中戦車のバランス調整について

戦車長の皆さん

昨年末の「2019年の展望」でも少しお伝えしましたが、2019年は車輌のバランス調整の年になります。それぞれの車輌の特徴や個性はそのままに、全ての車輌が戦場で活躍できるように調整をすることを最終目標としています。それには皆様からのフィードバックが不可欠です。車輌のバランス調整に関するご意見とご要望をぜひお寄せください。

アップデート1.5では、「Kranvagn」のバランス調整を行います。Kranvanのバランス調整についての詳細は後日発表予定の記事をご覧ください。
それではバランス調整を予定している中戦車とその特性について詳しく見てみましょう。

ご注意: バランス調整中のこれらの車輌は現在スーパーテストで最終確認を行っております。テストの結果によっては特性値を微調整する可能性がございます。

「STB-1」とそのルートについて

STB-1は優れた加速力を備えたマルチプレイヤーです。良好な砲塔の傾斜と優秀な砲俯角が特徴です。この車輌は近接戦から中距離戦を得意とする攻撃車輌です。初期の頃は積極的な支援車輌という印象が強かった本車輌ですが、現在では前線でアグレッシブに活躍する攻撃車輌としても人気があります。本車輌のDPMは、『World of Tanks』の車輌の中でも屈指の威力を誇りますが、砲安定性に欠けるのが難点です。そこで、「STB-1」の特性を見直すことにしました。

X STB-1
旋回速度
55 度/秒 (▲ 3 度/秒)
主砲装填時間
7.3 秒 (▼ 0.7 秒)
分間平均ダメージ
2,958 HP/分 (▲ 33 HP/分)
標準砲弾の貫通力 (500 m)*
232 mm (▼ 16 mm)
標準砲弾の弾速*
1,050 m/s (▼ 428 m/s)
特別砲弾の弾速
950 m/s (▼ 223 m/s)
標準/特別砲弾の単発ダメージ
360 (▼ 30)
HE 弾の単発ダメージ
440 (▼ 40)
移動・車体旋回に伴う照準拡散
0.09 (▼ 0.07)
100m での着弾分布
0.37 (▲ 0.01)
照準速度
2 秒 (▼ 0.3 秒)
HP
2,000 (▲ 50)
砲塔旋回速度
46 度/秒 (▲ 4 度/秒)
最大速度
48 km/h (▼ 5 km/h)
後退速度
25 km/h (▲ 5 km/h)
エンジン出力
950 馬力 (▲ 200 馬力)
出力重量比
25.4 馬力/t (▲ 4.2 馬力/t)
視認範囲
400 m (▼ 10 m)
*この車輌の標準砲弾は APCR 弾から AP 弾に変更され.
STB-1の標準砲弾貫通力を引き下げた理由は? 標準砲弾の貫通力パラメータそのものは従来通りであり、長距離における貫通力のみを引き下げました。従って、100 m以下の距離における貫通力は従来通り258 mmのままです。

また、「STB-1」にスウェーデン上位Tier車輌と同じような油気圧サスペンションの搭載を考えています。まずは徹底的にテストを行い、そのテストの結果を以て油気圧サスペンション搭載を判断します。

日本技術ツリーの車輌についてもバランス調整を予定しています。特にTier VIII「STA-1」と「STA-2」を優先的に調整する予定です。主には「STA-1」のDPMの改善です。

また皆様からのフィードバックとデータを元に、「STA-2」の主要特性を若干上方修正することにいたしました。プレミアム車輌のバランス調整については、通常車輌のバランス調整確定後に着手する予定です。

Leopard 1

「Leopard 1」は足回りが軽く、機動性に優れた遠距離狙撃車輌です。この車輌の単発ダメージを390から420に上方修正し、同時に貫通力を向上させます。そして標準砲弾の弾種を変更します。デフォルトの弾種を徹甲弾(AP)に変更し、弾速はなんと『World of Tanks』内最速となります。

また、射撃精度と照準時間を上方修正し、狙撃車輌としての特性を強化します。これにより、遠距離からの狙撃が命中しやすくなります。また前進速度を5km/h上方修正し、70km/hに変更します。この調整により「Leopard 1」は事実上ゲーム内最速のTier X中戦車になります。

