【車輌年鑑】2023年の新車輌を振り返り!

戦車長の諸君!

2023年も『World of Tanks』に数々の新たな車輌が追加された。プレミアム車輌から、報酬車輌、特定の国家としては本作初めて実装された車輌タイプ、そして新登場のメカニズムを備えた車輌まで、新車輌の種類やそれぞれが持つ意味は多岐にわたる。何輌追加されたか覚えているだろうか?その数はなんと合計50車輌以上だ!すべての新車輌を入手できていなくとも、手に入れた新車輌にはそれぞれ記憶に残る思い出があったはず……!そこで本記事では、2023年に実装された新車輌の数々を紹介しながら、盛りだくさんだった1年を振り返っていくぞ!

2023年のタイムライン

1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月
2023年1月
車輌名 実装日 概要
VII BZ-58   1月9日

2023年の『WoT』の始まりを告げたのは、固有メカニズム「ジェットブースター」を搭載した新たな中国重戦車ルートの車輌たちだ。「ホリデー作戦2023」の「大きなボックス」からドロップした「BZ-176」が戦場で猛威を振るったのも記憶に新しい。「ジェットブースター」の噴射音は今でも戦場のあちこちで聞くことができる。アップデート 1.19.1の実装に伴い、技術ツリーに中国重戦車ルートの4輌が追加されているが、記念すべき2023年の新車輌1輌目となったのはTier VII「BZ-58」だ。低い車高、頑丈で傾斜の効いた前面装甲、堅牢な砲塔、扱いやすい−10度の仰俯角、そして低い射撃精度と装填時間など、新ルートの車輌の特徴が色濃く現れた1輌とも言える。この車輌の「ジェットブースター」の使用上限は1戦あたり3回だ。
VIII BZ-166   BZ-166」は、「BZ-58」から始まった新世代の中国重戦車の特徴を順当に受け継いだ1輌で、主砲として搭載した122 mm砲の通常AP弾は単発ダメージ420HPを誇る。一方で、装填時間が15.5秒とかなり長く、1発1発を確実に当てていくことが重要となっている。散布界も0.44mと平凡なため、長距離からの狙撃には不向きだ。なお、「ジェットブースター」の使用上限は1戦あたり4回となっている。
IX BZ-68   Tier IXで登場したのが「BZ-68」だ。単発ダメージ530HPの130 mm砲を搭載している。この車輌の「ジェットブースター」の使用上限は1戦あたり5回だ。
X BZ-75   BZ-75」は最前線での撃ち合いを得意とする重戦車らしい重戦車だ。他の車輌に勝るアドバンテージとして、1戦で最大6回まで「ジェットブースター」を使用できるようになっている。主砲の152 mm砲は単発ダメージ650HPまで伸び、この口径としては高い分間火力を誇る。
VIII T-832   1月12日 2023年の新春には、限定コラボ・バトルパス〈審判の日〉が実装された。このバトルパスの限定報酬として入手できたのが、「T-832」だ。ベースになっているアメリカ車輌「T32」とは異なる性能を備えているほか、SF映画の悪役の中でも屈指の知名度を誇るあのサイボーグがモチーフになった専用3Dスタイルが付属していた。
2023年2月
車輌名 実装日 概要
X Lion   2月2日 15,000輌限定で販売された史実車輌で、先着5,000輌には独自の番号が割り振られた限定3Dスタイル「悔恨の刻印」が付属していた。この車輌は、ドイツの名戦車「Leopard 1」の《イタリア版》とも言える1輌だ。「Lion」は主砲に一風変わった装填メカニズムを備えた105 mm自動《再》装填砲を搭載している。4連射可能な主砲の《再》装填時間は、20.1/7.7/9.6/12.5秒と砲弾ごとに異なり、連射間隔は4.5秒だ。イベント「アセンブリー・ショップ」の限定車輌となっている。
X 116-F3   2月13日 116-F3」は、グローバルマップのイベント「戦いの神々」の報酬車輌として登場した1輌だ。他とは一線を画す優秀な性能を備えた中国重戦車で、頑丈な前面装甲、弾倉装弾数3発の130 mm自動装填砲、そして20 km/hと速い後退速度を特徴としている。
