戦車長の諸君!
「バトルパス」の「シーズンX」では、「バトルパス・トークン」と交換で入手できる報酬車輌のリストに新たな2輌のTier IX車輌、「BZ-58-2」と「KPz 3 Projekt 07 HK」が追加されたぞ。
「BZ-58-2」と「KPz 3 Projekt 07 HK」はどちらもデフォルトで「修理キット(大)」を搭載しているため、他の車輌よりも補給費を抑えることができるのはもちろん、「修理キット(大)」から得られる修理速度への恒久ボーナスが通常の+10%から+15%に強化されている。もちろん立ち回りの面でも新たな楽しさをもたらしてくれるのは間違いない。本記事と特集動画でぜひともそのユニークさを確認してくれたまえ。
BZ-58-2
新たなTier IX報酬車輌の一角を担う「BZ-58-2」は、《典型的な中国重戦車》としての性能と独特の個性を併せ持った1輌だ。単発火力520HPの攻撃力と前面の最大装甲厚380 mmの頑丈な砲塔を兼ね備えながら、最大速度も35 km/hを誇り、味方重戦車に追従するのに苦労はいらない。100 mでの散布界もデフォルトで0.37 mと重戦車にしてはなかなかの数値で、さらに中国車輌には比較的珍しい−8°の俯角を備えているため、稜線でも十分に戦うことができる。
そして通常AP弾の貫通力は250 mm、弱点を狙えば着実にダメージを与えられるはずだ。もしも貫通力が足りないと感じるならば、APCR弾に切り替えればいい。こちらの貫通力は303 mm、弾速も1,250 m/sと素晴らしく、ダメージを与えられる可能性がグッと高まるのは間違いない。
そして突破型重戦車にとってある意味では攻撃よりも重要になるのが防御性能だ。この点でも「BZ-58-2」はかなりのポテンシャルを秘めている。車体上部の公称装甲厚は70 mmしかないものの、しっかりと傾斜がかかっているため十分に跳弾が期待できる。そして車体側面にもいわゆる《豚飯》を行うのに足る装甲を備えている。ただし、車体下部を撃たれると火災が発生してしまう可能性があるため、撃ち合いの際にはこの部分をしっかりと隠すのが非常に重要だ。砲塔上部に突き出た2つのキューポラも弱点となるため、無暗に頭を晒さず、できるだけ小刻みに動き続けるのも大切になる。十分な俯角を活かして稜線裏に構え、装填中はキューポラを隠しまえば、まずダメージを受けることはないだろう。被弾を避けられない状況でも、車輌HPが1,900ポイントあるためそう悲観する必要はない。
装備については様々な組み合わせが考えられる。例えば、機動性に不満を感じるならば、拡張パーツに「ターボチャージャー」を採用して最大前進速度を、野戦改修で「代替動力機構(タイプ1)」を選択して後退速度を上げるのがいいかもしれない。火災が発生する可能性を考慮して、消耗品「自動消火装置」や拡張パーツ「改良型モジュール構造」の搭載するのも悪くないアイデアだ。残る拡張パーツに「改良型装填棒」を搭載すれば、装填時間が15.1秒まで短縮される。自分のプレイスタイルにあわせて微調整を行えば、カタログスペック以上の活躍ができるはずだ。より繊細な立ち回りやユニークなゲームプレイを味わいたければ、もう1輌の新車輌もぜひチェックしていただきたい。
KPz 3 Projekt 07 HK
ドイツTier IX駆逐戦車「KPz 3 Projekt 07 HK」は、きつく傾斜のかかったフォルムや射撃モードの切り替えだけに注目すれば、スウェーデン高Tier駆逐戦車の焼き直しに見えるかもしれない。しかし、移動モードでも安定してダメージを与えられるのみならず、狙撃モードに切り替えてもある程度の機動性が維持されるため、実際の立ち回りは大きく異なる。大戦果を上げるには、戦局に応じた適切な意思決定を下し、この特徴を存分に活かすのが不可欠になるというわけだ。
