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eSports スポットライト: PVP Super Friends

目次


戦車長の皆さん、

eSports スポットライトシリーズが新たなチームをフィーチャーし、再始動します!今回ピックアップするチームはあの「PVP Super Friends」!フィリピンを拠点に活動する彼らは TanksAsia Masters シーズン 2 での優勝を切っ掛けに脚光を浴びることとなりました。

彼らの名前はあちこちでささやかれていますが、アジア最強の World of Tanks チームとして活動している時以外は何をしているのでしょうか?

こちらの動画と記事から彼らの秘密を探ってみましょう!お楽しみあれ!


PVP Super Friends



チームメンバー:
  • Batman
  • Dustinulopong
  • Anutoh
  • _Robin
  • Ayswuter
  • Antare
  • Littlemac
  • Tedamaru
  • Hydrorex

 

アジアのカウボーイ達

もしあなたがフィリピンの町中で偶然 PVP Super Friends を見かけたとしても、一見すると彼らはごく普通の生活を営む一般人に見えるかもしれません。

しかし、彼らは一味違います。

現状アジア最高峰のチームとして知られる PVP SF は数多くのファンの心を掴み、注目の的となっています。この理由はいたって簡単。PVP のスタープレイヤーとして知られる Batman 選手が多くのファンを持っているだけではなく、たとえ世界最大の World of Tanks トーナメントの舞台であったとしても、如何なるときでもゲームを楽しむ、楽しくさせてくれるというその魅力にひかれるプレイヤーが後を絶たないからです。

この自由気ままなプレイスタイルをプロ同士の戦いの場に持ち込むのは、他のチームから苛まれる原因にもなりかねないと一見思いがちです。しかし、彼らは実際他のチームとも良好な関係を築いています。チームマネージャーの Robin 選手曰く、「我々はなるべく他のチームの目を気にしないようにしています。」「彼らには彼らのスタイルを貫いてもらい、自分たちは自分たちのスタイルを貫くようにしています。」


PVP SF、始動

この World of Tanks eSports プロチームは当初、ごく普通のクランや小隊から発祥しました。

アジア最大手のクラン、PVP (Philippine Vanguards of Peace) は数多くのプレイヤーをその旗の下に結集させました。その活動の中で将来 PVP Super Friends と呼ばれるプレイヤーたちはいつも一緒にプレイを楽しんでいました。Robin 選手はこれについて「このチームは夜な夜な小隊を組んでプレイするうちに生まれた友情から作られたチームなのです。」と残しています。この友情の結束が個々のプレイヤーを一致団結させたのでした。

チームを作ること自体はさほど難しいことではありませんが、強いチームであろうとする PVP Super Friends は結成当初苦戦を強いられました。「チームでプレイすることは当初とても難しく感じました。チームでは選手個々の長所や短所を調整しつつプレイする必要があったのです。小隊でのプレイは数えきれないほど行ってきましたが、7名のチームを一丸としてプレイすることは想像以上に難しいことでした。」

結成当初の苦難を乗り越え、徐々にプレイに対する自信と技術を身に着けることができた彼らは、チームとして初めてのトーナメント出場を決心しました。彼らが参加したトーナメントアジア初となる大規模大会、TanksAsia Masters オープンシーズンでした。この大会で彼らはクラン PVP から参加する2つのチームの片割れとして参加することとなります。

当時を振り返り、Robin 選手は笑い話を交えてこうコメントしています。「当初我々はトップをねらっていた訳ではなく、ゴールドにつられて参加していました。」「しかし上位16組のラウンドまで勝ち残り、本物のお金を手に入れたときはヤッター!と興奮しました。」しかし、この大会での快進撃はチーム RTA-E により打ち破られてしまいました。

しかし、この経験を切っ掛けに、PVP Super Friends の闘志に火が付きました。リベンジをかけて再び彼らは大会に参入することとなります。


アジアチャンピオン

2013年末、TanksAsia Masters S2で PVP Super Friends はトップチームへ急上昇することとなります。快進撃を続ける中、彼ら自身もまさか自分たちが勝利チームになるとは夢にも思っていなかったそうです。「夢かと思いました!」Robin選手は当時の戦果を振り返り、こう語りました。「当初我々はシンガポールで戦えることはこのチームの最初で最後の旅になると思っていました。しかし、我らが Batman の手腕と的確な指示のおかげで勝利することができました!」

しかし Robin 選手と言えど、この勝利には大いなる苦難が伴ったことを隠さずにはいれませんでした。一時期このチームは大会の敗者チームブラケットに落とされ、絶体絶命のピンチに追い込まれていました。その時彼らから普段のお気楽な笑顔が消え、勝利への執念が顔を表します。「とんでもないプレッシャーでした!我々はその後なんとか準決勝まで勝ち昇り、チャンピオンシップとシンガポールへの旅が手に届くところまで昇り詰めることができました。しかし、当時は緊張で手に汗を握っていました。」

その後はご存知の通りです。

PVP Super Friends は TanksAsia Masters S2 で見事優勝し、多額の賞金を手にしました。この賞金の使い道はというとパーっと使い果たしてしまったのではなく、PVP SF は自らの生活に役立てていました。

