アップデート 9.17.1: ドイツ技術ツリー

WG Fest において、ゲームの進化に併せ、車輌ラインナップがフレッシュでエキサイティングかつ妥当なものであり続けるようにする、ということをお約束しました。そして 2017 年のキックオフとして、今年最初のアップデートにおいてそのお約束をお届け致します。

この見直しは、まずはドイツ技術ツリーから始めます。このゲームがリリースされて以後、拡張され続けてきた結果として、このツリーの基本的な構造がおかしくなってしまっています。同じブランチに統合された各車輌 (名目上は、プレイスタイルが類似であることになっている) が、大きく異なる特性を有していることが多いのです。そこで、包括的なバランス調整と、全く新たな車輌の実装により、ツリーを適切な形へと修正を図ります。それでは、変更点の全貌をご紹介させて頂きます。

重戦車

Maus を終端に持つ重戦車ブランチ (現在のもの) の道のりは、起伏が激しいものになっています。というのも、VK 45.02 (P) Ausf. A および VK 45.02 (P) Ausf. B は、Tier X Maus とはプレイスタイルがあまりに異なるのです。そこでまず、慎重な検討の結果として、これら 2 両の車輌を、VK100.01P (Tier VIII) および Mäuschen (Tier IX) へと置き換えます。Tier X Maus を研究済みである場合は、これらの 2 両も研究済みとなります。これら 2 両の新車輌は、まさに重戦車らしい車輌であり、速力は低めであるものの、優れた防御力と火力を誇ります。加えて、このブランチの継承性をさらにスムーズにするため、Maus の戦闘パラメータを改良し、前面装甲および車体装甲を増厚します。さらに、装填時間の短縮 (14.9 秒から 12 秒に) および砲安定性の改善により、主砲ハンドリングも向上し、その結果として、ゲーム中でも最高クラスのものになります。しかしこれは、本車のサイズと速度を考えれば驚くには値しないでしょう。

VK 72.01(K) に関して、クランプレイヤーへの特別褒賞という位置付けを守って欲しいというご要望をお寄せ頂きましたので、今後もそのようにさせて頂きます。人気の VK 45.02 (P) Ausf. B およびその先行車輌である VK 45.02 (P) Ausf. A は、新車輌である Pz.Kpfw VII に至る新たな派生ブランチへと移されます。

この変更により、VK 45.02 (P) Ausf. A および VK 45.02 (P) Ausf. B で取得済みの EXP が影響を受けることはありません。Maus についても同様であり、全ての拡張パーツ、迷彩、徽章、搭乗員が、現状のままで維持されます。

 

VK 45.02 (P) Ausf. B から研究可能な車輌として実装される Pz.Kpfw VII は、主砲として 12.8 cm Kw. K. 46 L/61 を搭載しており、そのプレイスタイルは VK 72.01 (K) とは大きく異なります。そして VK 72.01 (K) には、主砲ハンドリングの改善、砲弾 Pzgr. 42 (主砲 15 cm Kw. K. L/38) の貫通力向上、携行弾数の 35 発への引き上げを含む、各種の改良が加えられます。そして何より、VK 72.01(K)および Pz.Kpfw VII の前面装甲が大幅に強化されます。ただしその代償として、最大速度が 43 km/h から 33 km/h へと低下します。

E-100 ブランチの方がお好みであれば、このブランチにもまた若干の改善が加えられます。E-75 は砲安定性が向上し、E-100 は、徹甲弾 (AP) の貫通力が然るべく高められます。9.17.1 からは、150 mm 主砲により 246 mm の装甲を貫通可能になります。最後に、Tiger (P) および Tiger I の主砲防盾装甲が増厚され、被弾耐性が向上します。

中戦車

中 Tier 中戦車の戦闘統計情報を分析した結果として、これらの車輌の主砲ハンドリングを改善し、機動性もやや引き上げることを決定しました。高 Tier の Tier IX E-50 および Leopard Prototyp A にも、相応の強化が加えられます:

  • Leopard Prototyp A は、その大柄なサイズと貧弱な主砲俯角により、狙われやすい目標になりがちでした。そこで、起伏の多い地形でも戦いやすくなるように、主砲俯角を -6° から -8° に引き上げました。
  • E-50 に搭載可能な主砲のひとつである 8.8 L/100 を大幅に強化します: 射撃精度、射撃速度および砲安定性を高めます。さらに、9.17.1 からは、この主砲は Panther II にも搭載可能になります。

駆逐戦車

Grille 15 は、本来は待ち伏せ攻撃用の車輌としてデザインされたものですが、現在は中戦車に近い形で使われることが多くなっています。そこで、より待ち伏せ攻撃用として適した形に技術特性を調整します: エンジン出力を引き下げ、主砲ハンドリングも悪化させます。最大後退速度についても引き下げます。

プレミアム車輌

アップデート 9.17.1 においては、成績が見劣りするプレミアム車輌を改良するための各種の調整を加え、これらの車輌をより楽しめるものにします:

Krupp-Steyr Waffentrager
エンジン出力を 140 馬力から 220 馬力に向上
 
Krupp-Steyr Waffentrager のエンジンを 220 馬力のものに変更し、よりダイナミックにプレイできるようにします
 
Pz.Kpfw. IV Schmalturm
車体旋回および移動に伴う照準拡散を 0.2 m から 0.15 m に抑制
 
着弾分布を 0.35 m から 0.32 m に縮小
 
砲塔旋回に伴う照準拡散を 0.16 m から 0.11 m に抑制
 
射撃に伴う照準拡散を 4 m から 2 m に抑制
 
主砲装填時間を 4.6 秒から 4.2 秒に短縮
 
5 mm 厚のサイドスクリーンを追加
Pz.Kpfw. IV Schmalturm の砲安定性を高め、装填時間も短縮し、目標を狙いやすくします
 
Panther/M10
車体旋回および移動に伴う照準拡散を 0.19 m から 0.15 m に抑制
 
着弾分布を 0.35 m から 0.32 m に縮小
 
砲塔旋回に伴う照準拡散を 0.12 m から 0.11 m に抑制
 
射撃に伴う照準拡散を 4 m から 2 m に抑制
 
主砲装填時間を 4.5 秒から 4 秒に短縮
 
視認範囲を 350 m から 365 m に引き上げ
 
最大前進速度を 46 km/h km/h から 55 km/h に引き上げ
 
5 mm 厚のスクリーンを前面、側面、背面、砲塔外周、防盾前面に追加
Panther M/10 の改善を続けます。今回は速力を大幅に引き上げ、視認範囲も改善し、よりダイナミックに戦えるようにします。加えて主砲パラメータについても一部改良し、快適に楽しめるようにします
 
Panther mit 8,8 cm L/71
砲防盾装甲を増厚
Panther mit 8,8 cm L/71 の主砲防盾装甲を増厚し、被弾耐性を若干高めます
 
 

最後に、主砲 8.8 cm Kw. K. 36 L/56 の硬芯徹甲弾 (APCR) の貫通力を引き上げます。これは、この主砲を搭載可能な全車輌が対象となります。

9.17.1 では、ドイツ技術ツリーの見直しに加え、日本およびアメリカ車輌にも変更があります。こちら をご参照ください。

 

これらの変更を加えるにあたり、多くの分析と検討を行いました。これらの変更を実装し、皆様の反応を見るのが楽しみです!

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