導入

アーマードコンバットアリーナ協会(ACAA)は世界規模でアーマードコンバットスポーツの運営、ルール制定のために設立された組織である。

設立当初、ACAAは一握りのAP隊員とひとつの公式トーナメントを管理するだけの存在であった。しかしその後すぐにアリーナバトルの人気に火が付き更なる試合と選手の増強が要求されていった。その流れの中、組織は大きな成長を遂げることとなる。

組織の現在の従業員数は約4000人となっており、近い将来さらに増えていく見通しである。


組織構造

ACAAは主に4つの部署に分かれている。ゲームルール、アーマードペルソナ管理、アリーナ運営そして公共関連部署の4つだ。

  • ゲームルール協議会はゲームルール、アーマードコンバットバトルの規制、またトーナメントのプロセスを取り仕切っており、ACAAの中核を担う部署と言われている。彼等の決断はスポーツに大きく影響するため、提案された全ての変更は公表されるまで内部で徹底的に協議される。
  • アーマードペルソナ運営オフィスは世界中で登録された全てのアーマードペルソナとACAチームのデータベースを保持している。このデータベースには彼等の経歴や素行も含まれる。また運営管理オフィスはアーマードペルソナがACAAによって不正なルールを与えられていると判断した際、懲戒委員会としても機能する。これは試合における違反はもちろん、アリーナバトル外で行われる好ましくない行動に対しても行われる。
  • アリーナ運営委員会は世界中のアーマードコンバットアリーナのデザイン、構築、そして維持を担っている。各アリーナはその敷地内に多様な設備を配置する上部構造となっているため、ACAAは毎年巨額の資金を投じてアリーナの維持、管理に努めている。
  • スポーツには数多くの物理、技術面での必須事項が要求されるため、ACAAは多くの業界、企業とも関わりを持っている。公共関連部署はACAAと一般人とのパイプ役となっており、日々の運営において必要不可欠な存在である。また部署にはスポーツを一般に広めるための活動をするプログラマーが在籍している。

アリーナ

アーマードコンバットアリーナは現代版のローマ闘技場だと形容する人もいる。その一方で、構造の巨大さを見ればアルコロジーと言った方が適切だという人間もいる。

どちらにしてもこれだけは確実だ。アリーナは巨大だ。とてつもなく巨大だ。

風力、太陽光、原子力といったありとあらゆる発電技術を活用することにより、アリーナは全ての人々に可能な限り快適な環境を提供している。

「イカルスのことはもう聞いたか?」ACAAの職員によると最新のアリーナは最大5万人まで収容可能で、5つ星ホテルのサービスまで含まれているという。また、次回のグローバルコンクエストトーナメントはその最新アリーナで行われるらしい。是非今後明らかになる新着情報に期待するとしよう。 — 「熱狂」インターネットニュースチャンネル、エピソード#114

最初に建造されたアリーナはサッカーボールフィールド3個分くらいの広さで必要最低限の設備だけが設けられていた。設備は観客席、飲食の売店、トイレ、そして戦闘前のアーマードペルソナと戦車を収容するガレージなどがあった。

アリーナの人気と共に次第により大規模なバトルグラウンドが求められるようになっていった。ACAAの規模拡大に伴い、アリーナの建設にはより膨大な資金が投じられるようになる。

現時点では全部で21のアリーナが存在しており、その内20はヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジア各国によって主催されている。


21個目のアリーナ、Icarus

しかし21個目のアリーナの建造を何より優先していたACAAは途方もない計画を推進させる。世界中の科学者達の知恵を結集させると同時に巨額の資金を投じることによって協会は秘密裏に広大な空中浮遊式のアリーナの建造に着手し始める。

この大規模なアリーナの建造計画は以後10年間に渡って伏せられることとなる。アリーナの公開が間近に迫っていた時にはすでに「イカロス計画」は様々なコミュニティーの間で広く議論されていた話題だった。

記念すべき最初の戦闘の日、人々は巨大なスラスターがイカロスを空中に押し上げるのを目の当たりにし、世界中がその光景に歓喜した。


近年の議論

アーマードペルソナと同様にACAAも常に批判の対象となっている。さらに数々の闇に満ちた陰謀なども巷では囁かれている。八百長、汚職、また賄賂など他のスポーツにも見られる問題も含め、様々な噂が飛び交っている。これには私軍の形成、テロリズム、他国との兵器開発、実験なども含まれている。

"ローガンのチームがテロ攻撃を計画しているとして非難が挙がったが、事実無根に終わる。チームが武器を不正改造しているという証拠はACAAの調査では見つからなかった。コメントは以上" — ギャリー・チェン、ACAA報道官

ACAAはこれらの問題について日頃から真摯な取り組みを見せている。これまで内部、外部両方による調査が行われてきたが、不正などは一切見つかっていない。

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