車輌性能を調整する新たなる手段が登場!その名も「試作拡張パーツ」!

戦車長の諸君!

試作拡張パーツ」がついにゲームに実装されるぞ。車輌性能のより柔軟な調整を可能にする新たなタイプの拡張パーツだ。まずは「STEEL HUNTER」モードの報酬として登場するほか、2023年を通して様々なゲーム内イベントで入手できるようになる。

実装に先駆けて「試作拡張パーツ」の仕組みをおさらいしておこう。

既存の「拡張パーツ」を組み合わせた効果

今回実装される「試作拡張パーツ」は以下の3種類だ。強化できるパラメーターの数に関して言えば、どれも既存の拡張パーツを複数組み合わせた性能となっている。

 射撃統制システム: 改良型射撃装置+砲垂直安定装置

 機動性強化システム: ターボチャージャー+改良型旋回機構

 生存性強化システム: 改良型装甲材+改良型モジュール構造

ただし、強化できるパラメーターの数が増える分、ボーナス値そのものについては対応する拡張パーツよりも低い。対応する既存の拡張パーツAとBのボーナス値をそれぞれ100とした場合、「試作拡張パーツ」のボーナス値は、Aの60%とBの40%、あるいはAの80%とBの20%、といった具合に調整されている。

機動性強化システム
エンジン出力+6%/+7.5%/+9%
砲塔または主砲の旋回速度+5%/+6%/+7%
車体の旋回速度+5%/+6%/+7%
移動、車体および砲塔の旋回に伴う散布界の拡大-5%/-6%/-7%
最大前進速度+4/+4/+5 km/h
最大後退速度+2/+3/+3 km/h
生存性強化システム
修理時にサスペンションの耐久性を最大値まで回復させる。
車輌HP+8%/+9%/+11%
弾薬庫、燃料タンク、エンジンの耐久性+50%/+70%/+100%
サスペンションの耐久性+30%/+40%/+50%
サスペンションの修理速度+10%/+15%/+25%
モジュール損傷時の装填時間およびエンジン出力に対するペナルティー-30%/-40%/-50%
射撃統制システム
照準速度+6%/+8%/+9%
移動、車体および砲塔の旋回に伴う散布界の拡大-7%/-9%/-11.5%

なお、今回実装される「試作拡張パーツ」は、どれも既存の拡張パーツ2種類を組み合わせた性能となっている。だが、将来的には3種類以上の拡張パーツを組み合わせたものや、さらには既存の拡張パーツには存在しないボーナスを備えたものが実装される可能性もある、と付言しておこう。

2回までアップグレード可能

「試作拡張パーツ」は2回までアップグレードすることができる。アップグレード可能、という意味では「報酬拡張パーツ」と似ているものの、レベルが3段階用意されている点や、いわゆる「ボンズ拡張パーツ」のレベルまで効果を引き上げられる点で異なっている。

  • レベルI(アップグレードなし): 効果は「通常拡張パーツ」に相当
  • レベルII(アップグレード1回): 効果は(アップグレード後の)「報酬拡張パーツ」に相当
  • レベルIII(アップグレード2回): 効果は「ボンズ拡張パーツ」に相当

報酬として入手できる「試作拡張パーツ」は、原則としてどれもレベルIに設定されている。アップグレードしてレベルを上昇させるには、 「コンポーネント」を集めなければならない。「コンポーネント」は、「試作拡張パーツ」とともに実装される専用のリソースだ。基本的には、不要な「試作拡張パーツ」を分解することで入手できる、と考えてくれればいい。「試作拡張パーツ」のレベルが上がれば、アップグレードに必要な「コンポーネント」の量が増加する。また、分解時に手に入る「コンポーネント」の量も増加する。詳しくは以下の表を参照してもらいたい。

拡張パーツ アップグレードに必要な「コンポーネント」
レベルI → レベルII レベルII → レベルIII
射撃統制システム 400 2,000
機動性強化システム 400 2,000
生存性強化システム 400 2,000

 

拡張パーツ 分解時に手に入る「コンポーネント」
レベルI レベルII レベルIII
射撃統制システム 100 400 1,600
機動性強化システム 100 400 1,600
生存性強化システム 100 400 1,600

