アップデート1.23より「ランダムイベント」が正式実装

戦車長の諸君!

周知の通り、『World of Tanks』にとってマップ環境はゲームプレイに影響を与える非常に重要な要素のひとつと言える。しかしながら、2018年のアップデート1.0以来、マップへの大規模な変更は行われていないのも事実だ。ただしだからといって何の計画も進んでいなかったわけではない。この間、開発チームは 『World of Tanks』の戦場を進化させるべく様々な選択肢を模索してきた。

そして、『World of Tanks』の新時代の幕開けとなる新たなマップ・メカニズムとして開発が進められていたのが「ランダムイベント」だ。2023年の半ばに行われた「先行偵察ミッション2023」で実際に体験したプレイヤーも多いのではないだろうか。そんな「ランダムイベント」が、プロトタイプでの試験や公開テストを終え、アップデート1.23でついにゲーム・クライアントに正式実装されることとなった!本記事を読んで、新メカニズムの実装に備えてくれたまえ。

 
 

ランダムイベントの概要

まずは「ランダムイベント」の仕様をざっとおさらいをしておこう。

  • 「ヒメルズドルフ」、「ルインベルク」、「プロホロフカ」、「山間の港湾」の4つのマップに実装される。
  • 特定の場所と時間に発生し、マップの広範囲に影響を与えるメカニズムだ。「ランダムイベント」が発生した場所には、新たなルートが生まれたり、逆にルートが塞がったりするほか、それまでなかった遮蔽物や射撃ポジションが生まれたりなど、大きな変化が生じる。

インタラクティブ画像 — ミニマップ上に表示されたアイコンにマウスをかざすと簡単な情報が表示されます。 各アイコンはあくまで参考情報にすぎません。 正確な位置を示していなかったり、フェーズによって位置が移動する可能性がある点にご注意ください。
ヒメルズドルフ
プロホロフカ
ルインベルク
山間の港湾

北西の駅舎を発った列車が攻撃を受けて大破し、停車します。 大破した列車によって射線が通りにくくなるため、被弾を抑えながら敵陣地に向けて走り抜けられるようになります。

対空砲火を受けた飛行船が墜落します。 中央の市街地から東の城塞にかけての地形や構造が変化し、 攻撃でも防衛でも力を発揮するポジションを確保できるようになります。 また、東の城塞が崩落することで、市街地に向けてひと息に下れるようになります。

西の小路に2機の航空機が墜落します。 航空機の残骸は遮蔽物として活用できるため、 射線を切りながら敵車輌の偵察を行えるようになります。 また、茂みや樹木などにも変化が生じるため、それまでは不可能だった立ち回りが可能になります。

西側の市街地の一画が空爆に晒されます。 市街地の構造が変化し、それまでにはなかったルートで進軍できるようになります。

掩蔽壕に航空機が墜落し、天井が崩壊する。これにより掩蔽壕内の通路が塞がれてしまう。 瓦礫を遮蔽物にして撃ち合いを続けることはできるものの、 入り口そのものが閉ざされてしまうため、埠頭と中央の直線的な行き来ができなくなり、進軍するには他のルートを採用しなければならなくなります。

「ランダムイベント」がその名の通りランダムに!

各マップのイベントにはそれぞれ独自の発生確率が設定されており、その確率は戦況に応じて変化する。戦闘の流れをあくまで「ランダム」にしておくため、「ランダムイベント」は戦闘中に必ず発生するわけではなく、発生しない場合もあることを頭に入れておいてほしい。緊張感を保ち、マップ環境に常に注意を払うように心がけることが大切だ。

  • 「ランダムイベント」が発生するエリアには赤い煙が表示されるようになるほか、影響を受けるエリアに近付くと警告が表示される。また、こうしたエリアに入るとイベント開始までのカウントダウンが表示されるぞ。この時間を利用して、「ランダムイベント」の範囲内または範囲外で、戦略的なポジションを確保しておくのもひとつの手だ。ただし「イベント」が発生した際に影響を受けるエリア内にいると、障害物に当たって車輌が大破してしまう可能性もあるため、注意が必要となる。

