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WGL APAC-Asia ファイナルイベントレポート

戦車長の皆さん!

WGL APAC-Asiaファイナルが終結して早半月。最初から最後まで熱狂し続けたこのイベントをとらえた写真と共に、今回はイベントレポートをお送りします。

二日間に渡って開催されたファイナルでは、各イベント内容につきレポートを3つのパートに分割しています。下記のリンクよりお好みのパートを選択してください:

Part I: 準決勝戦 (10/24) | Part II: 優勝決定戦 (10/25)
Part III: トーナメント後


Part I: 準決勝戦

イベントレポート

ファイナル初日はソウルのI'Parkモールにて開催されました。ソウルの主要駅に隣接するこの巨大ショッピングモールには、かのYongsan eSports Stadiumも併設されています。このアリーナはWorld of Tanksを含めた様々なeSportsトーナメントの舞台となっています。

今回のファイナルに出場したのは  ELongCharlotte Tiger、ARETE の3チーム。午後にスタジアムを訪れた3チームはさっそく自分たちのブースのセットアップに着手しました。プロWorld of Tanksプレイヤーには少しの調整のズレでも死活問題となりかねません。

会場での調整など一見簡単なものだと思いがちですが、この会場に備わっている音響や照明、座席やステージにいたる事細かなディティールも完璧に動作するように細心の注意が払われます。会場の最終調整は大会当日の朝まで続き、チームがスタジアムを訪れる直前まで調整が行われていたほどです。

決勝戦開幕2時間前、遂に会場の門が開かれ、観客席にファンがなだれ込みました。ファンの列は途切れることなく、試合が開始するその瞬間まで長蛇の列を成していました。

時計は間もなく7:00 PMを指そうというとき、照明が暗くなり、観客の声援と共に選手陣が壇上に上がりました。WGL APAC-Asiaファイナルが遂に幕を開けます!

準決勝戦を盛り上げる実況・解説陣が壇上に照らし出され、選手が最後の準備に取り掛かる間、観客を盛り上げていました。コメンテーター陣の盛り上げと観客の興奮で会場は更にヒートアップ。この頃になると会場に人が溢れかえり、立ち見席まで設けられていました。

画面に映し出される出場チームの名前と共に声援が巻き起こります。WGL APAC-Asia、試合開始!


マッチ 1: ELong vs. Charlotte Tiger

マッチ 1: ELong vs Charlotte Tiger

一戦目のステージはプロホロフカ。試合開始間もなく両チームはマップ中央に急行し、盛大な撃ち合いを開始します。激しい攻撃の末に、残り4両でCharlotte Tigerが勝ち残ります。この時彼らはSpähpanzer RU 251の他にT49を交えたラインアップが功を奏しました。

二戦目のステージはヒメルズドルフ。一戦目と同じく急展開が繰り広げられたこの試合では、非常に攻撃的なプレイを披露したCharlotte Tigerでしたが、攻撃がうまく決まりません。被害を最小に抑えたELONGの前に敗北しました。

三戦目のステージは大草原地帯。統計上あまり人気ではない車両ですが、練習不足の為かCharlotte Tigerは惜しくもこの試合を落としてしまいます。

四戦目のステージはルインベルク。この戦場で日本の猛虎が反撃の牙を剥きました。敵を誘い入れ、叩く作戦を取ったことで、ELONGAMX 13 90一両まで削りきることに成功しました。その後占領を開始したものの、遮蔽物の陰から引きずり出され、試合は引き分けに終わります。

最終戦のステージは鉱山。中央の丘をCharlotte Tigerが掌握したものの、隙を突かれMubesiが撃破されてしまいます。これを機にCharlotte Tiger の戦線は崩れ始め、試合開始4分後には彼ら最後のAMX 50 100が撃破されてしまいます。結果、ELongがこの試合の勝者となりました。

マッチ 1 勝者



ELong 3:2 Charlotte Tiger

 

マッチ 2: ELong vs. ARETE

マッチ 2: ELong vs. ARETE

一戦目のステージは鉱山。両チームともお互いの出方を警戒し、T1 Cunninghamのみが撃破され試合が終わりました。

二戦目のステージは崖。両チームともマップ中央に急行し、お互い激しい攻防戦が繰り広げられます。ARETEよりT49が逃れ、引き分けに持ち込もうと試みますが、これに対しELongは占領を開始。この罠をうまく使い、ELongが試合を手にしました。