両射撃モードでの性能諸元を確認していこう。射撃モードを切り替えると、100 mでの散布界はわずか0.25 m、そして照準時間も1.5秒と、抜群の命中精度を発揮する。さらに搭載した105 mm砲は通常弾がAPCRであるため弾速も1,480 m/秒とかなり高く、隠蔽性能が優秀なことも相まって、これぞ狙撃型駆逐戦車といった立ち回りが可能になる。機動面はどうだろうか。狙撃モードでも最大前進速度と最大後退速度はそれぞれ20 km/hと18 km/h、ちょっとした移動には不足ない値となっている。
より大胆な陣地変換を行いたい場合は、移動モードに切り替えるのがいい。100 mでの散布界は0.35 mに低下してしまうものの、装填速度が狙撃モード時の9.5秒から6.8秒に短縮されるため、不意に会敵しても余裕をもって対処できるのみならず、最大速度にいたっては前進65 km/h、後退25 km/hまで上昇するためだ。
駆逐戦車にはいわゆる《一芸》に秀でた車輌が多いものの、本車輌はその真逆、状況に応じて切れる手札の多さを強みとしている。それを裏打ちするのが貫通力と装甲だ。頑丈な敵を狙う際には貫通力320 mmのHEAT弾を選び、軽装甲の車輌が現れれば120 mmの貫通力と460HPの単発火力を備えたHE弾へと切り替える。そして公称45 mmの前面装甲は、諸元だけ見れば不安しか湧かないものの、実際には非常にきつい傾斜がかかっているため、敵に位置を悟られても十分に跳弾が期待できる。もちろん、いわゆる《3倍ルール》は決して忘れてはいけない。口径が150 mmを超える主砲で狙われると確実に貫通してしまうため、敵の見極めと知識が非常にモノをいう。ちなみに俯角は狙撃モードに切り替えればなんと−12°にも達する。これはゲーム内でも屈指の性能だ。
「拡張パーツ」や「二元的改修案」を選択する際には、特徴的なふたつの射撃モードをどう活かすかが重要となる。高い射撃精度を誇る駆逐戦車である以上、あくまで遠距離からの狙撃を中心に立ち回り、陣地変換や孤立した敵の各個撃破を試みる場合にのみ移動モードに切り替えるべきと思うかもしれない。しかし、これはあくまでひとつの考え方に過ぎない。「拡張パーツ」と「二元的改修案」の組み合わせによっては、機動性と発射速度を高い状態で維持したまま狙撃モードに切り替えることなく中距離で戦ったり、狙撃モードの圧倒的な俯角を活かして稜線越しに構え、やや前よりで撃ち合うことだってできてしまうのだ。戦場はもちろん、ガレージでも頭を使う車輌と言ってもいいかもしれない。
新車輌の入手方法
「BZ-58-2」と「KPz 3 Projekt 07 HK」を手に入れるには、「バトルパス・トークン」がそれぞれ24枚と27枚ずつ必要になる。「シーズンX」では、全チャプターを制覇すると「ベース報酬」と「リッチ報酬」として用意された合計21枚に加えて「コレクション」の完成報酬としてさらに3枚の「バトルパス・トークン」が手に入るため、他の報酬車輌を気にせずひたすら集め続ければ「BZ-58-2」を確実に入手できるようになっている。一方、「KPz 3 Projekt 07 HK」は全チャプターを制覇しても「シーズンX」では手に入れることができない。誰よりも早く乗り回したい場合は、今シーズンの「バトルパス・トークン」をそのまま使わずに取っておくのがおススメだ。
新たなTier IX報酬車輌を目指してステージを駆け抜けろ!
2023年2月28日から5月30日までバトルパス・シーズンXを開催する。ルールはお馴染みで、多くの貴重な報酬が待ち受けているぞ。
新しいプログレッシブ・スタイル、トークン報酬(新車輌2輌登場)、新拡張パーツ「報酬装甲材」に加え、これまでに見たことのないものも登場するぞ!