アップデート1.18: 第1回公開テスト開始

戦車長の諸君!アップデート1.18の公開テストが到来したぞ!

アップデート1.18では軽戦車と自走砲のマッチングに関するルールが刷新される。ほかにもイタリア技術ツリーに6輌の研究可能な駆逐戦車で構成される新ルートが追加される。そしてTier X車輌「Kranvagn」と「AMX M4 mle. 54」を含む多くの車輌のバランス調整が行われるほか、「ランダム戦」には新マップ「前哨地」が登場し、既存の「ランダム戦」用マップの多くにも変更や調整が加えられる。さらに、切断された履帯の新エフェクトも追加されるぞ。


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新要素はこれだけではないが、まずは諸君が一番興味を持っているであろう新車輌について紹介していこう。

マッチングルールの変更

実験的な試みとして小隊内の軽戦車と装輪車輌の数を制限する。この変更の実装後、待機時間や戦績への影響を鑑みて必要とあればさらなる調整を加える予定だ。

より多くのプレイヤーに戦闘を楽しんでもらうべく、軽戦車と装輪車輌のバランスに関するルールに変更を加える。チーム間での軽戦車の均衡を図るためマッチングルールがより厳密になり、できる限り両チームとも同じ軽戦車がマッチングするように調整されるようになる。これによりチーム間の軽戦車の数に差が生まれるケースが大幅に減少するはずだ。さらに装輪車輌についても他の装輪車輌とのバランスが取れるよう、より厳密なマッチングが行われるようになる。これに加え、1チーム内の装輪車輌の数を1輌までに制限することとした。

この変更によって軽戦車を含む小隊の待機時間が大幅に増加することのないよう、Tier VII以上では軽戦車または装輪車輌を1輌までしか選択できないよう小隊の編成ルールにも制限を設ける。

さらなる重要な変更として、各チームの自走砲の数も制限する。今後はほとんどの戦闘で1チームあたりの自走砲の数は0~2輌までとなるだろう。チーム内の自走砲の数が3輌となるケースも、どうしても避けられない場合を除き、可能な限り減らせるよう調整される。

すでに各チームに自走砲が2輌ずつ編成されている場合は、残りの車輌を選択するにあたって、マッチメーカーは他の車輌タイプを優先する。ただし、待機中の自走砲が他の車輌タイプに比べて圧倒的に多いような限られた特殊な状況では、待機時間の短縮を図るため例外的に3輌目の自走砲が両チームに振り分けられる可能性もなくはない点に留意していただきたい。

この新ルールの実装後しばらくは各チームの自走砲の数が2輌以下になるよう厳密なマッチングが行われる。その後、ある程度の時間が経ったタイミングでこのルールは軟化され、待機中の自走砲が多すぎるような状況になれば、例外的に各チームの自走砲の数が3輌になるケースも生じうる。こうしたケースが発生するのはあくまで例外的な状況に限られ、プレイする時間帯や曜日、その時々の待機中の自走砲の数に大きく影響されることになる。

こちらに関しても新ルール実装後のマッチングの安定性や待機列および待機時間の変動などを鑑みて必要に応じた調整を行う予定だ。

イタリア駆逐戦車が登場!

アップデート1.18では新イタリア駆逐戦車ルートを技術ツリーに追加される。公開テストで新たに追加されるTier V~Xまでの6輌でプレイしてその力を試してみてほしい。この新ルートに属する車輌はどれも前面装甲が頑丈で、俯角が広い。さらにTier VII以降の車輌は他のルートの車輌と一線を画す特徴として一風変わった構成の自動装填砲を搭載しているぞ。

公開テストでプレイできる新イタリア駆逐戦車の性能はあくまで仮の性能だ。テストの結果によっては変更が加えられる可能性もある。

新ルートはTier IV中戦車P26/40から分岐する。はじまりを告げるのはTier V駆逐戦車Semovente M41、そして次にはTier VI駆逐戦車Semovente M43 Bassotoが控えている。どちらも砲塔のないお馴染みの駆逐戦車だ。特別新しい立ち回りを意識することなくリラックスしてプレイすることができるはずだ。

だがTier VII以降ではこのルートの独自性が顔を出し、プレイスタイルも従来の駆逐戦車とは変化することになる。Tier VII駆逐戦車Semovente Controcarro mod. 1956は、左右30°ずつ、合計60°と頑丈な限定旋回砲塔を搭載している。俯角も−10°と広くハルダウンを得意とする1輌だ。

