[更新] 搭乗員パーク・システムへの刷新と先行テストのお知らせ

テストグループが満員のため、応募受付を締め切りました。

戦車長の諸君!

搭乗員システムは『World of Tanks』の根幹をなすメカニズムのひとつとして、実装当初からさまざまな改良が加えられてきました。一方で、重要なメカニズムだからこそ変更を加える際には細心の注意が必要であるのも事実です。そこでこの度、搭乗員システムに刷新を加えるにあたり、先行テストを行うこととなりました。テストは6月10日から6月20日にかけて、正式サーバーとは別の独立したサーバー内で実施されます。テストの参加には事前登録が必要となる点にご留意ください。テストでは、以下のような新要素をお試しいただけます。

  • 新たなパーク】「能率的収納」、「兵器工」、「エンジン整備」、「砲弾鑑定」をはじめとする新パーク(詳細は以下のインタラクティブ画像で確認できます)
  • 刷新された既存パーク】「消化能力」、「教官」、「アドレナリン・ラッシュ」をはじめとする既存パークの効果への変更
  • ボーナス・パーク】車長兼無線手など、複数の職能を兼任する搭乗員に対するボーナス
  • 習得可能なパーク数の制限】搭乗員1名あたりの最大取得パーク数が6つに(7つ以上パークを習得している搭乗員には補償が用意されています)
  • 搭乗員用ディレクティブ】一部のディレクティブへの変更

新たに追加されるパーク

先行テストでは、以下の新パーク(ハイライト表示)をお試しいただけます。リストには、変更がないパークや一部効果に変更があったパークも含まれています。

インタラクティブ画像 — 搭乗員パークを確認できます。職能ごとにタブが分けられています。効果はすべて100%まで習得した際の値となります。既存のパークは大部分に何かしらの変更が加えられています。名称が変わっていない場合でも同様です。
は新登場のパークを、 は変更が加えられたパークを表します。
 
車長
 
砲手
 
操縦手
 
装填手
 
無線手
車長
偵察
視認範囲2%拡大する。大破中の観測装置へのペナルティー20%軽減する。
Emergency
敵のダメージを受けてから15秒が経過するまで「職能適性」へのボーナス7.5%増加させる。効果は累算されない。
教官
全搭乗員が戦闘で取得できる搭乗員EXP20%増加させる。他の搭乗員が負傷した際に車長が65%の効率でその代役を務められるようにする。
Coordination
敵車輌を発見してから15秒経過するまで照準速度12.5%増加させる。効果は累算されない。
音響探知
即応型パーク
敵自走砲に狙われた際に0.1秒の遅延を挟んで自走砲弾の飛来方向を把握できるようにする。スタンによるペナルティー10%軽減する。
能率的収納
消耗品のクールダウン時間7.5%短縮する。
砲手
速射
砲塔旋回に伴う散布界の拡大7.5%軽減する。
射撃の名手
敵車輌を攻撃した際にモジュールの損傷や搭乗員の負傷を誘発する確率3%向上させる。砲弾の種類は問わない。
指定された目標
「砲手の視認エリア」内に存在する敵車輌の発見状態の持続時間2秒延長する。0.5秒の遅延を挟んで損傷モジュールを識別できるようにする。
極限の集中力
即応型パーク
車輌が停止している際の射撃精度3.5%向上させる。効果は車輌が停止してから3秒経過すると発動する。
高速照準
照準時間2.5%短縮する。
兵器工
与ダメージと貫通力の振れ幅±20%に縮小する。射撃精度1.5%向上させる。
操縦手
クラッチの名手
車体の旋回速度5%向上させる。
スムーズな運転
移動中の射撃精度4%向上させる。
オフロード走行
通常地盤での速度維持性能5%向上させる。軟地盤での速度維持性能を、通常地盤でのボーナス加算後の100%の性能まで向上させる。
Reliable Placement
HE弾から受けるダメージの軽減率7.5%向上させる。落下により受けるダメージ30%低下させる。
衝突の制御
体当たりによる与ダメージ20%向上させると同時に、体当たりにより受けるダメージ25%低下させる。体当たり時にサスペンションが受けるダメージ50%低下させる。
エンジン整備
最大前進速度最大後進速度の両方を 1 km/hずつ向上させる。エンジン損傷時のペナルティー20%軽減する。
装填手
アドレナリン・ラッシュ
即応型パーク
車輌の残りHPが25%を切ると主砲装填時間5%短縮する。
弾薬庫保護
弾薬庫の耐久性25%向上させる。
直感
主砲や弾倉の装填が完了している状態での弾種の切り替え時間60%短縮する。
Perfect Charge
弾速10%向上させる。
近接戦闘
即応型パーク
周囲50 m以内に敵車輌が存在する際に装填時間2.5%短縮する。
砲弾鑑定
与ダメージと貫通力の振れ幅の下限2%向上させる。
無線手
状況判断力
視認範囲3%拡大する。
Side By Side
周囲50 m以内に同じ車輌タイプの味方車輌が存在する際に「職能適性」へのボーナス2.5%向上させる。
電波妨害
自車輌の被発見状態の持続時間1秒短縮する。
Signal Interception
自車輌が被発見状態にあると判明するまでの時間0.5秒短縮する。
Radio Expert
即応型パーク
アシストしたダメージが自車輌の初期HPを上回ると「職能適性」へのボーナス2.5%向上させる。
消火能力
消火速度80%向上させる。
集団型パーク
戦友
全搭乗員が100%まで訓練すると、全搭乗員の「職能適性」へのボーナス5%向上する。
カモフラージュ
全搭乗員が100%まで訓練すると、隠蔽率80%向上する。
修理
全搭乗員が100%まで訓練すると、モジュールの修理速度80%向上する。

