戦車長の皆さん
世界最北の内陸地といわれるベラルーシ共和国の首都ミンスクで『World of Tanks』は誕生しました。そしてこの想い出の地で今年もWargaming Fest:戦車兵の日が開催されます。世界中からウォーゲーミングのファンが集まるヨーロッパ最大のアット―ホームなゲームフェスティバルです。WG Festでは様々なアクティビティを楽しめます。ゲームエリアで最新のゲームに熱狂したり、ライブコンサートでひと息ついたり……。そして『World of Tanks』の最新情報を入手することもできます。皆さまにWG Festを最大限に楽しんでいただけるように企画を練ってまいりました。
今年のWG Festの企画はこちら:
Tank Festival 2020
実はこのWargaming FestもTank Festivalのイベントのひとつです。皆さんを驚かせたくて、そして楽しんでいただきたくて、その一心でいろいろなイベントを企画しました。これからもTank Festivalを年間行事として開催していきたいと思っています。どうごお楽しみに!そして来年は『World of Tanks』誕生から10周年となる記念の年です。プレイヤーの皆さまにとっても、弊社にとっても、心に残る年になるでしょう。
新しくてエキサイティングなイベントをいくつも考えています。来年のTank Festival2020は、イベントがさらに盛りだくさんに! もちろん褒賞もさらに豪華に!公式発表をお楽しみお待ちください。
新車輌:2連装砲
既存の技術ツリーをどう発展させるか――それは常に最大の課題のひとつです。どのような車輌を実装するかについて、いろいろなアイディアはありますが、まだ確実なプランは決まっていません。皆さんのゲーム体験が豊かになり、また『World of Tanks』に新しい風を吹き込んでくれる個性的な車輌を導入したいと考えています。
そんな思いから、現在2連装砲を搭載した車輌をスーパーテストで検証しています。これらの車輌には砲が2門備わっています。二つの砲は同時に撃つことも、また交互に撃つこともできます。ただ2連装砲という非凡なメカニズムのため、テスト結果によってはコンセプト自体を変更する可能性があります。どうか予めご了承ください。詳細は「開発者日記」動画と特集記事をご覧ください。
サンドボックス
次回サンドボックスは、HE弾によるダメージメカニズムの調整をテストする予定です。現在、HE弾のダメージメカニズムについて検証を行っています。HE弾が命中した際に、与ダメージ側と被ダメージ側の双方にとって、ダメージ値がより公平で予想しやすいメカニズムです。前回のサンドボックステスト時にテストした変更点に関しては、今回のテストでは何も変更を加えていません。次回サンドボックステスト開始日が近くなりましたら、改めて特集記事で変更点の詳細をお知らせします。
次回サンドボックステストはこの秋開催予定です。サンドボックスサーバーでのテストにはどなたでも参加いただけます。WGCでサンドボックスクライアントをダウンロード・インストールして、テストにご参加ください。砲弾の調整は非常に繊細で、ゲームの中核を担うシステムのひとつです。ぜひテストいただき、フィードバックをお寄せください。
ハロウィーン
今年ももうすぐ『World of Tanks』にハロウィーンがやってきます!今年のハロウィーンも大興奮間違いなしのPvEイベントの開催を予定しています。戦闘が進むにつれて変わりゆくハロウィーン仕様のマップで凶悪な敵車輌と戦います。
今回の敵AI車輌は前回よりも知能が確実にアップして、より手ごわくなっています。敵AI車輌は役割によって種類が分かれており、遭遇した時の行動パターンやリアクションが異なります。敵AIの中には、プレイヤー車輌を見かけるや否や襲い掛かってくるタイプのものや、反対にマップのより深部へと……まるで誘うかのように逃げ込んでしまうタイプもあります。さらにボス級の最高に手ごわい敵AIがいます。見た目もさることながら、そのパワーも最恐です。
今年は、『サイレントヒル』のナンバリングタイトル1~3のアートディレクターとしてデザインを手がけた伊藤暢達氏にご協力いただきハロウィーンモードを開発しました。ホラーゲームのデザイナーとして第一人者の同氏が描き上げるハロウィーンの世界観を、心行くまでご堪能ください。
アノニマイザー