X Monkey King   2月15日 2月に開催された「オークション」の出品車輌5輌の中には、新登場の車輌も含まれていた。そのうちの1輌が「Monkey King」だ。専用の3Dスタイルが付属した「121B」で、スタイルは『西遊記』に登場する孫悟空がモチーフになっている。
VIII K-2   2月16日 「オークション」に出品されたもう1輌の新車輌は「K-2」だ。分厚い装甲に守られているほか、このTierのソ連重戦車らしい高火力・低精度の主砲を搭載している。「Object 703 Version II」、「IS-3」、「IS-5(Object 730)」、「Kirovets-1」など、ソ連の大口径戦車ファンにはたまらない1輌と言える。
VIII Mars   2月17日 Progetto M35 Mod. 46」は、優秀な機動性と自動《再》装填砲が特徴の車輌で、人気・実力ともに高い。そんな「Progetto M35 Mod. 46」をベースに、古代ローマ神話からそのまま出てきたようなデザインで登場したのが「Mars」だ。専用3Dスタイル付きで「オークション」にて販売された。車体に取り付けられた盾のような追加装甲板と、ローマ神話の軍神マルスの兜を思わせるデザインの砲塔に《厨二心》をくすぐられた諸君も多かったのではないだろうか?
IX T54 Heavy Tank   2月19日 「オークション」の最後に出品された新車輌は、起伏のある地形で無類の強さを発揮する「T54 Heavy Tank」だ。楔形をした254 mmの頑丈な砲塔、きつい傾斜がかかり跳弾を誘発できる254 mmの車体上部装甲、そして−12度の広い俯角はハルダウンとの相性が良い。さらに搭載した120 mm砲は単発ダメージ450HPと申し分ない火力も備えている。
IX BZ-58-2   2月28日 2023年最初のバトルパスとなる「シーズンX」が幕を開けたのも2月のことだ。そして新シーズンの開幕に合わせて、「バトルパス・トークン」24枚と交換で手に入る報酬車輌「BZ-58-2」が登場している。突破型の重戦車で、主砲として搭載した130 mm砲の分間火力は2,000HPを超える。
2023年3月
車輌名 実装日 概要
VIII Type 5 Ka-Ri   3月16日

「聖パトリックの日」を祝うイベント「シャムロック・デイズ」では、「ホリデー作戦」の「大きなボックス」に似た「エメラルド・ボックス」が登場している。このボックスからは、2輌の新車輌がそれぞれ一定の確率でドロップしたが、そのうちの1輌が、本作初の日本駆逐戦車「Type 5 Ka-Ri」だ。通常弾の貫通力が252 mmと高く、分間火力も2,200HPを超えるなど、驚異的な火力を備えており、ダメージの稼ぎ役として大きな活躍を収めている。重駆逐戦車ではないため、前線を張ることはできないが、40 km/hの最大速度と悪くない後退速度を備えており、射撃後には素早い陣地変換を行うことができる。
VIII Forest Spirit   「エメラルドボックス」からドロップする2輌目の新車輌は「Forest Spirit」だ。ソ連駆逐戦車「SU-130PM」の特別バージョンで、専用の無期限3Dスタイルが付属している。森の精のような外見を武器に茂みに溶け込んだこの1輌に一杯食わされた戦車兵も多いだろう。
2023年3月
車輌名 実装日 概要
VIII TS-54   5月2日 新たに月額制サブスクリプション・サービス「WoT Plus」が実装されたのが5月だ。その特典のひとつには新車輌「TS-54」のレンタルが含まれている。2連装砲を搭載したアメリカ重戦車で、他の2連装砲搭載車輌と同じく、単発射撃と斉射を切り替えて運用できる。一方で、他の2輌のTier VIII2連装砲車輌と異なる点として、「TS-54」は標的に狙いを絞るのに2秒しかかからず、斉射の準備時間も2秒と短い。また車輌タイプを問わず、アメリカ車輌に適性を持つ搭乗員なら、誰でもペナルティーなしで乗せることができる点も見逃せない。例えば、「M44」の搭乗員の特訓用にも使えるというわけだ!
