軽戦車の刷新: アメリカ

主砲が扱いやすく、傾斜装甲を備え、素晴らしい視認範囲を有するといった特徴を備えるアメリカ車輌は、フレキシブルで使い易い車輌と言えるでしょう。そしてアメリカの軽戦車は、これらの特徴を完全に備えているのです。単一のブランチに、M41 Bulldog (ブルドッグ) および T49 という、ユニークで汎用性の高い車輌が揃っている技術ツリーは、他にはありません。なお、テスト中には、これら 2 種類の車輌に関して多くのフィードバックをお寄せ頂きました。そして皆様のご意見を考慮し、これらの車輌のトレードマークである自動装填砲およびガンランチャー (※ 砲弾と対戦車ミサイルの両方を発射可能な砲。ただし、本ゲームではミサイルの使用は不可) に関しては、従来通り維持することにしました。今回、アメリカ軽戦車ラインに様々な調整を加えました。

今回は、既存のアメリカ軽戦車に関する各種変更点に加え、Tier X の新車輌、Sheridan (シェリダン) についても詳しくご紹介します。さあ始めましょう!

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ゲームプレイ

速力、機動性、火力のいずれもが素晴らしい M24 Chaffee (チャーフィー、Tier V) は、戦場を飛び回ることが可能であり、必要な場所に駆けつけ、他の軽戦車には真似できないほどに素早く配置転換し、その重量に見合わないほどのパンチ力も有しています。素晴らしい視認範囲と隠蔽率は、パッシブスカウト (いわゆる置き偵察) とアクティブスカウトの両方において同様に威力を発揮します。しかしその薄い装甲は、Tier VIII 重戦車を相手にするにはあまりにも脆弱でした。そして今後は、±2 マッチングの適用に伴い、ランダム戦において Tier VIII 車輌と対峙することはなくなりました。各種戦闘パラメータを、見直されたマッチング Tier 帯によりよく適するように調整しましたが、基本的な特性に関しては従来通りです。

俊敏で小型の M7 は、中戦車でありながら軽戦車的な車輌としてプレイされてきました。9.18 においては、本車は正式に Tier V 軽戦車となります。これに合わせて、その特性も軽戦車としてふさわしいものになり、より高い隠蔽率、要所に素早く駆けつけることが可能となるより強力なエンジンがもたらされます。さらに、主砲のパラメータも改良されており、射撃精度および照準速度がかなり向上しています。その一方、バランスを考慮し、射撃速度に関しては下方修正させて頂きました。

T37 は、他の全ての Tier VI 軽戦車と同様、Tier IX 車輌と対峙することがなくなりますので、戦闘の流れに影響を与えるチャンスが多くなることでしょう。バランス調整後も、恐るべき機動性は維持されますので、偵察車輌としても火力支援車輌としても素晴らしく、狙撃で攻勢を支援しつつ、敵の混乱を狙い、チームが突破口を開く上で支援することができるはずです。

より強力になったエンジンを Tier VI に轟かせる T21 は、射撃速度がわずかに低下した一方で、照準速度と射撃精度が向上しており、より高い攻撃力を備えるようになったと言えるでしょう。素晴らしい主砲俯角により峠の起伏を活用した射撃を得意とし、堅実な視認範囲によりチームのために偵察し、より高くなった速力により、側面回り込みや好所への素早い到達により適した車輌となりました。

たまに Т71 (Tier VII) で出撃すると、Maus (マウス) や IS-7、T57 Heavy といった相手との絶望的な対決がおなじみでした。6 連発の自動装填砲と高い隠蔽率、優れた機動性を併せ持つ本車は、近い Tier の車輌にとっては脅威でしたが、Tier X 車輌と対峙するにはあまりにも脆すぎました。しかし ±2 マッチングの適用に伴い、今後はこの T71 が Tier X 車輌と対峙することはなくなりました。対峙する車輌は最高でも Tier IX までとなり、その性能を活かして戦うことで真の輝きを放つことができるようになったのです。ただし、バランスを考慮し、徹甲弾 (AP) の貫通力に関してはやや下方修正させて頂きました。