これらの上方修正とバランスを取るために、以下の特性を下方修正します。

  • 後退速度を3km/h下方修正し、20km/hに変更します。
  • HPを100ポイント下方修正し、1850ポイントに変更します。
  • 出力重量比

X Leopard 1
旋回速度
48 度/秒 (▼ 6 度/秒)
分間平均ダメージ
2,709 HP/分 (▲ 20 HP/分)
標準砲弾貫通力*
278 mm (▲ 10 mm)
特別砲弾の貫通力*
315 mm (▼ 15 mm)
標準砲弾の弾速*
1,380 m/s (▼ 98 m/s)
特別砲弾の弾速*
1,613 m/s (▲ 440 m/s)
標準/特別砲弾の単発ダメージ
420 (▲ 30)
HE 弾の単発ダメージ
510 (▲ 30)
射撃速度
6.5 発/分 (▼ 0.4 発/分)
移動・車体旋回に伴う照準拡散
0.16 (▼ 0.02)
100m での着弾分布
0.29 (▼ 0.01)
照準速度
1.7 秒 (▼ 0.2 秒)
HP
1,850 HP (▼ 100 HP)
砲塔旋回速度
40 度/秒 (▲ 4 度/秒)
最大速度
70 km/h (▲ 5 km/h)
後退速度
20 km/h (▼ 3 km/h)
*この車輌の標準砲弾は APCR 弾から AP 弾に変更され、特別砲弾は HEAT 弾から APCR 弾に変更されます。

上記バランス調整後も「Leopard 1」の機動性は依然として優秀です。

またこのルートの車輌のバランスを全体的に見直し、これらの調整が研究可能な車輌に与える影響を確認する予定です。これらの調整がすべて完了した後に、Tier VIIIプレミアム車輌のバランス調整に着手する予定です。「Pz. 58 Mutz」のバランス調整は確実に行うことが決まっていますが、その実施はルート全体の調整後になります。

AMX 30 B

「AMX 30 B」は主に、標準砲弾と特別砲弾の装甲貫通力を向上させると同時に、単発ダメージの威力は平均的なものに留めます。

X AMX 30 B
旋回速度
52 度/秒 (▲ 4 度/秒)
標準砲弾貫通力
264 mm (▲ 16 mm)
特別砲弾の貫通力
330 mm (▲ 30 mm)
標準砲弾の弾速
1,240 m/s (▲ 140 m/s)
特別砲弾の弾速
988 m/s (▲ 188 m/s)
100m での着弾分布
0.33 (▼ 0.03)
砲塔旋回速度
42 度/秒 (▲ 4 度/秒)
最大速度
60 km/h (▼ 5 km/h)
照準速度
2.1 秒 (▲ 0.1 秒)

本車輌は万能車輌であるという点を念頭に置いてバランス調整を行いました。「AMX 30 B」はどのような戦況でも無難に立ち回ることができる支援車輌です。しかし長距離射撃時の射撃精度と貫通力に関しては、改良の余地がありました。近・中距離戦では「Leopard 1」よりも優秀に、そして長距離戦では「STB-1」よりも優れたパフォーマンスを見せる、まさに万能車輌です。そこで、本車輌の射撃精度と貫通力を改善することを決断しました。 

Object 430とObject 430U

「Object 430」と「Object 430U」は、導入時から安定したパフォーマンスを保っており、早急にバランス調整を行う必要性はないと判断しました。ランダム戦で見かけることは稀であり、本車輌がゲームバランスに与える影響も少なかったため、バランス調整の候補には上がらなかったのです。

しかしここ半年の間で、本車輌の使用数が飛躍的に上がり、それに伴って本車輌のパフォーマンスに関するフィードバックをいただくようになりました。そこで、皆様からのご意見を元に本車輌のバランス調整を行います。

IX Object 430
分間平均ダメージ
2,050 HP/分 (▼ 362 HP/分)
砲塔旋回に伴う照準拡散
0.14 (▲ 0.04)
移動・車体旋回に伴う照準拡散
0.16 (▲ 0.02)
照準速度
2.7 c (▲ 0.2 c)
砲塔旋回速度
30 度/秒 (▼ 8 度/秒)
HP
1750 (▼ 50)
X Object 430U
分間平均ダメージ
2,328 HP/分 (▼ 260 HP/分)
砲塔旋回に伴う照準拡散
0.12 (▲ 0.02)
移動・車体旋回に伴う照準拡散
0.14 (▲ 0.02)
照準速度
2.7 秒 (▲ 0.4 秒)
砲塔旋回速度
32 度/秒 (▼ 6 度/秒)
   
IX
Object 430
X
Object 430U

今後の車輌バランス調整

今回のバランス調整は今年に入ってから2度目となります。次回はWorld of Tanksでも人気のある重戦車のバランス調整を考えています。バランス調整についての皆様からのご意見・ご要望をぜひお聞かせください!今後とも『World of Tanks』をよろしくお願いいたします!

Tier X中戦車のバランス調整 に伴い、Tier IX 車輌のバランスも見直す予定です。詳細はまた後日お知らせいたします。

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