同志を修正: 3 輌のソ連車輌に然るべき調整

アップデート 1.0.2 においては、ソ連に援軍として Object 277 と K-91 が加わり、初めての実戦を味わうことになります。そして、公開テストにおける総合的な分析の結果として、これらの車輌に然るべき調整を加えることになりました。また、これらの新車輌に加え、Object 268 Version 4 についても総合的なゲームプレイを最適化すべく調整を加えます。


Object 277

ゲームプレイ

機動性: この Object 277 は、他の重戦車に比べるとかなり高速です。最大速度は IS-7 に近い値であり、加速力では「古き仲間」を凌いでいるのです。中戦車に追従可能な本車は、戦術地点への早期のラッシュを支援する上で重要な役割を担うはずです。素晴しい機動性は、中戦車との 1 の対決においても役立ってくれることでしょう。

火力: Object 277 は、T-10 の後続車輌であり、射撃精度、高い装甲貫通力、良好な射撃速度という特長を引き継いでいます。その単発火力は、ソ連の「クラスメイト」に比べると低めですので、手数を活かしたプレイスタイルが求められます。なお、主砲俯角が -5.5 度に過ぎないため、丘上での戦いには適していませんので要注意です。

装甲: 砲塔の装甲が良好ですので、車体を隠しながら戦うことで真価を発揮します。車体の前部上部装甲は、Tier VIII 砲には耐えますが、より強力な主砲に対しては、貫通される可能性が高いです。比較的薄い側面装甲は特に脆弱ですので、これを隠すようにするか、車体を適切に傾けることで実効装甲厚を高めるようにしましょう。

視認範囲: 強襲車輌にとっては、敵に先んじて相手を発見する能力が極めて重要です。本車の視認範囲は 400 m であり、最大速度も高いですので、この役割をこなす上では極めて効果的であると言えるでしょう。

プレイ方法

この Object 277 は、どんなチームにとっても素晴しい車輌です。マップ上の重要地点 (例えば「マリノフカ」の丘) の確保を支援できますし、攻勢を先導する重装甲の味方を、その背後に隠れながら支援することもできます。ただし、車体装甲が弱めであるため、突破戦車としてプレイすることは避けるべきです。

調整点とその理由 [6/11 更新]

各点にマウスオーバーして車輌の詳細情報を確認 
主要特性
 
 
 
 
Object 277
X
HP
2,200HP
平均ダメージ
490/490/640 HP
最大速度 / 後退速度
55/15 km/h
搭乗員
指揮官 (無線手) / 砲手 / 操縦手 / 装填手
主砲
平均ダメージ
490/490/640 HP
平均貫通力
265/340/65 mm
100m での着弾分布
0.38 m
照準速度
2.7 秒
分間射撃弾数
4.8
主砲装填時間
12.5 秒
主砲俯 / 仰角
-5.5°/+15.5°
砲塔
砲塔旋回速度
27 度/秒
通信範囲
730 m
砲塔装甲
290/224/80 mm
視認範囲
400 m
車体
HP
2,200HP
最大積載量
60 t
車体装甲
140/112/50 mm
弾薬
35 個
機動性
エンジン出力
950 馬力
出力重量比
17.27 馬力/t [6/11 更新]
旋回速度
32 度/秒
最大速度 / 後退速度
55/15 km/h

この Object 277 は、公開テストにおいて良好な活躍を見せ、T-10 後に続く Tier X 車輌としての役割にほぼシームレスにフィットしました。しかしながら、燃料タンクに対する重大な損害に対して脆弱である、というフィードバックを多数受けました。そしてこれは、このミニラインに合う特質とは言えませんでした。

どうしてそうなったのでしょう?

私たちは当初、各モジュールを、本車の史実資料や設計図を忠実に守って配置しました。その結果として、極めて大型の燃料タンクが弾薬庫をカバーする形で配置されており、上部装甲を貫通した敵弾によって損害を受けるようになっていました。この結果として本車は、それまでの Tier における経験とは異なる挙動を示すようになったのです。

これを修正するために、燃料タンクのサイズを縮小しました。これによって弾薬庫に対するカバーも低下しており、火災発生率と「首が飛ぶ」確率の比率は、IS-3 T-10 と近いものになっています。


K-91

ゲームプレイ

火力: K-91 は、なんと言っても、全ての Tier X 中戦車の中で最高の分間ダメージ (DPM) を誇っています。加えて装甲貫通力も良好ですので、この速射砲で自信を持って戦うことができるでしょう。あとは、各自のタイミングとリズム感次第です。

隠蔽性: これも中戦車の中では最高クラスです。搭乗員の「カモフラージュ」スキルを鍛えれば、敵に発見される前に多大なダメージを与えることが可能な鋼鉄の忍者と化すことでしょう。

