アップデート 1.0: β テストにご参加ください!

ついに時はやって来ました!本日より、アップデート 1.0 の公開テストを開始します。みなさんにこのアップデートをご紹介できワクワクしています。この記事では、現段階でテスト準備が整っている要素や、今後追加される要素、そしてこのアップデートが 3 月に正式リリースされた際に期待されることについてご紹介します。それでは始めましょう!

リアリズムの再定義

この大規模アップデートについて詳しくご紹介する前に、私たちが愛するこのゲームの現状について少し確認しておきましょう。World of Tanks の正式サービス開始から 7 年以上が経過しました。ゲームプレイに関しては今でも全く色褪せていません (これは、皆さまからの継続的なご支援やフィードバックがあってこそです) し、いかなる瞬間においても常に無数の激戦が繰り広げられている、という状況が昔も今も続いています。しかしそのグラフィックは、今の水準に達していると言えるでしょうか? そうは言えませんよね。グラフィックに関しては、2010 年の水準に過ぎないと言えるでしょう。残念ながら、これが事実なのです。

私たちはもちろん、常にグラフィック水準の向上を図ってきました。既にこのゲームの見栄えには数回に渡って改良を加えてきており、グラフィックエンジンには当初よりリアルなシェーディング/ライティング・モデルを備えた新しいレンダラーを実装しました。また、Audiokinetic Wwise エンジンの導入によるサウンドの向上も実現しました。しかしながら、技術の進歩は私たちが予想していたよりも遙かに速く、従来の BigWorld エンジンの改良を続けても、もはや最新の水準を実現することはできなくなってきていたのです。そこで開発チームでは新たなエンジンを自社開発し、このゲームが必要としていたソリューションを作り上げました。それが Core と呼ばれる新たなグラフィックエンジンです。このエンジンには、グラフィックコンテンツの処理およびレンダリングに関する最新の技術が採り入れられており、このゲームの見栄えを再定義する存在です。そして、今後登場するであろう新技術を組み込んでグラフィックをさらに高めていくことを可能とする柔軟性をも備えています。

Core エンジンの開発と最適化には 3 年の歳月を費やし、このエンジンへの移行に伴ってパフォーマンスの低下が発生することがないよう、慎重に調整を施しました。その後、もう 1 年を費やして各種マップをオーバーホールしましたが、その際に全てのゲーム内コンテンツを完全に作り直しました。そして今日、ついに公開テストの準備が整ったのです。

グラフィックのリマスタリングに注力する理由は?

開発チームはもちろん、複数の戦線において戦っています。塹壕に身を潜めながら、マッチング優遇への修正や、複数の新国家の技術ツリー、新ゲームモードなどの開発に取り組んでいるのです。いくつかのマップは大幅な再デザインを必要としていますし、他にも HD 化作業を待っているマップがいくつかあります。
皆さまが新マップに飢えていることはよく分かっていますし、私たちにとってもそれは同様です。そして皆さまとのお約束を実現させるため、マップの数をさらに充実させるべく開発を進めています。昨年中には、複数の完全新規マップを数回に渡るスーパーテストで試し、現在、皆さまからのフィードバックの分析を進めているところです。その上で、Minsk、Studzianki およびアジア風の新マップのレベルデザインやバランスを改良し、これらのマップを仕上げていきます。これらのマップはアップデート 1.0 においてはまだ実装されませんが、今月中にこれらのマップを紹介する一連の記事をお届けできる見込みとなっています。
このように開発チームでは、様々な要素について着実に前進を続けています。そしてこれらのうち、いよいよ公開テストを実施できる段階となったのが、グラフィックとサウンドだったのです。グラフィックとサウンドの刷新作業のために他の重要な要素の開発作業に影響が生じることはありませんし、グラフィックの改良が今回のアップデートで終わりになるということもありません。今回のアップデートは、ゲーム体験を大幅に高めると共に、さらなる改良を加えていく上での技術的基盤となるものなのです。

段階的な β テスト

独自性が高い World of Tanks のグラフィックスを刷新するためには多大な努力が必要であり、開発チームでは、皆さまからのご支援を繰り返し求めてきました。新グラフィックエンジンは、集中的なテストを繰り返し重ねてきました。サンドボックスにおける HD マップのファインチューン作業にも、数多くの皆さまにご協力頂くことができました。そしていよいよ、このゲームの見栄えや印象をオーバーホールする上での最終的かつ最も重要な段階に入りつつあります。

