パーソナルリザーブを一新！よりシンプルかつ効率的に、使いやすさをアップ！

戦車長の諸君！

『World of Tanks』のアップデートの目的は、新コンテンツの実装に留まらない。既存のシステムやインターフェースの改良もアップデートが担うべき重要な役割だ。そこでアップデート1.18.1では、待望の新モードの実装のみならず、「パーソナルリザーブ」の刷新も行う。「パーソナルリザーブ」の使いやすさがグッと増すはずだ。「パーソナルリザーブ」が使用頻度の高い重要なアイテムであることは言うまでもない。各プレイヤーが所持する数も膨大なのが通例だ。そうしたアイテムに変更を加えるにあたって、事前に詳細を告知するのが本記事の趣旨となる。

まずは今回の変更の背景を簡単に説明しよう。「パーソナルリザーブ」の現在のメカニズムには、大きく以下のような欠点が存在している。

• ゲーム内のどの画面で確認できるのか分かりにくく全体像を把握しにくい。
• ボーナスが+10%や+15%など極端に小さいものから、効果持続時間が4時間や6時間に渡るものまで、あまりにも種類が多すぎる。

これらが原因となって「パーソナルリザーブ」がほとんど使われず「倉庫」でホコリを被っているだけとなっているケースも珍しくない。こうした状況を改善すべく導入するのが今回の新システムだ。

以下では、その概要をご紹介しよう。

使いやすさをアップ

新システムの主眼のひとつは、インターフェースの使いやすさの向上だ。具体的には、「パーソナルリザーブ」の管理画面へダイレクトに移動するための手段をガレージに新たに追加すると同時に、現在使用中の「パーソナルリザーブ」の種類と効果が終了するまでの残り時間もガレージから移動することなく確認できるように変更する。

加えて、シンプルとは言い難い従来の「パーソナルリザーブ」の使用方法にも改良を加え、使用までに必要となるクリック数を減らす。

新たな管理画面には、ガレージ上部に追加されるバーからアクセスすることができる。こちらの画面には以下の情報が一括で表示される。

• ゲームに登場する全種類の「パーソナルリザーブ」（戦闘EXP、クレジット、搭乗員EXP、フリーEXPなど各種のリソースに対応したパーソナルリザーブのほか、イベントリザーブやクランリザーブも閲覧可能）
• リザーブの所持数
• 使用中の各リザーブの残り時間

管理画面では「パーソナルリザーブ」を直接購入することもできる。貴重な時間の節約になるはずだ。

もしアップデート1.18.1のリリース後に何らかの理由で《旧リザーブ》を受け取った場合、そのリザーブは新管理画面には表示されない。だが「倉庫」から使用することができるので安心してほしい。具体的な手順としては、まずガレージ画面から「倉庫」をクリックし、画面左に表示されているメニューから「パーソナルリザーブ」セクションを選択するんだ。すると所有している全ての「パーソナルリザーブ」が画面に表示される。あとはそこで使いたいリザーブにカーソルを合わせて「使用」をクリックするだけだ。

【注意】ゲーム・クライアント内や公式サイトで確認できる「フレンド招待プログラム」の報酬リストには《旧リザーブ》が表示されているが、実際に報酬として受け取ることができるのは《新リザーブ》だ。

さらに今後は戦闘中でも「パーソナルリザーブ」を使用できるようになる。操作方法はいたってカンタン、「Tab」キーまたは「B」キーを押してリザーブを選ぶだけだ。

些細な変更に聞こえるかもしれないが、効果は絶大だ。「パーソナルリザーブ」を使用せずに出撃したところ、初動の段階で予想外の戦果をあげてしまったような場合を想像してほしい。従来のシステムでは、後悔しても後の祭りにすぎない。だがアップデート1.18.1以降はすぐさま「パーソナルリザーブ」を使用すれば大戦果の恩恵を受けることができるわけだ。ボーナスの対象となるのはもちろんその戦闘であげた全戦果となる。戦闘中に「パーソナルリザーブ」を使用してさえいれば、そのタイミングは問題にならない。

また、「パーソナルリザーブ」の効果が切れると、その「パーソナルリザーブ」のボーナスとして取得したリソースの総量が専用のインターフェースで通知される。こちらのインターフェースをクリックすれば「パーソナルリザーブ」の管理画面に移動してすぐさま新たな「パーソナルリザーブ」を使用することもできる。

