市街地のクラッシャー: Object 705A 登場

ソ連技術ツリーの Tier X 車輌は、その多くが似通ったプレイスタイルでした。しかし、アップデート 9.22 で登場する新車輌により、この状況に変化が生じます。本車は接近戦を得意とする重装甲のファイターであり、比較的伝統的な設計の車輌が多かったソ連技術ツリーの多様性を高める存在です。

昨年 12 月にスーパーテストが開始された Object 705A は、もうすぐ登場予定の新たなソ連重戦車ブランチの頂点に君臨する車輌です。このブランチは、IS-M (Tier VIII) から始まり、次いで Object 705 (Tier IX)、そして本車という構成となっています。これらのトリオが備えている最大の特徴は、後部砲塔式であるという点にあり、これはプレイスタイルのコアを決める要素と言えるでしょう。

この新たな重戦車ブランチには、常に定番車輌であり続けて来た IS から分岐しますので、今のうちから IS で経験値を蓄積しておくと良いでしょう。

繁栄する子孫

それでは、705A の話に戻りましょう。本車に類似している車輌はどれなのか、というのは難しい問題ですが、比較的公平な比較としては、IS 7 と Panzerkampfwagen VII (VII 号戦車) を組み合わせたような車輌である、と考えるのが良いかも知れません。

その形状を見れば、この 705A がソ連車輌であるということは容易に判ります。その車体は、IS-4 に類似しているのですから。しかし、見るべき特徴は、やはり砲塔です。

このような大型車輌には、素晴しい特徴が隠されているはずです。では、詳しく見ていきましょう。

各点にマウスオーバーして車輌の詳細を確認
 

火力

これこそが、Object 705A の最大の特徴のひとつです。152 mm 砲は、他の重戦車の主砲と比べてもまさに脅威的であり、650 という単発火力により敵を恐怖させます。ただしそれは、短・中距離 (最大でも 250 m) に限られます。本車がソ連車輌である、という点を忘れないでください。300 m 以上の距離では、命中率が極端に下がってしまいます。

重要なヒント: 接近し、しっかり狙うべし。

視認範囲

705A の場合には、こちらが敵を発見する前に、敵に発見されてしまう可能性が高いと言えます。本車は断じて狙撃用車輌ではありませんので、390 m という平凡な視認範囲は、必要充分であるはずです。もし狙撃することを選択した場合には、前線であなたの支援を待っている味方がいる、という点を忘れないようにしてください。

重要なヒント: 茂みの中で時間を浪費すべからず。

装甲

本車の装甲は、敵と正面から向き合った場合には極めて効果的です。Object 705A の車体前面上部装甲の実効装甲厚は 350 mm を誇りますので、大半の被弾に耐えることが可能です。もちろん、砲塔の装甲も素晴らしいものであり、その実効装甲厚は最低でも 330 mm、最大値は何と 580 mm という恐るべき値となっています。側面への回り込み攻撃を受けた場合には、サイドスカートがダメージを防ぐ上で役立ってくれますが、装甲厚が 100 mm に過ぎない部位もあります。

車体前面下部装甲は僅か 244 mm であり、Tier X で生き残るには必要最低限に過ぎないと言えるでしょう。遮蔽物の背後に隠れることが最良の選択肢ですが、完全に露出した状態で戦わざるを得ない場合には、前面の貫通を許さず、薄い側面装甲を晒しすぎないような角度で車体を傾けることを試みましょう。

重要なヒント: 重戦車に注力し、中戦車を考慮し、駆逐戦車は避けるべし。

機動性

本車の重量は約 100 t に達しますので、そのダイナミクスは素晴しいとは言えず、最大速度は 40 km/h です。Tier X 重戦車同士でドラッグレースを開催した場合には、本車は中程度の順位となりますし、それが戦闘におけるダイナミクスに関しても、本車の位置付けとなります。40 km/h という最大速度と、15 馬力/t という出力重量比があれば、マップ上の戦術地点に充分に素早く到達することができますし、別方面が危機に陥った際には、必要に応じて再配置することもできるはずです。

重要なヒント: 道を間違えたとしても、立て直せる余裕がある。

プレイ方法

本車でプレイする上では、砲塔、火力、射撃精度という 3 つの大きな要素があり、これによってプレイ方法が決まってきます:

  • 接近戦に持ち込め: 本車は、攻撃隊を先導すべき車輌のひとつです。分厚い傾斜装甲で被弾に耐え、味方のための射撃機会を作り出しましょう。
  • 市街地で真価を発揮: 本車は、市街地マップまたは混合マップにおいて真価を発揮します。砲塔により、380 mm 以上の装甲板で車体前部下部装甲を隠すことができるのですから。これを貫通することは困難を極めます。
  • 長距離戦は避けるべし: その装甲と速力を活かして敵に接近し、本車が得意とする距離において敵に痛打を与えましょう。
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