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The Game Plan: TCSGポストシーズンのTier 10形式の概要

The Game Plan へようこそ!Tier 10形式が初めて使用されたWGL APACシーズンが終わった今、今シーズンを振り返ってみましょう。eSportsチームとファンにとって何が変わったのでしょうか?どの戦車が活躍したのでしょうか?下記の記事 The Coalition – Singapore の Haku がこういった質問にお答えします。

 


数ヶ月前、私は7/54ルールチーム総tier 54ポイント制限、最大車輌tier 87人編成について記事を書きました。今シーズンでは、Wargaming7/68ルールチーム総tier 68ポイント制限、最大車輌 Tier  107人編成に変更しています。先月、ポーランドで The Grand Finalsが終わり、2014年度の勝者Na`Vi とてもドラマチックな形で勝利 し、再度チャンピオンとなった今、7/68ルールについて振り返る絶好の機会は他にあるでしょうか?

何が変わったのか

過去に観客は非常にテンポが速く、荒々しいプレイで勝利を得たチームを目の当たりにしました。例えばEL Gamingはあっと言わせるほど大胆な機動戦で相手の不意を突くことで良く知られています。

しかし7/68ルールの到来により戦車の速度は概ね低下し、ヒットポイントは7/54ルール時よりも高くなったため、被弾の有無による誤差が大きくなりました。また、トーナメントに適した戦車の種類も増えました。

トーナメントに参加するチームがより多くの攻撃や防御に対する戦術的アプローチを取り入れたため、ゲームプレイが遅くなりました。しかし、チームは心に描いた役割を担ってくれる戦車をより多く選べるようになり、観客はより多くの戦車を見ることができるようになったのです。

全く新しい戦車の顔ぶれ

このルールではTier 10戦車5両とTier 9戦車2両か、Tier 10戦車6両とTier 8戦車1両の2つのコンビネーションしかありません。どちらを選択するかは、マップとそのマップでのチームのプレイスタイルによって異なるでしょう。また、Wargamingのマップ作成者は、マップの一部を遮断することにより3つの異なる翼を形成したほうがプレイヤーにとってベストだと考えました。

このような背景はチームに1両のTier 8軽戦車(T-54 LTRu 251AMX 13 90)を偵察用として投入させることを可能にしました。これはチームの火力を可能な限り少ない数の戦車に集中させ、効率的な移動を維持することに役立ちます(例えば6両の戦車が鉱山の丘の確保をする場合、7両の戦車で行なうよりも簡単です)。また、もし敵が何かおかしなことをする場合、前もって警戒できるようになります。

しかし、多くのチームが火力を全て戦車6両に集中させ、残る1両をTier 6にすることを好んだ今までのルールとは違い、無敵ではありません。Tier 9には多くの強力な戦車が存在します。例えばConquerorT-10(旧IS-8) WZ-111 1-4Object 430 IILorraine 40 tŠkoda T 50T-54、そしてT54E1。これは火力を7両の戦車に分散させながらチームの要求する役割を担える柔軟性の維持を可能にします。

また、チームは攻撃力がある上、Tierポイント差にあまり影響を受けないTier 8自走砲1両を選択することも可能になり、この動画が示すように目標に対して間接射撃を行なうことができます。

 

他のコンビネーション(Tier 8重戦車や中戦車の投入)は非常にレアであり、複数の特定の役割を担うことができないため(例えば非常に硬い砲塔を持つT32)、今回は触れません。

Tierの変化以外では、新しいルールでのゲームプレイにも変化がありました。以前は各マップで4回戦(攻撃2回、防衛戦2回)あり、各マッチに2つのマップが用意される9番勝負でした。しかし今では各マップで2回戦あり(攻撃、防衛戦各1回)、合計4マップとなります。

これは、マッチの条件が常に変化することにより、チームが敵の動きに対し予測・順応しにくくなったことを意味しています。また、観客はトーナメントの試合を観ても飽きにくくなり、より多くのマップでの対戦が増えたため、マップの様々な場所を目にする機会が増えました。

