- 一歩ずつ前へ#1
- 一歩ずつ前へ#2
- 一歩ずつ前へ#3
- 一歩ずつ前へ#4
- 一歩ずつ前へ#5
- 一歩ずつ前へ#6
戦車長の皆さん!
HE弾の新メカニズムと自走砲の新メカニズムに関するサンドボックス・テストに積極的にご参加くださり誠にありがとうございます。非常に有益なデータやフィードバックを得ることができました。
これまでに実施されたテストでは、HE弾と自走砲の新メカニズムはそれぞれ別に扱われて参りましたが、実際の戦闘では両者は切っても切れない関係にあります。そこで次のテストでは、両者をどのように組み合わせるべきかを明らかにするための実験を行います。新メカニズムの最終像を決定する上で、最も重要なリリース前テストといえます。テストでは、これまでにサンドボックスでご体験いただいた各種の新機能を同時にご体験いただけます。今回もぜひ奮ってご参加ください!
日本時間3月23日22:00~3月29日18:00
今回のテストの結果、現在開発中の2つの新メカニズムがすでに実装できる段階に十分到達していると判断された場合、5月頃に実施される公開テストで最終調整が行われることになります。実装は、両メカニズムとも単一のアップデートの一部として同時に行われます。ぜひテストでご体験いただき、開発チーム宛てにフィードバックをお寄せください!
積極的にテストにご協力くださる方々には、今回ももちろん感謝の証として報酬をご用意しております。詳しくは本記事の後半をご覧ください。
HE弾のバランス調整に関してこれまでにお寄せいただいたフィードバックは、全体として良好な結果を示しています。一例を挙げれば、サンドボックス・サーバーでHE弾の新メカニズムを実際にプレイした方々の70%以上が好意的な回答をされています。
ご回答者の中には、HE弾を主に使用する車輌を多用する方はもちろん、逆に重戦車などのHE弾で攻撃されることの多い方もたくさん含まれています。こうした様々なプレイヤーの皆さまから、アンケートやフォーラムを通して、新システムそのものや、あるいは特定の車輌での立ち回りに関するたくさんのご質問をお寄せいただきました。以下では、その中でも特に多かったものへの回答をご確認いただけます。
テストが実施されて以来、アンケートやフォーラムを通して、「HE弾を多用する車輌のパフォーマンスが低下している」といったご意見が多く寄せられています。新メカニズムの内容を考えれば、こういった懸念もごもっともです。まずはこちらを統計的に検証してみましょう。
検証を行うに当たっては、HE弾を多用する車輌の中でも特に人気の高いType 5 Heavy、FV4005/FV215b (183)、KV-2/KV-2 (R)、Sheridan、そしてT49のサンドボックス・サーバー上での統計データを使用します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
この車輌では、通常砲弾のHE弾による平均ダメージがわずかに低下したのに対して、貫通力の高い代替砲弾(プレミアム弾)のHE弾による平均ダメージは上昇しています。この理由は、これまでは履帯や追加装甲に命中した場合に貫通できず十分なダメージを与えられなかった状況でも、サンドボックス条件下では履帯ごと貫通して最大ダメージを与えていたことが多かったからです。
確かに不貫通時の単発ダメージ自体は低下しているものの、敵装甲を貫通できる回数が上昇しているため、少なくとも通常砲弾と代替砲弾の両方を合算すれば、現行メカニズムと比べて平均ダメージに大きな変化はありません。
また、新メカニズムでは、Type 5 Heavy自身の「重装甲で機動性の低い車輌」の潜在的な生存性が上昇している点も見逃してはなりません。重装甲の車輌にHE弾で確実にダメージを与えるには、弱点をより正確に狙わなければならなくなっているためです。もちろん、これはType 5 Heavyで重装甲の敵車輌を攻撃する場合にも当てはまりますが、Type 5 Heavyの生存時間が長くなったことによって射撃できる回数が上昇し、他の車輌とほぼ対等な条件で攻撃できるようになっています。代替砲弾による1戦の平均ダメージがわずかに上昇していることがその裏付けと言えるでしょう。
全体的に見れば、この車輌の総合的な戦闘パフォーマンスは、現行メカニズムと比べて大きな変化がないと判断できます。したがって、HE弾の新メカニズム下でType 5 Heavyのバランス調整を行う必要は、少なくとも現状では無いと見込めます。
この車輌では、通常砲弾のHE弾による平均ダメージは事実上ほぼ変わりありませんが、同時に代替砲弾(プレミアム弾)のHE弾による平均単発ダメージがわずかに上昇しています。これは、Type 5 Heavyでも記載したように、履帯や追加装甲などに命中しても貫通できる機会が増えたためです。
潜在的な生存性はわずかに低下しているものの、FV4005の総合的な戦闘パフォーマンスは変化しているとは言えず、したがって緊急のバランス調整は必要ないと判断します。