V Type 3 Ho-Ni III   5月2日

アップデート1.21.1が正式リリースされたのも5月の出来事だ。これに伴い6輌の日本駆逐戦車が新たに技術ツリーに追加され、記念イベントとしてオンライン上の地図を旅しながら「巻き物」を集める「達人の域を目指して」が開催された。新車輌のプレイスタイルは従来の駆逐戦車とはまったく違うものとは言えないものの、典型的な重駆逐戦車やいわゆる《紙装甲》の狙撃車輌とはひと味違っている。新車輌はどれも汎用性の高い《オールラウンダー》とも言うべき駆逐戦車で、前面装甲と火力、そして機動性を高水準でバランスで備えている。さらに自慢の大口径砲は優れた精度と照準速度を誇るぞ。記念すべき日本駆逐ルートの1輌目は「Type 3 Ho-Ni III」だ。ドイツTier V駆逐戦車「StuG III Ausf. G」の最上位砲をさらに高精度かつ強力なものに換装した車輌、と特徴づけることができる。
VI Type 95 Ji-Ro   Type 95 Ji-Ro」のプレイスタイルも先行車輌の「Type 3 Ho-Ni III」と大きくは変わらない。高い隠蔽率と350 mの広い視認範囲を備えている一方で、装甲はまったく頼りにならない。間違っても敵に発見されてしまわないよう、茂みに隠れて待ち伏せに徹するのが得策だ。ソ連駆逐戦車「SU-100」と同じ立ち回りを心掛けるのがいいだろう。
VII Chi-To SP   日本駆逐戦車ルートはTier VIIの「Chi-To SP」からその真骨頂が見え始める。単発火力が上昇するだけでなく、先行車輌とは比べ物にならない装甲を手に入れるためだ。同格車輌の攻撃ならば跳弾が期待できる前面装甲を備えており、大きなキューポラや車体下部などの弱点を狙われるとダメージを受けてしまうものの、起伏や遮蔽物で弱点を隠し、車体にやや角度をつけて実効装甲厚を増やせば、十分な防御性能を発揮する。主砲には75 mm砲と105 mm砲を搭載することができ、特に後者の単発火力はなかなかの数値となっている。総合的な機動性も悪くない。
VIII Ho-Ri 2   Tier VIIIの「Ho-Ri 2」は日本駆逐戦車の長所を体現した車輌で、頑丈な前面装甲と単発ダメージ400HPの巨大な主砲を搭載しており、攻守のバランスが良い。装甲について注意すべきはキューポラが2つ存在する点だ。ただし、そのうちのひとつは正面から狙うのが難しいため、貫通されてしまう可能性はそう高くない。車体前面にも各所に弱点が存在するものの、Tier VIIIで貫通できるのは特に優れた主砲を搭載した一部の車輌に限られる。
IX Ho-Ri 1   Ho-Ri 1」は優秀な支援型の駆逐戦車で、恐るべき火力を秘めた149 mm砲から放たれる砲弾は単発ダメージ650HPにも至る。ただし装填時間は15.5秒と長い点に注意だ。防御面でも、車体下部に大きな弱点が存在するものの、戦闘室の上部を貫通されることはそうない。攻撃性能と防御性能を考慮すれば機動性も悪くなく、立ち回りを間違えさえしなければ、敵にとって相当の脅威となるのは間違いない。
X Ho-Ri 3   Ho-Ri 3」はルートの集大成と呼ぶに相応しく、2,000ポイントの車輌HPに最大300 mmの前面装甲を備えており、車体下部のほかに弱点らしい弱点は見当たらない。攻撃面でも、通常AP弾ですら貫通力305 mmに至り、単発火力は先行車輌からさらに上昇した700HPとなっている。たとえ相手がTier X車輌であっても数発でガレージ送りにできてしまう値だ。
IX TL-7   5月11日 5月はこの他にも、イベント「マーズ・パニック!」が開催された。マーズ・コンテナと呼ばれる専用のボックスからドロップしたのが「TL-7」だ。アメリカ駆逐戦車としては、本作初となる自動装填砲を搭載しており、近~中距離での高い瞬間火力を特徴としている。4連射可能な120 mm自動装填砲の単発火力は360HPと高く、連射間隔も2.3秒と短いため、分間火力は1,440HPにもおよぶ。しかし、欠点も少なくない。散布界は0.4mあり、駆逐戦車としては広く、貫通力は252mmと、Tier IX車輌としては平均的な値となっている。弾速は悪くなく、AP弾で1060m/s、APCR弾で1429m/sまでに達するぞ。
