戦車長の皆さん
アップデート1.10の公開テスト2が始まりました!
前回お知らせしたイタリアとフランス車輌への調整に関して、皆さまからたくさんのご意見をいただきました。
まずは変更についての説明が不十分だったことをお詫びいたします。研究車輌のバランス調整をすると、その影響がプレミアム車輌にも生じます。ここでプレミアム車輌の特性を下方修正しないというルールと矛盾が生じてしまいます。
バランス調整の背景
バランス調整が必要になった背景について、もう少し詳しく見てみましょう。イタリア技術ツリーの中戦車ルートと、フランス技術ツリーの装輪車輌ルートにバランス調整が必要なことは明らかでした。自動再装填装置システムについては、時間の経過とともにその優位性は徐々に高まっていき、特に競争の激しいモードではその優位性が顕著に表れていました。フランスの装輪車輌は右に出るものがいないほど優秀な偵察車輌です。特に熟練プレイヤーが操作する装輪車輌は、敵チームにとってはかなりの強敵となりえます。こういった理由から、これらの車輌の特徴をそのまま残しつつ、戦闘特性を調整する必要性があると判断したのです。
プレミアム車輌のバランス調整
これらのルートのバランス調整では、プレミアム車輌「Progetto M35 mod.46」と「Panhard EBR 75 (FL 10)」も例外なく影響を受けます。公開テスト1の結果を踏まえて、今回の調整で受けた影響を相殺するために、「Progetto M35 mod.46」の戦闘特性を上方修正し、「Panhard EBR 75 (FL 10)」の物理設定を上方修正することにしました。これにより、アップデートが実装された後も、この2輌は調整前と同じレベルの戦闘特性を維持できることになります。
また、「Progetto M35 mod.46」には装填棒を装備できなくなりますが、その代わりに標準装填棒を装備した状態と同レベルまで主砲の操作性能を向上させます。
重要:標準装填棒の性能をベースにした上方修正です。改良型/報酬装填棒の性能は考慮していませんのでご注意ください。拡張パーツ2.0の新システムでは拡張パーツスロットがひとつ割り当てられますが、改良型/報酬装填棒を装備した状態と同レベルまで装填時間を向上させることが可能なため、車輌特性が過度に強力になる懸念があります。
この理由から「Progetto M35 mod.46」については、装填棒を搭載しても特性値は変化しなくなります。
装填棒装備なし(調整前) |
装填棒装備(調整前) |
装填棒装備なし(調整後) |
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※100%訓練済み搭乗員での値
サスペンションのダメージシステムの調整は、「Panhard EBR 75 (FL 10)」にも影響を及ぼします。これについては物理設定を上方修正することで、その影響を相殺させる予定です。新システム下での「Panhard EBR 75 (FL 10)」の挙動は現状と変わることはありません。サスペンションのダメージシステムの調整が実装されても、基本的に「Panhard EBR 75 (FL 10)」の挙動は従来のままであると想定しています。
公開テスト2を体験し、皆さんのご意見とご感想をDiscordにお寄せください!
それでは公開テスト2の注目点を見ていきましょう。1回目の公開テスト後に調整を加えた拡張パーツ2.0の新システムです。この大規模テストも最終段階に入っています。ぜひ公開テストに参加して、新システムを体験しましょう!『World of Tanks』の主要機能の1つとも言える拡張パーツシステムに加えられる変更点については、以下の特集記事でより詳しく確認できます。
今回の公開テストで体験可能な拡張パーツシステムの変更点の概要は、以下の通りです。
- 新たに導入された拡張パーツ(複数のアイテムの効果を組み合わせたものを含む)
拡張パーツシステムの改修に伴い、Tier V以下の全ての車輌は装填棒を搭載できなくなります。またモジュールの種類によっては搭載できなくなるものもあります。Tier V以下のプレミアム車輌の戦闘特性を維持するため、「Progetto M35 mod. 46」と同じように、以下のプレミアム車輌の特性も向上させます。公開テスト2ではこれらの車輌の調整内容をお試しいただけませんが、いずれかの公開テスト期間中に皆さまに体験していただく機会を設ける予定です。
- スロットおよび拡張パーツのカテゴリー: 新システムでは、「火力」、「生存性」、「機動性」、そして「偵察性能」の4つのカテゴリーが用意され、どの拡張パーツにもカテゴリーが1つ割り当てられます。「換気装置」など一部の拡張パーツには、4つ全てのカテゴリーが割り当てられます。拡張パーツのカテゴリーが、それを搭載するスロットのカテゴリーと一致している場合、拡張パーツの効果に追加ボーナスが付与されます。
