戦後 70 周年を記念し、オンラインゲーム開発・運営 Wargaming はアメリカの BRAVO 369 Flight Foundation、そしてロシアの Rusavia と共に歴史的なアラスカ - シベリア間 (ALSIB ルート) の記念飛行を行います。.
1942 年か 1945 年の間戦争に参加している連合国に軍需物資を供給するレンドリースプログラムの一環として、アメリカは数千機の軍用機をソ連に送ります。 レンドリースプログラムの物資をソ連に運ぶには3つの主要ルートがありました。もっとも直接的なルートは北大西洋からイギリス、そこからアルハンゲリスクとムルマンスクの港に送る方法でした。しかし、ドイツ海軍や空軍によるの妨害による被害が大きく、アメリカとイギリスは別のルートの利用を検討します。2番目のルートは喜望峰を回ってペルシャに入り、そこから南ロシアへ入るルートでした。そして3番目の航空機を利用した経路が ALSIB ルートで、ロシア、アメリカそしてカナダの協力で成り立った極秘任務でした。
アメリカのパイロット (女性も含む) はアメリカ中の工場から航空機をモンタナ州グレートフォールズに集結させ、その後西カナダ、そして最終的にアラスカ州フェアバンクスまで飛ばします。ここでソ連のパイロットが航空機を点検、パイロット交代が行われここからソ連のパイロットがクラスノヤルスクまで飛行機を飛ばします。これは荒れ果てた無人地帯を飛行する過酷な任務で、工場からソ連の前線まで 14,000 km 以上の距離があり、ALSIB の輸送路だけでも 6,500 km ありました。
地上では軍の工兵や一般の労働者がアメリカ、カナダ、ロシア各国で北極圏近くの厳しい環境で永久凍土の上に道路、兵舎そして滑走路などを建設しました。
彼らの多大な努力や犠牲のおかげでアメリカとソ連の間の巨大運搬プロジェクトが成功し、ロシアへ向けて ベル P-39 アエラコブラ、ベルP-63 キングコブラ、カーチス C-46 コマンドー、カーチス P-40 ウォーホーク、ダグラス A-20 ボストン・ハボック、ダグラス C-47 スカイトレイン、ノースアメリカン AT-6 テキサン、そして ノースアメリカン B-25 ミッチェル などの多くの航空機が運ばれました。
ALSIB プログラムに参加した多くの方をたたえ、新しい世代のパイロットたちがこの歴史的な飛行を再現します。経験豊富なパイロットは第二次世界大戦時の機体をスリーシップフォーメーションで飛ばします。参加する機体はダグラス C-47 スカイトレイン 2 機、そして AT-6 テキサン 1 機です。
飛行はおよそ 18 日間かかり、乗員はグレートフォールズから途中 11 箇所を通りクラスノヤルスクに向かいます。ALSIB の任務はクラスノヤルスクで終わりますが、ALSIB 2015 のチームはそのまモスクワまで向かい、MAKS-2015 航空ショーに参加します。
BRAVO 369 Flight Foundation は航空史の教育と歴史的な機体の保護を行う NPO です。この団体は教育者や生徒、一般人向けに航空機を含むインタラクティブなプロジェクトなどに参加するユニークな機会を提供します。
公式サイト: www.bravo369.net
1991年に創設した Russian Aviation Co. Ltd は CIS 地域で作られた航空機やヘリコプターのスペアパーツ製作を手がけています。標準仕様の航空機の部品や計器以外にも第二次世界大戦時代の航空機のレストア作業にも関わっています。また、ソ連の航空技術やその歴史に関する出版なども幅広く行っています。
公式サイト: www.rusavia.com