IX KPz 3 Projekt 07 HK   5月30日 KPz 3 Projekt 07 HK」は、「バトルパス・シーズンX」からゲームに実装されていたものの、交換に必要な「バトルパス・トークン」が27枚と多かったため、「シーズンXI」まで実際にプレイヤーが入手することはできなかった。したがって5月に追加された車輌として扱うぞ。この車輌は長所と短所がまったく異なる2つの射撃モードを備えたやや複雑な駆逐戦車と言える。外見や2つの射撃モードがある点を見ればスウェーデン駆逐戦車に似ていると思うかもしれないが、実際の立ち回りで言えば、「シーズンIV」から実装されている報酬車輌「Kunze Panzer」により近い1輌だ。
2023年7月
車輌名 実装日 概要
VIII 56TP   7月21日 56TP」は、「バトルパスシーズンXI」の期間限定チャプター『ジュブルの歌』のベース報酬ルートを制覇すると報酬として手に入った新車輌だ。巨牛に似た頑丈な砲塔と十分な機動性を兼ね備え、バランスの良い仕上がりになっている。主砲の扱いやすさも見逃せない。照準が広がりにくいのみならず、貫通力はバイソンの鋭いツノを彷彿とさせ、さらに俯角も9度と広いため、とりわけ砲塔の硬さが生きる稜線では抜群の力を発揮する。
2023年8月
車輌名 実装日 概要
X Kampfpanzer 07 P(E)   8月3日 8月には、「アセンブリー・ショップ」が再登場し、新たなTier X車輌を購入できるようになっていた。その名も「Kampfpanzer 07 P(E)」だ。ドイツの高Tier重戦車の特徴と言われてまず思い浮かぶのは圧倒的な巨体や重量だろう。しかし新たに登場した「Kpz. 07 P(E)」は、設計された時期が違うこともあり、こういった《典型的》なドイツ重戦車とは異なる特徴を多く備えている。分かりやすい違いが先ほど挙げたサイズと重量だ。重戦車としてはサイズがコンパクトで重量も軽いため、機動性が高く、50 km/hの高い最大速度を活かせば、戦闘開始時に味方の中戦車に混じって有利な射撃ポジションを取ることすらできるぞ。
V AMX 13 (FL 11)   8月10日

8月の『WoT』と言えば、もはや恒例になりつつあるのが周年記念イベントだ。13周年を迎えた2023年のイベントでは、8つの特別ミッションを達成すると、新車輌「AMX 13(FL 11)」を手に入れることができた。「AMX 13」の車体に装輪車輌「Panhard EBR」の砲塔を乗せた1輌で、主砲には75 mm砲を搭載している。他のフランス軽戦車と同様、車体が軽量化されているため機動性が高い。隠蔽率にも秀でており、隠密行動を得意としている。
VIII GSOR 1010 FB   13周年記念の一環として、本作初のプレミアム装輪式中戦車「GSOR 1010 FB」が実装されている。装輪車輌というだけあり、優れた敏捷性を備えているが、特筆すべきは105mm砲の高い火力だ。この時期は、イギリス装輪式中戦車の技術ツリーへの正式な追加が目前に迫っており、新ルートの車輌をいち早く体験できるということで注目を集めた。新車輌は、同じ装輪車輌のフランス装輪式軽戦車と比べて、全体的に大型で速度も劣っているほか、切り替え可能な走行モードも備えていない。しかし、装軌車輌のように超信地旋回を行うことができ、操縦のしやすさでは勝っていると言えるだろう。高い出力重量比と優秀な射撃精度、十分な視認範囲、そして高い単発火力を活かして素早く積極的に火力支援を行いながら、チームの前進を補助することがこの車輌の主要な役割となる。
2023年9月
車輌名 実装日 概要
V AEC Armoured Car   9月6日