動力性能に優れたこれらの車輌は、新メカニズム下ではこれまで以上にそのポテンシャルを発揮しており、通常砲弾か代替砲弾(プレミアム弾)かを問わず、HE弾で敵装甲を貫通できる確率が大幅に上昇しています。ただし、当然ながら不貫通時のダメージについては、他の車輌と同じく低下しています。また、1回の射撃あたりの平均ダメージは上昇しているものの、同時に潜在的な生存性がわずかに低下しているため、バランスが取れていると判断でき、したがって全体としては、どちらの車輌も戦闘パフォーマンスに大きな変化はないと言えます。
他の車輌と同じように不貫通時のダメージがわずかに低下していることが確認されたものの、貫通できる回数も上昇しています。特に、この車輌がマッチングするTier帯では追加装甲が搭載されている車輌が多く、追加装甲ごと貫通できる機会が増えたことも理由の一つと言えます。
さらに潜在的な生存性も向上しており、大破するまでの時間が長くなっているため、それに対応して1戦全体を通した射撃機会も増えています。
結果として不貫通弾による単発ダメージの低下が十分に補われ、各戦闘での平均ダメージには大きな変化はありませんでした。
与ダメージ平均はやや上昇傾向にありますが、HE弾の被ダメージ量が大幅に上昇しているため、結果として生存性が悪化しています。ただし、これは今回のサンドボックス・テストの性質上、「ライブ・サーバーでの戦闘よりもHE弾を積極的に使用するプレイヤーが多かった」というやや特殊な事実にも影響されています。したがって、新メカニズム下ではPanhard EBR 105の戦闘パフォーマンスが直ちに目に見えて低下すると判断することが出来ないため、もし実装される場合には少し期間を置く必要があります。
アンケートやフォーラムでは、「新メカニズムでは、軽装甲の車輌が不利になり、硬い砲塔と広い砲俯角を持つ車輌が有利になるのではないか?」といった疑問も頻繁に見られました。砲塔の硬い車輌にハルダウンされ、手も足も出ない状況でHE弾を選択することがありますが、新メカニズムではHE弾をただ当てるだけでは必ずしもダメージが発生しなくなるためです。
優秀な砲塔に–10°の俯角を備えた人気車輌Super Conquerorを例に確認しましょう。まず、効果的にハルダウンを行うことができた場合、特定の戦闘でSuper Conquerorの戦闘パフォーマンスが上昇する可能性がある、という点については否定できません。しかし、現行のライブ・サーバーにおけるSuper Conquerorの被弾数全体のうちHE弾によるものは11%に過ぎません。さらに、ハルダウンはあらゆるマップや戦況下で常に行えるわけではありません。もし新メカニズムが実装される場合、焦って事前に性能調整を行うよりも、ある程度の経過を見てからでも遅くはありません。
今回のテストの主眼は、HE弾が追加装甲を貫通して主装甲まで到達できる可能性や、その際に発生するダメージ量など、HE弾の新メカニズムそのものの有用性を明らかにすることに置かれていました。個々の車輌が新メカニズムからどのような影響を受けるかを正確に把握することももちろん重要になりますが、上記のような主たる目的を達成するには、車輌毎の阻んだ平均ダメージ、平均生還率、各プレイヤーの勝率などに関する個別具体的なデータを大量に集める前に、まずはできるだけライブ・サーバーでの戦闘に近い環境を用意する必要がありました。
HE弾以外の弾種も使用できる状態を保つ一方で、各車輌に搭載できる砲弾数に変更を加えたり、実験のための特殊な条件を追加するといった措置を取らなかったのは、まさにそのためです。
これらの車輌は希少価値が高く、ライブ・サーバーでの戦闘で実際に目にする機会は非常に限られています。しかし、まさにこうした理由から、サンドボックス・テストで試乗できるとなれば、ぜひ使用してみたいと考えるプレイヤーが決して少なくないと予想しました。今回のテストの主たる目的に照らして、希少かつ特殊な車輌に関する統計データだけが大量に集まってしまうのは望ましくありません。こうした理由から、今後のサンドボックス・テストでも、希少価値の高い車輌はご使用いただけません。
HE弾の新メカニズムに関する以上の結果を鑑み、正式な実装を視野に入れた、自走砲の新メカニズムとの相互の影響を確認するための最終テストを実施いたします。同時に、HE弾を多用する車輌のパフォーマンスへの影響をより正確に把握するため、これらの車輌にフォーカスしたスーパーテストも行います。スーパーテストの結果によってはこれらの車輌の性能に変更が加えられる可能性もありますが、そうした調整作業は次回のサンドボックス・テストが終了してから行われることになります。
自走砲の新メカニズムについても、全体として好意的な反応が得られています。こうした反応は、自走砲以外の車輌を多用するプレイヤーだけでなく、自走砲を愛用するプレイヤーにも見られます。テストで集まった統計データを詳細に分析したところ、特にプレイヤーの皆さまが気にされている点は、自走砲の弾種とその特性、特定の自走砲の効果、そして「Sound Detection」のメカニズムであったと思います。
