アップデート 1.0 は、マップ、グラフィック、音楽その他の様々な要素が完全に刷新されますが、「フィヨルド (Fjords)」マップも同様であり、大幅なリデザインが加えられます。ここに、このマップの変更点とその理由を紹介させて頂きます。
バランス問題
- CQC クラブ: ほぼ全ての戦闘が接近戦 (画像上のゾーン 1–4) であり、その結果として、接近戦に適さない車輌が活躍しにくいマップとなっていました。
- どこに隠れれば?: 隠れ場所が足りないために、影響力が制限されていました (ゾーン 5 & 6)。
- 長距離射撃: 長距離射撃に明確に適した地点が不足していました。街 (ゾーン 8) においては、街路が入り組んでいるために、長距離射撃が困難でした。加えて、ゾーン 7 は軽戦車が活躍できる地点でしたが、この地点に至ることが困難であったため、あまり活用されていませんでした。
- フィヨルドの単調さ: このマップは回廊のようなものであり、重戦車がゾーン 1 の支配権を争い (そしてゾーン 4 に至ることは稀)、中戦車がゾーン 2–4 において決着が付くまで殴り合う、というだけの展開になりがちでした。ゾーン 9 の原野を確保する上で高機動の軽戦車が活躍できる余地はなく、この地点においては軽戦車の有効性が極めて制限されていました。
- 雨を降らせろ: 自走砲はゾーン 10 からゾーン 1 に対して雨を降らせることが可能でしたが、ゾーン 11 からの火力支援は無理でした。
ヴィジュアル面での改良に加え、軽戦車および駆逐戦車の活躍の余地が少ないというバランス問題の修正を試みました。ほとんどの戦闘が接近戦となっていたため、接近戦に適さない車輌にとって不利なマップとなっていたのです。何と言っても、隠れ場所や長距離射撃に適した場所が不足していたことが、軽戦車や駆逐戦車の活躍の機会を奪っていました。加えて、この「フィヨルド」マップが回廊のような特性を有していたことが、両チームの軽戦車にとって活躍の余地が少ないマップにしていました。
東チームの自走砲にとっては、配置の問題から、西チームの自走砲に比べ、南側の難所に対する支援射撃がやりにくくなっていました。
下記のミニマップで、新旧のマップの比較が可能 (新バージョンが左側、旧バージョンが右側) です。リデザインにより大きく変化していることに気付いて頂けることでしょう:
マップの変化を確認して頂きましたので、改良点の解説を始めます…
変更点
- 中央の原野部を平坦にし、その外周部に隠れ場所として遮蔽物や植物を追加しました。その結果として、遠距離射撃がやり易くなり、軽戦車がより効果的に偵察できるようになっています。
- 中央の丘に容易に到達できるようにしました。この点は、どちらのチームでも活用できるようになっています。加えて、この地点の重要度が増すように調整を施してあります。
- 中央の丘を確保することはリスキーですが、それに見合った価値があります。この丘を確保できれば、マップ中央部の支配権を握り、味方が支援しやすくなります。
- 街の構造やレイアウトに変更を加えました。その結果としてナビゲートし易くなっており、特定の行動が可能になっています。
- 自走砲用の地点のバランスを改良しました。この結果として、自走砲が安全な場所 (旧マップのゾーン 10) から、旧マップのゾーン 1 の重戦車に対して射撃することはできなくなっています。
- マップ全体において地形を調節し、様々な角度から攻撃できるようにしました。これらのルートはあらゆる車輌タイプにとって有用であり、より自由に行動できるようになっています。
旧バージョンの「フィヨルド」マップは回廊のようなマップでしたが、改良版においては、旧バージョンに比して遠距離射撃向きの車輌の影響力が大きくなっており、軽戦車もその任務をより効果的にこなせるようになっています。
このマップに追加された新たな要素は、中央部の丘です。この丘は支援射撃に適した場所ですので、ここを確保することができれば、戦況が有利になるはずです。そして、これらの改良の結果として、狭い場所での殴り合いは従来版よりも減り、全ての車輌にとってよりオープンな戦いが展開されるはずです。
自走砲用の地点のバランスを改良し、西側チームの自走砲が、北側の安全地帯から破壊の雨を降らせることができないようにしました。
β テストに参加することで、美しく HD 化された他の様々なマップと併せ、刷新版の「フィヨルド」マップを実際にお試し頂けます。その上で、ぜひフォーラムにフィードバックをお寄せください。お寄せ頂いたご意見は、さらなる改良を図る上での参考とさせて頂きます!