9月のアップデート1.22のリリースに伴い、イギリスの技術ツリーに6輌の新車輌からなる装輪式中戦車がルートが追加されている。まず研究できるのが、Tier Vの「AEC Armoured Car」だ。初期状態では40mm砲が搭載されているが、優れた発射速度を備えた57mm砲にアップグレードすれば、分間火力は1,928HPにも至る。最高速度も中戦車と軽戦車の平均をゆうに超える60km/hだ。装甲が薄いにもかかわらずサイズがやや大きいことにさえ気を付ければ、偵察車輌としても活躍できないことはない。
VI Staghound Mk. III   Tier VI車輌「Staghound Mk. III」は、先行車輌の機動性を維持しつつも、主砲が75 mm砲にアップグレードされたことで火力がグッと向上している。わずかとはいえ装甲も分厚くなっているほか、視認範囲が360 mに届く点も見逃せない。ちなみにベテラン戦車兵ならピンと来たかも知れないが、砲塔は「Crusader」と同じものが使用されているぞ。
VII FSV Scheme A   FSVスキームA」を眺めて最初に目につくのは、車輪の数が2つ増えて6輪式になっている点だろう。エンジン出力こそ低下しているものの、総重量がわずか9トンと新ルート全体で最も軽いことから、最大速度にあたる60 km/hに苦もなく到達できるようになっている。主砲には75 mm砲と76 mm砲の2種類が用意されているぞ。
VIII FV601 Saladin   FV601 Saladin」は、優れた機動性と380 mの視認範囲を活かした味方の支援を得意とし、主砲には先行車輌と同じ75 mm砲と76 mm砲に加えて90 mm砲も搭載できることから、火力面でも更なる飛躍を見せている。
IX GSOR 1006 Scheme 7   GSOR 1006 Scheme 7」からこのルートも本格的に高Tierへと入っていく。本車輌は、535馬力のエンジン、85 mmの砲塔装甲、そして60 mmの車体装甲が生み出す最大65 km/hの走行性能をひとつの長所とする。最終砲にあたる105 mm砲は、単発火力が弾種毎に390/390/480HP、貫通力は248/315/53 mm、そして弾速も1,080 m/s、1,240 m/s、1,080 m/sとバランスが良く、第2線からの火力支援を中心に立ち回り、機を見て狙撃や迎撃に転ずれば大きな活躍が期待できる。
X Concept No. 5   新ルートの頂点に君臨するTier X車輌は「Concept No.5」だ。車輌HPは1,800HP、総重量24トンに対してエンジン出力は580馬力、車体装甲は70/40/35 mm、そして研究完了と同時に使用できるルート全体の最終砲は口径110 mm、貫通力は弾種毎に260/318/55 mm、そして単発火力は430/430/515 mmと、主たるパラメーターのすべてが順当に強化された性能となっている。分間2,205HPの継戦火力は、味方への火力支援や狙撃を中心に立ち回る車輌としては十分ながら、似た特徴を備えた同格車輌と比べると見劣りする点に注意が必要だ。これを最大65 km/hの走行速度とデフォルトで400 mの視認範囲でどう補うかが活躍のカギとなるだろう。−8度の俯角を備えていることから、起伏にストレスを感じることは少なく、弾速も弾種毎に高速度と(HE弾以外は)強化されているため、被弾面積を最小限に留めながら不用心な敵に攻撃を仕掛けていけば、大戦果に繋がるはずだ。
IX KJPZ TIII Jäger   9月25日

9月は天才科学者の娘にして若き俊英Ermelinda Jungが再び登場している。イベント名は「Waffenträger Hyperion」だ。「エンジニア・ゲート」から手に入るランダム報酬には、新登場の報酬車輌が2輌含まれていた。そのひとつの「KJPZ TIII Jäger」は、高い機動性に加えて精度が高く扱いやすい主砲を搭載した狙撃型の1輌だ。見た目や設計を見ればピンとくるかもしれないが、「Waffenträger auf Pz. IV」や「Grille 15」といったドイツ駆逐戦車と似た系統の1輌で、多くの共通点を持っている。例えば優秀な主砲性能と機動性がその一例だ。ただし弱点もこれらの既存駆逐戦車と同じで、装甲にはまったく期待できない。