テストで集まった統計データによると、3種類の新しい弾種は全体としておおむね良好な結果を得ており、多くの自走砲プレイヤーの皆さまに新しい弾種をテストしていただけました。
自走砲 | 標準砲弾(%) | 代替砲弾(%) | 戦術砲弾(%) |
---|---|---|---|
Object 261 | 45 | 36 | 19 |
G.W.E. 100 | 49 | 37 | 14 |
T92 HMC | 42 | 46 | 12 |
Bat.-Châtillon 155 58 | 46 | 35 | 19 |
Conqueror Gun Carriage | 48 | 40 | 12 |
各種類の弾種にはそれぞれ場面に応じた需要があり、積極的に使用されました。結果として60-65%*のスタン時間を減らすことができました。実際はサンドボックス・テストに参加したプレイヤーの皆さまが様々な砲弾を試すために使用率が分散した可能性もありますが、その可能性を加味したとしても、非常に多くのスタン時間を減少させることができました。
各車輌に対応した数値は以下からご確認いただけます。
車輌 | アップデート1.12におけるスタン時間(秒) | サンドボックス2021: 自走砲の新メカニズムにおけるスタン時間(秒) |
---|---|---|
Maus | 22.8 | 5.9 |
T110E5 | 18.3 | 5.6 |
TVP T 50/51 | 8.8 | 3.0 |
STB-1 | 13.6 | 4.3 |
T-100 LT | 6.9 | 2.2 |
自走砲の平均ダメージに大きく変化はありませんでした。この結果は、サンドボックスでの戦闘はメインサーバーでの戦闘に比べて短く、自走砲のポテンシャルを最大限に発揮できていない可能性も考慮しております。また、自走砲への効果的な対処を可能にした機能もダメージ計算に影響しております。
前回のテストで集まった統計データによりますと、自走砲に対処するために組み込まれた新しい機能に関しても、全体として好意的な反応が得られています。これらの調整に関しては、さらに長い時間をかけて検証していきたいと思っております。
上記のことを踏まえ、最終テストでは以下の調整を行います:
自走砲 | サンドボックス: 自走砲メカニズムの刷新(前回のテスト)における標準砲弾でのダメージ値 | サンドボックスHE弾と自走砲メカニズムの複合テスト(今回のテスト)におけるダメージ値 |
---|---|---|
Object 261 | 810 | 800 |
G.W.E. 100 | 990 | 900 |
T92 HMC | 1170 | 1100 |
Bat.-Châtillon 155 58 | 680 | 680 |
Conqueror Gun Carriage | 1080 | 1000 |
自走砲 | サンドボックス: 自走砲のメカニズムの刷新における代替砲弾の弾速 | サンドボックス: HE弾と自走砲メカニズムの複合テストにおける代替砲弾の弾速 |
---|---|---|
Object 261 | 612 | 546 |
G.W.E. 100 | 522 | 465 |
T92 HMC | 552 | 492 |
Bat.-Châtillon 155 58 | 588 | 524 |
Conqueror Gun Carriage | 432 | 385 |
自走砲 | サンドボックス: 自走砲のメカニズムの刷新における戦術砲弾のダメージ | サンドボックス: HE弾と自走砲メカニズムの複合テストにおける戦術砲弾のダメージ |
---|---|---|
Object 261 | 470 | 520 |
G.W.E. 100 | 525 | 570 |
T92 HMC | 580 | 650 |
Bat.-Châtillon 155 58 | 415 | 450 |
Conqueror Gun Carriage | 565 | 620 |
2つの新メカニズムの理想的な関係性を明らかにするための、これまで以上に複雑かつ重要なテストとなります。テストに参加するプレイヤーの数が増えれば増えるほど、それだけデータやフィードバックが集まり、正確な結果を把握することができます。ぜひテストにご協力ください。貴重なお時間を割いていただくことへの感謝の証として、今回ももちろん、限定デカール4種類とサンドボックスをテーマにした特別2Dスタイル1種を含む報酬をご用意しております。
条件:
制限:
報酬:
条件:
制限:
報酬:
条件:
制限:
報酬:
条件:
制限:
報酬:
条件:
制限:
報酬:
条件:
制限:
報酬:
取得したトークンは、テストが終了してから一定の期間が経過するとライブ・サーバーに届けられます。未使用のトークンは、1枚につき10,000の比率で変換されます。
どなたでもご参加いただけます!
2つの極めて重要な新メカニズムの最終テストです!ぜひテストで体験してフィードバックをお寄せください。『World of Tanks』のより良い未来には皆さんのご意見が不可欠です!
© 2009–2024 Wargaming.net All rights reserved.