戦車長の皆さん!
アップデート1.10.1では、ドイツ、中国、そしてソ連車輌のうち、いくつかの高Tier中戦車のバランス調整を実施する予定です。今回の調整により、対象となる車輌の基本的な特徴は変わりません。具体的な内容に入る前に、まずは今回のバランス調整の背景をご説明しましょう!
バランス調整
皆さんからのフィードバックおよび統計データを調べた結果、中国とドイツの高Tier中戦車には若干のバランス調整が必要だということが分かりました。プレイヤーの皆さんから IX E 50 と X E 50 Ausf. M の性能を強化してほしいというご意見を多数いただきました。そこで、これらの車輌の前面装甲を強化して砲塔を改良し、生存性を向上させることにしました。また、 VIII Panther II と VIII Panther mit 8,8 cm L/71 の主砲の操作性や単発ダメージを向上させて欲しいというリクエストもたくさん寄せられています。
また、今回のバランス調整での最重要事項の1つが、 IX Leopard Prototyp A の性能です。アップデート1.10実装後の統計データを分析したところ、この車輌のパフォーマンスが他のTier IX中戦車と比べて明らかに強力であることが分かりました。いわば、戦場において無敵の存在となりつつあると言えるでしょう。そこで、基本的なプレイスタイルにはできるだけ影響を与えずに、火力関連のパラメーターを若干低下させることにいたしました。
一方、中国車輌 IX WZ-120 と X 121 は、近接戦で力を発揮するには生存性と主砲性能の改善が不可欠です。 VII T-34-1 と VIII T-34-2 についても同様の結果が出ています。
X Object 140 はすでに万能型車輌と呼ぶに差し支えありませんが、装甲と主砲の俯角を調整することで、より魅力的な車輌として人気が出るでしょう。
それでは各車輌に加えられる調整を詳しく見ていきましょう。
ドイツ中戦車-効果的な微調整
まず、E 50 Ausf. Mはすでにタフな車輌として知られていますが、プレイヤーの皆さんから寄せられたフィードバックを分析した結果、戦場で期待される役割を遂行するには、より堅牢な砲塔が必要だと判明しました。そこで、「E 50 Ausf. M」の砲塔の前面装甲厚を197 mmから267 mmに増強します。これにより、あらゆる距離からの攻撃に対してより高い生存性を発揮できるようになります。
でも同様に、E 50の前面装甲の厚さが197 mmから220 mmに増加します。この調整により、最前線、中距離、遠距離でより効果的に戦闘を行えるようになります。
さらに、E 50の10.5 cm砲で通常弾を使用した際の装甲貫通力が220 mmから230 mmに、そして8.8 cm砲の単発ダメージが240HPから280HPに増加します。
また、Tier VIII車輌の VIII Panther II と VIII Panther mit 8,8 cm L/71 も火力関連のパラメーターが強化され、8.8 cm砲の単発ダメージが240HPから280HPに上昇します。
中国中戦車-より強固で危険な存在へ
4輌の中国高Tier中戦車にも、近接戦でより力を発揮できるようにバランス調整が行われます。
まず、121では、車体の前面装甲がより貫通しにくくなるように強化されます。HPも1,950から2,050にに増加し、エンジン出力と弾速が向上するほか、通常砲弾の装甲貫通力も258 mmから262 mmに上昇します。さらに、車体前面の上部傾斜装甲も強化されます。上部傾斜装甲の詳しい調整内容については以下の画像でご確認ください。
WZ-120は、すでに俊敏性と火力に優れた万能型の側方支援車輌としての地位を確立していますが、今回の調整により、さらに積極的に近接戦を行えるようになります。まず、HPが1,650から1,750に増加します。さらに、最大前進速度が56 km/hから60 km/hに上昇するため、これまでよりも速やかに戦術的要所に到達できるようになります。また、122 mm砲の装填時間が12秒から11秒に短縮されます。ただし、分間ダメージは2,200HPから2,400HPに上昇するものの、砲塔旋回中の俯角が低下する点については注意が必要です。
T-34-1とT-34-2にも類似の調整が加えられます。HPがそれぞれ1,050から1,150、1,300から1,400に増加し、装填時間と照準時間が短縮されます。
主砲性能については、T-34-1の100 mm砲の射撃精度が向上します。一方、T-34-2については122 mm砲の単発ダメージが390HPから360HPに低下するものの、装填時間の短縮により分間ダメージが1,560HPから1,800HPまで上昇します。さらに注目すべき点は、T-34-1の火力です。分間ダメージが1,613HPから1,800HPへと上昇し、同Tier車輌の中でも壊滅的なダメージを誇るようになります。なお、T-34-2は、車体前面の上部傾斜装甲も強化されます。
Leopard Prototyp A-微調整
遠距離からの狙撃能力を高めるため、本車輌には1年ほど前に性能の調整が行われました。しかし、アップデート1.10実装以降の統計データを分析した結果、火力関連のパラメーターを引き下げる必要があることが明らかになりました。そこで、以下の通り再調整を行います。
- 照準時間: 1.9秒 → 2秒
- 車体旋回中の着弾分布: 0.16 → 0.2
- 砲塔旋回中の着弾分布: 0.1 → 0.12
以上の数値を決定するにあたり、「Leopard Prototyp A」の性能が同Tierの他の中戦車と同程度になるように、慎重な分析と検討を行いました。今回の調整によって「Leopard Prototyp A」が活躍の場を失うことなく、今後もそのユニークな特徴を生かしてチームを率いることができるでしょう。
Object 140-装甲を強化
最後に、ソ連中戦車「Object 140」に加えられる変更を確認しましょう。「Object 140」も、車体前面の上部傾斜装甲が強化され、近接戦でさらに力を発揮できるようになります。加えて主砲の俯角が-6度から-7度に改善されるため、地形を問わず側方支援車輌としてこれまで以上に活躍できるようになります。
フィードバックをお寄せくださったプレイヤーの皆さん、誠にありがとうございます! 今回のバランス調整についても、ぜひご意見をお聞かせください!