World of Tanks

戦場の華 feat.しばふ #3: 大和

ミリタリー描写に深い造詣を持ち、人気のイラストレーターしばふ先生と『World of Tanks』のコラボレーション企画『戦場の華 feat.しばふ』。

連載第03回となる今回は、Wargaming.net の新タイトル『World of Warships』の正式サービス開始を記念して、『World of Warships』との特別コラボレーションとして、日本の象徴的な戦艦である『大和』の威風堂々とした姿をイラストで描いていただきました！

もちろん今回もデスクトップ用の壁紙もご用意。ダウンロードしてお使いのデスクトップを素敵なイラストで飾りましょう！

戦艦大和

——世界が認めた戦艦の横綱

日本でもっとも優れた戦艦は金剛型、そしてもっとも有名なのが大和型だと評価する戦史研究家がいる。実際、戦艦大和は日本海軍でもっとも知られた軍艦であり、軍事に関心がなくても、大和の名を知らぬ日本人は少ない（アニメの宇宙戦艦と混同している可能性は否定できないが）。　

しかし、意外なことに戦時中は、戦艦大和および姉妹艦武蔵の存在を知っている日本人は極めて少数であった。大和型戦艦は日本海軍の切り札であり、その存在は建造中から徹底的に隠されていたのだ。建造予算額から戦艦の規模を推測されないように、一部予算はダミーの駆逐艦や潜水艦の建造費用として振り分けられたほどであった。

大和はしばしば「世界最大の戦艦」と形容される。

船の大きさを測る指標のひとつに排水量があるが、基準排水量6万4000トン、満載時には7万トンをゆうに超える排水量は、アメリカのアイオワ級戦艦を引き離して、第二次大戦当時の軍艦ではダントツのトップである。

また46cm（18インチ）砲、しかも45口径長もの巨砲を搭載した唯一の戦艦であり、攻撃力という点では世界最大を名乗るのにふさわしい戦艦であった。もっともアイオワ級の場合は、40cm砲とはいえ50口径長の主砲を搭載する唯一のクラスであり、大和と遜色ない威力を発揮したと言われる。それでも数字にこだわるならば、大和を世界最大の戦艦とする評価は揺るがない。

大和型戦艦の存在は、戦後になってようやく公のものとされた。完膚なき敗戦に打ちのめされて、自信を喪失していた日本人にとって、自分たちの海軍が秘密裏に世界最大の戦艦を作っていたという事実は、焼け野原からの復興に向けて大きな勇気を与えてくれた。

もちろん、大和型が世界最大であっても、それがイコールで世界最強の戦艦とはならない。その称号はアイオワ級との間で常に論争を巻き起こす。

軍艦ファン、海戦マニアを常に悩ませる、この問題の答えを出すのは容易ではないが、『World of Warships』が最高の近道となるに違いない。

解説文：ウォーゲーミングジャパンミリタリーアドバイザー宮永忠将 / Phalanx

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戦場の華 feat.しばふ #3: 大和

戦艦大和

——世界が認めた戦艦の横綱

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