戦車長の皆さん!
アップデート 9.17 の開発を正式に進めており、今回も数多くの新要素やコンテンツが登場します。スウェーデン車輌のブランチ 2 種、跳弾およびオーバーマッチ・メカニズムの抜本的な見直し、新たな HD 車輌、ミニマップの改良などなど。スタジオ中の様々なチームが、スーパーテストに備えてゲームを準備すべく鋭意作業を進めています。では早速その新コンテンツの一部を紹介しましょう。
スーパーテスト とは、仕上げの初期段階においてプロジェクトをテストするためのプロセスです。このテストにおいては、新バージョンが問題なく動作するかどうかを確認し、最も重大な問題を探り出します。World of Tanks の場合は、2 段階に分けて実施します。まずは、個々の要素のプロダクション・テストであり、これは各要素の開発中に実施します (新マップのテスト、新車輌のバランス調整など)。次に、フルリリースのバージョンテストを実施します。スーパーテストは、限られたプレイヤーの手により、ゲームのコンテンツが実際の環境でどう機能するかを確かめることができる素晴らしい方法です。通常、スーパーテストは正式リリースの 1 ヶ月半前から実施されます。
バージョンのスーパーテストにより各要素の準備が整っていることが確認できれば、公開テストへと移行します。
9.17 では、スウェーデンの駆逐戦車ブランチが実装されます。全ての車輌が軽装甲であり、その分だけ高速かつ高機動です。この点において、ゲームに現在実装済みの駆逐戦車の多くとは異なると言えるでしょう。これらの新車輌は、有利な位置へといち早く到達し、強力な主砲で着実にダメージを与え、小柄なシルエットのおかげで隠蔽性にも優れています。
さらに、Tier VIII-X 車輌は油気圧式のサスペンションを備えており、車体側を動かすことで主砲の照準を調節することが可能となっています。これらの車輌には全て移動と射撃という 2 種類のモードが備わっているため、戦場に新たな熱気をもたらすことでしょう。興味深いですよね? そうなのです。
よって、ゲームバランスチームに連絡を取って詳細を確認しましたので、ここにスウェーデン駆逐戦車の先行情報を紹介したいと思います:
もうひとつのブランチはハイブリッド型であり、スウェーデンが製造した初の装甲戦闘車輌、Strv fm/21 軽戦車から始まり、多様な軽戦車 (Tier I-III)、中戦車 (Tier IV-VII)、重戦車 (Tier VIII-X) が含まれています。Tier II-IV は、Strv m/38、Strv m/40L そして Lago です。これらは優れた仰俯角を備えたダイナミックかつ汎用性の高い戦士であり、初心者がスキルや戦術を磨くには最高です。
そして、Strv m/42 (Tier V) から本当の楽しさが始まります。例外的なまでに優れた主砲俯角 (15 度) を誇る高機動の本車は真のステルスマスターであり、不整地において敵車輌を狙い撃ちながらも、その姿を全く晒さないように戦うことが可能なのです。
Tier VI Strv 74 は、機動性が低く装甲も薄い代わりに、強力な主砲を誇る車輌です。スウェーデン車輌の特徴である素晴らしい主砲俯角 (15 度) のおかげで、遠距離から敵車輌を狙撃しつつ、敵に発見されないように戦うことができます。Tier VII Leo は、この Tier としては最高のダイナミクスと最大の単発ダメージを誇る一方で、機動性と装甲は脆弱です。
Tier VIII-X に君臨するスウェーデンの重戦車は、いずれも高い防御力を備えた砲塔、自動装填砲、そしてこの国のトレードマークである優れた主砲俯角を備えており、新たな戦術、ゲームプレイ、そして地形の巧みな活用を生み出すことでしょう。Tier VIII Emil I は貫通困難な分厚い前面装甲、素晴らしい機動性と速力、自動装填砲を備えています。AMX 50 120 と類似性がある Tier IX Emil II は、砲塔の前面装甲と主砲俯角において AMX 50 120 を上回っています。そしてブランチの頂点である Kranvagn は、高い防御力を備えた砲塔、自動装填砲、素晴らしい主砲俯角を誇ります。
このメカニズム変更は、スウェーデン Tier VIII-X 駆逐戦車でのゲームプレイを楽しくするためのものであり、第一次公開テストにおいてテストさせて頂きました。皆様からはとても多くのフィードバックをお寄せ頂き、この刷新版メカニズムに関する多量のゲーム内データと多くの合理的な提案を得ることができました。これらのフィードバックのおかげで開発チームは素早い分析を行うことができ、結果として、刷新版のメカニズムは、ゲーム全体への影響が極めて大きい、ということが明らかになりました。各車輌の弱点に大きな変化が生じたケースがある程度あり、従来のメカニズムでは跳弾がほぼ発生し得なかった状況において、跳弾の発生率が大幅に高まっていました。 ユーザーの皆様と同様、この結果は開発チームも望んでいませんでした。そこでさらに時間を掛け、メカニズムを見直してファインチューンを図ることにしました。新しいメカニズムが、知的に設計され、ゲームプレイの楽しみを損なうことがなく、高い品質を実現できているということを確認できるまでは、これを正式版に実装することはありません。 それまでは、従来の伝統的なメカニズムを、スウェーデン Tier VIII-X 駆逐戦車を含む全車輌に対して使用し続けます。
スウェーデン車輌の実装と併せ、跳弾判定に影響するオーバーマッチ・メカニズムに変更があります。新しいメカニズムは、現行のメカニズム (英語) よりもシンプルになり、入射角度と砲弾の口径を考慮した単一の計算式を用いる形になります。この変更に伴い、大きな傾斜角を有する装甲の有効性が高められますので、スウェーデン駆逐戦車にとっても有利な変更と言えます。
入射角度が考慮されるようになりますので、オーバーマッチの結果、正規化角度および跳弾角度がより大きくなります。このうち後者は砲弾の口径と実装甲厚との比率に依存します。そして新たな計算式では、大口径の砲弾を薄い装甲で受けた場合であっても、入射角度が充分に大きければ跳弾が発生するようになりますので、大きな傾斜角を有する装甲の有効性が高まります。逆に、実装甲厚の 3 倍未満の口径の砲弾であっても、入射角が充分に小さければ装甲を貫通することが可能です。
サウンドにも、若干の改良を加えました:
7 種類のマップのミニマップのビジュアルを刷新します: カレリア、ピルゼン、砂の川、山岳路、ツンドラ、暴風、冬のヒメルズドルフ。以下のギャラリーで初披露致します: