戦車長の諸君!
搭乗員システムの改善の一環として、アップデート1.24.1でいくつかの変更を施した。システムを使いやすくするために今回導入される新機能は既存の搭乗員およびこれから新たに採用する搭乗員に適用されるが、パークそのものは変更されていない。
搭乗員システムの改善は現在も取り組んでいる最中だ。年内に搭乗員パークなどの機能への変更も検討しているので、そちらについては続報を待っていてほしい。
利便性の向上および変更点
「職能適性」と「パーク適性」—搭乗員を新たな高みへ
搭乗員の能力を表す数値が、新しく2種類登場する。
- 「職能適性」は従来の「職能レベル」に取って代わる概念で、車輌の性能に影響を及ぼすパラメーターだ。特定のパークや消耗品、拡張パーツ、「車長」のボーナスで向上させることができる。
- 「パーク適性」は習得したパークの効果を表すパラメーターで、デフォルトで100%になっている。
- 搭乗員の乗せ換えに伴い、無料またはクレジットを使って「再訓練」を行った場合、「パーク適性」は100%未満に減少し、習得したパークの効果を低下させる。たとえば「パーク適性」が50%まで低下していると、パークは本来の半分の効果しか発揮できないということだ。
- 低下した分の「パーク適性」は搭乗員EXPで再び引き上げることができ、最大で100,000搭乗員EXPが必要となる。つまり、「パーク適性」を1%向上させるのには、1,000搭乗員EXPが必要であるというわけだ。
「訓練」と「再訓練」の変更
システムを分かりやすくするために、「再訓練」の仕様にもいくつかの変更を加えた。
新システムでは、国籍さえ同じであれば、車輌タイプも関係なく、どの車輌にでも搭乗員を配属することができる。車輌の性能が低下することもない。つまり、特定の車輌に適性を持っていない搭乗員でも、車輌に搭乗させてすぐに戦闘へ向かうことができるようになったということだ。
搭乗員パークのペナルティーと無効化
- 「再訓練」を同じ車輌タイプで行った場合も、別の車輌タイプで行った場合も、「パーク適性」に同じペナルティーが適用される。
- 適性のない車輌に搭乗した場合は、搭乗員が「再訓練」を完了するまで習得したパークは効果が発動しない。
- 車輌適性の「再訓練」は無料でも行えるが、その場合「パーク適性」が30%まで低下する。
- 20,000クレジットで「再訓練」を行うと、搭乗員の職能も変更できるようになった。
- 「職能」を変更せずに別の車輌に「再訓練」した場合は「パーク適性」が60%まで低下
- 別の車輌に「再訓練」し、かつ「職能」も変更した場合は「パーク適性」が40%まで低下
- 適用されたペナルティーは戦闘で搭乗員EXPを取得していくことで解消できる。「パーク適性」を0%から100%まで上げるために必要な総搭乗員EXPの量は100,000ポイントに設定されている。「再訓練」の操作後に取得した搭乗員EXPは、まず「パーク適性」を100%まで引き上げることに充てられる。
- 200ゴールドまたは「特訓命令」を使って「再訓練」した場合は、ペナルティーは適用されない。
【例】パーク「戦友」を100%、パーク「カモフラージュ」を80%習得している「装填手」をクレジットで「再訓練」した場合、「パーク適性」に40%のペナルティーが適用され、習得しているすべてのパークの効果が低下する。つまり、パーク「戦友」のボーナスは3%となり、「カモフラージュ」の効果も低下するということになる。効果を最大まで戻すには、40,000搭乗員EXPが必要となる。戦闘で19,000搭乗員EXP取得すると、「パーク適性」は79%まで上がる。
兵舎の一斉解任—放置されている搭乗員を搭乗員EXPに変換
アップデート1.24.1のリリース後始めてのログインから90日間は、不要な搭乗員を一斉に解任して兵舎内の空き寝台を増やせるほか、国別の搭乗員教本も獲得することができる。
兵舎に新たに追加された専用のボタンをクリックすると、1つ目のパークの訓練を始めているものの訓練完了に至っていない搭乗員が一斉に解任される。解任する搭乗員が取得していた搭乗員EXPは、搭乗していた車輌の搭乗員の人数で割った数値に値する搭乗員教本で補償される。
【例】ドイツ国籍の「装填手」を1名解任するとしよう。この「装填手」は搭乗員5名が搭乗する車輌「Tiger II」に搭乗しており、100,000搭乗員EXPを取得していた。そのため、この「装填手」を解任することで、「基礎教本 (ドイツ)」を1冊獲得できる。
このオプションは、1つ目のパークの訓練を終えていない通常の搭乗員のみ影響する。すでに車輌に配属されている搭乗員やイベント限定の搭乗員、「ゼロパーク」を習得している搭乗員、特別ゲストは一斉解任の対象外だ。解任された搭乗員が使っていた兵舎の寝台は残るが、期限付きの寝台は削除される。このオプションを利用するには、アップデート1.25のリリースまでにゲームにログインする必要がある。なお、この操作を行えるのは一度きりで、操作後に元の状態に復元することはできないので十分ご注意いただきたい。
よくある質問
展開兵舎にいる「職能レベル」が100%未満の搭乗員はどうなる?
「職能レベル」が100%未満の搭乗員は、兵舎にいても、特定の車輌に搭乗中であっても、今回のアップデートで全員100%まで引き上げられる。
「職能レベル」を50%から100%にするために取得した搭乗員EXPはどうなる?集めた搭乗員EXPは失われて、今までの努力は無駄になる?
