「戦いの権化」スタイル開発秘話

  プレミアムショップで販売中の  IX Strv K  の販売期間は2021年9月8日10:00までとなる。このチャンスを見逃すな!

「ポワティエ、ヴェルダン、ノルマンディー、ソンム…これまで幾度となく私は皆と共に戦った。私こそが戦いの権化だ!」

World of Tanks初となるTier IXのプレミアム車輌 IX Strv K は、ヘヴィメタルで戦場を襲撃する!

特別3Dスタイル「戦いの権化」はStrv Kの為に作られた専用スタイルで、これまでの戦車の見た目を大きく変えるものとなっている。その美しい外観に加え、Strv Kの砲身に彫られた独自の「優等マーク」や新しいヘヴィメタルサウンドトラックなど、このスタイルには多くの特別な機能が含まれている。しかしこの3Dスタイル最大の特徴は、戦場の状況に応じて変化するダイナミック且つスピリチュアルな光彩だ。

本車輌と特別3Dスタイル「戦いの権化」は、スウェーデンの有名なヘヴィメタル・バンド『Sabaton』とのコラボによって創られたもので、彼らの新曲「SteelCommanders」のミュージックビデオでも登場する。「戦いの権化」の加護を受け操縦しているのは他でもない、勇敢な『Sabaton』のバンドマンたち自身だ。

Sabatonの参戦

特別3Dスタイルの開発初期段階から、開発チームは常に『Sabaton』と連絡を取り合っていた。彼らはスタイルの創に積極的に力を貸してくれ、その熱い思いを存分に注いでくれた。

バンド名である『Sabaton』とは元々「鎧靴」という意味だ。鎧の靴といえば騎士を思い浮かべるだろう。しかし、中世の騎士と、戦車と結び付けるためのコンセプトを編み出すことは容易ではなかった。最終的には満場一致で最高のスタイルを作り出すことに成功したものの、多くの挑戦と試行錯誤が繰り返された。かくして「戦いの権化」が生まれたのである。これは、戦いの歴史が騎士から戦車へと移り変わる変遷を意味している。

ゲーム内では、World of Tanks初のTier IXプレミアム車輌となるStrv Kがミュージックビデオの物語を引き継ぐ。中世の騎士によって具現化された「戦いの権化」が、時を経て戦車に憑依する。ゲーム内の戦車を通じて戦いの物語は続いていき、戦車を操縦するものはその物語の一部となるのだ。

Strv Kは単なる戦車では無い。World of Tanksの全てのプレイヤーと共有できるストーリーを持ち合わせている。特別3Dスタイル「戦いの権化」は、全ての ”闘志” の具現化そのものなのだ。『Sabaton』の協力無しには実現できなかったプロジェクトでもある。改めて偉大なヘヴィメタル・バンド『Sabaton』に感謝したい。

スタイル開発秘話

スタイルの制作には数ヶ月もの期間を要し、幾度となく外観が変更された。スタイル開発当初は「 ”戦車” とは”馬を操る騎士そのもの" 」「車体が馬で、砲塔が槍を持った騎士」とったコンセプトの元に開発が行われた。

車体の側面を2層の追加装甲で覆うことで、軍馬に纏わせる布のような見た目を目指した。さらに砲塔後部にも布を配置することで、騎士が纏うマントのようなデザインを行った。他にも中世の武器を後部に飾る案など、多くアイディアが存在した。

これらのアイディアに基づいた初期デザインご覧いただこう。

これらのプロトタイプは、これまで多くの3Dスタイル作成時に行っていた開発手順通りにはいかなかった。通常、3Dスタイルを開発する際には、既存の車輌モデルに対して様々な要素を追加するが、今回の目的は「騎士のような見た目の戦車を具現化する」ことであり、これまでの作成手順通りでは実現不可能だった。

既存車輌に対してパーツを組み合わせるのでは無く、文字通りイチから制作する作業は、まるで中世の鍛冶屋が頭の中にあるイメージを元に、鎧を実際に作り出す過程と似ていたといえるだろう。

当初は丸みの帯びたデザインが採用されていたが、この外観では車輌自体の物理判定(ゲーム内の物理演算に使用される見た目)と一致せず、次のデザインにはこの反省が活かされた。

魂が宿った鎧

車輌デザインは次のコンセプトへ移り変わる。「鎧」の英語名である「プレートアーマー」のようなコンセプトとなった。履帯部分、各部装甲、砲塔など、全ての見た目がより洗練された。この時期から、この「プレートアーマー」コンセプトは最終コンセプト案として確率し始めたものの、多くの外観が微調整を繰り返した。

特に、砲塔と車体共に後部に多くの時間が費やされた。最も慎重に行われたデザインは、排気ダクトの形状選定であった。

デザイン考慮のうち、砲身のファセット化、つまり「ねじる」アイディアが発案された。一見すると単純なアイディアの様に思えるが、砲身を単に「ねじる」だけでも多くの案が浮上し、すぐに最終デザインとなることは無かった。

車体上部に旗を実装するデザイン案もあったが、いくつもの案が挙げられた後、結果的にキャンセルされた。

大体の外観デザインが固まった後は、その外観に与える質感の考慮となる。ボロボロにし過ぎれば、経験の浅い職人が作った鎧のようになってしまうし、鏡のようにピカピカに仕上げれば博物館の展示のようになってしまう…一部にへこみや汚れを残しつつ、高級感ある美しい見た目を目指し、「戦いの権化」の名に合うスタイルにするにはどのような質感に仕上げるべきか、質感の考慮にも多くの時間を必要とした。

中世後期に作成された鎧は、云わば芸術品とも言えるものだった。単純に騎士を保護するだけでなく、様々な装飾が施されていた。当初は史実の鎧と同様の装飾を行う予定だったが、実際の鎧の多くに施された「花」のデザインは『Sabaton』のイメージには合わなかった。最終的にはスカンジナビア文化を考慮することで、「戦いの権化」の名に恥じぬデザインを独自に作り上げることに成功した。

力が欲しいか?ならば我を欲せ…「戦いの権化」を!

