スーパーテスト 9.17.1

9.17.1 におけるこれらの変更点は暫定的なものですのでご留意ください。最終的な詳細情報は、正式リリース前に告知致します。

 

アップデート 9.17.1 のスーパーテストを開始致します。今回は、より研ぎ澄まされた体験を実現すべく、複数のゲーム要素に対する様々な変更点が目白押しです。ここにその内容を紹介できることに興奮しています。技術特性表示の改良や、ダメージログ・パネルの改良、サウンド調整、車輌比較への機能追加、そして技術ツリーの大幅見直しなど、多くの変更点があります。拠点モードにも若干の調整を施す予定です。

下記の変更点詳細をご確認ください。

スーパーテストは、開発の初期段階で実施するものであり、通例としては、正式版のリリースの 1 ヶ月半前です。このテストにより、新たなアップデートの各種変更点をチェックし、公開テスト前に最も深刻な問題点を洗い出します。World of Tanks スーパーテストは、プロダクション・テスト (新マップ、車輌のバランス調整など) とバージョン・テスト (アップデート全体) に分けられています。

スーパーテストの完了後には、新要素を試したいプレイヤーであれば誰もが参加可能な公開テストを開始致します。

 

技術ツリーへの変更

最近お伝えした通り、 技術ツリーをこのゲームの現状に見合うものにすべく注力していきます。9.17.1 においては、具体的にはドイツ、日本、アメリカの各ツリーにおける上位 Tier への進行をよりスムーズにすると共に、一部のバランス問題にも取り組み、そして全く新たな車輌を数両実装する予定です。

  • ドイツ
  • 日本
  • アメリカ

全体的な構造をより一貫したものにするため、ドイツ技術ツリーに VK100.01P (Tier VIII) および Mäuschen (Tier IX) という、全く新たな重戦車を追加します。これらの 2 両は巨大かつ重装甲であり、強力な主砲と恐るべき防御力を併せ持ちますが、機動性は低くなっています。現行車輌である VK 45.02 (P) AUSF. A および VK 45.02 (P) AUSF. B. に比べて Maus に近い性格となっているため、賢い運用が要求されます。現行車輌と比較して、装填時間、主砲のハンドリング、前面装甲が向上しています。そして Mäuschen に続くのが Maus という形になります。

ドイツ技術ツリーに VK 72.01 (K) に類似した新たな Tier X 重戦車を導入するという計画に関して、皆様から最近お寄せ頂いたご意見を考慮し、グローバルマップでの褒賞車輌である本車に関しては、クランプレイヤーのための特別褒賞車輌という位置付けを守ることを決定しました。その代わりに技術ツリーには、全く新たな車輌である Pz.Kpfw VII を導入致します。本車は VK 72.01 (K) とは異なり 12.8 cm Kw. K. 46 L/61 砲を装備しており、プレイスタイルは大きく異なります。

そして 72.01 (K) には、主砲ハンドリングの改善、Pzgr. 42 砲弾 (主砲 15 cm Kw. K. L/38) の貫通力向上、および携行弾数の 35 発への引き上げなどの改良を加えます。また、車体装甲の強化に加え、VK 72.01(K) および Pz.Kpfw VII の最大前進速度は、33 km/h に設定されます。

技術ツリーの見直しに併せ、ドイツ重戦車の戦闘パラメータの一部を調整致します。また、ドイツの中戦車にも各種の改良を加える予定です。バランス調整内容の詳細は近日中に紹介させて頂きますので、今後の情報にご注目ください。

現段階では、日本の Type 4 および Type 5 HEAVY を戦場で見掛けることはほとんどありません。そしてこれは全く驚くべきことではありません。これらの車輌の性能が不充分であることは周知の事実です。ですが今後もずっとこのまま、ということはありません。皆さんもご存じの通り、日本の Tier V–VIII 重戦車のトレードマークと言えば榴弾 (HE) です。そこで、Type 4 および Type 5 HEAVY にもこれを与えるつもりです。