- スロット数の変更: Tier I~IV車輌の拡張パーツ、消耗品、ディレクティブのスロット数の変更
- Tier Iでは、搭乗員が負傷したり、モジュールが損傷することがなくなります。履帯のみ切断される可能性はありますが、修理に要する時間が短くなります。
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Tier IIでは、モジュールは損傷を受けるものの、搭乗員が負傷することはありません。火災によるダメージも軽減されます。
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Tier IIIでは、モジュールの損傷と搭乗員の負傷の両方が発生しますが、火災によるダメージについては、Tier IIと同様、軽減されます。
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Tier IVではディレクティブが使用できません。それ以外については基本的に現状からの変更はありません。
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Tier V~Xでは、モジュールの損傷、搭乗員の負傷、火災によるダメージ、ディレクティブについては、現状からの変更はありません。
- 拡張パーツのクラス分類: 「迷彩ネット」と「内張り装甲」の2つの例外を除き、拡張パーツはすべて価格と車輌Tier制限が異なる3つのクラスに分類されます。
- 既存の拡張パーツと新規拡張パーツの統合: 既存の拡張パーツに複数のバージョンが存在する場合、価格に応じて3つのクラスに再分類されます。例えば、改良型サスペンションには現在21種類のバージョンが存在しますが、3種類に統合されます。
- 換装時のルール: 従来の拡張パーツは、原則として、新システム下での仕様や性能を考慮した新たな拡張パーツに置き換えられます。詳細は「拡張パーツ2.0: テスト結果と変更点」で確認できます。
- UIの改修: 改修後の拡張パーツ画面上にはモジュールが表示されなくなるほか、「修理・補給」ボタンが「修理」ボタンに置き換えられます。弾薬や消耗品の補給には、シンプルかつ操作しやすい別の画面が用意されます。拡張パーツやディレクティブの選択画面も操作しやすくなります。
- 全ての拡張パーツを「ドラッグ&ドロップ」で操作できるようになります。
脅威のポーランド中戦車登場!
2018年、ポーランド重戦車が『World of Tanks』に実装されると、瞬く間に人気を博して、ゲーム内での確固たる地位を確立しました。以降、プレイヤーのゲーム体験をさらに向上させるため、様々なポーランド車輌の開発案が検討されてきましたが、ついに新車輌を披露する時がやってきました!
アップデート1.10では、7輌のポーランド中戦車が新たに使用可能になります。そのうち6輌はTier V~Tier Xの研究可能な車輌で、新ルートとして技術ツリーに追加され、残りの1輌はTier VIIIプレミアム車輌として実装されます。
ポーランド中戦車の新ルートはTier IV軽戦車「14TP」から分岐します。どれも万能型の車輌で、優れた俯角に高い機動性と俊敏性を備えています。どのような地形にも対応でき、中近距離での戦闘に最適です。
そして、頂点に立つ新・Tier X中戦車「CS 63」には、ガスタービンエンジンが搭載され、「通常」と「高速」の2つの速度モードを使い分けて走行することが可能です。「高速モード」に切り替えるとエンジン出力が上がり、車輌の最大速度と加速力が上昇しますが、その代わりに主砲の安定性が低下するだけでなく、照準時間が長くなり、正確な射撃が難しくなります。
こちらの新機能は、公開テスト2で体験可能です。ぜひ「CS 63」に試乗して、ご感想をお聞かせください! 新登場のポーランド車輌の詳細や操作の特徴については、特集記事で紹介する予定です。お見逃しなく!
今回の大型アップデートで実装を予定しているその他の機能についても、テストを実施中です。大幅な改修を経て蘇る「珠江」マップ、戦闘コミュニケーションやボンズのシステムの調整、そして刷新版「STEEL HUNTER」モードなど、様々な新機能が登場します。今すぐ公開テストに参加して、ぜひフィードバックをお寄せください!
- 公開テストの仕組み
- テストクライアントをダウンロード
- サーバー再起動
日本時間2020年6月29日午前5:59以前に登録を行っているすべてのプレイヤーが参加可能です。公開テストに関するフィードバックをお待ちしております!
- Wargaming Game Centerを起動して、次のボタンをクリック
- WGCが必要なデータをダウンロードします
- ログインして、さっそくプレイしましょう!