「試作拡張パーツ」の位置づけ

「試作拡張パーツ」実装の主たる目的は、車輌の性能を調整する手段を増やすことにある。プレイスタイルや戦術にあわせてプレイヤー各人が今まで以上に柔軟にパラメーターを調整できるようにすること、と言い換えてもいい。その意味では、「拡張パーツ」メカニズム全体の刷新に伴って導入された「カテゴリー・ボーナス」や、あるいは「野戦改修」と同じ系譜に属する。

「試作拡張パーツ」の使用例

展開

「試作拡張パーツ」が力を発揮するケースをひとつ、例として紹介しよう。機動性を活かしてダメージを吐くことが求められる車輌を想像してほしい。あるいは稜線での頭出しを得意とする車輌でも構わない。いわゆる《振り向き撃ち》や《走り撃ち》、あるいは《飛び出し撃ち》の精度を高めるため、まずは「砲垂直安定装置」を搭載して拡散を抑えた。もちろん、関連する搭乗員スキルはすべて習得し、必要な「二元的改修案」もすべて選択している。これまでであれば、他に拡散を抑える手段が存在せず、余ったスロットには「改良型射撃装置」などの拡張パーツを搭載するしかなかった。しかし、「射撃統制システム」があれば、照準時間に対するボーナスは「改良型射撃装置」に劣るものの、「砲垂直安定装置」と二重で拡散を抑えられるようになる。

《振り向き撃ち》、《走り撃ち》、《飛び出し撃ち》にさらに特化した車輌が完成する、というわけだ。

たたむ

「試作拡張パーツ」に関する注意事項

  • 「試作拡張パーツ」の効果には「メインボーナス」と「追加ボーナス」の2種類が存在する。
    • 「試作拡張パーツ」の説明欄の冒頭あるいは前半に記載されるのが「メインボーナス」として扱われ、「メインボーナス」と同種の効果を備えた拡張パーツは併用できない。例えば、「機動性強化システム」は「ターボチャージャー」と同種の「メインボーナス」を備えているため、「ターボチャージャー」系の拡張パーツとは併用できない、といった具合だ。
    • 「追加ボーナス」は、現状、別の拡張パーツひとつと同種のものになっている。ただし、すでに触れたように、将来的には「追加ボーナス」に2種類以上の拡張パーツの効果や、あるいは既存の拡張パーツにはない効果を含む「試作拡張パーツ」が登場する可能性もある。また、「追加ボーナス」に対応する拡張パーツが存在する場合でも、その効果のすべてを含むとは限らない。例えば、追加ボーナスとして「装甲材」系の拡張パーツの効果が含まれる場合でも、「修理時にサスペンションの耐久性を最大値まで回復」させる特殊効果は含まれない。
  • 既存の拡張パーツと同じく「試作拡張パーツ」には効果や種類によって互換性のない車輌も存在する。
    • 「試作拡張パーツ」が《2種類の拡張パーツを組み合わせた性能》を備えている場合、搭載できるのは、その両方と互換性がある車輌に限られる。たとえば、今回実装される「射撃統制システム」には、「装填棒」の効果が含まれている。自動装填砲や自動再装填砲を搭載した車輌は「装填棒」系の拡張パーツと互換性がないため、「射撃統制システム」も搭載できない。
    • 「試作拡張パーツ」が《3種類以上の拡張パーツを組み合わせた性能》や《既存の拡張パーツにはないボーナス値》を備えている場合、あるいは《ボーナス値が特殊な比率で分配》されている場合には、別途、互換性に関するルールが定められる。
  • 「試作拡張パーツ」は、レベルを問わず、どのスロットに搭載しても「カテゴリー・ボーナス」が加算されることはない。
  • 「試作拡張パーツ」にはクラスが存在しない。したがって互換性さえあれば同じものをTier II~Xの全車輌に搭載できる。
  • 「試作拡張パーツ」のアップグレードとボーナス値については以下の原則が定められている。
    • アップグレードをしても強化できるパラメーターが変わることはない。
    • アップグレードをするとひとつまたは複数のボーナス値が上昇する。アップグレードによってボーナス値が低下することはない。
  • 「試作拡張パーツ」の解除費用は以下のように設定されている。
    • レベルI:  解除キット1個または 10
    • アップグレードII:  コンポーネント50個
    • アップグレードIII:  コンポーネント100個

今まで以上に自由で快適な立ち回りが可能になるはずだ。自分だけの組み合わせを見つけ出してくれたまえ!

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