【バランス調整】アップデート1.27.1での変更点

戦車長の諸君!

『WoT』では収集したパフォーマンスに関する統計データに基づき、各車輌にバランス調整を行い続けている。そしてアップデート1.27.1では、以下の重戦車ルートへの調整が加えられることとなった。


まとめ

調整はすべて、以下の方針に基づいたものとなっている。

  • 車輌ならではの特徴に影響を与えることがないよう細心の注意を払いながら、パフォーマンスが低い車輌を強化し、パフォーマンスが高すぎる車輌を弱体化させる
  • モジュールの研究の仕組みを合理的なものにする
  • 初期モジュール構成をプレイしやすいものにする

各ルートの高Tier車輌への変更点を見ていこう。

「E 100」ルート

E 100」は、砲塔前面装甲と旋回速度が改善された。また、搭載する12.8 cm砲はさらに高精度なものとなり、標準砲弾の貫通力にも強化が施されているぞ。先行車輌である「E 75」と「Tiger II」も散布界と照準時間が向上した。後者については、10.5 cm砲が削除されることとなった。

X E 100
主砲「12.8 cm Kw.K. 44 L/55 Ausf. E」
100 mでの散布界
0.37
(▼0.02)
装甲貫通力(AP弾)
255
mm
(▲9 mm)
砲塔装甲(前面)
280
mm
(▲10 mm)
砲塔の旋回速度
22
度/秒
(▲2度/秒)
IX E 75
主砲「10.5 cm Kw.K. L/68 Ausf. E」(砲塔「E 75 Ausf. A」に搭載時)
主砲の装填時間
9.4
(▼0.9 秒)
100 mでの散布界
0.31
(▼0.03)
照準時間
2.2
(▼0.1 秒)
主砲「10.5 cm Kw.K. L/68 Ausf. E」(砲塔「E 75 Ausf. B」に搭載時)
主砲の装填時間
9
(▼0.1 秒)
100 mでの散布界
0.3
(▼0.04)
照準時間
2
(▼0.3 秒)
主砲「10.5 cm Kw.K. L/68 Ausf. E」
装甲貫通力(AP弾)
239
mm
(▲14 mm)
砲塔「E 75 Ausf. A」の装甲
260/140/80
mm
(▲15/20/0 mm)
エンジン「Maybach HL 234 TRM P40」の出力
800
馬力
(▲100馬力)
VIII Tiger II
主砲「8.8 cm Kw.K. 43 L/71 Ausf. E」(砲塔「Tiger II Turm Nr. 1-50」に搭載時)
主砲の装填時間
7.5
(▼0.3 秒)
100 mでの散布界
0.32
(▼0.02)
照準時間
2.3
(▼0.2 秒)
主砲「8.8 cm Kw.K. 43 L/71 Ausf. E」(砲塔「Tiger II Serienturm」に搭載時)
主砲の装填時間
7.3
(▼0.5 秒)
100 mでの散布界
0.3
(▼0.04)
照準時間
2.1
(▼0.2 秒)
砲塔「Tiger II Turm Nr. 1-50」の装甲
200/80/80
mm
(▲100/0/0 mm)
 
 
X
E 100
IX
E 75
VIII
Tiger II

「Type 71」ルート

Type 71」は大幅な強化が加えられることになったぞ。最大前進速度と最大後退速度の向上に加え、車体前面の装甲厚も増加した。また「砲身冷却システム」を利用すれば、散布界を0.22まで抑えることができる。先行車輌の「Type 68」と「Type 57」については、照準時間や分間火力をはじめとする性能の改善が行われた。

X Type 71
最大速度 / 後退速度
40/16
km/h
(▲5/2 km/h)
車体装甲
165/70/40
mm
(▲45/0/0 mm)
100 mでの散布界(砲身冷却前 / 砲身冷却後)
0.38/0.22
(▼0.04/0.06)
IX Type 68
主砲「105 mm M68 L7」(砲塔「SHB-1」に搭載時)
主砲の装填時間
10.3
(▼0.7 秒)
100 mでの散布界
0.24
(▼0.04)
照準時間
2.1
(▼0.2 秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.1
 
(▼0.02)
主砲「105 mm M68 L7」(砲塔「SHB-1-2」に搭載時)
主砲の装填時間
9.8
(▼0.7 秒)
100 mでの散布界(砲身冷却前 / 砲身冷却後)
0.4/0.24
(▼0.02/0.04)
照準時間
1.9
(▼0.2 秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.08
 
