【アップデート2.0】マッチング・システムの刷新

戦車長の皆さん!『WoT』の戦場が、よりバランスの取れた、フェアで熱いものに生まれ変わります!

アップデート2.0のリリースに伴い、マッチング・システムに大幅な刷新を加えることとなりました。新システムでは、車輌のタイプだけでなく、それぞれの車輌のプレイスタイルも考慮されるようになります。軽戦車による奇襲から、突破型重戦車での前線への攻勢、そして駆逐戦車による遠距離からの狙撃まで、車輌に合った戦術的な攻防が展開される新たな戦場をお楽しみください。

この度のマッチング・システムへの刷新は、単なる微調整とは違います。『World of Tanks』の新時代を築く主要な要素のひとつとして実施される大規模なアップグレードになっており、プレイヤーひとりひとりがスキルを発揮できる場面が増える一方で、戦闘中におけるストレスを減らすことを目的としています。

マッチング・システムの重要性

マッチング・システムは、対戦相手やチームを決めるだけのシンプルなプログラムではありません。マッチング・システムこそ、『World of Tanks』を支える柱のひとつで、プレイヤーが本作をプレイし続けるモチベーションの源にもなる重要なメカニズムです。公正なマッチングが実現されてこそ、プレイヤーのスキルやチームの戦術が意味を持ち、両チームに等しく勝つチャンスがあるからこそ、戦闘が面白くなると言えます。つまり、マッチング・システムが上手く機能している戦場では、緊迫した試合展開の中で、新たな戦略や忘れ難い思い出が生まれるのです。逆に、マッチング・システムが機能していない戦場では、戦闘に緊迫感はなくなり、ストレスが溜まるだけの一方的で単調な展開しか生まれません。 

この1年間、新たなマッチング・システムの入念なテストを重ねてきました。その結果、マッチングまでのスピードが上がっているだけでなく、アルゴリズム自体の精度が高くなったため、プレイ体験の向上に繋がる多くの改善を施すことに成功しました。新システム下では、チーム間でより均等に車輌ロールが割り振られるようになっているほか、車輌タイプにより厳しい制限がかかり、多様な車輌の顔ぶれによるチーム編成が増えることとなります。さらに、Tierの差が±1の戦闘の頻度も増えるため、単純な車輌性能で圧倒される場面が減り、プレイヤーが存分にスキルを発揮できるようになっています。 

コア・メカニズム

マッチング・システムは、複数の要素を同時に処理する複合的なアルゴリズムです。端的に言えば、味方チームの編成、敵チームの編成、そして待機時間の最適化という3つの要素の制御と管理を行っています。すべての要素のバランスを正しく調整することで、フェアで、多様性に富み、多くのプレイヤーにとって楽しい戦闘が実現します。

より賢いチーム編成

新マッチング・システムでは、車輌タイプだけでなく、車輌ロールもチーム編成の際に考慮されます。

言い換えると、重戦車だという理由だけで、分厚い装甲の突破型重戦車と、自動装填砲を搭載した支援型重戦車がマッチすることがなくなります。逆に言えば、両チームの車輌タイプごとの編成が、ロールに基づいたよりフェアなものになるということです。

車輌タイプへの制限

単調な試合展開やチーム編成を減らすため、新システムでは、1チームにおける特定の車輌タイプの数に以下の上限を設けます。特に自走砲の数には厳しい制限が課せられます。ただし、待機時間の最適化の観点から、例外が発生する可能性もあります。

  • 【駆逐戦車】最大5輌(ごく稀に最大6輌)
  • 【軽戦車】最大3輌(ただし装輪式軽戦車はチームあたり1輌まで)
  • 【自走砲】最大3輌

Tier差の制限

Tierの差が±1になる戦闘にマッチする頻度が増え、より均衡した戦いを楽しむことができるようになります。

ただしTier±2の戦闘が完全に廃止されるわけではありません。多様なチーム構成のひとつとして、今後も稀にマッチすることはあります。

同じ車輌数の制限

新システムでは、チームあたりの同一車輌の数にも制限を設けます。

待機列にいる同一車輌は、別の戦闘に均等に割り振られることとなり、より多様でバランスの取れたチーム編成が実現されます。

改良されたロジックによる待機時間の短縮

戦闘の待機列が統合され、マッチングのロジックがより柔軟に現状に対応できるようになります。これにより、オフピークの時間帯においても、バランスの取れたチーム編成を保ちつつ、待機時間がより短くなります。

また、変則的な戦闘タイプ(遭遇戦、強襲戦、グランドバトル)は一時的に廃止され、これまで複数の待機列の管理を同時並行で行っていたマッチング・システムのリソースが最適化されます。

より多様でバランスの取れた戦闘

  • アップデート2.0前】一部の戦闘で、車輌タイプに極端な偏りが生じることがありました。例えば、軽戦車がひとつのチームに4輌編成されたり、駆逐戦車が7~8輌、時には9輌編成されることもありました。
  • アップデート2.0後】チーム編成のバランスがより重視されています。新マッチング・システムでは、軽戦車の数に上限を設けているほか、駆逐戦車の数にも制限が設けられます。これにより、チーム当たりの軽戦車の数が3輌を超えることはなくなるほか、駆逐戦車の数が5輌を超えることがほぼなくなります。例外的に駆逐戦車の数が6輌になることもありますが、これは全体の約3%の戦闘に限られます。

進化を続けるシステム

この度のアップデートにより、マッチング・システムにも多くの変更が加えられました。特に長年『WoT』をプレイしてくださっているベテラン戦車兵の皆さんにとっては、必ずしも歓迎できる変化ではないものもあるかもしれません。チーム内すべてが駆逐戦車のマッチングやTier±2の戦闘など、極端な偏りがあったり、変則的なチーム編成にも独特の楽しさを感じるプレイヤーがいることも事実です。今後、こういったマッチング意図的に減されることとなります。それは、今回の新システムの実装は、戦闘の競技性を向上させ、ひとりでも多くのプレイヤーのゲーム体験を改善することを目的としているためです。しかし、新システムが進化を止めることはありません。今後も皆さんからのフィードバックやライブ・クライアントのデータを基に、必要に応じて微修正を加えていく予定です。皆さんからのフィードバックを引き続きお待ちしております。