このルートの特徴である一風変わった自動装填砲を搭載できるようになるのがこのTierだ。主砲は連射間隔が長い代わりに弾倉の装填時間が短めになっており、通常の単発装填砲と自動装填砲のいわばハイブリットのような主砲になっている。つまりどういうことかって?具体的な紹介はこの後だ。落ち着いて最後まで読んでほしい。

このルートの車輌はTierが進むごとに装甲が頑丈になり、より汎用性の高い強襲車輌になっていく。もっとも、Tierが上がっても限定旋回砲塔と俯角を広くとれるという特徴はそのままだ。Tier VIIIで登場するControcarro mod. 67も強固な前面装甲と精度に優れた120 mm砲を搭載している。装甲を活かした前線での強気な立ち回りと主砲性能を活かした後方支援の両方を得意とするまさに生まれながらのハンターと言えよう。

Tier IXのControcarro 1 Mk. 2は先行車輌たちの長所を順当に強化した1輌で、Tier Xの後続車輌にも迫る優秀な性能を揃えている。頑丈な砲塔と単発ダメージの高い127 mm口径の自動装填砲を搭載し、起伏のある地形でハルダウンすればたいていの敵は手も足も出ない。

Tier XのControcarro 3 Minotauroは名実ともに新ルートの頂点に君臨する強力な車輌だ。ギリシャ神話に登場する半人半牛の怪物「ミノタウロス」の名を冠しているが、その名に恥じない圧倒的なパワーで敵を次々と撃破することができるぞ。まず言及すべきはその巨大で堅牢な砲塔と分厚い前面装甲だ。正面からの一対一の撃ち合いで驚異的な強さを発揮する。重装甲の車輌だけに最大速度は35 km/hと遅いが、一方で加速性能は比較的良好なため速度の遅さはそこまで気にならない。

さて前置きはここまでにして、特徴的な自動装填砲の詳細についてControcarro 3 Minotauroに搭載された130 mm砲の紹介と合わせて具体的に見ていくとしよう。弾倉の装填弾数は5発で単発ダメージはなんと530HPだ。もちろん貫通力も申し分ない。これだけ聞くと破格の性能だが一つネックがある。連射間隔が8秒と自動装填砲としては長い点だ。しかしその分、弾倉の装填時間はたった24秒!もちろん単発装填砲と比べれば長いのだが、弾倉装填弾数が5発である点や単発ダメージの高さを考慮すると相対的に短いと言える。重戦車が相手であれば1対1の撃ち合いで負けることはまずないはずだ。自動装填砲を搭載しているということは忘れて単発装填砲のような立ち回りで戦うのがこのクセのある自動装填砲の力を最大限に引き出す秘訣だ。ギリシャ神話の伝説の怪物の力をその身に宿し戦場を席捲せよ!

新登場のイタリア駆逐戦車とそれぞれのプレイスタイルについては近日公開予定の特集記事で改めて確認してもらいたい。それまでの間、ぜひ公開テストに参加して新車輌をその手で試してみてくれ。

車輌のバランス調整

今回の公開テストで特定の車輌に実施されるバランス調整は仮の調整だ。テストの結果を受けてさらなる調整が加えられる可能性がある点に留意してもらいたい。

アップデート1.18でも引き続き車輌のバランス調整を進めていく予定だ。今回は対象となる車輌の数が特に多い。これらの調整をアップデート1.18で実装した後、数か月間その経過を観察し、次の調整の内容を決定する。詳細の発表は来年上旬を予定している。

「Kranvagn」と「Emil II」のバランス調整

「Kranvagn」と「Emil II」は他の同格重戦車たちに比べ、現環境では頭一つ抜けた戦績を収めており、今回バランス調整の対象となった。この2輌には強固な砲塔装甲と自動装填システムを搭載した重戦車という共通点があり、こうした相対的な強みを残しつつも、他の車輌と過度な戦力差がつかないよう以下の通りいくつかの調整を加えている。

  • X Kranvagn の最大速度を60 km/hから45 km/h、後退速度を18 km/hから12 km/hにそれぞれ低下させる。また弾倉の交換時間を21.5秒から25秒に延長し、主砲性能にも調整を行う。これに伴い分間ダメージも2,933HPから2,596HPに低下している。これら一連の調整により「Kranvagn」でプレイする際はより慎重なポジション取りが必要になるほか、戦闘中のミスに対してより大きな代償を払わなければならなくなるはずだ。
  • IX Emil II にも同様の調整を行っている。まずは最大速度と後退速度をそれぞれ40 km/hと12 km/hに低下させる。また「12 cm akan L/40」砲の散布界を0.35 mから0.42 mに拡大すると同時に、弾倉の交換時間も25秒から30秒に延長しつつ、主砲性能にも調整を行う。