高名な M41 Walker Bulldog (ウォーカー・ブルドッグ) は、Tier が 1 段階引き上げられ、HP とエンジン出力が向上しました。本車は状況に応じて様々な役割をこなすことが可能であり、パッシブ・アクティブスカウトによりチームをアシストしたり、無砲塔式の駆逐戦車の側背面を突いたり、敵自走砲を狩ったり、必要に応じて殴り合いに加わったりすることが可能です。何よりも、76 mm 自動装填砲に関しては従来通りですので、恐るべきダメージを与え得る火力を備えています。

楽しいながらも扱いが難しい T49 は、Tier IX へと移され、HP、機動性、視認範囲が高められました。大口径の 152 mm ガンランチャーに関しては、平均以下の貫通力の対戦車榴弾 (HEAT)、劣悪な射撃精度および発射速度には変わりありません。では楽しさはどこにあるのでしょうか?それは榴弾 (HE) にあるのです。榴弾を装填し、茂みから茂みへと移動しつつ、敵の側面を攻撃できるチャンスを狙い、敵の Grille や Bat Chat に叩き込んでやりましょう。

そして Tier X に加わるのが Sheridan (シェリダン) の試作型です。本車は、端的に言えば T49 の上位互換車輌であり、T49 と同様のことを、より優れた形で実行可能です。T49 と同様、105 mm 砲または 152 mm ガンランチャーを使用可能であり、榴弾 (HE) を使用する場合は 152 mm ガンランチャーの方が適しています。そして、T49 よりも主砲がより扱いやすくなっているため、軽装甲の敵車輌をより正確に狙ってガレージへと送り返すことができるチャンスが増えています。しかしながら、一撃に掛けるよりは安定したプレイを目指したい場合には、105 mm 砲が良い選択肢となるでしょう。

軽戦車のモジュール、EXP、搭乗員、徽章および迷彩はどうなりますか?

車輌構成: 9.18 で Tier が 1 段階変更となる車輌に関しては、その車輌が研究可能な最も高い Tier のモジュールまで研究済みの車輌を所有している場合、変更後もそのままの状態で維持されます。

搭乗員も車輌に合わせて移行されます: 完全に訓練済みの搭乗員は、兵舎に戻され、新しい Tier 用として 100% 再訓練されます。もし Tier が 1 段階引き上げとなる軽戦車用の熟練度 100% 搭乗員を所有しており、しかし車輌そのものは所有していなかった場合であっても、その搭乗員は引き上げ後の Tier 用として再訓練されます。

徽章と迷彩: ゴールドで購入し、Tier VIII から Tier XI へと変更された車輌に適用されていた徽章および迷彩は削除され、その価格分のゴールドが払い戻されます。Tier が 1 段階引き上げとなる車輌に適用されていた一時的な徽章および迷彩についても、削除された上で、残り期限に応じてクレジットが払い戻されます。特別徽章および迷彩に関しては、Tier VIII 車輌から解除された上で倉庫に移されますので、これを任意の車輌に適用できます。

最後に、ブランチ構造が変化しても、各軽戦車で取得済みの EXP には影響はなく、それを取得した Tier に維持されます。

もし未読であれば、最近公開した ソ連 および フランス の軽戦車ブランチの刷新に関する記事もぜひご確認ください。今後、中国およびドイツの軽戦車ブランチに関する記事をお届けしていきますのでお楽しみに。

公開テストに関する記事 をチェックし、マッチメイカーの刷新、新たな自走砲メカニズム、軽戦車の刷新といった 9.18 の全貌をご確認ください。ぜひこれらの変更点や新要素を試し、ご意見をお寄せ頂ければ幸いです!

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