新パーク・システムの概要

  • ひとつの職能に対して搭乗員1名が習得できるパークの数が、ゼロパークを含み6種類になります。
  • 職能ひとつにつき、特定の職能専用のパークは6種類まで、集団型パークは3種類まで習得できます。
  • 集団型パークのカテゴリーに属するのは「戦友」、「修理」、「カモフラージュ」の既存の3種類で、「消化能力」は無線手の専用パークに変更となります。
  • 既存のシステム下ですでにパークを6種類以上習得している搭乗員および新システム下でパークを6種類習得した搭乗員には、取得EXPに関する特別なルールが適用されます(詳細は下部を参照)。
  • 新システム下では、搭乗員用ディレクティブの仕様が変更され、少なくとも1名の搭乗員が持っているパークに効果を及ぼす搭乗員用ディレクティブしか搭載できなくなります。したがって、すでに6種類のパークを習得している搭乗員が、未習得のパークに影響を及ぼすディレクティブを搭載して、実質的に7つ目のパークの効果を得ることができなくなっています。また、今後パーク「能率的収納」と「音響探知」用の新たなディレクティブ2種類を追加する予定となっています。一方で、ディレクティブ「執念」と「感応」は段階的に廃止することとなりました。

複数の職能を兼任する搭乗員に対するボーナス

現在、ゲーム内に実装されている多くの車輌で、一部の搭乗員が複数の職能を兼任しています。こうした搭乗員の多くは、搭乗員の数が限られている車輌に配属されています。現行のシステムでは、複数の職能を兼任する搭乗員は通常よりも1名あたりが習得すべきパークが多くなり、やや戦闘準備を整えにくいという問題がありました。

新たなシステムでは、この問題の解決を図るため、複数の職能を兼任している搭乗員へのパークへのボーナスを導入しています。搭乗員が複数の職能を兼任している場合、ひとつ目の職能のパークを訓練する際、その50%の速度で、別の職能専用の好きなパークをボーナス・パークとして同時に並行して訓練できるようになっています。ボーナス・パークを訓練していても、訓練中の通常のパークに充てられる取得EXPが減ることはありません。ボーナス・パークは最大数は3種類まで習得できます。

【例】重戦車「T57 Heavy Tank」の車長は、無線手を兼任しています。この場合、車長専用のパークを2種類習得すると、自動的にお好きな無線手専用のパーク1種類(非集団型パーク)を習得できるようになります。この方法で、最大3種類までボーナス・パークを習得できます