耐久性: これは主な欠点のひとつであり、装甲が脆弱であるため、開けた場所での戦いは避け、低い車高を活かし、遮蔽物を活用しながら戦う必要があります。

機動性: この K-91 の速力と機動性は素晴しいとはいえず、いち早く要所に到達することはできません。従って、近距離戦や味方とのドラッグレースを試みることは避けましょう。狙撃地点に到達して敵を仕留める上では、充分な機動性であると言えます。

砲俯角: 本車の側方俯角は素晴しく、丘上での戦いにおいてはこれが決定的な長所となるはずです。

プレイ方法

最も重要なことは、敵から距離を取り続けることであり、例え接近することがとても魅力的に思える状況であっても、接近は避けるべきです。1 対 1 の戦闘が発生する可能性は常にあり、その場合にはその恐ろしい DPM を活かして戦いましょう。そうすれば、勝てる可能性が高いはずです。本車にとっては、あらゆる戦いにおいて、茂みや倒木が常に最高の友人であり、敵がまだ 1 輌も失っていない序盤においては特にそうであると言えます。

調整点とその理由

各点にマウスオーバーして車輌の詳細情報を確認
主要特性
 
 
 
 
К-91
X
HP
1,950HP
平均ダメージ
320/320/420 HP
最大速度 / 後退速度
55/20 km/h
搭乗員
指揮官 (無線手) / 砲手 / 操縦手 / 装填手
主砲
平均ダメージ
320/320/420 HP
平均貫通力
276/330/50 mm
100m での着弾分布
0.33 m
照準速度
1.7 秒
分間射撃弾数
9.5
主砲装填時間
6.3 秒
主砲俯 / 仰角
-5...-9°/+20°
砲塔
砲塔旋回速度
45 度/秒
通信範囲
730 m
砲塔装甲
220/140/60 mm
視認範囲
410 m
車体
HP
1,950HP
最大積載量
50 t
車体装甲
140/60/45 mm
弾薬
50 個
機動性
エンジン出力
860 馬力
出力重量比
19.11 馬力/t
旋回速度
50 度/秒
最大速度 / 後退速度
55/20 km/h

この K-91 の狙いは、究極の DPM 型中戦車をデザインすることであり、低い車高、素晴しい隠蔽性、高精度の主砲、「ボール紙」のような装甲を備えた車輌になっています。最初の公開テストの後、この役割をよりよくこなせるように、スペックに調整を加えることにしました。

駆逐戦車ではなく中戦車としてのフィーリングを増し、様々なタイプの地形における柔軟性を向上させるべく、砲塔旋回範囲を 180 度から 220 度に拡大し、側方俯角を -5 度から -9 度に引き上げることにしました。

さらに、装填時間を 6.5 秒から 6.3 秒に短縮し、この結果として本ゲーム中のあらゆる中戦車の中で最高の DPM を備える車輌となっています。

K-91 に対する変更に続き、Object 430 II についても、その「ビッグブラザー」と同様に、装甲を若干削減し、DPM を高めます。これらの変更の結果として、固有の特徴とプレイスタイルを備えた一貫性のあるミニ MT ラインが完成することになります。

 
 

Object 268 Version 4

この Object 268 Version 4 が World of Tanks の戦場に登場した後、本車のバランスが問題になりました。本車のために用意した特性のセットは、素晴しい強襲車輌にすることを狙ったものでしたが、その長所の強調は、やり過ぎだったのです。前面装甲が厚すぎ、最大速度も高すぎ、エンジン出力も過大でした。その結果としてこの 268 v4 は、あまりにも支配的でオーバーパワーになっていたのです。

この問題を修正すべく、この野獣を抑え込むために 3 セットの調整を加えることにしました。

 
 

まず私たちは、本車を近・中距離戦により関与させるようにしたいと考えています。そのために、移動または旋回に伴う照準拡散を 33% 拡大し、照準時間を 2 秒から 2.5 秒に増やしました。

次に、55 km/h という最大速度を誇る本車は、中戦車と同様に、場合によっては一部の中戦車よりも早く要所を確保することができていましたが、このような競合は、必要なものではありませんでした。そこで、この駆逐戦車のエンジン出力を1,500馬力から1,350 馬力に、最大速度を55km/hから50 km/h にそれぞれ引き下げました。加えて、後退速度についても 22 km/h から 18 km/h に下方修正しましたので、確保した要所から退避できる可能性が低くなっています。

最後に、最も過剰なスペックについてです。本車の最大の問題は、あまりにも過大な耐久力でした。その寿命を短縮すべく、然るべき値を再調整しました。HP 2,100 から 2,000 に、前面装甲下部の実効装甲厚を 245 mm から 201 mm に引き下げたのです。車長用ハッチについても 10 mm 削減し、実効装甲厚が 230 mm になっています。

貫通力と単発火力については変更ありませんので、本車が素晴しいダメージディーラーであることは従来通りですが、装甲と HP が変更されたことに伴い、その脆弱性が最終的にはより大きなファクターとなるはずです。

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