「AMX M4 mle. 54」のバランス調整

単発装填砲を搭載したフランス重戦車は登場以来、他の国家の同格の重戦車と比べて戦績が悪く、他の重戦車と対等に戦えていたのは「AMX M4 mle. 51」のみとなっている。そこで、フランス重戦車については生存性と近距離での戦闘能力を中心に性能の調整を行う。

  • Tier Xの「 X AMX M4 mle. 54 」については特に多くのパラメーターが調整の対象となる。まず車輌HPを2,200HPから2,400HPに増加させ、側面装甲を60 mmから85 mmに強化する。さらに120 mm砲の通常砲弾の貫通力と130 mm砲の特別砲弾の貫通力もそれぞれ強化する。他方、これらの強化とのバランスを取るため、車体の旋回速度を若干低下させる。
  • Tier VIIIの「 VIII AMX 65 t 」は120 mm砲の散布界を改善させる。また車輌HPも最大1,600HPに向上させ、地盤の走破性能も改善させる。
  • Tier VII重戦車「 VII AMX M4 mle. 45 」についても前面装甲と砲塔装甲を強化し、車輌の合計HPも最大1,400HPに向上させることで近距離での戦闘能力を上昇させる。

アメリカ技術ツリーのメイン重戦車ルートのバランス調整

アメリカ重戦車のメインルートに属する車輌にもバランス調整を行う。ただし前回のバランス調整により戦績に改善が見られている「 X T110E5 」については今回のバランス調整の対象から外れているぞ。パラメーター変更の対象となるのは以下の車輌だ。

VII T29 の性能についてもこのルートに属する他の車輌と整合性が取れるよう調整を加える。具体的には動力性能と照準速度を低下させ、装填時間を延長する。

車輌への個別の変更

今回は技術ツリー毎のバランス調整の他にも国家や車輌タイプの異なる中Tier車輌の一部にもバランス調整を行う。より具体的には他の同格車輌と比べた際のそれぞれの戦績に基づいて性能が上昇する車輌もあれば低下する車輌も存在する。調整対象は以下の車輌だ。

また整合性を保つため、以下の車輌にもそれぞれバランス調整を行う。

最後に VI M44 の戦闘への影響力を緩和するため、ダメージを低下させる。

公開テストに参加してバランス調整の内容を実際に体験してくれたまえ!

ランダム戦の新マップ「前哨地」

「先行偵察ミッション2021」に登場したマップ候補「前哨地」を覚えているだろうか?覚えていたか否かを問わず朗報だ。「先行偵察ミッション」の第1シーズンで最も人気だった「前哨地」がアップデート1.18より晴れて正式に実装されることとなった。

「前哨地」は美しい景観に恵まれた夏季マップで、各タイプの車輌が様々な立ち回りを試すことのできる広大なマップだ。市街地は主に重戦車部隊の交戦地点となる。装甲に自信のある駆逐戦車も優位を懸けて真正面から撃ち合える。マップの南側と東側は主に軽戦車と中戦車で向かうべきエリアと言える。長距離での狙撃を得意とする車輌でも活躍が期待できる。

新マップの詳細についても特集記事が公開される。続報を待っていてほしい。

「先行偵察ミッション」の第1シーズンで「前哨地」に次ぐ高い評価を得た「オイスターベイ」についても2023年初頭の実装に向けて最終調整を進めているところだ。それまでの間、お気に入りの車輌に乗り込んで新マップ「前哨地」で戦闘を重ね、他のプレイヤーよりも早く自分に合った立ち回りを見つけ出してほしい。

マップのバランス調整

車輌のバランス調整に加えて、「ランダム戦」用マップのバランス調整も行う。対象となるのは、様々な統計データや諸君からのフィードバックを分析した結果、改善の余地の存在が明らかになった以下の6種類のマップだ。

  • 氷河
  • 珠江
  • ヒメルズドルフ
  • ベルリン
  • レッドシャイア
  • ムロヴァンカ

上記のマップへの変更と比べると規模は小さいものの、以下の3種類のマップについてもそれぞれ変更を加える。

  • ゴーストタウン

重装甲の車輌でのゲームプレイをより快適なものにするため、離れた位置に構えた駆逐戦車からの被弾リスクを低下させるバランス調整を行う。

  • パリ

H7エリアにある建造物に大幅な変更を加え、バルコニーを追加する。戦闘開始直後にE3の狙撃ポジションから重戦車の交戦地点にあたるJ7エリアに向かう重戦車部隊に射線を通せる区間および時間が短縮するはずだ。