「アノニマイザー」は各戦闘でプレイヤーの本当のユーザー名を表示しないようにする機能です。昨年のWG Festでこの機能について告知したとおり、ユーザーの皆さまにとってとても重要な機能です。「アノニマイザー」の主な役割はゲーム内で一定レベルのプライバシーを保つことです。現在開発中のこのツールは、プライバシーに関する問題を解決できると信じています。
『World of Tanks』で「アノニマイザー」をどう運用するかについて、いくつかの案を検討中ですが、もっとも重要なのはプレイヤーのプライバシーが戦闘中のみ保たれることです。
アノニマイザーの仕組みゲーム設定のオプションから「アノニマイザー」を有効にします。すると戦闘ごとにランダムに生成されたユーザー名が表示されるようになります。「アノニマイザー」で表示されるユーザー名は、意味がないただの文字の羅列ではありません。ほかのユーザーは戦闘中にあなたが「アノニマイザー」を使っていることにすら気づかないでしょう。戦闘終了後に他のプレイヤーがあなたの戦績を表示したら、そこで初めてユーザー名が違うことに気づくことになります。
「アノニマイザー」を使うことで、もっと快適に戦闘を楽しめるプレイヤーの方もいると思観ます。この機能が、周囲の目を気にせず、プレッシャーを感じることなく、純粋にゲームに集中できる環境作りへの大きな一歩になることを祈っています。
World of Tanks enCoreレイトレーシング
『World of Tanks』のグラフィックエンジン「Core」の調整を継続して行っています。今回アップデートするのは主に2つの機能です:
- 並列処理によるレンダリング対応
- 少し前までは映画やアニメでしか使用できなかった「レイトレーシング」に対応することで、車輌の影をよりソフトに、そしてよりリアルに表現できるようになります。
レイトレーシング(RT)への対応は、インテルの協力のもとに実現しました。この技術に対応することで、ゲームの主役である戦車をより忠実にグラフィックで再現することができます。細部に至るまでリアルな陰影は、陽の光に照らされたときに如実に現れます。激しい戦闘ではより明らかにレイトレーシング対応の効果が発揮されます。戦闘が激しくなればなるほど、リアルなグラフィックと臨場感によってゲームに没入していただけると思います。
ご注意: 直射日光に照らされている無傷の車輌であれば、DirectX 11 API以降のすべてのグラフィックカードでレイトレーシングの効果を感じていただけます。レイトレーシング機能はゲーム設定から有効/無効にできます。レイトレーシングへの対応は、テスト完了後に『World of Tanks』のアップデートでゲームに実装する予定です。
セッション統計
実はセッション統計のリリース時に、すでに次のバージョンの開発に取り掛かっていました。では新バージョンの予定についてご説明します。
勝率、撃破した車輌の数、生存率、発見した敵車輌の数をセッション統計に追加する予定です。
またセッション統計の設定を変更できるオプションボタンを追加する予定です。クレジットやEXPなどの表示順位の変更と、表示/非表示を設定できるようになります。表示/非表示に関しては、ほとんどすべてのパラメターに対して設定できるようになります。セッションごとの平均取得EXPを集計中はすべてのパラメターの表示/非表示を設定できます。
各日ごとに統計データーをリセットしないオプションの追加については見送ることにしました。さらに、いつセッションが開始するかについて、ユーザーが決められるようになります。
来年実装予定のこの新バージョンのセッション統計は、複数のゲームモードに対応しています。例えば、フロントラインモードのメニューで自分の戦績を確認できるようになります。レベル、フロントラインEXP、セッションごとの平均ランク、パーソナルリザーブ、クレジットなど、主なデータを確認できるようになります。
また、各モードでの戦闘効率を分析できるようにもなります:
- 主目標群へのダメージ
- 陣地占領ポイント
- 消耗品によるダメージ
- 阻んだダメージの平均値
- その他
WTRの実績セクションに表示されているパーソナルレーティングを刷新する予定です。
『World of Tanks』開発チーム・運営チーム一同、皆さまに心からの感謝を申し上げます。いま私たちがここにあるのも、ひとえに皆様からのご愛顧とご支援によるものと深く感謝しております。いたらぬ点やご不満に思われるところも多々あるかと思います。皆さまのご期待にお応えできるよう、鋭意努力してまいります。
今後とも『World of Tanks』をご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。