戦車長の皆さん
11月26日から12月9日までの間、サンドボックスサーバーで砲弾のバランス調整テストを実施します。
これまでのテストでは、自走砲以外の車輌の砲弾を調整し、その検証を行ってきました。今回のテストでは、これまでのテストで検証した調整内容はそのままに、新たな調整内容を実装してテストを行います。これまでのテストについては、以下のリンクをご覧ください。
今回は自走砲の調整を行います。エコノミーやパーソナルミッション、ユーザー情報の表示に関する変更はありません。これらについては、今回の調整が完了してから着手する予定です。
前回のテストに参加してくださった皆様、ありがとうございます。回収できたデータや、皆さんのご意見は、極めて貴重なものとなりました。
サンドボックス・テスト
前回までのサンドボックステストでは、自走砲以外の車輌について調整を行いました。それでは今回の自走砲のバランス調整について詳しくみてみましょう。
目的は次のとおりです:
- 自走砲が与えるダメージの割合を縮小する
- スタンの合計期間を短縮する
- 自走砲の車輌特性を調整する:他の車輌で実施されている砲弾バランス調整テストにあわせて自走砲の調整も行います
- 自走砲でのゲームプレイを多様化させる:現在の自走砲の砲弾タイプはどの車輌でもほぼ同じで、広範囲かそうでないかなどの小さな違いしかありません。どの砲弾を選んでも戦術的な違いが生まれないため、この問題を解決したいと考えています。
自走砲の調整について
これらの目的を達成するためには、自走砲の砲弾のバランス調整が必要です。今回のテストには3種類の砲弾が用意されており、Tier VI以上の自走砲車輌でテスト可能です。それぞれの砲弾にはスタン、高ダメージ、高貫通力などの際立った特徴があり、使用目的がはっきりと分かれます。
- 標準砲弾:スタン効果があり 、単発ダメージが少ないHE弾 です。ダメージ値は現行ライブ・サーバーから取得します。サンドボックス・サーバー上での増加HPプールは考慮されません。
※つまり、ダメージ比率で見ると少ないダメージしか与えないことになります。 - 特殊砲弾:スタン効果が無く 、標準砲弾に比べて単発ダメージが高いHE弾です。標準砲弾と比べると高い貫通力と単発ダメージ、広い爆発範囲を持っています。単発ダメージはサンドボックス・サーバー上で行われているHPプール増加に伴い、現行ライブ・サーバーと比べて15%ほど増加しています。
※つまり、サンドボックス・サーバーでは全車輌のHPが増加しているので、ダメージ比率は現行のライブ・サーバーとほぼ同じと言えます。 - 代替砲弾:スタン効果が無く 、さらに高い貫通力 を持っており、単発ダメージは少ない砲弾 です。これまでHE弾は敵に与えられるダメージ量が予想できず、高度な戦術をとりずらい砲弾でした。単発ダメージは少ないものの、貫通すれば予測可能なダメージを確実に与えられるため、より戦術的な選択が可能になるはずです。
※基本的には、現在でも一部の自走砲が搭載できる、AP弾やHEAT弾のようなものとお考えいただいて差し支えありません。
目標
戦況に応じて最適な砲弾を選択できるようにしたいと考えています。
敵をスタンさせるか、大きなダメージを与えられる可能性にかけるか、少ないながらも確実なダメージを狙うか、選択できるべきです。スタン重視かダメージ重視かを選べるようになれば、1戦中に発生するスタンとダメージの量を総合的に低下させるはずです。プレイヤーが自走砲で出撃した際のパフォーマンスは、状況に応じて最適な砲弾タイプを選択できるかどうかに直接依存するようになるのです。
自走砲が与えるダメージの割合は減少もしくは現状を維持するはずです。
さらにスタン効果の合計時間はかなり短縮されると見込んでいます。
調整後の自走砲の新機能
- 自走砲の砲弾はTier VIからバランス調整します。
- もしTier V以上の車輌でこの砲が使われていない場合、または、スタン効果があるHE弾がない場合は、バランス調整はされません(砲弾は追加されません)。