これまで取得したEXPが失われるということはない。「職能レベル」が50%から100%の搭乗員がこれまでに取得してきた搭乗員EXPは、それぞれの搭乗員の総取得搭乗員EXPに加算され、現在訓練中のパークがあれば、その進捗に充てられる。
適性のない車輌に搭乗員を配属した場合はどうなる?ペナルティーは適用されるが、そのまま戦闘を行えるということ?
車輌適性のない搭乗員が車輌に搭乗している場合でも、戦闘を行うことはできる。しかし、「再訓練」してその車輌の適性を得るまでは習得しているパークの効果は発動しない。
無料でパークのリセットを行った際の「パーク適性」へのペナルティーを取り消すには、どのくらいの搭乗員EXPが必要になる?何戦行えばいい?
無料でパークのリセットを行うと、合計搭乗員EXPの20%を失うこととなる。必要となるEXPは訓練済みのパークの数によって変動する。たとえば、1つ目の訓練済みのパークをリセットした場合は42,012搭乗員EXP失う。戦闘にするとおよそ40戦分だ。
《シュワちゃん》のような特別ゲスト搭乗員が車輌に搭乗しておらず、兵舎にいる場合はどうなる?
特別ゲストをはじめとする限定搭乗員が今回の変更の影響で解任されることはない。
搭乗員の「職能」を変更することはできる?
「職能」は変更できる。20,000クレジットなら「パーク適性」へのペナルティーあり、200ゴールドならペナルティーなしで変更できるぞ。
2つの「職能」を兼任している搭乗員を別の車輌に移動させ、1つの「職能」に専念することになった場合、習得しているパークはどうなる?(例:「無線手」と「砲手」を兼任する搭乗員をほかの車輌に移動させ、「砲手」のパークのみを使用することになった場合)
搭乗中の車輌で2つの「職能」を兼任している搭乗員をほかの車輌に乗せ換えても、パークがリセットされることはない。挙げられた例の場合だと、また「無線手」と「砲手」を兼任する必要のある車輌に「再訓練」しなおすまでは、「無線手」のパークが発動しない。
今回のアップデートの主要な目的は、搭乗員に関する操作の利便性の向上だ。パークと複数の「職能」兼任の関係性については、次回の搭乗員アップデートで改善される予定だ。
『World of Tanks』を13年間プレイして、努力して作り上げたセットアップが今回のアップデートでめちゃくちゃになった。努力がすべて水の泡となった。それでもまだプレイし続けるべき理由とは?
まず、『World of Tanks』への熱意と献身に感謝を述べたい。今回変更された部分をじっくり確認していただくと、今までの進捗は失われていないということをご理解いただけるはずだ。取得したEXPは一切失われていない。今回のアップデートは、プレイヤーにとって搭乗員システムをより合理的で使いやすく、バランスのとれたシステムにすることを目的としている。
変更はいつ実装される?変更を受けないよう、「無効化」するオプションは?
今回の利便性の向上を目的とした変更は、アップデート1.24.1より全サーバーに実装される。アップデート1.24.1以前の状態に戻したり、変更を「無効化」することはできない。
新しい「パーク適性」のシステムが分かりにくいので、もっと詳細な例を挙げて説明してほしい。「パーク適性」は何の影響を受けて変動する?
「パーク適性」は無料またはクレジットを使って「再訓練」を行った場合に、ペナルティーを受けて低下する。このペナルティーで低下した分の「パーク適性」は、戦闘で搭乗員EXPを取得することによって取り戻すことができる。
まとめて一斉に解任する前に、兵舎にいる搭乗員をひとりずつじっくり確認したい。兵舎の搭乗員を一斉解任するオプションはいつまで利用することができる?
アップデート1.24.1リリース後にログインすると3か月(90日)にわたって、不要な搭乗員を搭乗員教本に変換するボタンを利用することができるようになる。変換は取り消すことはできず、1度きりの利用となっているため気を付けてほしい。このオプションを利用するにはアップデート1.25のリリースまでにログインする必要がある点にもご注意いただきたい。
今後も搭乗員を無料またはクレジットで採用することはできる?
「職能レベル」がなくなったため、搭乗員をクレジットやゴールドで採用するオプションも廃止となった。今後は訓練済みの搭乗員を無料で採用できる。
無料またはクレジットで「再訓練」を行った場合、搭乗員の能力にペナルティーが適用されるのはなぜ?今回のアップデートですべての搭乗員の職能が100%になるのでは?
今後は搭乗員の能力は2つの新しいパラメーターで示されることになる。「職能適性」が100%未満になることはない。しかし、消耗品などを使うことで100%以上に向上させることはできる。
「パーク適性」はパークの効果を決定づけるもので、無料またはクレジットで「再訓練」を行った場合にのみ低下する。
搭乗員の「再訓練」にペナルティーを適用するというのは、つまるところ搭乗員の「職能レベル」が低い状態と同じことでは?そうであれば、今回のアップデートの目標と矛盾しているのでは?
新システムでは、「職能レベル」が100%未満の搭乗員がいることで車輌の性能に適用されるペナルティーを廃止している。今回の変更の狙いは、プレイ環境を均等にして、「同じ車輌、同じセットアップで戦っているプレイヤー同士の間に、搭乗員の職能レベルの影響で優劣ができてしまう」という状況を防ぐことだ。
パークの効果により「職能適性」が100%以上になった場合は、車輌や搭乗員へのボーナスとして加算される。このほうが、従来のような車輌の性能に直接ペナルティーを与える方法よりも、戦略の手腕を必要とする。新しいペナルティー・システムは、戦闘でのパフォーマンスに与える影響がはるかに少ないというわけだ。
アップデート1.24.1で導入される変更は、搭乗員システムを合理化し、年内に予定している次のアップデートに備えるためのものだ。
より詳しい情報については「完全ガイド」を確認してほしい。
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