シンプルかつ効率的に

新システムのもうひとつの主眼は、あまりにも多すぎる種類の削減だ。

• 今後はすべての「パーソナルリザーブ」の持続時間が1時間に統一される。この決定はアンケートに基づいている。具体的には、持続時間が1時間の「パーソナルリザーブ」を好むプレイヤーが圧倒的に多かったことを背景とする。
• 加えて、今後は搭乗員EXPとフリーEXPにボーナスを加算する「パーソナルリザーブ」が両方の効果を併せ持った単一のリザーブに統合される。これにより、クレジット、戦闘EXP、そして搭乗員EXPおよびフリーEXPの3種類となる。理由は単純だ。「パーソナルリザーブ」のスロットは全部で3つ。これまでは全種類のリザーブを使いたい場合であってもどれか1つを諦めなければならなかった。今後はそうしたジレンマに頭を悩ます必要がなくなるわけだ。
• さらに、どの「パーソナルリザーブ」も、対応するリソースとは別に、ボーナスの程度に応じて「通常型」と「改良型」の2つのタイプに分類される。こちらの変更も使いやすさと分かりやすさの向上を目的としている。『World of Tanks』の醍醐味はあくまで白熱の戦車戦だ。今後はどの「パーソナルリザーブ」を使用すべきかというどちらかといえば二次的な問題に頭を悩ませることも減るに違いない。
  新システム下での「パーソナルリザーブ」の種類は以下の通りだ。

• 「通常型パーソナルリザーブ」はゲーム内イベントへの参加などの方法で入手することができる。一方、「改良型パーソナルリザーブ」は、原則としてゲーム内ショップで購入するか、プレミアムショップのパックに付属した特典としてしか入手できない。
• アップデート1.18.1では技術的に「通常型パーソナルリザーブ」に対し有効期限を設定できるようになるものの、当面の間は有効期限を設けることは無い。有効期限に対する詳細は以下の通りだ。
  
  • 新システムの実装に伴って現行システムから変換される「パーソナルリザーブ」には、通常型および改良型ともに使用期限を設けることはない。
  • 「改良型パーソナルリザーブ」には使用期限が存在しない。
  • 現状では、バトルパスや然るべき報酬、ホリデー作戦などのイベント報酬として入手できる「パーソナルリザーブ」に対して、すぐに使用期限を設ける予定はない。

パーソナルリザーブの変換ルール

新システムが実装される際に現時点ですでに所有している「パーソナルリザーブ」がどうなるのか、気になるところだろう。まず大原則として、変換によってボーナス値の総量に損失が生じることはないという点を強調しておこう。

というのも、《新リザーブ》のボーナス値は、まず《旧リザーブ》のボーナス値（%）と持続時間（時間）をかけ合わせ、これを全《新リザーブ》に共通する持続時間の1時間で割ることで算出されるからだ。

なお、変換の結果としてプレイヤーが受け取ることになる「パーソナルリザーブ」の量に端数が生じた場合は、例外なく切り上げられる。つまり、「パーソナルリザーブ」のボーナスの総量が減ることがないばかりか、むしろ大抵の場合は増加することになる。

• ボーナス値は新システムにも引き続き存在するものの持続時間が1時間を超える「パーソナルリザーブ」については、ボーナス値はそのままに個数で調整される。

• クレジット+15%のようにボーナス値が新システムには存在しない「パーソナルリザーブ」については、変換の際に損失がでないようにボーナス値も調整される。

• 搭乗員EXPとフリーEXPにボーナスを加算する「パーソナルリザーブ」は、すでに述べた通りひとつの「パーソナルリザーブ」に統合される。変換の際には、まず現行システムにおける個数、ボーナス値、持続時間が合算される。なお、既存の「パーソナルリザーブ」が「通常型」と「改良型」のどちらに変換されるかはボーナス値と持続時間によってすでに決定されている。詳しくは本記事末尾の表をご覧いただきたい。合算が完了したら、続いて変換によって受け取れる搭乗員EXPリザーブとフリーEXPリザーブの数がまずは別々に算出される。両者を比較して「価値」がより大きくなる方の数値を元に最終的な計算が行われ、新システム下での「パーソナルリザーブ」に変換される。

現在所持しているリザーブの数や種類によってはやや分かりにくい計算となってしまう場合もあるだろう。そんな時のために便利な変換ツールを用意した。アップデート1.18.1の実装後に現在持っているリザーブがどう変換されるのか簡単に確認できるようになっている。必要に応じてぜひ活用していただきたい。

変換時に用いられる正確な値は以下の表で確認できる。

ひとたび慣れてしまえば今まで以上に戦車戦そのものに集中できるようになるだろう。新システムをぜひとも満喫していただきたい。では武運を祈る！