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Wargaming ミリタリーバスツアー in 呉・江田島 イベントレポート

戦車長の皆さん!
いつも World of Tanks をプレイしていただき、ありがとうございます。

去る7月28日、広島にて第二回目のWargaming ミリタリーバスツアーが開催されました。

将来のWorld of Warshipsのリリースも控え、ミリタリージャンルでは今もっともホット(?)とも言える“海”にフォーカスし、今も昔も艦艇の一大拠点といえる広島県の呉と江田島に行くツアーを実施。

特殊潜航艇 「甲標的」をはじめ、戦艦 「陸奥」の主砲塔や駆逐艦 「雪風」の錨など、旧海軍の由来の物が数多く展示されている江田島の海上自衛隊第一術科学校と、軍艦の博物館としては外すことが出来ない呉の大和ミュージアムを巡り、まさに軍艦尽くしの熱い一日となったこのイベントのレポートをお届けします!


広島の夏の日差しに負けない、軍艦尽くしの熱い一日に!

当日は朝8時という早い集合時間にも関わらず、受付開始時間の7時半前から参加者の方がちらほら。今回は広島での開催ということで地元のユーザーさんが多いかと思いきや、関東方面や富山、四国、九州と、かなり遠くからご参加いただいた方の姿も。

受付を済ませたツアー参加者の皆さんは、今回のツアーのお土産である特製ポロシャツを受け取りバスへ。一路午前中の目的地である江田島の海上自衛隊第一術科学校を目指します。広島港に着いたバスは、フェリーに乗り込み海路で江田島へ。今回は「海」をテーマにしたツアーなので、ルートもフェリーを使用する海路を選択させていただきました!

  • 江田島へは陸路で進むルートもあるが、”海”をフォーカスした今回のツアーでは敢えてフェリーを使用して海路で。

海上自衛隊第一術科学校の見学と、圧巻の陸奥の主砲塔

海上自衛隊第一術科学校では、元潜水艦乗員という現地ガイドの方によって、海軍兵学校時代から現在まで現存する歴史ある旧生徒館や大講堂や、江戸末期の海軍創設から現代までの貴重な史料が展示されている教育参考館を、時にユーモラスな解説を交えながらわかりやすく説明していただき、参加者の方は熱心に耳を傾けていました。

第一術科学校の施設内には旧海軍の展示も多く、実際に真珠湾攻撃で使用された特殊潜航艇の「甲標的」や、同じく特殊潜航艇の「海龍」のカットモデルの他、戦艦 「大和」や戦艦 「長門」の主砲弾や、戦後中華民国から返却された駆逐艦 「雪風」の主錨といった貴重な展示を熱心に写真に収める姿が見られました。

  • 写真左から、特殊潜航艇 「甲標的」、特殊潜航艇 「海龍」のカットモデル、駆逐艦 「雪風」の主錨。
    駆逐艦 「雪風」は真珠湾攻撃から戦艦大和の特攻作戦まで、数多くの主要な作戦に参加し戦果を上げながらもほとんど無傷で
    終戦を迎え、「奇跡の駆逐艦」と呼ばれた。戦後、賠償艦として中華民国に引き渡された後、「丹陽」と改名され活躍したが、
    1969年の暴風雨によって損傷し解体された。その後、舵輪と錨のみが日本に返還され、ここ第一術科学校に展示されている。

中でも目玉の展示とも言える戦艦 「陸奥」の砲塔は圧巻のひとこと。こちらは現在、一般見学では公開されておらず、今回特別に近くまで行かせていただきました。

  • 戦艦 「陸奥」の主砲第四砲塔として搭載されていた45口径41センチ砲。戦艦 「長門」と共に近代化回収を受けた際に取り外された
    もので、その後、戦艦 「陸奥」は1943年に広島湾沖柱島泊地に停泊中、謎の爆発事故を起こして失われている。
    砲塔の手前には陸奥と同型艦である「長門型」の主砲弾と、駆逐艦 「梨」の12.7センチ単装高角砲、九二式4連装魚雷発射管が隣接
    して展示されている。

能美海上ロッジにてお昼休憩

記念写真を終えたツアーの一行は第一術科学校を後にして、能美海上ロッジへ向かいます。
道中では、軽巡洋艦 「大淀」が大破着底した場所の付近を解説を交えて通過し、お昼の休憩場所である能美海上ロッジへ到着しました。
能美海上ロッジでは参加者の皆さんとスタッフも含め、和気あいあいと交流をしながら昼食を楽しみました。

  • 大戦末期、米軍の呉空襲によって、この能美海上ロッジの目の前の江田島湾で重巡洋艦 「利根」が大破着底した。
    そのため、この能美海上ロッジには「利根」の慰霊碑の他、軍艦利根資料館(写真右)が隣接して建てられ、お昼を済ませた
    参加者の中には興味深げに資料館を見学をする方の姿も見られた。

一路、呉の大和ミュージアムへ

休憩を終えたツアー一行は一路、呉の大和ミュージアムへ。
ミリタリーアドバイザーの宮永忠将が、呉と軍艦との関係などを解説しながら、海上自衛隊の桟橋や、戦艦大和が建造されたドック跡で停車し、呉の街並みを眺めながら大和ミュージアムへ到着しました。

  • 大和ミュージアムへの道中では、自己紹介コーナーの他、宮永忠将による呉市の歴史の簡単な解説も。
    中央の写真は、戦艦 「大和」を建造していたドック跡。今でも建物の骨組みなどが当時のまま残っている。現在はタンカーなどを建造
    するドックとして使用されている。

大和ミュージアムでは自由参加のボランティアガイドの方による解説ミニツアーを開催。施設中央に展示される圧巻の10分の1サイズの戦艦 「大和」の模型をはじめとして、数々の貴重な資料の他、戦艦 「金剛」で使用されていたボイラーや、「零式艦上戦闘機」、「海龍」や「回天」といった大型の展示も多数あり、興味深げに回る参加者の姿が見られました。

  • 大和ミュージアムの目玉と言えば、やはり施設中央の大和ひろばに展示されている10分の1サイズの戦艦 「大和」の模型。
    ボランティアガイドの方によれば、製造工程は通常の造船と変わらず、エンジンさえ詰めば走ることだって出来るとの事。

大和ミュージアムでは、ガイドの方の話に耳を傾ける方、ツアー中に仲良くなってグループで回る方、隣接する海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)を見に行く方と、各々の楽しみ方でツアーを楽しんでいるようでした。

ツアーの最後は大和ミュージアム裏手にある、大和波止場にて全員での記念撮影を行い、バスは広島駅への帰路へ。

 


真夏の広島らしい強い日差しと暑さの一日でしたが、そんな暑さをものともせず、一日軍艦で盛り上がったミリタリーバスツアー in 呉・江田島は無事終了しました。

それではまた次回のイベントでお会いしましょう!

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