新しい役割でのプレイ

駆逐戦車の台頭

新しいルールが導入されて最も大きな変化があった車種は駆逐戦車です。私は以前、Tier 8では、より輝かしい活躍を見せてくれる重戦車と比べて駆逐戦車はか弱く、一般的に機動力がないと説明しました。しかしTier 10の導入により、チームはより多くの様々な駆逐戦車の使用が可能になり、戦闘の際は火力を保ち続け、多大なダメージを敵に与えることができるようになりました。

現在のルールで最も人気のある駆逐戦車はT110E3Waffentrager E-100です。前者はプレミアム弾薬に対しても有効な、とてつもなく堅牢な装甲を持ち、後者は全方位へ旋回可能な砲塔とゲームに登場するほぼ全ての戦車を消し去る破壊力を持つ自動装填装置を持っています。

 

軽戦車で独創的に

軽戦車の役割は以前私が話した時と変わっていません。軽戦車はチームが次に何をすべきか決めることができる情報を収集し、素早い動きにより敵を出し抜き(例えば戦術的に重要な地点の奪取や側面攻撃)、敵陣地を占領します(必要があれば)。

各軽戦車の特徴として、T-54 LTは榴弾を何度も貫通させない装甲を、Ru 251は軽戦車としては最も高いDPMを、AMX 13 90は自動装填装置を持っています。一方、WZ-132T49は戦力としての素質は充分ですが、あまり使用されていません。WZ-132は未だにパワークリープの被害者であり、T49はドイツ、ソ連、そしてフランス軽戦車と違い、単体で戦闘できるような能力は持っていないのです。

下記の動画ではロシアチームのNa`ViHellraisersが積極的な偵察用、サポート用、占領用としての軽戦車の使い方を見せてくれます(新しい物理演算を利用した、巧みなプレイと言えます)。

先陣を切る重戦車

新しいルールが導入されてからは、敵に対し先陣を切り、被弾しながらも相手に大ダメージを与えるという主たる役割を果たすべく、より多くの重戦車を選ぶことができます。機動力よりも装甲を重視した伝統的なものとしてはE-100Mausが挙げられます。その対極にあるのは防御力、機動力、そして火力の3点セットを持ち、非常に人気のあるT110E5FV 215b、そして113になります。AMX 50Bは機動力があると同時に自動装填装置を持っています。

中戦車のスペシャリスト

多芸は無芸のTier 8とは違い、Tier 10の中戦車は札付きの怪物です。ほぼ全ての戦車がそれぞれ独自の役割を担うことができます。

例えば、自動装填装置付きの戦車が欲しい場合、Bat Chat 25tTVP 50/51を選択できます。一方は一撃が強く、弾倉が大きい反面、もう一方は前者と比べてリロード時間が非常に短くなっています。Object 140はそのリロードの速さと機動力からソ連戦車の代表と言えます。STB-1Centurion Action Xはとても厚い砲塔を持ち、簡単にハルダウン戦術を利用することができます。ドイツのE-50Mはゲーム内で最も重戦車らしい中戦車であり、力でごり押しする際や強襲戦に適しています。

自走砲ファンに一つ

トーナメントルールの変化は自走砲も有用性があることを許しています。チームは自走砲をTier 8枠に使用し、Tier 10戦車を6両使用することができます。最も人気のある自走砲は広い射界、広い爆発範囲、そして破壊力を持ったM40/43と、退避に有効な速度を持ち、命中率とリロード速度があるLorraine 155 51です。Tier 9、そして最悪Tier 10の自走砲は、他の6両の戦車からあまりにも火力を奪うことになるため、選ばれませんでした。

最後に、この新しい変化は、観客にとってより楽しめる内容となり、World of Tanks eSportsを良い方向へ導くことに貢献したと報告させていただきます。


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