「魂の鼓動を感じ取れ。心を落ち着かせろ。聞こえてくるだろう?そうだ、その鼓動こそが闘志だ。闘志に身を任せよ!勝利を我が手に!」

戦闘前のカウントダウン終了時、スタイル「戦いの権化」はStrv Kに憑依し、すべての戦士を栄光へと導くだろう。

「戦いの権化」スタイルに降り注ぐ光のエフェクトを考慮する際に重要となったのが、その光の色だ。「戦いの権化」は闘志そのもの。中立的な存在だ。善でも悪でも無い。言い換えるなら、騎士道の精神に似たものがあるだろう。「円卓の騎士ランスロット」や「アーサー王」、その他にも語り尽くせないほどの英雄達の精神と同等のものだ。

攻撃的な色である赤色はすぐに却下された。青と緑にも様々なイメージが湧くが、比較的冷たい色調であるため、闘志とは言い難いものだった。最終的には「ややオレンジがかった黄色」に決定されたが、色だけでは十分ではない。戦車に魂が憑依しているよう見せるためには、他にも多くの作業が必要となった。

より洗練されたデザインへ

「争いに終わりはない。争いのきっかけは何だったのか、今となっては誰も覚えていない。争いが何をもたらすのか、誰も分からない。全ての戦いの闘志が宿る。100年前、1000年前、はるか太古の昔、我々人類の永い歴史における、全ての英雄達の魂が、このスタイルへと憑依する。私こそが ”戦いの権化” そのものだ。」

中世の騎士のような見た目をしているが、紛れもない戦車であることを忘れないで欲しい。鎧を纏い戦地へと赴むく過去、現在、未来のすべての英雄たちに捧ぐ。

独特な優等マーク表示
本車輌の優等マーク表示は、独特のスタイル「戦いの権化」に合うよう、北欧のオーナメントをモチーフに特別にデザインされたものとなる。
中世デザインの砲身
中世に見られる砲には丸い砲身はほぼ存在しない。ほとんどが長方形や六角形、八角形などの砲身だ。当時の鍛冶技術では、丸い砲よりも四角や長方形の形状をした砲の方が鍛えやすかったのである。
中世の盾「ヒーターシールド」を踏襲した追加装甲デザイン
中世頃、一般的に使用されていたヒーターシールドは、小型・軽量かつ取り扱いが用意であり、多くの兵士に普及していた。木製が多く、稀に革や金属製のものもあった。槍と盾を同時に構えるため、ヒーターシールドの上部には一部に切り込みが入っていることが特徴だ。
ガードブレース
ガードブレースとは、鎧の肩などに付いている小さな盾のような装甲のことを指す。当時の騎士が纏う鎧には肩にガードブレースが施され、剣や盾で防御しきれなかった攻撃であっても体を守れるようデザインされていた。
チャンフロン
軍馬の頭部を保護するために被せる軍馬用ヘルメットをチャンフロンという。戦場で馬が驚かないよう、目を覆うようデザインされていることが多い。
戦いの権化
これまで幾度となく戦いがあった。どの戦いも違う理由や民族によって争われたものであった。しかし、どの戦いでも "闘志" は一緒だ。何千日も、何千年も受け継がれた闘志。それが「戦いの権化」だ。
「Sabaton」ロゴ
ラウンデル
鎧の肩あてなどに付いている円錐状のプレートを「ラウンデル」という。他にも胸あてや、肘あて、ガントレットなどにも取り付けられていることが多い。
両手剣
最も使い勝手が良く、どんな場面にも柔軟に対応できた武器、それが両手剣である。とりわけ背が高く、力が強い経験豊富な戦士たちに好まれた。このような長い両手剣は、通常の長さの両手剣より攻撃に特化したものとなっている。槍が相手なら、槍の柄を切って無力化でき、強固な鎧で覆われた敵が相手なら、長さを利用してハンマーのように打撃を与えることもできた。
騎士の盾
中世の盾の多くは表面が革や布で覆われ、紋章が描かれていた。
マント
マントは、長時間の行軍における天候の変化に対応したり、休息時の凍えないようにするために使用された。布製のものが一般的だが、動物の革でできたものも多かった。
クルーピエ
軍馬の為の鎧の1つで、軍馬の後ろ足や尻部を守るために装着する。クラッパとも呼ばれる。
ブルースチール
中世末期、鉄製甲冑の装飾加工技術に革命が起こった。鋼に特殊な加工を行うことで、青みがかった色を帯びさせることに成功したのだ。これは現代技術の焼入れに似ており、鋼を強化できるだけでなく美しくすることができたのだ。
紋章
騎士が持つ盾には、所有者の紋章が描かれていた。中世では高貴な戦士ほど特徴的な模様をしており、その家柄の高さを表すものでもあったのだ。この盾に施された装飾の「S」は、もちろん「Sabaton」の頭文字を意味している。諸君は「Sabaton」を背負って戦うのだ。

受け継がれる ”闘志”

Strv K専用3Dスタイル「戦いの権化」には、ユニークかつダイナミックなエフェクトが実装されている。太古の時代から現代まで存在した多くの英雄達の ”闘志” が、スタイル「戦いの権化」に集まり、降り注ぐ。戦いに赴く全ての戦士に栄光あれ!

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