[スーパーテスト] 自走砲&HE弾刷新テストの結果に伴う車輌調整

戦車長の皆さん!

HE弾と自走砲の新メカニズムに関するテストにご参加いただき、ありがとうございました。数多くのプレイヤーの皆さまにご参加いただいたことで、大量のデータと貴重なフィードバックを集めることができました。

いただいたフィードバックに基づき、HE弾と自走砲の新メカニズムに関する最終的な調整を行います。

スーパーテストの内容

注意: スーパーテストでは、調整された車輌を用いてプレイし、その有効性を検証します。

5月18日より、以下の車輌がスーパーテストに参加します。

またこのテストでは、自走砲のAP弾のダメージの調整と、特定の車輌特性の調整も同時に行います。このテストの後、これらの変更はアップデート1.13の公開テストに実装され、ここでプレイヤーの皆さまにも体験していただけます。

HE弾を搭載した車輌への調整

T49

  • 主砲152 mm Gun-Launcher XM81 (conventional)に関して、散布界を0.6から0.57に調整
  • 主砲152 mm Gun-Launcher XM81 (conventional)に関して、砲塔XM551 test bedの砲塔旋回速度を0.38から0.35に調整

XM551 Sheridan

  • 主砲152 mm Gun-Launcher XM81 (conventional)に関して、散布界を0.53から0.51に調整
  • 主砲152 mm Gun-Launcher XM81 (conventional)に関して、砲塔XM551 test bedの砲塔旋回を0.4から0.35に調整

現在の高Tierのアメリカ軽戦車は、152 mm口径の主砲を搭載することで大きな単発ダメージを与えられる特徴を持っています。しかし正確な射撃を行えないため、この特徴をアドバンテージとして考えることは難しいでしょう。

今回の調整は、正確な射撃を行うのに必要な時間を短縮するものです。また今回の調整は、HE弾の新しいメカニズムも活かし切れる調整になるかの、検証にもなります。

Type 5 Heavy

  • 主砲15 cm/45 41st Year Typeに関して、Common Type 91の貫通力を240から252に調整
  • 主砲15 cm/45 41st Year Typeに関して、散布界を0.5から0.47に調整
  • 主砲14 cm/50 3rd Year Typeに関して、散布界を0.4から0.38に調整

Type 4 Heavy

  • 主砲15 cm/45 41st Year Typeに関して、Common Type 91の貫通力を240から252に調整
  • 主砲15 cm/45 41st Year Typeに関して、散布界を0.52から0.49に調整
  • 主砲14 cm/50 3rd Year Typeに関して、散布界を0.42から0.4に調整

日本重戦車は頑丈な装甲と高い火力の砲が特徴ですが、機動性は決して高くありません。退避する足を持たない日本重戦車が攻撃に失敗してしまうと、挽回する術を持ちません今回は、これらの車輌の15cm砲の効率を調整することで、貫通力を頼りに、より優位に戦えるよう調整します。

新しいHE弾のメカニズムの一環として、Type 4 Heavyと5 Heavy車輌の主砲15 cm/45 41st Year Typeの既存のHE弾とプレミアムHE弾に、Common Type 91 AP弾が追加されました。

加えて射撃精度を調整しています。特に敵車輌の弱点を狙ったり、中距離で正確な射撃を行えます。

KV-2/KV-2 (R)

  • エンジンV-5のエンジン出力を600から640に調整
  • 主砲152 mm M-10に関して、照準時間を4.0から3.8に調整
  • 履帯KV-2 MOD. 1941に関して、旋回速度を18から20に調整
  • 履帯KV-2 MOD. 1941に関して、移動中の散布界を0.28から0.26に調整
  • 履帯KV-2 MOD. 1941に関して、車体旋回中の散布界を0.28から0.26に調整
  • 砲塔MT-2に関して、旋回速度を16から17に調整
  • 主砲122 MM U-11、152 MM М-10、107 MM ZIS-6に関して、砲塔MT-2の砲塔旋回速度を0.16から0.15に調整

先日行われたHE弾のサンドボックスでは、非常に多くのKV-2系列車輌へのフィードバックを頂きました。

データによると、有効性に関して大きな変化は見られませんでした。HE弾の第1回テストでのダメージとライブサーバーでのダメージとの差は6%未満で、第2回テストでの差は3%未満となりました。テストの結果で大きな差が無いこと、いただいたフィードバックの量から、皆様にとってこの車輌の重要性が高いことを鑑み、調整は最低限に止め、現在の仕様をほぼ維持することになりました。

装輪車輌

Panhard EBR 105

  • 主砲105 mm D. 1504 (EBR)で使用できるHE弾、OE-105-Mle. 60 D. 1504 (EBR)の貫通力を105mmから75mmに調整

Panhard EBR 90 / Panhard AML Lynx 6x6

  • 主砲90 MM CN 90 F3、90 MM D. 921 F1、90 MM D. 921で使用できるHE弾の貫通力を、それぞれ90mmから75mmに調整

上記の車輌以外に、装輪車輌によるHE弾の使用に大きな変化が見られました。これには、射撃精度、安定性そして機動性など様々な要因があったようです。 

しかし、変化が過度であるため、すべての研究可能な車輌のHE弾の貫通力を下げ、テストを行います。貫通力は75mmが基準となる見込みです。

自走砲

今回行うスーパーテストでは、2種類の調整を行います。

  1. 一つはAP弾のダメージ向上です。主に大口径砲を搭載した自走砲のデータによると、行われた射撃の数と与ダメージに大きな差があります。例えば、Т92やG.W. E 100を使用した際にAP弾を敵車輌に命中させ、かつ貫通させることは、運の要素も絡む至難の技と言えるでしょう。このため、一度テストとして、特定の自走砲のAP弾のダメージを向上させます。
  2. また、自走砲によってはAP弾と代替砲弾のダメージを減少させます。例えば、アメリカ自走砲(M12 / M40 / M43 / M53 / M55)の155mm砲では、代替砲弾とAP弾のダメージをそれぞれ50HPと30HP減らします。これにより、車輌の有効性を適切なレベルに調整します。

その他の車輌に関して

上記の調整以外にも、HE弾をベースにプレイする車輌はあります。例えば、ポーランドのB.U.G.I.やFV4005、そしてドイツのPz. IVや、アメリカのSherman系戦車などです。

サンドボックステストとライブサーバーで収集したデータによると、これらの車輌の有効性に変化がなかったり、HE弾によるダメージの割合が低いなどの結果が出ています。さらに、一度に多くの車輌を調整してしまうことで、テストプレイ時に収集されるデータの正確さが欠けてしまうことも考えられます。こういった複雑な理由から、上記の調整以外の車輌に対する調整は、現在予定しておりません。

そのため、スーパーテストでの特定の車輌と、公開テストでのすべての車輌に絞って検証する予定です。

Wargamingでは、6月にリリース予定のアップデート1.13以降もデータを分析してまいります。そのため、今後もさらなる調整が予想されます。

アップデート1.13のリリース時や公開テスト後など、プレイヤーの皆さまからのフィードバックをお待ちしております。


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