Object 777 Version II：遅咲きの重戦車

戦車長の皆さん

熱戦が続くフロントライン最終ステージもあと残りわずか。最終日は6月1日です。「遠征」イベント前半のトークン獲得に向けてあと少しの踏ん張りです！ このイベントの報酬Tier IX車輌は全部で3種類。イベント前半が終了に近づくにつれて、どの車輌が自分のプレイスタイルに合うか迷っている方もいらっしゃると思います。

AE Phase IとChar Futur 4については先日特集記事でご紹介しました。今回は3輌目の IX Object 777 Version II についてご紹介します。

遅咲きの重戦車

Object 777の開発は2015年にまで遡ります。開発がスタートしたのはちょうどアップデート0.9.9の頃でした。その当時はTier Xとして開発を進めていたのですが、様々な紆余曲折を経て、5年後の今年、Tier IXとして導入されることになりました。

この遅咲きデビューのソ連Tier IX重戦車について、詳しく見ていきましょう。

搭乗員は車長（無線手を兼任）、砲手、操縦手、装填手の4名です。Object 777はペナルティ無しで他のソ連重戦車から搭乗員を乗せ換えることができます。

生存率

装甲を見る前に、まずはこの車体の寸法を見てみましょう。車体の全長と全幅はT-10やObject 277と比較しても、それほど目を引く違いはありません。しかし車高を見てみてください。あのT-54よりも低いのです！ この車高の低さは、背の低い遮蔽物でも車体を十分に隠すことができる大きなアドバンテージです。

次に車体を見てみましょう。Object 777 Version IIには優秀な傾斜が付いた132 mm厚の前面装甲が備わっています。側面装甲は115 mm厚、背面装甲は45 mm厚です。次は砲塔装甲を見てみましょう。この砲塔装甲が敵の砲弾に十分に耐えられるかどうかは、戦場で生き延びるための重要な要素のひとつです。数値だけをみると悪くはありません。砲塔前面装甲厚は258mm。小さい車長ハッチは狙いにくいうえに、砲塔後部の14.5 mm対空機関銃が15 mm厚の盾の替わりになります。頑丈な砲塔側面装甲は同Tier帯としてはトップクラスの225 mm厚。うっかり撃たれてしまったとしても、十分に耐えられるだけの特性を備えています。

耐久性は1,850HP。Tier IX重戦車としては平均的です。

機動性と隠蔽率

重戦車の視認範囲は一般的に広い方ではありませんが、Object 777も例外ではありません。視認範囲は380 m、無線範囲は850 mです。隠蔽率に関しても同じです。移動中の隠蔽率は3.48%、静止時は6.9%です。視認範囲と隠蔽率の値は重戦車としては平均的です。

出力重量比は15.08馬力/t、最高速度は時速40 km。足回りに関してはObject 257やM103とよく似ています。ただ、旋回速度が22.6度/秒、砲塔旋回速度が26度/秒とやや遅いため、敵車輌に近づかれないように注意する必要があります。

偵察能力には期待しないでください。また逃走する敵車輌を捉えたり、敵から逃げ切れるだけのスピードもありません。

火力

主砲について詳しく見ていきましょう。「IS-4」や「T-10」と同じように122 mm砲を搭載しています。大きな違いは砲性能の部分です。

Object 777の通常弾は貫通力258 mmのAP弾で、単発ダメージ440と優秀なダメージ量です。特殊砲弾は貫通力340 mmのHEAT弾の装甲で、単発ダメージは通常弾と同じく440ダメージ。3つ目の弾薬は貫通力68 mmのHE弾で、単発ダメージ530です。

ただし、照準時間が2.9秒、100 mでの着弾分布は0.42、さらに射撃速度は4.32/分なので、狙撃には向きません。

まとめ

IX Object 777 Version II はちょっとクセのあるソ連重戦車です。「Object 257」、「T-10」、「IS-4」と似ているところもありますが、Object 777の車高の低さと装甲はと突出して優秀です。実戦では頑丈な砲塔と車高の低さを活かした戦術を心がけましょう。

Object 777は守りも堅く、攻撃にも使える車輌です。車高の低さと堅牢な砲塔を活かしながら、威力ある主砲で敵の防衛線を突破しましょう。

扱いやすい砲、頑丈な砲塔、隠蔽に役立つ低い車高が特徴です。身を隠せる遮蔽物を利用するか、味方車輌と一緒に行動しながら戦いましょう。旋回速度が遅いことを忘れないでください。戦況の変化に常に注意して、小回りの利く敵車輌に側面や背面を取られないようにしましょう。