(▼0.02)
主砲「120 mm Gun Type 60」
100 mでの散布界(砲身冷却前 / 砲身冷却後)
0.4/0.24
(▼0.02/0.04)
VIII Type 57
主砲「105 mm Gun Type 92 SHA-1」(砲塔「SHA-1」に搭載時)
主砲の装填時間
11
(▼0.5 秒)
100 mでの散布界
0.26
(▼0.02)
照準時間
2.2
(▼0.2 秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.1
 
(▼0.03)
主砲「105 mm Gun Type 92 SHA-1」(砲塔「SHA-1-2」に搭載時)
主砲の装填時間
10.4
(▼0.6 秒)
100 mでの散布界
0.26
(▼0.02)
照準時間
2
(▼0.3 秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.1
 
(▼0.02)
主砲「105 mm Gun Type 92 SHA-1」
装甲貫通力
215/270/53
mm
(▲7/20/0 mm)
主砲「105 mm M68 L7」
100 mでの散布界(砲身冷却前 / 砲身冷却後)
0.4/0.24
(▼0.02/0.04)
 
 
X
Type 71
IX
Type 68
VIII
Type 57

「M-V-Y (Yoh)」ルート

この《Yohファミリー》の車輌も複数のパラメーターについて検討が行われた。本ルートの高Tier車輌である「M-V-Y」と「M-VI-Y」、「M-III-Y」には、主砲の取り回しの改善のほか、分間火力と貫通力を向上させる変更が加えられた。また「M-III-Y」は90 mm 砲が削除された。Tier Xの「M-V-Y」の主砲の俯角は−10度から−12度に広げられ、稜線裏からの狙撃も楽しむことができるような車輌となった。

X M-V-Y
後退速度
17
km/h
(▲2 km/h)
主砲「105 mm Gun T141」
主砲の俯/仰角
12
(▲2度)
主砲「120 mm Gun T124」
主砲の装填時間
10.6
(▼0.4 秒)
100 mでの散布界
0.37
(▼0.01)
照準時間
2.3
(▼0.2秒)
砲塔旋回に伴う散布界の拡大
0.08
 
(▼0.02)
装甲貫通力
260/310/60
mm
(▲8/10/0 mm)
主砲の俯/仰角
12
(▲2度)
IX M-VI-Y
車輌HP(砲塔「M-VI-Y A」および「M-VI-Y B」搭載時)
1,800/1,900
ポイント
(▲100/100ポイント)
後退速度
17
km/h
(▲2 km/h)
砲塔「M-VI-Y A」および「M-VI-Y B」の旋回速度
32/34
度/秒
(▲4/4 度/秒)
主砲「105 mm Gun T254 Y VI」(砲搭「M-VI-Y A」に搭載時)
主砲の装填時間
8
(▼0.8 秒)
主砲「105 mm Gun T254 Y VI」(砲搭「M-VI-Y B」に搭載時)
主砲の装填時間
7.7
(▼0.6 秒)
主砲「105 mm Gun T254 Y VI」
装甲貫通力(AP-T)
260
mm
(▲9 mm)
主砲「120 mm American British Gun」(砲塔「M-VI-Y B」に搭載時)
主砲の装填時間
10.2
(▼1.2 秒)
100 mでの散布界
0.37
(▼0.01)
照準時間
2.3
(▼0.2秒)
装甲貫通力
253/310/60
mm
(▲10/10/0 mm)
サスペンション「M-VI-Y A」
移動に伴う散布界の拡大
0.2
 
(▼0.04)
車体旋回に伴う散布界の拡大
0.2
 
(▼0.04 m)
サスペンション「M-VI-Y B」
移動に伴う散布界の拡大
0.18
 
(▼0.04)
車体旋回に伴う散布界の拡大
0.18
 
(▼0.04 m)
VIII M-III-Y
車輌HP
1,500
ポイント
(▲50ポイント)
後退速度
17
km/h
(▲2 km/h)
砲塔「M-VI-Y A」および「M-VI-Y B」の旋回速度
28/30
度/秒
(▲5/5度/秒)
主砲「90 mm Gun T208 (rifled)」(砲塔「M-III-Y A」に搭載時)
主砲の装填時間
6.9
(▼0.6 秒)
100 mでの散布界
0.37
(▼0.03)
照準時間
2.1
(▼0.2秒)
主砲「90 mm Gun T208 (rifled)」(砲塔「M-III-Y B」に搭載時)
100 mでの散布界
0.35
(▼0.02)
照準時間
1.9
(▼0.2秒)
主砲「105 mm Gun T254 Y III」(砲搭「M-III-Y B」に搭載時)
100 mでの散布界
0.37
(▼0.02)
照準時間
2
(▼0.3秒)
平均貫通力
215/251/53
mm
(▲7/6/0 mm)
サスペンション「M-VI-Y A」
移動に伴う散布界の拡大
0.22
 