職能が重複している搭乗員

大口径砲を搭載している車輌に配属されている場合など、複数の搭乗員が同一の職能を担当している場合、その職能の全搭乗員の訓練レベルが100%でないと、そのパーク(特定の職能専用)が効果を100%発揮できなくなります。

【例】「Jadgpanzer E 100」の装填手のうち、1名はパーク「直感」を100%習得済み、もう1名は新パーク「Perfect Charge(仮称)」を100%習得済みだとします。この場合、どちらのパークも効果が最大50%まで下がってしまいます(それぞれ30%と5%のボーナスが適用されます)。

サブ職能が他の搭乗員の職能と重複している搭乗員

現行のシステムでは、以下のような条件において、一部の搭乗員のサブ職能が他の搭乗員の職能と重複することがあります。

  • 特定の搭乗員のサブ職能が、同じ車輌に配属されている他の搭乗員のメイン職能と重複している。
  • どの搭乗員もメインとして担当していない職能を、複数の搭乗員がサブ職能として兼任している。

新システムへの移行に伴い、多くのケースにおいて、特定の職能を担当する搭乗員が一本化され、一部の搭乗員はサブ職能を失うこととなります。具体的には、上記の前者のケースでは、サブ職能として重複する職能を担当していた搭乗員がその職能を失います。上記の後者のケースでは、特定の搭乗員1名を除き、残りの搭乗員がそのサブ職能を失うことになります。こちらの変更により、搭乗員の構成がシンプルなるほか、搭乗員の能力を発揮させやすくする狙いがあります。なお、システムの移行によってサブ職能を失った搭乗員が、その職能専用のパークを訓練していた場合、補償が適用されます。

【例】

「AMX 50 B」には、装填手をメインの職能として担当している搭乗員がいない一方で、車長、砲手、無線手のそれぞれがサブ職能として装填手を務めています。新システムに移行後は、サブ職能として装填手を兼任する搭乗員は砲手だけに一本化され、残りの搭乗員はサブ職能を失います。

この度の先行テストの大きな目的のひとつは、複数の新しいパークが実装された場合、戦闘にどのような影響を及ぼすのかを調査することにあります。したがって、2つ目以降のパークの習得に必要な搭乗員EXPの増加率や、搭乗員の再訓練およびパーク変更時のペナルティーといった技術的な数値は、現行の搭乗員システムのものを踏襲しています。唯一違うのは、ゼロパークがリセットできるようになっているという点です。

6つ以上パークを習得済みの搭乗員の処遇

実装予定の搭乗員システムでは、職能ひとつあたりの専用パークの最大数が6種類に設定されています。こちらのルールが適用されると、その時点でパークを6つ以上習得済みの搭乗員の最大パーク数を超えた分の搭乗員EXPは、搭乗員の国籍に対応する搭乗員教本に変換されます

こういった搭乗員は、その後も搭乗員EXPの取得自体はできるものの、余剰分の搭乗員EXPが、一定の数値に到達する度に、汎用初級教本に変換されます。この方法で入手できる教本の数に制限はありません。

現実世界に存在する教本やマニュアルの多くも、経験豊富な兵士たちによって作成されたことを考えると、パークを最大数まで習得した歴戦の搭乗員のEXPが教本に変換されるというのは、ある意味でリアルなメカニズムとも言えるかもしれません。

複数の職能を兼任している搭乗員と単一の職能を担当している搭乗員とで、最大数までパークを習得後の余剰分の補償として手に入るEXPに変わりはありません。また、兼任する追加の職能ひとつにつき、追加の職能専用として習得できるボーナス・パークは3種類ずつ増えていきます。