- 特別なHE弾を使用する場合は、スタン効果を失います。その他すべてのパラメーターに変更はありませんが、標準砲弾と比べて平均単発ダメージは約15%増加します。この特別なHE弾はスタン効果がなく、単発ダメージが増加するということになるのです。
- プレミアム自走砲の特別砲弾は、例えばHEAT弾(105 leFH18B2)やAP弾(Sexton I)です。これらの砲弾のパラメーターに変更はありません。
ご注意:他の砲弾パラメーター(貫通力、爆発半径、弾速)に変更はありません。HE弾の与ダメージメカニズムにも変更はありません。
今回のサンドボックステストでは、自走砲のHE弾メカニズムは現行のままとします。というのも、自走砲以外の車輌のHE弾は現在もテスト中であり、ここで自走砲のためにHE弾の特性値を変更してしまうと、自走砲と他の車輌のHE弾の違いの大きさを考えれば、間違いなくテスト・ステージ全体に影響を与えてしまいます。
我々の直近の目標は、自走砲以外のHE弾のメカニズムを変えずに、自走砲の砲弾タイプの違いがどのように自走砲の立ち回りに影響を与えるかを確認することです。そしてこれは、他の車輌で現在テスト中のHE砲弾調整内容と同時には検証できません。自走砲のHE砲弾の爆発半径は他と比較してかなり大きいからです。今回のサンドボックステストでは、HE弾が与えるダメージ量自体は重要なポイントでは無く、立ち回りや弾種選択がどう変化するかを観察しています。
したがって現段階では、自走砲用の新しいHE砲弾メカニズムを試す時期ではないと考えています。将来的には実装される可能性はありますが、それには綿密なテストが必要になります。
戦闘結果画面
戦闘結果インターフェースについても改修しました。こちらもサンドボックス・サーバーでお試しいただけます。
変更一覧
- 戦闘結果画面がフルスクリーンで表示されるようになりました。
- 「個人スコア」タブが「戦闘結果」タブに改名され、個人スコア・セクションが追加されました。このセクションには、以下のパラメーターの合計値が含まれます。
- 自車輌のアシストによるダメージ
- 与ダメージ
- 装甲で阻んだダメージ
- 敵車輌撃破数
- 戦闘パフォーマンス・セクションが「個人スコア」タブから「チーム・スコア」タブに移されました。「チーム・スコア」タブを開くと、デフォルトで2つのセクション(味方車輌と戦闘パフォーマンス)からなるスクリーンが表示されるようになりました。
- 「詳細レポート」タブから戦績と時間のセクションが取り除かれました。タブ自体が「財務報告」と改名され、財務関係の情報のみ含むようになりました。戦績と時間セクションの内容は、「チーム・スコア」タブの戦績セクションでのみ確認できるようになりました。
- 管理可能なボーナスを適用するためのインターフェースが変更されました。
- 支援褒賞の進捗のためのインターフェースが変更されました。
- チーム・スコアは、以下のパラメーターに従って保存できるようになりました。
- 与ダメージ
- 敵車輌撃破数
- EXP
戦車長の皆さん、ぜひサンドボックステストにご参加ください! 皆さまからのフィードバックをお待ちしております。
サンドボックステスト
テストはサンドボックス・サーバーで実施されます。テストに参加するには、WGCからテスト・クライアントをダウンロードするか、下記ボタンからインストーラーをダウンロードする必要があります。
インストール後はWGCのゲームインスタンスより「サンドボックス」を選択してクライアントを起動して下さい。
本サーバーには、技術ツリーを進んでいく速度を促進する加速進行や特別ミッションなどがあります。
ご注意:今回のテストでは、前回までの調整内容を統計的に検証するとともに、自走砲のバランス調整に関する皆様のフィードバックを回収させていただきます。皆様からのご意見とご感想は非常に重要なものとなります。
ぜひ直接プレイしていただき、調整内容に関するフィードバックをいただければと思います。ご協力宜しくおねがいします。