VIII Jagdtiger Prototype   「Waffenträger Hyperion」に登場したもう1輌の報酬車輌は、強力な128 mm砲を搭載した攻撃的駆逐戦車「Jagdtiger Prototype」だ。その名の通り「Jagdtiger」の改修案のひとつとして設計され、主砲として「12.8 cm Pak 44/1 L/55」砲を採用している。基本的なプレイスタイルは高Tierの「Jagdtiger」シリーズと同じで、圧倒的な火力を誇る主砲で敵車輌を瞬く間に鉄クズに変えることができるぞ。
2023年10月
車輌名 実装日 概要
VIII Obsidian   10月18日
ハロウィーン では「ミールヌイ 13」や特別報酬がフィーチャーされ。すべての「暗号リール」を解読したプレイヤーには「Obsidian」が進呈された。この強力なソ連車輌は特徴的な外見を持ち、車高の低さとコンパクトで頑丈な砲塔を備えている。主武装は優秀な発射速度と扱い安さを誇る85 mm砲だ。
2023年11月
車輌名 実装日 概要
VIII Mittlerer Kpz. Pr. 68 (P)   11月9日 11月には、「バトルパス」の期間限定チャプター〈遠き未来〉が登場している。この限定チャプターで40個の専用ミッションを達成すると、リッチ報酬のひとつとして新車輌「Mittlerer Kpz. Pr. 68 (P)」を受け取ることができた。俯角を広げることができる「エアサスペンション」を搭載しているほか、固有エフェクトが発動する専用3Dスタイルが付属していた点も見逃せない。銃撃を受けると発光する特殊効果、流線形のシルエット、光るテールライトや砲塔ランプなど、細部まで作り込まれ、戦場に近未来的な存在感をもたらしているぞ!
V Pz.Kpfw. IV Ausf. F2   11月30日 11月から受け取れるようになる「然るべき報酬」では、2020年1月1日より前にアカウントを作成したプレイヤーに新車輌「Pz.Kpfw IV Ausf F2」が贈られている。「Pz.Kpfw. IV」は第二次世界大戦で大量生産された車輌のひとつだ。《Pz. IV》シリーズの車輌としては初めて「75-mm Kw.K. 40 L/43」砲を搭載した車輌でもある。本作では北アフリカで戦った戦車によく見られる黄色の迷彩が塗られている。車輌番号、国籍マーク、車体や砲塔の追加履帯、飲料水用のタンク、ヘルメットなどの細部にまでこだわったデザインが施されているぞ。2Dスタイルなどの追加カスタマイズアイテムを適用することで、自分だけのデザインに仕上げることができる。
2023年12月
車輌名 実装日 概要
III Panzerwagen 39   12日1日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、2023年の振り返りもついに12月まで来たぞ!つい最近の話になるが、一気に振り返っていこう。12月と言えばそう、「ホリデー作戦」の時期だ。2024年のイベントでは、期間中にゲームにログインするだけで「Panzerwagen 39」を無料で手に入れることができた。この車輌はサイズの小さい偵察向きの車輌で、いわゆる《置き偵察》と《走り偵察》の両方で活躍できる。24 mm砲で敵の弱点を撃ち抜けば、攻撃面でも一定の成果を期待できるぞ。
IX Tiger-Maus   「ホリデー作戦2024」の「大きなボックス」からは、新登場のTier II~IXプレミアム車輌が合計で9輌もドロップする。新登場の車輌の中でも特に存在感を放っているのが「Tiger-Maus」だ。後部砲塔と重装甲を持つ典型的なドイツTier IX重戦車で、その巨躯もさることながら堅牢な装甲とドイツ車輌らしい強力な主砲で敵を問答無用になぎ倒すことができる。「Maus」へと続くルートに属する車輌でのプレイに慣れているなら、違和感なく乗りこなすことができるはずだ。