音楽や雰囲気、一部マップの大規模改修、その他のマップのヴィジュアル刷新、破壊可能な小物やエフェクトに至るまで、World of Tanks の見栄えや印象に関連する様々な要素が効果的に一新されています。ゲームプレイそのものは従来通りですが、それが一新されたヴィジュアルの中で展開されるのです。そしてこれは新作ゲームのリリースと同じぐらい重要なアップデートになりますので、通常のスーパーテスト/公開テストによるフレームワークでは不充分です。

よって、β テストを実施させて頂くことにしました:

  • この β テストでは、新コンテンツを段階的にテストし、パフォーマンスや各種の変更点に対する皆さまの反応を詳しく分析していきます。
  • この β テストには、どなたでもご参加頂けます。これによって充分なフィードバックとデータを得た上で、必要な調整を加えていきます。
  • テストをいくつかのステージに分けることで問題を特定し、皆さまからのフィードバックに素早く対応することが可能になります。

開発チームでは、フォーラムやソーシャルメディアを通じて、皆さまに気に入って頂けた点や、気に入って頂けなかった点を分析します。その上で、迅速な改良を加えつつ、修正に時間がかかるような大きな問題点を洗い出していきます。

β ステージ 1 のスコープ

今日からお試し頂けるグラフィックおよびサウンド面での改良点の内訳は次の通りです:

美しく HD 化された 29 種類のマップ: 新開発の Core エンジンへの移行に併せてグラフィックを全面的にオーバーホールし、新技術を活用して全てのオブジェクトを完全に作り直しました。木の葉の 1 枚 1 枚まで鮮明に描写されていますし、植物の大きさや形状が実に多様になっています。そして、マップの境界線の外側にも、広大な世界が広がり続けているのです。地形や水面の描写方法も刷新されており、長い年月を経てきた場所の奥行きや雰囲気を感じて頂けることでしょう。また、Havok テクノロジーが導入されていますので、多様な小型オブジェクトが見事に崩れ去る様子を楽しみながら戦場を駆け巡ることが可能です。フォトリアルなスカイボックスと流れる雲により、よりダイナミックな雰囲気が演出されています。さらに、様々な表面材質において光がどのように反射・屈折するかを正確にシミュレートするグローバル・イルミネーション技術が実装されており、これが映像に調和をもたらしているのです。

百聞は一見にしかず、ですよね。そこで、下記に HD マップのスクリーンショット・ギャラリーをご用意しましたのでご覧ください。そして、実際に戦場に出撃し、刷新版のグラフィックス、技術、エフェクトをお楽しみ頂ければ幸いです。

なお、恐らくは全てを一度に把握することは難しいはずです。従って、時間を掛けてリマスター版のマップに慣れ、結論を急がずによく考えるようにして頂ければ幸いです。また、新たなグラフィック技術に関するガイドツアーをご用意させて頂く予定です。つまり、β 期間中に、全ての改良点を詳細に解説するシリーズ記事を順次公開していきます。各記事には豊富な画像を掲載する予定ですので、どうぞお楽しみに。

一部のマップにおけるゲームプレイ改良: HD マップの大半については、レベルデザインには変更はなく、ゲームプレイがほぼ従来通りである一方で、ヴィジュアルが大幅に向上しています。その一方で、「エーレンベルク (Erlenberg)」、「ハリコフ (Kharkov)」、「ステップ (Steppes)」、「ルインベルク (Ruinberg)」および「漁師の港 (Fisherman’s Bay)」に関しては、バランスに問題があることが明らかでした。そこで、キャンプ合戦 (敵味方共に動きが少ない状況) に終止符を打ち、要所を制圧する上でどちらのチームでも同等のチャンスがあるようにし、どの車輌タイプにおいても楽しい体験が実現できるようにするため、然るべく再デザインを加えてあります。今後数週間かけ、これらのマップへの変更点や、それらの変更がどのようにバランス改良に繋がるのかに関して説明していきます。そこで、これらの記事をお読み頂いた上で、実際にテストし、変更点が狙い通りに機能しているかどうか、ご意見をお寄せ頂ければ幸いです。もし充分に改良されていないことが判明した場合には、再デザインを重ねてさらなる改良を図っていくつもりですので、よろしくお願い致します。

4 種類のオリジナル音楽テーマ: β ステージ 1 の主な焦点はグラフィックにありますが、新たなサウンドトラックもお楽しみ頂けるようになっています。この刷新版では、マップ毎に音楽構成が異なっており、読み込み画面では固有のテーマ音楽が流れ、戦闘中の音楽は戦場の状況に応じて変化し、そして戦闘結果画面用のテーマで締めくくられます。その際には、勝利したか、引き分けに終わったか、敗北したかに応じて固有の音楽が流れます。