三戦目のステージはエンスク。両チームとも定番のラインアップで試合に挑みます。マップ南ではARETEが圧倒し、ELongに残ったのはAMX 50 100一両のみとなりました。41では太刀打ちできず、ARETEによる作戦勝ちとなりました。

最終戦のステージはヒメルズドルフ。 ELongはマップ北部の防御態勢を固め試合を開始しました、待てども敵の姿が見えない彼らは、攻撃を仕掛けます。しかしARETEはこれを瞬時に察知し、防御の布陣を固め、カウンターを試みます。それとは知らず、ELongARETEの待ち伏せにまんまとはまってしまいました。激しい攻撃が繰り返される中、ELongT1 Cunninghamを戦闘に加わらせるミスを犯してしまいます。両方のT1 Cunninghamを失っていたARETEはこの引き分けのチャンスとなりうる車両を速やかに排除し、二両差で勝利を収めました。

マッチ 2 勝者



ELong 2:3 ARETE

 

マッチ 3: ARETE vs. Charlotte Tiger

マッチ 3: ARETE vs. Charlotte Tiger

一戦目のステージはヒメルズドルフ。Charlotte Tigerは防御に重視したセットアップを採用していましたが、45の戦局ではCharlotte Tigerには分が悪い戦いとなってしまいました。二戦目のステージは崖。前回と同じく、防御を固めたCharlotte TigerARETEが奇襲をかけ、各個撃破していきました。

三戦目のステージは鉱山。このまま引き下がるわけにいかない日本チームが反撃に出ます。ゲーム開始間もなくT1 Cunninghamを失ったCharlotte Tigerは丘中央を死守し、マップの全体の視界を確保します。地形と視界の利を生かした彼らはARETEを撃破、初の勝利を飾ります。

四戦目のステージはプロホロフカ。劇的なカムバックを披露したCharlotte Tigerは開始わずか60秒の間にマップ中央からの猛攻を開始。敵を蹴散らし、次の勝負も我が物とします。

最終戦のステージは大草原地帯。彼らの幸運も使い果てたか、Charlotte Tigerは開始からわずか2分で両方のT1を失ってしまいます。これを受け、防御の陣営を取ったCharlotte Tigerですが、息をもつかせぬARETEの猛攻によりねじ伏せられてしまいました。

結果、Charlotte Tigerは二日目の試合を最下位のシードで開始することになりました。ELongARETEとの対決と最低でも賞金20,000 USDを確定しました。

マッチ 3 勝者



ARETE 3:2 Charlotte Tiger

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Part II: 優勝決定戦

イベントレポート

二日目の試合会場は前日のYongsan eSports Stadiumを凌ぐ規模となるBluesquareを舞台に開催されました。

このモダンなビルは演劇やミュージカルなどが毎年開催されています。しかし、この1025日ではこの会場はアジア一のWorld of Tanksトーナメントの舞台となりました。

先日と同じく、チームは会場に一足早く到着。各々のセットアップを行いました。会場ではその準備中の間にも会場正面玄関にも人も列が形成され始めていました。

観客が列に並ぶ間、タンクガールが会場に駆けつけ、ミニコンテストを開催。当選者にはプレミアムをプレゼントやWorld of Tanks Blitzのしゆうが行われました。

そうこうするうちに会場のドアが再び開かれ、観客が会場に次々と入っていきました。

優勝決定戦を控えた会場は、前日を凌ぐ数百を超える座席が用意されていました。プレイヤーブースは派手な装飾が飾られ、トーナメントロゴを映した巨大なスクリーンが鎮座していました。

あっという間に会場の一階が埋め尽くされ、二階のバルコニーエリアに至るまで人でいっぱいになりました。

試合が始まった二時ちょうどに照明が再び暗くなり、会場がネオンで彩られました。壇上に選手が経立つと、会場は大声援に包まれます。

チャンピオンの座を賭けて戦うチーム: ELongCharlotte TigerARETE が紹介されます。各チームは壇上に集まり、自己紹介を行いました。

スクリーンが点灯し、各チームのロゴとチーム紹介ビデオが表示されました。

ビデオ映像が終わると共に照明が落ち、決勝戦開始のアナウンスが会場を包みました。


準決勝戦 マッチ 4: ELong vs. Charlotte Tiger

準決勝戦 マッチ 4: ELong vs. Charlotte Tiger

決勝戦一戦目のステージはヒメルズドルフ。試合開始時Charlotte Tigerは東の丘の上にAMX 50 100を配置した以外では、引き分けを狙っているような車両展開をしていました。

