- ヒメルズドルフ
- ルインベルク
- プロホロフカ
- 山間の港湾
戦車長の諸君!
「先行偵察ミッション2023」はお楽しみいただけただろうか?新マップ候補を体験してもらったこれまでと異なり、今回は新メカニズムによって生まれ変わった「ヒメルズドルフ」、「ルインベルク」、「プロホロフカ」、そして「山間の港湾」の4マップに関する調査を行った。アンケートによれば、回答してくれたプレイヤーの実に86.8%が新メカニズム「ランダムイベント」を好意的に評価し、そして84.9%は「ランダム戦」モードへの正規実装を希望している。『World of Tanks』の新たな見どころのひとつとなるにはさらなる改良が必要不可欠とはいえ、現時点では十分な成果といっていいだろう。
今回のイベントの総戦闘数は13,100,00戦、参加してくれたプレイヤーの人数は521,000名に及び、しかもそのうち107,000名はアンケートにも回答してくれている。以下では、集まったデータやフィードバックをもとに、「ランダムイベント」の発生によって実際に生じた変化を簡単にまとめつつ、今後の課題や展望を紹介したい。
ヒートマップを見ると、ツェッペリンの墜落によって、マップ東部から中央部にかけての動きが激しくなっていることが分かる。東の城塞と中央の市街地を結ぶ下り坂が生じることで丘上や街路の動きが活発化しているほか、中央の広場を積極的に突破しようとするプレイヤーが増えている点に注目してほしい。
西側の市街地への空爆によって生じる新たな進軍ルートや射線が、しっかりと活用されていることが見てとれる。見方によってはルートや射線の数が増えているだけとは言え、取りうる立ち回りの幅が広がり、膠着状態を打開しやすくなっていると結論づけていいだろう。
西側の小道は、痺れを切らして先に動いたほうが負け、という展開になりやすい。しかし、2基の航空機が墜落して植物相や地形が変化すると、それまで息を潜めていたプレイヤーたちが果敢に動き出しているのが分かる。また、東側の丘では、墜落した航空機の残骸を中心に新たな撃ち合いの主戦場が登場している点も見逃せない。
火災が発生してパニック状態に陥った艦艇が北側の埠頭に乱入すると、どちらのチームにも積極的な動きが見られるようになっている。敵の裏をかくための様々な立ち回りが試みられているのが実に興味深い。
「ダイナミックカバー」については、今回の「先行偵察ミッション」に参加したプレイヤーのうち、75.7%が好意的な評価を寄せている。「ダイナミックカバー」には、動かせるだけで破壊できないものと動かせるだけでなく破壊もできるものの2種類が用意されており、そのどちらについても創造的に活用しようとする試みのあとが随所に残されている。インパクトの点では「ランダムイベント」の陰に隠れがちとはいえ、そのポテンシャルは極めて大きいと言えそうだ。以下の画像では、個々の「ダイナミックカバー」が実際に移動した経路を色別に把握できるようになっている。その距離やルートに驚く戦車兵も少なくないのではなかろうか。
「先行偵察ミッション2023」を開催した目的には、単に新メカニズムの良し悪しを把握するだけではなく、「ランダム戦」モードに正規実装するにあたって今後どういった改良が必要かを明らかにすることも含まれている。アンケートやフィードバックで判明したもののうち、特に重要なものを紹介しておこう。
なお、これまでに集まったデータを分析する限りでは、「ランダムイベント」の実装によって、各マップのバランスに大きな影響が生じることはないように思われる。とはいえ、バランスに関するデータの収集や分析は今後も慎重に行い、必要に応じて適宜調整を加えていくため、安心してほしい。
まずは今回の「先行偵察ミッション」に参加してくれたプレイヤーに改めて感謝の意を表したい。現在の予定では、2023年の秋の終わり頃までに「ランダムイベント」を正規実装できる状態にもっていきたいと考えているものの、最終的にどのマップにどの「ランダムイベント」を実装するかについては、まだ検討中だ。
続報を楽しみにしていてくれたまえ!
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