没入感の高い環境音: 各マップにおける環境音についても全面的に刷新されており、マップにさらなるリアリズムを与えています。今や、まさにその場所に居るかのような雰囲気が得られるようになったと言えるでしょう。そしてその雰囲気が、戦闘の喧騒により引き裂かれるのです。砲撃音や爆発音の鳴り響き方は、森の中、村、市街地といった環境条件に応じて変化しますし、周辺の山々からの反射によるエコーも再現されています。つまり、自分がどの場所にいて、敵弾がどの場所から射撃されて、その間にはどのようなオブジェクトが存在しているのか、という条件に応じて聞こえ方が変わってくるのです。そう、まさに現実世界においてそうであるように。砲弾の飛翔音にも個性が与えられています! 注意して聞いてみると、自車輌をかすめていく砲弾の音が個々に異なっているということに気付いて頂けることでしょう。

グラフィック設定

新エンジンへの移行に伴い、グラフィック設定が初期設定へとリセットされます。従って、初回プレイ時にはヴィジュアルやパフォーマンスが従来版とは異なることに気付くかも知れません。その場合には、このガイドに従って設定を調整し、ドライバをアップデートして頂くと、然るべき状態が得られます。

グラフィック設定インターフェースは、アップデート 1.0 公開後に変更される予定です。

従来版においてグラフィック品質を「中」に設定してプレイしていた場合には、刷新版においては「低」または「最低」に切り替える必要があるかも知れません。そうすればフレームレートが低下することはありません。そして画質に関しては、「低」設定を使用した場合でさえ、従来版での「中」設定よりもリアリティーや詳細度が向上していることに気付いて頂けるはずです。開発チームは、安定性およびフレームレートを確保し、メモリー負荷を抑制し、皆さまが追加のエフェクトを有効化できる余地を作り出すべく、最大限に努力してきました。従って、ミドルクラスの PC や旧式の PC においてさえ、刷新版のグラフィックやサウンドをお楽しみ頂けますし、ハイエンド PC であれば、新グラフィックエンジンの実力が最大限に発揮されます。

刷新版のグラフィックスを実際に試したい場合には、デモプログラムである enCore をご利用ください。このプログラムを利用することで、ご利用の PC におけるアップデート 1.0 のパフォーマンスをテストして頂くことができます。

ENCORE  

開発チームでは、新グラフィックエンジン、HD マップ、新サウンドの開発を開始して以後、「戦闘開始!」ボタンを押した皆さまが、素晴しい映像とゲームプレイを心からお楽しみ頂けるようになる日をずっと夢見てきました。もう、「8 年前のゲームとしてはいいね」とは言わせません。ついにその日がやってきました! 本日より、アップデート 1.0 の公開テストを開始致します。ぜひ「戦闘開始!」ボタンをクリックして HD 化された戦場へと出撃し、没入感あふれる環境音と新たな独自サウンドトラックをお楽しみください。しかしそれだけではありません。私たちは、World of Tanks 1.0 がもたらすリマスターされた体験を全ての皆さまに開放するだけではなく、皆さまにこの大規模改革に取り組むメンバーになって頂きたいと考えているのです。

 

公開テストへの参加方法:

公開テストの仕組み

公開テストにまだ参加したことがない方は、公開テストガイド(英語版) をお読みください。

参加要件: 日本時間 2018年 1月08日(月) 5:59 以前にアカウント登録を行っているすべてのプレイヤーが参加可能です。

ご意見・ご感想: テストバージョンのフィードバックや不具合報告はフォーラムの専用スレッドに投稿してください。

テストクライアント
  • テストクライアントのインストーラ (4.9 MB) からダウンロードしてください。
  • 通常の World of Tanks クライアントとは異なるフォルダを指定してインストールを進めてください。
  • 安全な場所に保存したら、インストーラを起動してください。
  • ラウンチャーを起動し、追加データをダウンロードしてください。
  • ログインし、テストプレイを開始してください。
サーバー再起動

以下の日程でサーバーの定期再起動を実施します:

  • 1 回目: 毎日 日本時間 13:00 おおよその時間: ~25分
  • 2 回目: 毎日 日本時間 14:00 おおよその時間: ~25分
  • 3 回目: 毎日 日本時間 18:00 おおよその時間: ~2分

上記の他にもテストサーバーは臨時メンテナンスや再起動を行う場合がございますので、予めご了承ください。

フィードバック  


専用のフォーラムスレッド にご意見をお寄せください。アップデート 1.0 に関する今後のニュースをお楽しみに。

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