The Game Plan へようこそ!大会で選択したいマップを決めた次は、そのマップで使用する車輌を選ぶ必要があります。大会では、登場する車輌クラスすべてがそれぞれ特定の役割を任されます。今回は、その初めての車両選びをよりスムーズにするために、トーナメントプレイヤー Haku 選手(The Coalition – Singapore)にその基本を紹介していただきました!
マップ選択が終了した後は、車輌の選択に移ります。既に皆さんもご存知の通り、車輌タイプは軽戦車、中戦車、重戦車、駆逐戦車、自走砲の5種類にわけられます。本稿ではその中でも Tier 8 車輌に焦点を置いて説明します。
軽戦車の主な役割は車輌を適所に走らせ、チームが行動を取るために必要な情報収集を行うことにあります。現在、トーナメントで最も人気のある軽戦車として T-54 Lightweight が挙げられます。多少の攻撃は弾ける装甲と、猫のような俊敏性、良好な加速と最高速度、そして高い与ダメージを持っています。そのため、この車両は軽戦車の主な役割以外にも、他の味方とともに攻撃に転じることも可能です。その他にも、T49 も人気の一両だと言えるでしょう。その理由はいたって単純明快、当たりさえすれば敵に大打撃を与える巨大な主砲を装備しているからです。その他の軽戦車はあまりにも装甲がうすすぎたり (Ru 251)、主砲の取り回しに難があり、自動装填装置再装填までに時間がかかりすぎたり (AMX 13 90)、流行に乗り遅れて陳腐化していたり(WZ-132) するため、トーナメントにはあまり選ばれない場合があります。
その真逆に位置するのは重戦車です。この車両クラスは高いヒットポイントと分厚い装甲、機動力と連射力を犠牲にして高い火力と誇ります。この車輌クラスの主な役割は敵の侵攻を食い止め、攻撃を加えることで、戦線の維持することにあります。中でも人気の重戦車は IS-3 と 110 です。T32 はニッチな選択ですが、鉄壁の防盾をうまく活用できるハルダウンポジションさえ取れれば非常に有効な選択でしょう。AMX 50 100 は自動装填装置を搭載するため、圧倒的な瞬間火力と重戦車に似合わぬ快足を持ちます。他にも、 KV-5や KV-4 、 Caernarvon あたりが使用される傾向があります。
この2つのクラスの間に存在するのは中戦車…トーナメントではあまりみない顔ぶれです。Tier 10では恐ろしい性能を発揮する車輌クラスではありますが、このTier 帯では凡庸な性能がネックになっています。軽戦車に追いつけるだけの足は持たず、重戦車に太刀打ちできるような装甲も持っていません。さらに T-54 Lightweight のような高性能な軽戦車も存在するため、トーナメントでは採用を見送られることも珍しくありません。稀にPershing などの車輌を採用する場合がありますが、それ以外の車輌は陽の目を見ることはないでしょう。
従来の 7/42 フォーマット(合計7両・合計Tierポイント42以下)のルールを使っていた頃は、自走砲はほぼ採用されませんでした。戦線を維持する車輌が一つでも欠けていれば、そこが致命的な弱点になる可能性を持つからです。その後、トーナメントフォーマットが 7/54 に変わったため、頻繁にトーナメントに採用されるようになりました。自走砲は多くの場合、Tier制限を垣間見て Tier 6 のものが使われます。このTier帯では連射力と発射角度に優れた FV 304 が人気です。他にも、より高い単発火力と予測性を重視するプレイヤーには M44 が採用されることが有ります。
駆逐戦車はトーナメントではほぼ見かけることはありません。Tier X では高い威力と隠蔽率に物を言わせ、ランダム戦で猛威を振るうものの、 Tier 8 ではまだ発展途中だといえます。その低い体力と移動力の低さがネックとなり、大会ではほぼ使われません。ごくごく稀に Rheinmetall Borsig あたりが採用されることがありますが、それでも防衛的な立ち回りをする際にのみ使われています。