公式HPの最新情報を逐一チェックするとは、キミは実に模範的な戦車兵だ。きっと相当に戦車をやりこみ、お気に入りの車輌がいくつもあるに違いない。好みの見た目にするためにスタイルやデカールをいじった回数は数知れず、車輌成績の画面を開けば大量のレア勲章がずらりと並ぶ。もう何百戦、何万戦と乗ったにもかかわらず、少し時が経てばまた乗らずにはいられない……。文字通りの《愛車》だ。そんな車輌とともに過ごした膨大な時間や、ひたすら注いだ終わりなき愛情を、目に見える形で表せるとしたら?そんな《もしも》を実現してくれる新メカニズム、「エリートシステム」が間もなくゲームに登場するぞ。
「エリートシステム」は、個々の車輌に注いだ心血を「レベル」に置き換えて視覚化する機能、と説明することができる。基本となるコンセプトはいたってシンプルで、特定の車輌で戦闘を重ねてEXPを集めると、その車輌の「エリートレベル」が上昇していく。本記事では、そんな新メカニズム「エリートシステム」の仕組みを紹介しよう。
目的は時間と愛着の視覚化
「エリートシステム」の中核をなすのが、「エリートレベル」だ。冒頭でも紹介した通り、戦闘を重ねてEXPを集めれば集めるほど上昇していく。「エリートシステム」は、あくまで自分が特定の車輌に費やした時間や労力を視覚化して他のプレイヤーに表示するためのものに過ぎない。つまり、敵や味方の経験や実力をざっくりと把握するための指標になりうる、という意味では戦闘中の判断に影響する可能性があるものの、「野戦改修レベル」などとは異なり、どれだけ上昇させても車輌が強化されることはない。お気に入りの車輌を自分がどれだけ愛しているか、これを全プレイヤーに知らしめるための手段、と理解するのがいいだろう。
「エリートシステム」は、アップデート1.22.1でTier V以上の車輌を対象に実装される予定となっている。その名が示す通り、従来の「エリートステータス」との関わりが深く、特定の車輌の「エリートレベル」を上げるには、まずその車輌のモジュールと後続車輌をすべて研究し、「エリートステータス」を獲得するのが前提となる。「エリートステータス」を獲得した車輌で引き続き戦闘を行い、EXPを集めると、その量に応じて「エリートレベル」が上昇していく仕組みだ。
デフォルトで全モジュールがアンロックされており、技術ツリーに属していないため後続車輌も存在しないプレミアム車輌や報酬車輌は、入手した時点ですでに「エリートステータス」を獲得している。この点は改めて説明する必要もないだろう。
「エリートシステム」の主たる目的は、特定の車輌に費やした時間を他のプレイヤーが見てすぐ分かる形で視覚化することにある。そのため、「エリートレベル」は以下の場所に数値として表示される。
- 車輌の成績画面
- 戦闘画面上のチームパネル*
- 小隊の管理画面
レベルに応じて色やデザインが変化
現在の予定では、合計350段階の「エリートレベル」が実装される予定となっている。「エリートレベル」を上昇させるには、戦闘EXPを集めるだけで構わないのは上でも説明した通りだ。戦闘EXPを取得できる常設モードであれば、戦闘タイプなどは問わない。少しややこしく聞こえるかもしれないが、戦闘EXPを取得すると、その量に応じて「エリートポイント」と呼ばれる独自のリソースが手に入る。そして集めた「エリートポイント」が既定量に達すると、ガレージに通知が表示され、自動的に「エリートレベル」が上昇する、という仕組みになっている。つまり、立ち回りが優れていれば、それだけ早く上昇することになる。
「エリートレベル」には、それを表示するための専用アイコンが用意されている。このアイコンはレベルが上がるにつれて色とデザインが変わるため、慣れればひと目見ただけでおおよその経験を把握できるようになるはずだ。
自分が所有している車輌の現在の「エリートレベル」をガレージで確認できるのは言うまでもない。加えて「実績」タブを開けば、所有している車輌の中で最も「エリートレベル」が高い数輌を一覧することもできるぞ。
なお、「エリートシステム」の実装と同時に、全対象車輌の「エリートレベル」が自動的に算出される。ただし、計算に用いられるのは、「ランダム戦」モードで集めた全EXPから「エリートステータス」を獲得するのに費やしたEXPを引いた値である点に注意してほしい。それ以降は、上でも触れた通り、全常設モードで取得したEXPが計算対象となる。
ちなみに、一度アンロックした「エリートレベル」が下がることはない。《優等》の達成度などと異なり、不運な爆散や《ショボ沈》が続いても嘆くには及ばない、ということだ。
自分の「エリートレベル」を他のプレイヤーに表示させたくない場合は、アノニマイザーをご利用いただきたい。
さぁ、キミの愛車の「エリートレベル」は果たしていかに!