以下の日程でテストサーバーの再起動を実施します:
- 日本時間 13:00(毎日)約25分間
- 日本時間 14:00(毎日)約25分間
- 日本時間 18:00(毎日)約2分間
上記の他にもテストサーバーは臨時メンテナンスや再起動を行う場合がございます。予めご了承ください。
主な変更点:公開テスト2
展開主な変更点
ポーランドTier X中戦車の新システム
ポーランドTier X中戦車に、走行速度を切り替えられる新システムが搭載されました。
- 通常モード:標準の速度で走行し、砲操作性に変化はありません。
- 高速モード(ターボ):速力が著しく向上しますが、その代償として砲操作性が大幅に低下します。
UIの変更
拡張パーツ/消耗品のUIを改修しました。拡張パーツシステムのUIを刷新しました。
- 火力、生存性、機動性、偵察性能の4つの拡張パーツカテゴリーを追加しました。スロットと拡張パーツのカテゴリーが一致している場合、追加ボーナスが得られます。Tier VI~Xのすべての車輌にカテゴリーが割り当てられたスロットが搭載されます。
- 既存のいくつかの拡張パーツを調整しました。
- 数種類の新拡張パーツを追加しました。
- 拡張パーツ/消耗品搭載画面および砲弾充填画面を含め、拡張パーツ搭載に関連するUIを改修しました。技術特性セクションを拡大しました。
- Tier I~IV車輌の拡張パーツと消耗品のスロット数を変更しました。Tier Vからディレクティブが搭載可能になります。Tier I~IIIのモジュールや搭乗員へのダメージ、火災によるダメージのシステムを変更しました。
- 改良型拡張パーツのボーナスを向上しました。
勲章とデカールの追加
戦闘数が多数のプレイヤー用にあたらしい勲章とプログレッシブ・デカールを追加しました。
プログレッシブ・デカール
プログレッシブ・デカールは次の3Dスタイルに適用できます。
- Pretty Fly(TL-1 LPC用)
- 安定した交信(T-44-100用)
- Captured King Tiger(King Tiger用)
- Mordian(BDR G1用)
プログレッシブ・デカールのレベルを上げるができるミッションは、次の車輌で利用可能です。
- Valhallan Ragnarok (KV-2 (R))
- Captured King Tiger(King Tiger)
- Fury(M4A3E8)
STEEL HUNTER
- Tier I Arlequin、Raven、Harbinger Mk. IVの全ての砲の貫通力を向上
- 「エリア回復」と「修復エリア」におけるHP回復量を減少
- 「地雷原」によるダメージ値を減少
- 砲弾数の初期値とアイテム回収地点で補充される砲弾数を減少
- 損傷を受ける可能性がある燃料タンクをモジュールから除外
- 斉射をより有効に使用できるように、二連装砲の特性値を変更
- その他、技術的問題を修正しました
修正済みの問題
- 利用規約画面を閉じた後、新規アカウントでサーバーに接続できる問題を修正しました
- チームトレーニングの「オブザーバー」モードの一人称視点に関する問題を修正しました
- 設定で戦闘コミュニケーションを無効にしている場合、ゲーム再開後に戦闘から離脱すると進行不能になる問題を修正しました
- 塗装画面からWoTプレミアムアカウントの情報ページに切り替わる際に通知が表示されない問題を修正しました
- 技術的問題を修正しました
技術特性の変更
- Tier I車輌では、モジュールと搭乗員がダメージを受けなくなります。履帯のみ損傷を受ける可能性はありますが、修理に要する時間が短くなります。
- Tier II車輌では、モジュールは損傷を受けるものの、搭乗員が負傷することはありません。火災によるダメージも軽減されます。
- Tier III車輌では、火災によるダメージが軽減されます。
ポーランド
以下の車輌を追加しました。
- DS PZInż (Tier V)
- B.U.G.I. (Tier VI)
- CS-44 (Tier VII)
- CS-53 (Tier VIII)
- CS-59 (Tier IX)
- CS-63 (Tier X)
新ルートは14 TPから分岐します。
イタリア
次の車輌の技術特性を変更しました。
- Progetto M35 mod 46
- 砲弾の装填時間を8、9、、12秒から7.2、8.1、10.8秒(弾倉内3発目、2発目、1発目)に変更しました
フランス
次の車輌の技術特性を変更しました。
- 次のプレミアム装輪車輌の車輪へのダメージシステムは従来通りです:Panhard EBR 75 (FL 10) (Tier VIII)およびAM 39 Gendron-Somua (Tier II)