IX Object 752   「大きなボックス」からドロップするもう1輌のTier IX車輌として注目を集めたのが、「Object 752」だ。ソ連車輌としては珍しく、揺動式砲塔に自動装填装砲を搭載している。3発の弾倉を高速で撃ち切った後は、その小さな車体と複雑な構造の装甲により、迫り来る敵の猛攻を回避したり、跳弾を狙うことができる。
VIII Type 63   Type 63」も「大きなボックス」からドロップする新車輌の1輌で、近々追加される新たな日本重戦車ルートのプレイスタイルを一足先に楽しめるTier VIII重戦車だ。新メカニズムの「砲身冷却システム」を搭載しており、装填後に一定時間が経過すると射撃精度が向上するようになっている。さらに「油気圧サスペンション」も搭載しているため、稜線での戦闘にうってつけだ。
VIII XM66F   XM66F」は、ハルダウンとの相性が良いアメリカ重駆逐戦車だ。破壊的な火力を秘めた主砲、広い俯角、そして分厚い砲塔の前面装甲を備えている。ただし砲塔は限定旋回式になっているため、常に味方と行動を共にすることを心掛けよう。この駆逐戦車も「大きなボックス」からドロップする新車輌の1輌だ。
V ARMT   「大きなボックス」からは、高Tier車輌だけでなく、低~中Tier車輌もドロップするぞ!「ARMT」は箱型の砲塔とそれにピッタリな主砲を搭載したユニークな見た目が特徴の1輌だ。一風変わっているのは見た目だけでなく、性能面でも同格中戦車の多くを凌いでいる。第二線からの支援やマップ両翼での撃ち合いで輝きを放つほか、広い仰俯角を活かせば、厄介なポジションを取った敵を撃破できるはずだ。
V M24 Chaffee No. 594   M24 Chaffee No.594」は、アメリカ軽戦車ルートにいる同名車輌のプレミアム車輌版といった1輌だ。原型車輌と比べ、見た目がより洗練されているほか、車輪がより大きく、火力も高いが、最大速度では劣っている。偵察役としてチームに多く貢献できるぞ。
IV IT-3   IT-3」も「大きなボックス」からドロップする新車輌の1輌で、歴史的に76 mmの短砲身主砲を搭載した自走砲という扱いになっているが、本作では機動性の高い危険な中戦車として実装されている。
III A7E3   А7Е3」は「ホリデー作戦2024」の「大きなボックス」からドロップする大型の軽戦車だ。史実によると、「Matilda」や「Churchill」をはじめとする様々な車輌のコンポーネントを使って製造された試作車輌とされている。「А7Е3」でプレイする際の成功のカギは、駆逐戦車のような立ち回りを心掛け、高精度の主砲と速い装填速度を最大限に活かすことだ。
II Vickers 6 ton   「ホリデー作戦2024」の「大きなボックス」からドロップする新車輌として最後に紹介するのは「Vickers 6 ton」だ。走行速度こそ低いものの、単発火力と精度に優れた主砲を搭載しており、支援型の車輌としてHPが残り少ない敵に止めを刺していけば、チームの勝利に大きく貢献できる。
IX Patton the Tank   12月22日 12月22日から12月31日の間にゲームにログインしたプレイヤーには、特別ゲストと開発チームからのクリスマスプレゼントとして、「Patton the Tank」を受け取ることができた。無料で手に入るにもかかわらず、Tier IXの車輌が手に入るということで注目を集めたアメリカ中戦車だ。さらにクリスマスにピッタリの限定2Dスタイルも付属していたぞ。

これで2023年の振り返りはすべて終了だ!2024年も『WoT』をよろしく頼む!今後の新コンテンツを一足早く確認できる動画もアップしてあるぞ。まだ観ていない場合は、ぜひともチェックしてくれたまえ!


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