戦車長の皆さん!
アップデート 9.16 ではゲームの視界システムの改良が行われます。アップデート後はシステム上発見された車輌が画面に表示されるまでの時間が短縮されます。300 メートルを超えた距離の車輌では特にこの影響がわかりやすいです。
この記事ではなぜこのタイミングでこの機能が実装できたのか、そしてゲームにどのように影響してくるのかを紹介していきます。
遠距離で敵を発見した場合、以前よりもその敵に砲撃を行える時間が長くなります。
発見された側の車輌は開けた場所などを通ることが以前よりも難しくなります。開けた場所を移動すると即発見されてしまうので、回避行動を取りながら移動するか、迂回する必要が出てきます。
視界システムの改良にはサーバー演算の修正とクライアント側の発見車輌表示の高速化が必要でした。
開発チームは以前と同じルールを適用するコードを一から書き直しました。より効率的なプログラミング言語への移行などでサーバーの負荷を軽減し、視界システム自体を最適化しました。その結果、同じ計算を行うために必要なリソースが軽減され、効率化が図られました。
視界発見判定チェックの間隔は距離によって変動し、距離が近いほど頻繁に行われます。逆に、目標との距離が遠くなると判定のチェックの間隔は広がります。効率化により、近距離でのチェックの回数は一定時間あたり倍に、遠距離でも簡易チェックの追加によりほぼ 3 倍になりました。このチェックの増加により、発見された車輌が表示されるまでの時間が短縮されました。
クライアント側では車輌レンダリングの効率化により 60-70% の時間効率化が図られました。アップデート後は車輌モデルがマップオブジェクト同様に戦闘開始時に読み込まれます。これによって、発見時のレンダリング時間や、場合によっては敵発見時にクライアントが一瞬固まっていた挙動を解消することができました。