はじめに
上記の動画は Sandbox サーバーの現在の状況、今後の予定、プレイヤーと開発チームの協力による長期の目標を説明します。
重要! Sandbox は World of Tanks のプロトタイプのバランス調整をテストするための特別なサーバーです。このサーバーでは様々な設定でゲームのテストを行いもっともバランスが良く、ゲームの問題を解決し、プレイヤーに満足していただいたものを選択します。
この設定とは追加されたゲーム機能、技術特性、その他変更などです。また、現在車輌の役割を意識して調整が行われます。役割システムに関する詳細は下記のとおりです。
役割システムについて
現在ゲームには 400 輌以の車輌があり、5 つの車輌タイプ、自走砲、駆逐艦、軽戦車、中戦車そして重戦車に分けられています。
しかし、現在のゲームバランスでは同じ車輌タイプでもまったく違う車輌が存在します。例えば Maus と AMX 50B は重戦車であってもまったく特性が違いますし、E-50M と TVP 50/51 は同じ中戦車とは思えませんし、Grille 15 と T110E4 は同じ駆逐戦車でも扱いが異なる車輌で、このような他の車輌が他にも多く存在します。
これらの車輌は同じタイプでも戦いでの扱い方も大きく異なります。プレイヤーにとっては多種多様な車輌の中から興味がある物を探し、その扱い方を知るのが容易では無いのが現状です。この問題を解決すべく WoT の車輌に役割システムを導入します。
長期的には Sandbox 内で役割システムを調整し、各車輌の戦闘での関わりを磨いていきます。短期的には車輌バランスの調整、明らかにバランスが取れていない車輌の排除そしてプレイヤーによるこれらのバランス (および各役割の関わり合い) のテストを行ってもらいます。
役割システム
これらの車輌の役割は車輌の技術特性を役割にあわせる形で実装する予定です。役割は 7 つあり、一部 2 つの役割を行えるハイブリッド車輌も可能ですが、ハイブリッド車輌は専門でその役割の車輌に劣る設定に調整されます。
- 騎兵戦車: 騎兵戦車は基本的に比較的頑丈な装甲を持った中戦車で構成されます。これらの車輌の特性は機動性、安定性そして狭い視界です。騎兵車輌は能動的に戦闘に参加し突破口を作るのが役割です。これらの車輌は重装甲な車輌に対して機動性を活かした近接戦を仕掛けることも可能です。機動性と発射速度を利用すれば反撃をほとんど受けずに相手の弱点を狙うことが可能でしょう。代表的な騎兵戦車はソ連および中国の高 Tier 中戦車です。 Sandbox サーバーでの騎兵戦車の例: T-62A、E-50M、Object 140、Object 430、121
- 火力支援車輌: 代表的な火力支援車輌は広い視界と強力な主砲、そしてある程度の機動力を持っています。しかし、これらの車輌はあまり装甲は持っています。これらの車輌はの役割は基本的に第一線の味方の後ろから、遠距離で敵にダメージを与えることです。これらの車輌は近接戦闘には向いていません。また、これらの車輌では貫通力から自分の車輌の適正な交戦距離を知ることが重要になってきます。貫通力が高いほど遠距離での交戦を行うことができます。火力支援車輌の例: MX 50B、M48A1、Leopard 1、T57 Heavy Tank、Bat.-Châtillon 25 t、AMX 30 B、FV4005 Stage II、Centurion Action X、TVP T 50/51、STB-1
- 奇襲車輌: これらの車輌の役割は駆逐戦車の行う奇襲がメインとなります。隠れた位置から迷彩などを利用して攻撃を行うことが得意です。奇襲車輌は接近距離での戦闘には向いていません。また、交戦距離は車輌の隠蔽性によって影響されます。隠蔽特性を上手く利用するには高いプレイヤースキルが必要で、初心者には扱いにくいかもしれませんが、状況判断ができる上級者が使うと隠れた位置から強大な火力を扱える車輌です。 奇襲車輌の例: Object 268、Grille 15
- 偵察車輌: 偵察車輌は現在の典型的な軽戦車です。これらの車輌は一番広い視界と機動性を持ち合わせています。しかし、火力や Tier 帯などはまだ確定しておらず、現在調整中です。偵察車輌の例: T-54 ltwt.、RU 251、T49
- 強襲車輌: Assault tan強襲戦車は高い機動性と正面装甲を持ち合わせた重戦車です。これらの車輌はチームのヘビーヒッターとして近距~中距離での火力を提供します。これらの車輌の主砲は発射速度、火力そして貫通力が揃っていますが、安定性や精度はあまり良くありません。これらの車輌の目的はマップの特定地点を攻撃し、維持することです。強襲車輌の例: Т110Е5、IS-7、Т110Е4、113
- ドレッドノート: これらの車輌は高い耐久値と装甲を誇ります。ダメージを受け、チームと盾となる車輌です。しかし、頑丈なためにあまり機動性は高くありません。孤立してしまうとより機動性の高い車輌に一方的にやられてしまうこともあるので、味方と連携し、盾となり、攻撃を支援すること、そして防衛側では相手の突破を防ぐことがこの車輌の主な役割です。ドレッドノートの例: Е100、Т110Е3、IS-4、Jagdpanzer E 100、Maus、Type 5 Heavy
- 自走砲: これらの車輌は調整が行われた自走砲です。Sandbox サーバーではこれらの車輌に従来とはまったく違った役割が与えられました。特定の目標に大ダメージを与えるのではなく、チームをサポートする車輌になりました。新しい自走砲の砲弾は相手の車輌をスタン状態にすることが可能です。自走砲の爆風に当たった車輌は戦闘能力が低下します。一撃の大きさは小さくなりますが、自走砲の爆風はより大きく設定され、複数の車輌を一気に狙えば高い合計ダメージを与えることも可能です。そのため、敵車輌が固まっている地点へ攻撃をすることが非常に有効です。
役割システムの最終目標
「役割システム」 と書くと、これまでの車輌の特性を調整するのではなく、まったく新しい機能を実装するように捉えられがちですが、そうではありません。この新たな役割システムは既存の車輌をよりわかりやすい役割に落とし込み、戦闘をよりダイナミックなものにすることが目的です。