パーク・システムへの刷新によりもたらされる効果

パーク・システムを刷新することによって、以下のような効果がもたらされると考えられます。

  • パーク選びの意義】導入が予定されているシステム下では、職能ひとつにつき習得できるパークの数に6種類という制限を設けることで、よりプレイヤー個人のプレイスタイルに合ったパークの選択が可能になると考えられます。現行のシステムでは、その気になれば全パークを習得できてしまうため、パークを選ぶことの意味が薄れてしまっています。
  • 新旧プレイヤー間の格差の是正】ご存知の通り、『World of Tanks』はリリースから10年以上の時が経っており、一部のプレイヤーは豊富な経験と類まれなスキルを持っています。加えて、古参プレイヤーの多くは、ほぼすべてのパークを習得済みの搭乗員を数多く所有しており、現行のシステムでは、古参プレイヤーと新規プレイヤーとの間に大きな格差が生まれてしまっています。新システムの導入は、この格差の是正を目指しています。
  • 車輌ごとの格差の是正】実装予定のシステムでは、大小サイズが異なる車輌間の格差の是正も図られています。また、どの職能にも同数の専用のパークが用意されているなど、より、システムの構造自体もより整理されています。

先行テストへの参加方法

先行テストには、どなたでも参加を申請することができます。ただし、実際にテストに参加できるプレイヤーは抽選により決定されます。今回のテストは、多様なプレイヤー層を対象に実施します。そのため、プレイ歴やスキル、年齢、性別、職業などがそれぞれ異なるプレイヤーをランダムに選出することで、より実際のプレイヤー層に近い対象グループの実現を目指しています。

抽選でテスターに選ばれたプレイヤーの皆さまには、Eメールにて招待をお送りいたします。こちらのメールから、テスト・クライアントをダウンロードしていただき、WGCの専用タブからゲームを起動することで、テストに参加いただけるようになっています。テスターに配布される専用アカウントには、さまざまなパークの組み合わせをお試しいただくのに十分なゲーム内リソースが付与されています。招待メールが届かなかった場合は、公式サイトなどでの続報をお待ちください。

テスト内には、大量パーク選択/リセット機能が用意されており、全搭乗員の未選択のパークを一度に習得させたり、逆に全パークをリセットできるようになっています。ただし、こちらの機能を使った場合、個別の車輌の性能を最適化するためには、手動での操作が必要になることがある点にご注意ください。

テスターの皆さまは、実装予定搭乗員システムに関する情報やご感想いつでもお好きな場所でご共有いただけます

搭乗員システムの今後

先行テストには、実装予定のシステム下でのゲーム・バランスが正常であることを確認するという目的があります。現行システムへの多くの変更は、必要な調整を経た後、2024年の後半に正式サーバーへの実装を予定しています。新システムの実装後、ゲーム内に加えられる変更は以下の通りです。

  • 猶予期間】新システム実装後、初めてログインすると、一定の間、猶予期間が設けられます。この期間には、全搭乗員のゼロパークを含むすべてのパークを何度でも無料で再選択できるようになっています。また猶予期間が終了した後でも、新規に採用した搭乗員を含む全搭乗員のパークを、1回まで無料でリセットできます。猶予期間中であれば、所有している全搭乗員のパークを自動的に選択またはリセットできます。ただし、自動選択機能を使った場合、それぞれの搭乗員の役割や車輌との適性を無視したパーク構成となりますので、追加で個別の操作が必要となる可能性があります。猶予期間の終了時に選択されていたパークの組み合わせが保存されます。期間の終了が迫っている場合、事前にチェックしておくことをおススメします。
  • 大量パーク選択/リセット機能】所有している全搭乗員の未選択のパークを一度に選択する、あるいは選択済みの全パークをリセットする機能が追加されます。こちらの機能では、個別の車輌の最適な組み合わせについては考慮されない点にご注意ください。
  • 余剰の搭乗員EXPに対する補償】職能ひとつあたりの最大習得可能パーク数が6種類になったことに伴い、既存の搭乗員の余剰分の搭乗員EXPは、その搭乗員の国籍に対応する教本に変換することを予定しています。
  • 汎用初級教本の供給】パークを最大数まで習得済みの搭乗員が取得する搭乗員EXPは、汎用初級教本に変換されるようになります。
  • 車輌比較への改良】車輌比較画面で、選択中のものだけでなく、全パークの効果を加味した性能の比較ができるようになります。

以上の通り、実装予定のシステムには新たな要素が盛りだくさんとなっています。ぜひテストに参加して、新システムを実際にお試しください。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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