イギリス装輪式中戦車とフランス装輪車輌を比較「Concept No. 5」と「Panhard BR 105」

戦車長の諸君!

これまでフランスの専売特許だった装輪車輌シリーズに、イギリス装輪式中戦車が追加されたぞ!アップデート1.22の公開テストでは、これらの新車輌をいち早く試すことができる。

本記事では、まもなく技術ツリーに追加されるTier X装輪式中戦車「Concept No. 5」の特徴とゲーム内での立ち位置を紹介していこう。イギリス装輪式中戦車ルートは、本作2番目の装輪車輌ルートとなる。そこで既存の装輪車輌を代表してフランス装輪車輌「Panhard EBR 105」と比較していくぞ。

イギリスとフランスの装輪車輌の概要

《高速のハンター》と《神速の偵察》

  • イギリス装輪式中戦車: イギリス技術ツリーに新たに追加される装輪式中戦車は合計6輌だ。どの車輌も高い機動性を活かして敵を翻弄することができる。しかし機動性だけではなく、主砲の性能も優れている点がこのルートの特徴と言える。その他のフランス装輪車輌と違いはそのサイズだ。新車輌の方がサイズが大きく、その分速度はフランス車輌に劣っている。また、切り替え可能な走行モードも備えていない。一方で装軌車輌のように超信地旋回を行うことができ、操縦のしやすさでは勝っていると言えるだろう。高い出力重量比と優秀な射撃精度、十分な視認範囲、そして高い単発火力を活かして素早く積極的に火力支援を行いながら、チームの前進を補助することがこの車輌の主要な役割となる。
  • フランス装輪式軽戦車: 2019年2月にリリースされたアップデート1.4で登場し、その爆発的なスピードと俊敏性で大きな注目を集めた車輌だ。奇襲を仕掛けては瞬く間に視界から消えることができ、高機動の偵察車輌の概念を根本から変えたと言っても過言ではない。戦場での主な役割は、偵察による敵陣営に関する情報の把握と、スピードを武器に敵の戦線をかき回すことだ。

「Concept No. 5」と「Panhard BR 105」の比較

さて、それぞれの車輌ルートの特徴を理解したところで、この2つの車輌を比較していこう。イギリスの装輪車輌は「中戦車」でフランスの装輪車輌は「軽戦車」に属しているという違いはあるが、同じ装輪車輌として比較してみる価値は十分にある。各ルートのTier Xの強みと弱みを比較することで、新車輌の特徴をより包括的に把握できるはずだ。結論から言えば、これらの2輌は大きくことなる車輌と言える。以下のカテゴリーごとの比較により、それが明確になる。

車輌アイコンをクリックして、各車輌の性能を確認してほしい。

表示されているパラメーターは搭乗員全員の職能レベルが100%に到達している場合の数値です。パラメーターの中には、搭乗員のパーク/スキルや特殊なゲーム内アイテムを使用することでさらに上昇させられるものも存在します。
XConcept No.5
耐久性
1,800
 HP
 (▲500 HP)
最大速度 / 後退速度
(比較: EBR 105 デフォルトモード)
65/35
 km/h
 (▼5/15 km/h)
最大速度 / 後退速度
(比較: EBR 105 ドライブモードのスピード)
65/35
 km/h
 (▼26/30 km/h)
ダメージ
430
 HP
 (▲40 HP)
装甲貫通
260
 mm
 (▲70 mm)
100m での着弾分布
0.31
 m
 (▼0.07 m)
視認範囲
400
 m
 (▲60 m)
XPanhard EBR 105
耐久性
1,300
 HP
 (▼500 HP)
最大速度 / 後退速度 (デフォルトモード)
70/50
 km/h
 (▲5/15 km/h)
最大速度 / 後退速度 (ドライブモードのスピード)
91/65
 km/h
 (▲26/30 km/h)
ダメージ
390
 HP
 (▼40 HP)
装甲貫通
190
 mm
 (▼70 mm)
100m での着弾分布
0.38
 m
 (▲0.07 m)
視認範囲
340
 m
 (▼60 m)
 