  • 修道院

E5エリアで本来は侵入できない一帯に登れてしまう場合があったが、この不具合を修正した。

また以下のマップにも小規模な変更を加えている。

  • 湖の村
  • カレリア
  • エル・ハルフ
  • のどかな海岸
  • ジークフリート線
  • ムロヴァンカ
  • レッドシャイア

上記で挙げたマップのバランス調整の詳細については特集記事から確認できる。また調整対象のマップはすべて公開テストで体験できる。テストに参加してぜひフィードバックを寄せほしい。

「地誌学」モードのシナリオの更新

ソロプレイ専用の「地誌学」モードのシナリオをアップデートするぞ。新たなシナリオは以下のマップにも登場する。

マップリスト

展開

新シナリオはこれまでと同じく「ランダム戦」のヒートマップに基づいて作成されている。スムーズなルート選択や敵との交戦地点の把握など、戦車兵として知っておくべき基本知識を学ぶことができるぞ。

新兵向けの入門ミッション「タンクアカデミー」

つい最近『World of Tanks』の世界に足を踏み入れ、ブートキャンプを完了したばかりの新米戦車兵に朗報だ!戦闘のいろはを学び、実戦に備えることのできる「タンクアカデミー」が登場する!「タンクアカデミー」では一連の特別ミッションを通して「ランダム戦」の様々な側面について学んでいくことができる。「タンクアカデミー」には以下の手順でアクセスできるぞ!

ミッションを達成すればクレジットやディレクティブなどといった便利な報酬を入手できる。

「タンクアカデミー」は今までの「ブリーフィング」に置き換わる形で実装される。挑戦できるのは「ランダム戦」での総戦闘数が200戦未満のプレイヤーに限られる。

「ブリーフィング」を完了しているのにまだ報酬トークンとTier VI車輌を交換していない諸君はアップデート1.18が実装される前に交換を済ませておいた方がいい。アップデート1.18が実装されると未使用のトークンがアカウントから削除されてしまうためだ。今まさに「ブリーフィング」を進めている最中という諸君もまだ焦る必要はない。次回のアップデートの実装までに「ブリーフィング」を完了し、トークンを入手して好きなTier VIの研究可能な車輌と交換するのに必要な時間はまだ十分残されている。

切断された履帯の新エフェクト

アップデート1.18より、履帯のビジュアルがより自然になるほか、独立したオブジェクトとして独自の物理法則に基づいて動くようになる。これだけを聞いてもよく分からないと思うが、アメリカ重戦車の「Yoh」シリーズの車輌の履帯が切断された時のことを思い出してみると想像がつきやすいはずだ。今後は車輌を問わず、履帯を切断された際に、被弾した箇所で履帯が切れるようになったり、高速で走行中に切断された場合は履帯の破片が飛び散り、地面にオブジェクトとして残るようになったりと、状況に合わせたエフェクトが表示されるようになる。

ただし、これらの新エフェクトはデバイスのパフォーマンスに影響を与えることになるため、デフォルトで有効化されるのはグラフィック品質を「最高」または「ウルトラ」に設定している場合のみに限られる。それ以外のグラフィック品質に設定している場合でも手動でエフェクトを有効化することは可能だが、コンピューターやグラフィックカードのスペックによってはフレームレート(FPS)の低下など、動作が不安になる可能性がある。設定する際は注意してくれ。

公開テストで大規模アップデートを一足早く体験せよ!諸君からのフィードバックを待っているぞ!

  • 公開テストの参加方法
  • テストへの参加は初めてか?
公開テストの参加方法

公開テストに参加するには、Wargaming.net Game Center(WGC)最新の公開テスト用クライアント、そして参加登録の締切日(以下を参照)以前に作成されたWargaming.netアカウントが必要となる。

参加条件

日本時間2022年7月24日05:59以前にアカウント作成を行っているプレイヤーであれば誰でも参加可能だ。

テスト用クライアントのダウンロードとインストールの手順

テスト用クライアント・インストーラー

  • テスト用クライアント・インストーラーを実行する。
  • 普段『World of Tanks』のファイルを保存しているファイルとは別のインストール用フォルダーを選択する。
  • WGC上部のドロップダウンメニューから新しくインストールされたテストクライアントを選択する。
  • これでテストに参加できる。フィードバックも忘れずに頼むぞ!

WGCについての詳しい情報はWargaming.net Game Centerガイドから確認できる。

テストへの参加は初めてか?

テストへの参加が初めての場合は、公開テスト、サンドボックステスト、そしてスーパーテストに関する詳細ガイドもぜひチェックしてくれ!

テストガイド

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