T28, T28 Prototype および T95 が Tier VIII-IX に実装されて以後に、全体的なゲーム性に大きな変化がありました。これらの車輌の機動性は今となってはあまりにも悪いため、然るべく速度を引き上げ、よりダイナミックに戦えるようにします。

バランス調整

開発チームでは、戦績の統計情報を注意深く分析してきました。その上で、戦績が見劣りする車輌の性能を底上げすると共に、より強力な競合車輌が全体のバランスを崩さないようにすべく、各種の調整を施します:

T110E5
車長用キューポラの装甲防御力を引き下げ
車体側面の転輪の背後の装甲厚を 254 mm から 76.2 mm に引き下げ
の車長用キューポラは現在、そのごく一部の部位を除き、通常砲弾で貫通することはほとんど不可能です。そこで、このキューポラ表面の装甲をより均等に調整します。調整後であっても極めて強固な防御力を誇りますが、通常砲弾でもよく狙って撃てば貫通できる可能性が高くなります。
 
Grille 15
エンジン出力を 900 馬力から 850 馬力に引き下げ
 
最大後退速度を 20 km/h から 15 km/h に引き下げ
 
主砲 15 cm PaK L/63 の装填時間を 16.5 秒から 18 秒に引き上げ
 
主砲俯角を -8° から -7° に引き下げ
 
主砲 15 cm PaK L/63 の砲弾 Pzgr. の初速を 1,350 m/s から 1,200 m/s に引き下げ
 
は、エンジン出力、後退速度、主砲俯角への変更に伴いより駆逐戦車らしい駆逐戦車となり、DPM (分間ダメージ) の引き下げにより、他の同 Tier 車輌により近い戦闘力となります。
 
Т-34-85М
砲弾を T-34-85 Rudy のものへと置き換え:
UBR-365K (160/126) を UBR-365KBM (180/144) に置き換え
UBR-365P (160/167) を UBR-365PBM (180/194) に置き換え
UOF-365K (280/43) を UOF-365BM (300/44) に置き換え
視認範囲を 350 m から 360 m に引き上げ
 
車体旋回および移動に伴う照準拡散を 0.24 m から 0.22 m に引き下げ
 
着弾分布を 0.42 m から 0.37 m に引き下げ
 
照準時間を 2.5 秒から 2.2 秒に短縮
 
の装甲貫通力と主砲ハンドリング・パラメータを調整し、有効性を高めました。これらのバランス調整に伴い、T-34-85 の装甲強化かつ機動性低下バージョンという位置付けとなります。
 
Centurion Mk. I
Centurion Mk. 7/1
最大前進速度を 40 km/h から 50 km/h に引き上げ
 
主砲 OQF 20-pdr Gun Type A Barrel (砲塔 Centurion Mk. III) の装填時間を 8 秒から 7.5 秒に短縮
 
主砲 105 mm Royal Ordnance L7A1 (砲塔 Centurion Mk. 9) の総展示館を 12 秒から 11.2 秒に短縮
 
これら 2 種類の Centurion について、機動性と主砲パラメータを改善し、中戦車としての地位を強固にします。
 
FV4202
最大前進速度を 40 km/h から 50 km/h に引き上げ
 
Centurion に遅れずに付いていけるように、FV 4202 の最大速度を引き上げます。
 
 

ダメージログの改良

人気のサードパーティ製 Mod からの有用な要素の導入を継続していきます。今回は、戦闘 UI に詳細な「被ダメージ」ログを追加します。これには、ダメージ量、弾種、重大な損害および自車輌を攻撃した車輌の名称とタイプを示す各種のリボンが含まれます。その一方で、有用性の低いリボンを削除します。その結果として、機関砲射撃のリボンと詳細メッセージには、1 回の連続射撃全体における合計ダメージのみが表示されるようになります。

そして 9.17.1 においては、自車輌が被った/阻んだダメージを示すダイナミック・ダメージ・インジケータの幅を調整するための新たな設定項目が実装されます。これらの追加要素により、刻々と変化する戦況を評価して迅速に戦術を変更することがやりやすくなります。