Charlotte Tiger3分半までの間に両方のT1 Cunninghamを失っています。これを機会と見たELongは攻勢に打って出ました。激しい撃ちあいの後、残る車両はELONG3両、Charlotte Tiger2両のみとなりました。頭数では不利な状況にあったものの、Charlotte Tigerが送り込んだAMX 50 100によりELongの占領をリセットし、引き分けに持ち込みます。

二戦目のステージはルインベルク。両チームとも東の住宅エリアに急行します。Nightmareの使用するTier VIII車両が撃破されたことを皮切りに、両チームは真っ向勝負を仕掛けます。戦線が拮抗する中、Charlotte TigerT49が放った会心の一撃が勝利へとつながり、21で一歩リードしました。

三戦目のステージは崖。ELongの得意とするアグレッシブなプレイを活かすには最適のマップです。速度を重視した軽戦車編成にT49を二両交え、丘を先に占領したELongはうまくCharlotte Tigerを抑え込み、2:2と同点に持ち込みました。

最終戦のステージはプロホロフカ。Charlotte Tigerはマップ中央にラッシュ作戦を行う一方、ELongは東の住宅エリアから回り込み、いち早く日本チームの位置を察知します。この一手を活かし、ELongは決勝戦進出を確定させました。

Semi-final Match 4 Winner



ELong 3:2 Charlotte Tiger

 

 

決勝戦: ELong vs. ARETE

決勝戦: ELong vs. ARETE

遂にこの時がやってきました、賞金60,000 USDの行方はこの一試合にかかっています!

一戦目のステージはルインベルク。両チームとも相手に仕掛けることができず、ARETET1 Cunninghamが撃破されただけで試合は引き分けとなりました。

二戦目のステージは鉱山。再び戦線は膠着し引き分けになるかと思いきや、ELongARETEの鉄壁の防御にわずかな綻びを発見しました。その弱点を精確に射抜き、一点のリードを手にします。

三戦目のステージはヒメルズドルフ。万が一引き分けとなってしまう場合、ELongの勝利へとつながりかねません。これを危惧したARETEは開幕間もなく先手を打ち始めます。これを見据えたELongは相手を自分たちの懐に誘い入れる作戦を決行。防御を一方向に集中させます。遭遇間もなく接戦が繰り広げられますが、ARETEの反撃がうまく決まり、試合は同点となりました。

四戦目のステージは崖。開始間もなく発生した衝突でELongは苦戦し、ARETEはここぞとばかりにたたみかけます。結果、ARETE側は残り3両と余裕を持った勝利を収めました。

五戦目のステージは大草原地帯。どのチームもあまり練習を行わないマイナーなマップでありますが、今回ARETEは秘策を用意していました。使用車両をすべてRU 251にしたARETEELongとの接触を可能な限り避けるよう立ち回りました。

待ちに待ったELongは遂に敵への攻撃を決行。この正面衝突では作戦ではなく、各選手の技量が勝敗を分けることでしょう。

激闘の末残ったのはARETEの戦車2両のみとなり、これと同時にWGL APAC-Asia シーズン2優勝者が決定されました。

決勝戦 勝者



ELong 2:4 ARETE

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Part III: トーナメント後

イベント後

ELong最後の車両が撃破されると共に、会場からは大声援が巻き起こりました。会場を埋め尽くすファンの多くはホームチームのARETEのファンだったこともあり、そのスポーツ選手にも等しい地位を持つ彼らの活躍を目の当たりにした観客の興奮は会場からあふれ出んばかりでした。

試合後、壇上に再び現れたELongCharlotte Tigerにもその健闘を祝い、ARETEに贈られた声援に引けを取らないほどの大歓声が浴びせられました。

トーナメントも遂に終結し、次にやることと言えば…そう、打ち上げの時間です!

その夕方、大会に出場した3チームは江南市某所で夕食を共にしました。お腹をいっぱいに満たした後…

チームメンバーはお互いの情報共有や戦車バトルに関する持論などを熱く語り合っていました。

その後ダーツを楽しむ一向。狙いを定める先は戦車ではないものの、お互い楽しく競い合っていました。

和気あいあいとしたムードに包まれた一行は、思い思いに交流のひと時を楽しんでいました。

楽しい時間もあっというに過ぎ去り、各チームもパーティを後にする時がやってきました。次シーズンでまた会おう!などとジョークが交わされる中、一人また一人と会場を去って行きました。またこのチームがこの大舞台で相い見えるかは知る由もないですが、この中国、韓国、日本のチームの絆が深まったことだけは確かでしょう。


WGL APAC-Asia シーズン3でお会いしましょう!

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