち早く発見し味方に撃破してもらったり、軽快な機動力を活かしてマップ内を縦横無尽に移動し敵チームを撹乱したりと、スピード感ある一味違ったプレイができる点が魅力的な車輌でもあります。
軽戦車の特徴と役割をしっかり理解し、チームを支える重要なポジションとして活躍しましょう!

それでは次回もお楽しみに!良い週末をお過ごしください♪

(コラム記事: ヴィクトリヤ 挿絵イラスト: しばふ)


4コマヴィクトリヤ日記 第17話

 「ヴィクトリヤ日記」は毎週金曜日に公開予定です。 次回もお楽しみに!(漫画: kirusu)


登場キャラクター

ヴィクトリヤ

Wargaming.net Communityチーム所属の新人社員。ベラルーシ出身。 しばしば先輩たちに振り回されている。よくラビ様に恥ずかしい写真をチーム内に共有されては撃破されている。不憫。 

ラビ様

ヴィクトリヤが入社したWargaming.net のとあるオフィスの社長(代理)。 見た目は完全にお子ちゃまだが偉い人。軽戦車さながらの高い隠蔽率と機動力を活かして、社員のおもしろ写真をこっそり撮影している。

ミズキ

ヴィクトリヤの先輩社員。Community チーム所属 ヴィクトリヤのことは勝手につけた愛称の「ヴィッキー」と呼んで可愛がっている。しばしば軽戦車(ラビ様)に振り回されているため、軽戦車は天敵。

クルイロ

Wargaming.net の社員。Quality Assurance チーム所属。 ロシア出身。オフィスの奥にある部屋で黙々とテストプレイをしている。オフィス内のドタバタを後方から微笑ましく眺めている。

ツノダ

Wargaming.net の社員。Community チーム所属。 オフィス内のでっかい代表。色々でっかい。特に重戦車が大好き。 軽戦車(ラビ様)に翻弄されることはあるが、たまに反撃する。


 

4コマヴィクトリヤ日記 作者プロフィール

kirusu

簡単に爆死するへっぽこ駆逐戦車愛好漫画描き。
Web:  http://kirusu.com 
Twitter:  https://twitter.com/kirusu

  • ヴィクトリヤ キャラクターデザイン & 挿絵 : しばふ

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