(▼0.04)
車体旋回に伴う散布界の拡大
0.22
 
(▼0.04 m)
サスペンション「M-VI-Y B」
移動に伴う散布界の拡大
0.2
 
(▼0.04)
車体旋回に伴う散布界の拡大
0.2
 
(▼0.04 m)
 
 
X
M-V-Y
IX
M-VI-Y
VIII
M-III-Y

「60TP」ルート

このルートに加えられる調整は必ずしも「全体的な弱体化」ではなく、いくつかのパラメータについては強化が行われることとなった。例えば「50TP Tyszkiewicza」、「53TP Markowskiego」は散布界が縮小され、分間火力と照準時間が改善された。後者の「53TP Markowskiego」は、搭載する105 mm 砲の貫通力が向上し、122 mm 砲が削除された。そして、高すぎるパフォーマンスが問題となっていた「60TP Lewandowskiego」については分間火力、車輌HP、射撃精度をわずかに低下させた。分厚い装甲と750HPの単発ダメージはそのままとなっているので、敵からしてみれば、かなり手ごわい相手であることに変わりはないだろう。

X 60TP Lewandowskiego
車輌HP
2,500
ポイント
(▼100ポイント)
主砲の装填時間
20.5
(▼1秒)
100 mでの散布界
0.4
(▲0.02)
IX 50TP Tyszkiewicza
主砲「122 mm wz. 53」(砲塔「50TP Tyszkiewicza I」に搭載時)
主砲の装填時間
12
(▼0.5 秒)
100 mでの散布界
0.36
(▼0.02)
照準時間
2.4
(▼0.2 秒)
主砲「122 mm wz. 53」(砲塔「50TP Tyszkiewicza II」に搭載時)
主砲の装填時間
11.5
(▼0.5 秒)
100 mでの散布界
0.35
(▼0.03)
照準時間
2.3
(▼0.2 秒)
移動に伴う散布界の拡大
0.19
 
(▼0.03)
車体旋回に伴う散布界の拡大
0.19
m
(▼0.03)
VIII 53TP Markowskiego
主砲「105 mm Bofors wz. 34M」(砲塔「53TP Markowskiego I」に搭載時)
主砲の装填時間
9
(▼0.3 秒)
100 mでの散布界
0.38
(▼0.02)
照準時間
2
(▼0.1 秒)
主砲「105 mm Bofors wz. 34M」(砲塔「53TP Markowskiego II」に搭載時)
主砲の装填時間
8.7
(▼0.3 秒)
100 mでの散布界
0.37
(▼0.01)
照準時間
1.9
(▼0.1 秒)
主砲「105 mm Bofors wz. 34M」
装甲貫通力
205/235/53
mm
(▲13/10/0 mm)
砲塔「53TP Markowskiego I」
砲塔装甲(前面)
230
mm
(▲30 mm)
 
 
X
60TP
IX
50TP
VIII
53TP

他のバランス調整

  • 上記の調整内容を読んで、各ルートのTier VIII車輌が代替主砲を失ったことに気付いた戦車長もいるだろう。この調整は、見直しが行われた車輌ルートのモジュールの研究の仕組みを合理化する一環として行われている。また、これらの車輌ルートでは多くのモジュールが削除された。例えばTier VI以上の車輌では、搭載できる無線機は1種類のみになっている。その代わりに、モジュールがいくつか追加されていることにも注目したい。
  • これらのモジュールの追加は、初期モジュール構成をプレイしやすいものにするために行われている。性能の上方修正については、車輌ごとに程度や性質が異なるが、いずれも車輌ルートを進めていく作業をより満足感が得られるものにするための変更となっているぞ。
  • モジュール研究の仕組みの合理化、初期モジュール構成の強化、性能の全体的な改善は「Maus」ルートのTier V~VII車輌にも同様に加えられている。調整の最終的なゴールは、上に述べたとおりだ。

本記事ではアップデート1.27.1における、5つの重戦車ルートのバランス調整についての大まかなアプローチを紹介した。変更点は広範囲に及んでいる。バランス調整が行われたすべてのポイントについて確認したい場合は、ぜひパッチノートを参照してほしい。

パッチノートの全容

戦車長の諸君!ぜひ新しくなった重戦車を試してみてくれたまえ!

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