「ランダムイベント」のシナリオ

「ランダムイベント」が発生すると、マップがリアルタイムで変化していくことになる。したがって「イベント」が発生した場所では、新たな戦術的な可能性が生まれるというわけだ。4つのマップごとに、発生しうる「イベント」のシナリオを以下にまとめてある。

ヒメルズドルフ: 戦闘機に撃墜された飛行船の残骸が市街地エリアに降り注ぐ。その他にもマップ端の駅舎にやってくる列車が空爆を受けて大破するかもしれない。

プロホロフカ: 4機の航空機が対空砲火の中を飛行するが、マップの中央付近でそのうち2機が撃墜される。プロホロフカの小路に墜落し、新たな遮蔽物が作られることになる。

ルインベルク: 爆撃機の一隊が中央広場とその周辺への爆撃を開始する。それと同時に対空砲や敵航空機からの激しい迎撃も始まるぞ。

山間の港湾: 撃墜された爆撃機が掩蔽壕の屋根に墜落し、掩蔽壕が崩壊する。

【ゲームプレイのコツ】「ランダムイベント」による戦況の変化

どの「ランダムイベント」もマップに大きな変化をもたらし、戦場を一変させる。しかし前述の通りそれを逆手にとって利用できれば、今までにない立ち回りで大きな戦果をあげることができるかもしれないぞ。

  • 【広がる選択肢】
    「ランダムイベント」によって、それまで進入できなかったエリアが開放され、新たな射撃ポジションが生まれることがある。「ヒメルズドルフ」の城塞の壁際に位置するE7およびF7エリアはこのケースの良い例だ。「イベント」が発生すると、ここには安全な通路が生まれ、反対側の敵と撃ち合いを行える新たな交戦ポイントが生まれる。
  • 【膠着した戦況の打開】
    「プロホロフカ」で「ランダムイベント」が発生すると、航空機の残骸を遮蔽物として利用できるようになる。これにより、敵部隊に射線を通せるポジションが増え、今までになかった形で敵の防衛線を突破できるようになる。膠着しがちだった中盤以降の戦況がこれによって半ば強制的に動されるようになるというわけだ。

  • 【予測不能な展開】
    サプライズこそ「ランダムイベント」の肝となる要素と言っても過言ではない。マップへの変化をいち早く読み取り、戦術的に立ち回ることができれば、思わぬ方向から敵に奇襲をかけたり、今までにない方法で敵戦線の後ろに回り込むことすらできるようになるだろう。

デフォルトの設定では、4つすべてのマップで「ランダムイベント」が有効になっている。しかし設定画面にある「開発中のマップ」のチェックを外せば、このメカニズムを無効化できるようになっている。この場合、選択されたマップは引き続き戦闘で使用されるものの、「ランダムイベント」が発生しなくなる。さらに特定のマップだけで「ランダムイベント」を無効化することも可能だ。

技術的な安定性

展開

「ランダムイベント」は高度なビジュアル・エフェクトを利用しているため、お使いのPCのCPUとグラフィックカードのスペックによっては、安定性やフレームレートの低下といった、パフォーマンスへの影響が出てしまう可能性がある。

スペックの低いPCの場合、「ランダムイベント」が低解像度で表示されたり、ビジュアル・エフェクトが完全に表示されないこともあるかもしれない。

たたむ

「ランダムイベント」に関する最新情報

「ランダムイベント」の正式実装はまだ初期段階に過ぎない。言い換えれば、他の既存マップへの新メカニズムの開発も進められているということだ。これからもよりダイナミックなコンテンツを諸君に届けられるよう鋭意開発を続けていく。ぜひ続報を楽しみにしていてくれたまえ!

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