 
X
Concept No.5
X
EBR 105

スピード

装輪車輌の特徴として真っ先に思い浮かぶのは、その最大速度の高さだろう。「Panhard EBR 105」は最大速度70km/h、出力重量比42.35馬力/t、エンジン出力720馬力と圧倒的な走行性能を誇る。一方で「Concept No. 5」は最大速度65km/h、出力重量比25.2馬力/t、エンジン出力580馬力と前者には及ばないまでも侮れない性能を備えている。

ほとんどの中戦車にとって加速性能は大きな強みとは言えず、新イギリス装輪中戦車も例外ではない。「Panhard」には高速モードと巡航モードがあるが、新車輌にはないことに注意しておこう。

悪路での最大速度

単純に走行速度が速いことも大事な一方で、戦場には舗装されていない道や急こう配の坂道など、様々な路面や地形が存在する。となると重要になるのが悪路や起伏のある地形での速度だ。

装輪式中戦車も健闘してはいたが、「EBR 105」の高速モードが勝負の決め手になった。「Panhard」の出力重量比は43.25馬力/tと、「Concept」の25.2馬力/tを上回っており、基本スペックでも差がある。

車輪の耐久性

装軌車輌と似たように、装輪車輌も車輪が損傷を受けると速度が落ちたり、タイヤがグラついたりする。ここではタイヤが損傷しても長く走り続けられるのはどちらの車輌か実験してみた。

8輪式のフランス軽戦車が6輪式のイギリス中戦車を速度、距離ともにやや上回っている。3回のテストの結果、この分野ではフランス軽戦車に軍配が上がった。装甲の軽さなど、軽戦車の特徴からしても、何があっても走り続けられるように設計されているためだろう。また損傷したタイヤの復旧に要する時間でも、「Panhard」は19.25秒と「Concept」の25.06秒より短かった。

360度の旋回

装輪車輌が持つ周知の弱点として、急な旋回や狭いポジションからの素早い脱出が挙げられる。また新装輪式中戦車以外は超信地旋回も行うことができなかった。この面においては新たな装輪サスペンションのメカニズムを備えたイギリス装輪式中戦車が有利だろう。

「Concept」は市街地マップの狭い路地や小道を問題なく走行できるほか、危険な場所から素早く踵を返して退却できる。一方で「Panhard」は180度向きを変えるために、面倒な多点旋回や大回りをする必要があり、スムーズに操縦するには相応の腕前が必要だ。

与ダメージ

敵や危険を避ける際にスピードが重要なのは言うまでもないが、時には戦いを避けられないこともある。そのような場合、敵を素早く撃破できるのはどちらの車輌だろうか?両方の主砲の火力を検証してみよう。

「Concept」は強力な110mm砲を搭載しており、単発火力430HP、十分な精度、貫通力260mm、そして分間火力は2,205HPとなっている。「Panhard」が搭載している105mm砲の単発火力は390HP、貫通力は190mm、そして分間火力は1,950HPだ。装輪式《中戦車》というだけあり、主砲の性能では新車輌が勝っている。「Concept」は機動性では軽戦車には及ばないものの、その分強力な火力を手にしているイメージだ。

まとめ

以上の比較によって、速度と機動性においてはフランス装輪車輌が勝っている一方で、火力と操縦のしやすさについては、強力な主砲と装輪サスペンションのメカニズムを備えたイギリス装輪式中戦車が勝っていると結論付けることができる。どちらの車輌にも長所と短所があるため、自分のプレースタイルに合った方を選んでほしい。


イギリス装輪式中戦車をいち早く試してみたい諸君は、ぜひアップデート1.22の公開テストに参加してくれたまえ。今までとは違う新鮮なゲームプレイを楽しめるはずだ!

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