ほとんどのメンバーはこの賞金を生活費や受験費に充てていました。中でも Robin 選手はこの賞金をすべて結婚式と愛娘の誕生日の費用にあてていました。また、この賞金の余りを使って選手は戦いを共にした愛用のPCのパーツを強化に使っていたそうです。

この勝利を経て、彼らは賞金以外にも自らの戦果に対し、「自分たちの eSports は本物だということを証明できた」という自信を手にしていました。


ワルシャワ: 世界の舞台へ

TanksAsia Masters S2 終結後、彼らの元に Wargaming から召集がかかりました。Wargaming は今回世界中から最強のチームを結集し、ワルシャワ・ポーランドで未だかつてない規模の World of Tanks トーナメントを開催するとのことでした。

各リージョンはそれぞれの地域を代表する最強のチームを2組選出する必要がありました。アジアはこの代表チームとして UAD そして PVP Super Friends が選択されました。Robin 選手は当時を振り返り、こう語ります。「言葉を失いました。」「今まで生放送の中だけの存在だった世界のチームと実際対戦する機会に恵まれたのです。これは我々のチーム最高の名誉でした。」

PVP Super Friends はワルシャワにていまだかつてない強敵と戦うこととなりました。同じくアジア代表に選ばれた UAD(TanksAsia Masters Open Season での優勝チーム)は惜しくも大会初日に戦いの荒波にのまれてしまいました。

大会に残る唯一のアジアチームとなった PVP Super Friends は、初日の激戦を制しプレイオフステージまで勝ち進みました。この時になり、他の地域にもアジアの新星の名が広まりつつありました。とんでもない作戦を成し遂げるこのチームはいったい何者だ?「Batman」と「Robin」がいるチームとはどういうことだ?あの人はどうしてステージ上でマスクを被っているんだ?

PVP SF は後一勝のところで3位を逃してしまい、大会4位に入賞しました。トーナメント上位3位に入賞することはかないませんでしたが Robin 選手は結果に満足しているようです。「我々はもっと健闘することができたと思います。」「しかし、世界最高峰のチーム相手に4位入賞は悪くないと思います。ですが、もっと研究や練習を積み重ねていればあの3位が取れたかもしれません。我々こそヌルチームと言われていたチームなのですから!」

いずれにせよ、PVP Super Friends はその実績と共にアジアでの World of Tanks eSports シーンが注目を浴びるようになりつつあります。次の国際大会ではどのような激闘が繰り広げられるのでしょうか?


PVP SF、Razer と団結

ワルシャワでの戦いから数か月後、PVP Super Friendsの元にまたもや朗報が転がり込んできました。世界でもその名を知られるゲーミングハードウェア・アクセサリーメーカー、Razerよりチームのスポンサーシップの提案がありました。

このことはチームの将来性を約束する素晴らしいオファーとなりました。Robin 選手はこのことに対しこうコメントを残しました。「とても光栄に思います!」「実を言うとチームのメンバーのほとんどがRazerのギアを愛用しているのです。その Razer 直々にオファーを頂けた今は最高の気分です!」

このスポンサーシップにより彼らは必要な Razer 賞品をいつでも手に入れることが叶いました。Robin 選手はこのスポンサーシップ以降、自分たちのプレイレベルは更に向上していると残しています。「もう我々がマウスやキーボードの不調、ヘッドセットの雑音に悩まされることはないでしょう。」


現在: WGL APAC-Asia S2、そしてその先へ…

PVP Super Friends は近日の大会では出ばなをくじかれ、本調子が出ていなかったと残しています。WCA 2014 への参加を果たし、帰国した後に彼らはこう残しています。「WGL APAC-Asia S2 を含め、今回の試合は我々チームが最も不調だったといっても過言ではないでしょう。」中国で彼らは日々練習を重ねた相手チームに歯が立ちませんでした。

さらに彼らはその時同じくして WGL APAC-Asia S2 プレイオフに参加していました。そのため、この試合を彼らは中国から参加することを余儀なくされました。度重なる致命的な回戦問題に悪戦苦闘しつつ、なんとかやりくりをした彼らですが、古きライバル Team Efficiency と決勝戦を賭けた対決で再度問題が勃発してしまいます。これ以上は続行不可能だと判断した PVP SF は試合を放棄することを余儀なくされました。かつてのチャンピオンは自らの力が及ばない事由のために勝利の栄光を逃してしまうこととなりました。

しかし、PVP Super Friends に暗い顔は似合いません。この出来事の後、すぐに彼らに笑顔やジョークが戻りました。彼らと親しい間柄にいる人物から寄せられたコメントによると「彼らはいつも前向きに大会へ取り組んでいます。試合をするときは何よりも真剣に取り組みますが、それが終わるといつでもジョークや楽しさを湧きあがらせている」と言われています。これこそが、彼らのファンを虜にする秘密だといえるでしょう。

今後彼らの歩む先にはどのような事が待ち受けているのでしょう?「我らと共に Batman がいる限り」「我々は戦い続けるでしょう!このチームは彼がいてこその存在なのです。」Robin 選手はそう締めくくりました。

彼らの歩む道に幸運があることを祈りましょう。


チームプロフィール

 Batman

Dustinulopong

Anutoh

 

_Robin

Ayswuter

Antare

 

Littlemac

Tedamaru

Hydrorex

 

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