車輌比較

比較可能な項目を増やして欲しい、という皆様からの声にお答えする形での機能追加を、この 9.17.1 でお届けできることを嬉しく思います。もうすぐ、車輌に搭載された拡張パーツや搭乗員パーク/スキル、消耗品および迷彩を分析できるようになります。

「シンプルな」技術特性表示への調整

使用可能な車輌は今や 500 種類を超えており、各車輌の情報を詳しく確認することは極めて重要です。既にガレージに所有中の車輌の詳細なスペックを確認したいこともあれば、研究・購入するために情報を確認したいこともあります。9.17.1 においては、シンプルな技術特性表示をより有用なものにすべく改良を加えます。戦闘特性に一時的に影響を与える拡張パーツ (例えば双眼鏡や迷彩ネット) がおなじみのアイコンで表示されるようになると共に、それらによるボーナスが具体的な数値で確認できるようになります。

また、皆様からのご要望を反映し、ガレージおよび車輌プレビューモードでの「標準砲弾貫通力」および「標準砲弾ダメージ」を、範囲 (最小値と最大値) 表示から平均値表示へと変更します。範囲表示をお好みの皆様のために、この数値についてはヒントに表示されるようにしました。

そして、弾種を選ぶ際により詳しい情報を確認できるようになります。砲弾のヒントにおいて、標準弾種がマークされるようになると共に、ヒントで他の弾種と比較できるようになりますので、目的に応じて最適な弾種を選択しやすくなります。

拠点モード

拠点に対する戦闘を、全く新たな、よりシンプルな「攻勢」フォーマットへと置き換えます。これは従来のフォーマットはいくつかの点で異なります:

  • 敗北しても建造物が略奪を受けることはありません。勝者への褒賞は、拠点のレベルに直接依存するようになります。
  • 拠点を毎日防衛する必要はありません。「攻撃」に参加するかどうかは、クランの決断次第です。
  • マッチングは自動化されますので、特定のクランを選択して攻撃することは不可能になります。
略奪および毎日の戦闘義務の削除に伴い、拠点を最高レベルまで開発することが簡単になりすぎることが考えられました。そしてそうなれば、現在は主に戦闘で実績を重ねた上位クラン勢が活用している「事務局」を、より多くのプレイヤーが利用できるようになります。そのために全てのクランがレベルアップを急ぎ、価値ある褒賞を得られるタスクを受けられるようになれば、フェアなプレイ環境が損なわれてしまいます。そこで、そのような状況を回避するため、「事務局」を「ウォーゲーム」と呼ばれるチャレンジへと置き換えることにしました。この「ウォーゲーム」では、前衛戦や攻勢に参加するクランが、様々なカテゴリにおけるランキングを懸けて競い合い、トップを達成したクランにゴールドや上位リザーブ、その他の褒賞が与えられます。

重要: この変更は、9.17.1 の正式リリースの後に実装予定です。

 

加えて、前衛戦に新たなオプションが加わります。分遣隊を作成する際に、他のプレイヤーが参加できるように設定することができるようになります。これはチームバトルや戦車中隊戦に似た仕様です。分遣隊を未経験のプレイヤーであっても、または軍団兵や義勇兵としてある程度戦ったことがあっても、特別画面で参加可能な分遣隊のリストを確認して選ぶことができるようになります。

サウンド

ゲームサウンドを別物に変えてしまうことが大好きな皆様、喜んでください! 9.17.1 から、Mod 製作者が各種のオーディオファイルを変更できるようになります。サードパーティ製の音声パックやサウンドパックを利用することで、ほとんどあらゆるゲームサウンドを好みに合わせて変更できるのです。

9.17.1 における内部的な変更点としては、Wwise 2016.2 へと移行します。

ミニマップ刷新

訓練エリア、オーヴァーロード、スターリングラード、帝国境界線、聖なる谷、スターリングラードおよび炎の最前線のミニマップを刷新します。 

近日中に改めて個々の変更点の詳細を紹介予定ですのでお楽しみに!

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